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3の章

86.根回し完了してるぅ

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そうして、サリー様との打ち合わせ後僅か3日で解決しましたよ。

縦ロールったら、セナ様の力を無効化出来たと思って余裕かまし過ぎてのんびりしていたらしい。

あの後速攻で、セナ様が捕縛しにいったのよ。

勿論、縦ロールは文字通り姉からの制裁と言う名目でボコボコにされたと聞いた。

そのほかの取り巻きやら、協力者確保に時間が掛かったくらい。

幸い、セナ様以外の他は一切被害が出る前だったので一安心だった。

今回の騒動で、縦ロールは親からも相当大目玉を食い反省させる為に、学校は退学し国で一番厳しい修道院へ送られると決まった。

そしてマラガ子爵家より、正式に謝罪文がナイーブ侯爵家と我が家に届いたみたい。

まぁ、両家とも対して気にしてないから謝罪文を受け取って直ぐに大丈夫だよって返事を返したみたいだけど。

貴族の体面上の事は、親たちが上手くやってくれているから安心。

子供の私たちは、子供らしくお互い仲良くしていればいいんだし。

んで、本日は私たちの部屋で慰労会を催す事になっているんだよね!

当然、功労者である下級精霊ちゃんたちも参加で!

もう直ぐ、サリー様と侍女のエリスタさん・セナ様も来る時間だ。

私とホリーさんは、ダイニングで簡単に準備しつつ下級精霊ちゃんたちと戯れて到着を待つ

お馴染みのスー姐さんは、小鳥の姿で私の肩に乗ってますよ。

そうして、セナ様とサリー様と侍女のエリスタさんが一緒に到着し慰労会がスタート。

終始和やかムードで、皆の要望を聞きデリバリーを頼んだりお菓子を食べたりして過ごした。

帰りは、下級精霊ちゃんたち含めて皆にお菓子のお土産付きで解散。

セナ様は、今まで食べたことの無い料理に感激し通しだったなぁ~。

****************

慰労会から1週間後、なぜかまたセナ様が部屋に来てます。

私は、いつも通り飲み物の準備をしているけど、セナ様は椅子に座らず立って居るので話してみよう。

「セナ様今日は、どうされましたか?」

セナ様は、意を結した様に私に向かい頭を下げてきた。

「ローレン様、私を侍女としてお側に置いて下さい!卒業後で良いので、何卒お願いします。」

えっ?(; ̄O ̄)

「子爵家の後継ではないのですか?」

「問題ありません!」

セナ様は、頭を上げて元気よく返答してきた

イヤイヤ、問題ありすぎる!

「問題ですよ?後を継がなきゃ子爵家存続が危ういじゃないですか!」

「あっ、説明不足でした。私には3つ下の弟が居ますから、後継は弟になります!」

まだ血縁者が居たのね。

どうしようかと悩んでいたところに、ホリーさんが登場

「突然すみません。ですが、ローレンさん私はマラガ子爵令嬢様の侍女採用に賛成です。」

なんと!ホリーさんが珍しく自己主張してる!

「私は、平民でまだまだ貴族のルールが身についていないのです。ですが、マラガ子爵令嬢様が一緒に居てくれたらとても心強いですし、何よりお強いので安心です。」

確かに、縦ロールからも『オーガ』とか書かれてたし。

実際、殴っている姿も覚えてる。

ホリーさんも、決して弱くは無いんだけど実践がまだまだなんだよね。

「因みに、セナ様のご実家はこの件について了承されてますか?」

「はい!慰労会終了後、すぐに実家に手紙を送り了承を得ました!」

おおっ、アグレッシブだなぁ~

「我が家より、コッポラ辺境伯爵家へも申し出を致しローレン様が良しとするならと返事も頂いております!」

うっわぁ~根回しまで完了してるぅ( ´Д`)

もう、コレって採用決定じゃん。

「分かりました。卒業後、私付きの侍女として宜しくお願いします。ホリーさんと協力して私を支えてくださいね。」

「ありがとうございます!」

セナ様にこやかスマイルで、良いお返事ですよ~。
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