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第16話:大人様ディナー?
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まあ、車のことは置いといて、夕飯何にしようかな。
「佳乃ってオムライス作れる?」
調理師免許を持ってるんだから大抵のものはできるだろう。
「シンプルなやつでしょうか?それとも半熟ふわトロ系でしょうか?どちらも大丈夫です」
おお、すごい。
「シンプルで中身はチキンライスのやつ」
定番中の定番、ザ・オムライスって感じのやつ。
「そもそもオムライスも作れずにメイドは語れません」
そうか、メイド喫茶ではオムライスは定番メニュー。
「ハンバーグなんかもいいなぁ」
佳乃が何か思いついたみたいでにっこりとほほ笑む。
「この佳乃にお任せを!」
なんか妙に張り切っているけど、大丈夫かな?
鼻歌交じりにご機嫌で運転している。
マンションに到着した。帰りにスーパーに寄るのかと思ったけど商店街の方に行くのかな?
買い物用の手提げを持って佳乃が出かける。
一緒に買いに行くんじゃないんだ。
「お嬢様は楽しみにして待っていてください」
期待して良いのか悪いのか。本当に大丈夫だよね?
「この佳乃にお任せを!」
仕方ないので、佳乃が帰って来るまでさっき買った本を読んでいる。
読むとはいってもカタログみたいなものなので正確には眺めるという感じだ。
軽自動車かコンパクトカーでいいと思う。
旅行とかするならキャンピングカーもありかもしれないけど、旅館やホテルの方が快適だし、温泉とかもあるし。
結局日本だとそんなにスピード出せないし。見た目重視で買った今の車だって実力の2割も出してないし。
買い物って言っても大きいものは郵送してもらうし、あたしと佳乃以外は乗る予定もないから2人乗りで十分だし。
そんなに大きくなくていいよね。
「ただいま戻りました。お嬢様」
佳乃が帰ってきた。
「調理にはまだ時間がかかりますので、もうしばらくお待ちください」
まだ16時だ。夕飯の時間までは結構ある。今から準備するの?
そんなに手の込んだものを作るのかな?
お願いしたのはシンプルなオムライスなんだけど。
車雑誌は一人で見てても決められないので、佳乃と一緒に見ることにする。
するとやることがなくなったので、昼間のブティックのサイトでも眺めることにした。
自分で着る用の服とか佳乃に着せてみたい系の服を眺めていると、SNSのことを思い出した。
SNSのアプリを起動して自分のホーム画面が表示されると目を疑った。
「なにこれ?」
思わず声に出た。
フォロワーもいいねの数もすごいことになっている。
あたし自身はお店のアカウントしかフォローしていない。
全部お店のアカウント経由で流れてきたらしい。
お店のアカウントに載っている写真もたったの3点だ。
「カワイイリーゼちゃんがモデルになってくれました(顔写真を使用)」
「似合ってるかにゃー?(猫ワンピで猫っぽい仕草)」
「貴様等わかっているだろうな?(軍服で腕組みしてる仕草)」
これだけだ。それ以外には実際にあたしが着た服の紹介だ。
確かにコメントはいっぱいある。
どうやら、たまたま雑誌のモデルとかやってる人が見つけて拡散したらしい。
当然コメントは肯定的なものだけでなく否定的なものもある。
ヅラ、カラコン疑惑のコメントが2割ほど。
フォトショや合成などのCG疑惑のコメントが1割。
まあ、これは仕方がない。自分がこんな写真を見せられたとしてもそう思う。
これ以外は女性と思われるアカウントの、カワイイとか感嘆符系のコメントがほとんど。
まあ、予想はしていたけど、男性と思われるアカウントからセクハラまがいのコメントも結構来ている。
本物のお子様なら狼狽えたり泣き出してしまったりもするかもしれない。
それらは華麗にスルーすることにする。
そして、自分で投稿した写真は20点。軍服と猫ワンピそれぞれ10点だ。
ほぼほぼカワイイだけのコメントだけど、こんな軍服存在しねえ!とか、階級章が少佐ですねとかも交じってる。
そんなマジにコメントしなくてもいいのに。好きに楽しめばいいじゃん。
「お嬢様、お食事の用意ができました」
佳乃が呼びに来たので終了。気が向いたらたまに写真をアップしてみよう。
リビングに行くとこたつの上に料理が並んでいる。
「お子様ランチ!」
年齢的にはお子様じゃないし、時間的にランチでも無いけど、まさしくそれだった。
あえて言うなら大人様ディナー?なんかしっくりこないな・・・やっぱりお子様ランチだ。
オムライスとハンバーグは確かに食べたいといった。
付け合わせにキャベツの千切りとプチトマトにナポリタン。
なんといっても、オムライスには旗が立っている。
「これ、あたしの顔?」
旗は国旗じゃなくてあたしの顔が描かれている。デフォルメされてて猫耳だ。
「マシロ王国の国旗でございます」
そんな国は存在しないから佳乃のオリジナルだ。手が込んでいる。
とにかく見栄えがいい。パーツ一つ一つもちゃんとしているけど、組み合わせてのお子様ランチとしての一体感が素晴らしい。
計算しつくされたサイズと配置、ファミレスのとは違う。思わず見とれてしまった。
食べ物だということを一瞬忘れて、とにかく写真に撮った。色々な角度からたくさん。
SNSに食べ物の写真をアップする気持ちが理解できた瞬間だった・・・
「すごいよ!佳乃天才!」
佳乃を思いっきり抱きしめると、湯気が出そうなほど真っ赤になってる。
見た目がこれだけ良いと味も期待してしまう。期待するなというほうが無理だ。
「「いただきます」」
遠い記憶に残るお子様ランチの味を思い出そうと試みる、でも佳乃のお子様ランチの方が何倍もおいしい。
だから感想も素直に一言。
「とってもおいしいよ!」
ハンバーグやオムライスはもちろん付け合わせのナポリタンもおいしい。
ナポリタンをわざわざこのために作ったのかな?
佳乃の器を見るとオムライス以外があたしよりもだいぶ大きい。
ナポリタンなんかほぼ一人前ありそうだ。
それでもどんどん減っていく。ちょっとすごいと思った。あんなにやせてるのに。
「食後にデザートもありますよ」
夢中で食べてると佳乃がデザートを持ってきた。
つぶつぶミカンの入ったババロアだ。これも佳乃が作ったの?
残りはハンバーグがひとかけらとオムライス一口。
それを食べ終わったらいよいよデザート。楽しみ。
スプーンですくって一口食べる。
「おいしい!」
ひんやりと冷えていて甘くておいしい。ミカンのつぶつぶもいいアクセントになっている。
なんだか味の好みがすっかりお子様だなぁ。内面は外観に引っ張られるというのは本当なのかも。
佳乃もメイド服姿の方がよりメイドらしく見える。見た目って大事なのかも。
「佳乃ってオムライス作れる?」
調理師免許を持ってるんだから大抵のものはできるだろう。
「シンプルなやつでしょうか?それとも半熟ふわトロ系でしょうか?どちらも大丈夫です」
おお、すごい。
「シンプルで中身はチキンライスのやつ」
定番中の定番、ザ・オムライスって感じのやつ。
「そもそもオムライスも作れずにメイドは語れません」
そうか、メイド喫茶ではオムライスは定番メニュー。
「ハンバーグなんかもいいなぁ」
佳乃が何か思いついたみたいでにっこりとほほ笑む。
「この佳乃にお任せを!」
なんか妙に張り切っているけど、大丈夫かな?
鼻歌交じりにご機嫌で運転している。
マンションに到着した。帰りにスーパーに寄るのかと思ったけど商店街の方に行くのかな?
買い物用の手提げを持って佳乃が出かける。
一緒に買いに行くんじゃないんだ。
「お嬢様は楽しみにして待っていてください」
期待して良いのか悪いのか。本当に大丈夫だよね?
「この佳乃にお任せを!」
仕方ないので、佳乃が帰って来るまでさっき買った本を読んでいる。
読むとはいってもカタログみたいなものなので正確には眺めるという感じだ。
軽自動車かコンパクトカーでいいと思う。
旅行とかするならキャンピングカーもありかもしれないけど、旅館やホテルの方が快適だし、温泉とかもあるし。
結局日本だとそんなにスピード出せないし。見た目重視で買った今の車だって実力の2割も出してないし。
買い物って言っても大きいものは郵送してもらうし、あたしと佳乃以外は乗る予定もないから2人乗りで十分だし。
そんなに大きくなくていいよね。
「ただいま戻りました。お嬢様」
佳乃が帰ってきた。
「調理にはまだ時間がかかりますので、もうしばらくお待ちください」
まだ16時だ。夕飯の時間までは結構ある。今から準備するの?
そんなに手の込んだものを作るのかな?
お願いしたのはシンプルなオムライスなんだけど。
車雑誌は一人で見てても決められないので、佳乃と一緒に見ることにする。
するとやることがなくなったので、昼間のブティックのサイトでも眺めることにした。
自分で着る用の服とか佳乃に着せてみたい系の服を眺めていると、SNSのことを思い出した。
SNSのアプリを起動して自分のホーム画面が表示されると目を疑った。
「なにこれ?」
思わず声に出た。
フォロワーもいいねの数もすごいことになっている。
あたし自身はお店のアカウントしかフォローしていない。
全部お店のアカウント経由で流れてきたらしい。
お店のアカウントに載っている写真もたったの3点だ。
「カワイイリーゼちゃんがモデルになってくれました(顔写真を使用)」
「似合ってるかにゃー?(猫ワンピで猫っぽい仕草)」
「貴様等わかっているだろうな?(軍服で腕組みしてる仕草)」
これだけだ。それ以外には実際にあたしが着た服の紹介だ。
確かにコメントはいっぱいある。
どうやら、たまたま雑誌のモデルとかやってる人が見つけて拡散したらしい。
当然コメントは肯定的なものだけでなく否定的なものもある。
ヅラ、カラコン疑惑のコメントが2割ほど。
フォトショや合成などのCG疑惑のコメントが1割。
まあ、これは仕方がない。自分がこんな写真を見せられたとしてもそう思う。
これ以外は女性と思われるアカウントの、カワイイとか感嘆符系のコメントがほとんど。
まあ、予想はしていたけど、男性と思われるアカウントからセクハラまがいのコメントも結構来ている。
本物のお子様なら狼狽えたり泣き出してしまったりもするかもしれない。
それらは華麗にスルーすることにする。
そして、自分で投稿した写真は20点。軍服と猫ワンピそれぞれ10点だ。
ほぼほぼカワイイだけのコメントだけど、こんな軍服存在しねえ!とか、階級章が少佐ですねとかも交じってる。
そんなマジにコメントしなくてもいいのに。好きに楽しめばいいじゃん。
「お嬢様、お食事の用意ができました」
佳乃が呼びに来たので終了。気が向いたらたまに写真をアップしてみよう。
リビングに行くとこたつの上に料理が並んでいる。
「お子様ランチ!」
年齢的にはお子様じゃないし、時間的にランチでも無いけど、まさしくそれだった。
あえて言うなら大人様ディナー?なんかしっくりこないな・・・やっぱりお子様ランチだ。
オムライスとハンバーグは確かに食べたいといった。
付け合わせにキャベツの千切りとプチトマトにナポリタン。
なんといっても、オムライスには旗が立っている。
「これ、あたしの顔?」
旗は国旗じゃなくてあたしの顔が描かれている。デフォルメされてて猫耳だ。
「マシロ王国の国旗でございます」
そんな国は存在しないから佳乃のオリジナルだ。手が込んでいる。
とにかく見栄えがいい。パーツ一つ一つもちゃんとしているけど、組み合わせてのお子様ランチとしての一体感が素晴らしい。
計算しつくされたサイズと配置、ファミレスのとは違う。思わず見とれてしまった。
食べ物だということを一瞬忘れて、とにかく写真に撮った。色々な角度からたくさん。
SNSに食べ物の写真をアップする気持ちが理解できた瞬間だった・・・
「すごいよ!佳乃天才!」
佳乃を思いっきり抱きしめると、湯気が出そうなほど真っ赤になってる。
見た目がこれだけ良いと味も期待してしまう。期待するなというほうが無理だ。
「「いただきます」」
遠い記憶に残るお子様ランチの味を思い出そうと試みる、でも佳乃のお子様ランチの方が何倍もおいしい。
だから感想も素直に一言。
「とってもおいしいよ!」
ハンバーグやオムライスはもちろん付け合わせのナポリタンもおいしい。
ナポリタンをわざわざこのために作ったのかな?
佳乃の器を見るとオムライス以外があたしよりもだいぶ大きい。
ナポリタンなんかほぼ一人前ありそうだ。
それでもどんどん減っていく。ちょっとすごいと思った。あんなにやせてるのに。
「食後にデザートもありますよ」
夢中で食べてると佳乃がデザートを持ってきた。
つぶつぶミカンの入ったババロアだ。これも佳乃が作ったの?
残りはハンバーグがひとかけらとオムライス一口。
それを食べ終わったらいよいよデザート。楽しみ。
スプーンですくって一口食べる。
「おいしい!」
ひんやりと冷えていて甘くておいしい。ミカンのつぶつぶもいいアクセントになっている。
なんだか味の好みがすっかりお子様だなぁ。内面は外観に引っ張られるというのは本当なのかも。
佳乃もメイド服姿の方がよりメイドらしく見える。見た目って大事なのかも。
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