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第36話:引っ越し祝い
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今日は出社して会議に出席する日。
いつもはオンラインの会議だけど、今日はクライアントが来社するらしい。
ついでに、住所変更の手続きもしてこよう。
だから、本当は打ち合わせの時間までに出社すればいいんだけど、
朝から出社して各種手続きをよる予定。
「では、遅くなって夕飯が要らないようでしたら連絡してください」
佳乃が確認してくる。
「それとお弁当を作っておきましたので、昼食に食べてください」
そういえば佳乃も毎日お弁当だね。花子は給食だ。
佳乃のお弁当は男子の運動部かと思うようなサイズだ。
ちなみに私のは小さいお子様サイズだ。
通勤用のリュックにノートパソコンとお弁当を入れる。
「マスター、ハンカチは持った?ティッシュは?お財布は?スマホは・・・」
花子が延々確認してくる。私はお子様じゃない。見た目はお子様だけど。
学校の始業時間の方が早いので、佳乃と花子の方が早く家を出る。
住民票のコピーも持ったし、忘れ物はないはず。
では、いざ出社なんだよ!
電車に揺られて20分。そこから歩くこと数分・・・
いつものコンビニで飲み物と・・・そうだお弁当を持ってきてたんだっけ?
お茶だけ買おう。
「先輩、おはようございます!」
おはよう、安藤。
「名前で呼んでくださいよぅ。メイドちゃんのことは名前で呼んでるじゃないですか」
そうか。安藤は佳乃のことは知ってるけど、花子のことは知らないんだっけ?
「今日は先輩が会議に出席すると思うと夜も寝られませんでしたよ・・・」
ちゃんと寝ろ。寝不足で会議に出るな・・・
それにしても今日は早いね?
「明け方になって、今寝るとピンチだと思って・・・先輩こそ、なんでこんなに早いんですか?」
本当に寝てないの!?
私は総務に提出する書類とかあるからね。
「もしかして寿退社ですか?くぅ、私というものがありながら・・・相手は誰ですか?メイドちゃんですか?」
いや、全然会社辞めないから。やめるとしても寿は無いから・・・
「じゃあ、私の寿退社を手伝ってください!」
何をどう手伝うっていうの?
「婚姻届けを出してくれるだけでいいです。もちろん相手は私です」
はいはい、バカなこと言ってないで会社に行くよ。
じゃあ、私は総務に寄るから。
「一緒に行きますよ」
コンコン
「はい」
真白です。書類の提出に来ました。
「ああ、住所変更届ね。後の処理はやっておくから!」
意外とあっさり終わった。
「先輩引っ越したんですか?」
人が増えたからね、ちょっと手狭になったのよ・・・
「じゃあ、引っ越しのお祝が必要ですね。私とか」
引っ越しって言ってもすぐ近くよ?
「距離とかはどうでもいいんですよ!引っ越したのならお祝いのパーティーですね!」
パーティー?なぜに?
「え?引っ越したら普通パーティーしますよね?」
普通そうなの?本当に普通?
「でも、それならもっと早く教えてくださいよぅ。道理でこの前先輩の家に行ったらもぬけの殻だったわけですね・・・」
ごめん、何か用事があったの?
「人肌が恋しくなっただけです」
まあ、それはそれとして、まずは会議!第1会議室だっけ?
「おはようございます、真白さんはいつ見てもかわいらしいですね」
おはようございます。早速始めましょう!
「では、現状の進捗ですが・・・」
安藤が現時点での作業報告をする。今のところスケジュールに遅れは無し。
やはり、これくらいなら安藤一人でもどうにかなるか。
そのあとも、今後の予定などを安藤が説明する。もしかして私要らないんじゃない?
「以上で報告は終わりです」
「順調なようですね・・・それで言いづらいのですが・・・」
おや?仕様変更か?それともスケジュールの前倒し?
「急遽、来月のイベントでデモを見せることになりまして・・・」
あーあ、これはさすがに一人じゃピンチかな?
「大丈夫です!そこの部分までならどうにかなります!」
頼もしい。安藤に任せてよかったんだよ!
「では、よろしくお願いいたします!」
会議終了。
お客さんが帰った後に、安藤が泣きついてきた・・・
「先輩!どうしましょう。クライアントを不安にしないために強気に返事しましたけど・・・」
なんだ、やっぱりはったりだったんだよ・・・
「技術的には問題無いんですけど、期日がちょっと厳しいです」
じゃあ、この画面とここの機能がなくなると?
「それなら大丈夫です!」
仕方がない。手伝ってあげるよ。
「ありがとうございます、先輩。愛してます!」
そのまま社内の打ち合わせを行って、作業の分担を決めていく。
「先輩、お昼食べましょう!」
私は今日はお弁当があるの。
「もしかしてメイドちゃんの愛妻弁当ですか?」
愛妻弁当ではないけど、作ったのは佳乃よ。もしかして食べたいの?
「問題ありません。今晩のパーティーで食べます!」
本当にパーティーするの?準備も何もしてないのよ?
「問題ありません、先ほどメイドちゃんに連絡しておきました!」
でも、今って授業中よ?
「それでメッセージが既読にならないんですね・・・でも、大丈夫なはずです!」
いつもはオンラインの会議だけど、今日はクライアントが来社するらしい。
ついでに、住所変更の手続きもしてこよう。
だから、本当は打ち合わせの時間までに出社すればいいんだけど、
朝から出社して各種手続きをよる予定。
「では、遅くなって夕飯が要らないようでしたら連絡してください」
佳乃が確認してくる。
「それとお弁当を作っておきましたので、昼食に食べてください」
そういえば佳乃も毎日お弁当だね。花子は給食だ。
佳乃のお弁当は男子の運動部かと思うようなサイズだ。
ちなみに私のは小さいお子様サイズだ。
通勤用のリュックにノートパソコンとお弁当を入れる。
「マスター、ハンカチは持った?ティッシュは?お財布は?スマホは・・・」
花子が延々確認してくる。私はお子様じゃない。見た目はお子様だけど。
学校の始業時間の方が早いので、佳乃と花子の方が早く家を出る。
住民票のコピーも持ったし、忘れ物はないはず。
では、いざ出社なんだよ!
電車に揺られて20分。そこから歩くこと数分・・・
いつものコンビニで飲み物と・・・そうだお弁当を持ってきてたんだっけ?
お茶だけ買おう。
「先輩、おはようございます!」
おはよう、安藤。
「名前で呼んでくださいよぅ。メイドちゃんのことは名前で呼んでるじゃないですか」
そうか。安藤は佳乃のことは知ってるけど、花子のことは知らないんだっけ?
「今日は先輩が会議に出席すると思うと夜も寝られませんでしたよ・・・」
ちゃんと寝ろ。寝不足で会議に出るな・・・
それにしても今日は早いね?
「明け方になって、今寝るとピンチだと思って・・・先輩こそ、なんでこんなに早いんですか?」
本当に寝てないの!?
私は総務に提出する書類とかあるからね。
「もしかして寿退社ですか?くぅ、私というものがありながら・・・相手は誰ですか?メイドちゃんですか?」
いや、全然会社辞めないから。やめるとしても寿は無いから・・・
「じゃあ、私の寿退社を手伝ってください!」
何をどう手伝うっていうの?
「婚姻届けを出してくれるだけでいいです。もちろん相手は私です」
はいはい、バカなこと言ってないで会社に行くよ。
じゃあ、私は総務に寄るから。
「一緒に行きますよ」
コンコン
「はい」
真白です。書類の提出に来ました。
「ああ、住所変更届ね。後の処理はやっておくから!」
意外とあっさり終わった。
「先輩引っ越したんですか?」
人が増えたからね、ちょっと手狭になったのよ・・・
「じゃあ、引っ越しのお祝が必要ですね。私とか」
引っ越しって言ってもすぐ近くよ?
「距離とかはどうでもいいんですよ!引っ越したのならお祝いのパーティーですね!」
パーティー?なぜに?
「え?引っ越したら普通パーティーしますよね?」
普通そうなの?本当に普通?
「でも、それならもっと早く教えてくださいよぅ。道理でこの前先輩の家に行ったらもぬけの殻だったわけですね・・・」
ごめん、何か用事があったの?
「人肌が恋しくなっただけです」
まあ、それはそれとして、まずは会議!第1会議室だっけ?
「おはようございます、真白さんはいつ見てもかわいらしいですね」
おはようございます。早速始めましょう!
「では、現状の進捗ですが・・・」
安藤が現時点での作業報告をする。今のところスケジュールに遅れは無し。
やはり、これくらいなら安藤一人でもどうにかなるか。
そのあとも、今後の予定などを安藤が説明する。もしかして私要らないんじゃない?
「以上で報告は終わりです」
「順調なようですね・・・それで言いづらいのですが・・・」
おや?仕様変更か?それともスケジュールの前倒し?
「急遽、来月のイベントでデモを見せることになりまして・・・」
あーあ、これはさすがに一人じゃピンチかな?
「大丈夫です!そこの部分までならどうにかなります!」
頼もしい。安藤に任せてよかったんだよ!
「では、よろしくお願いいたします!」
会議終了。
お客さんが帰った後に、安藤が泣きついてきた・・・
「先輩!どうしましょう。クライアントを不安にしないために強気に返事しましたけど・・・」
なんだ、やっぱりはったりだったんだよ・・・
「技術的には問題無いんですけど、期日がちょっと厳しいです」
じゃあ、この画面とここの機能がなくなると?
「それなら大丈夫です!」
仕方がない。手伝ってあげるよ。
「ありがとうございます、先輩。愛してます!」
そのまま社内の打ち合わせを行って、作業の分担を決めていく。
「先輩、お昼食べましょう!」
私は今日はお弁当があるの。
「もしかしてメイドちゃんの愛妻弁当ですか?」
愛妻弁当ではないけど、作ったのは佳乃よ。もしかして食べたいの?
「問題ありません。今晩のパーティーで食べます!」
本当にパーティーするの?準備も何もしてないのよ?
「問題ありません、先ほどメイドちゃんに連絡しておきました!」
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