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3の章

83.セナ様

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ただただ、物凄く疲れた~。

今は、寮の自室に戻り脱力中。

スー姐さんは、小鳥サイズで寝床代わりのふかふかタオルの上で寛いでますよ。

そうそうホリーさんは、半年前より魔王城にて侍女見習いとして休日限定で働いてる。

いつも私と一緒に転移で出勤しているんだけど、今日は私がから夕方にターさんが、此処に転移で送ってくれる手筈になっているんだよね。

落ち着いたら小腹が減ったなぁ~。

夕飯までにはまだ時間があるし、スナック菓子でも摘もうかな~

ポ○キーにしようか、ポテチにしようか。

室内にはスマホから流れるお気に入りの音楽。

そんなウキウキルンルンでお菓子を選んでいたら、寮の扉をガンガン叩く音で気分をぶち壊された。

私の大事な休息を邪魔するのは誰よー泣きたいわぁ

仕方なく、扉は開けずに誰か聞いてみる

「扉が壊れるのでやめて下さい。どなたですかー、3年の寮に何か用ですか?」

しかし、返答は無くまた扉をガンガン叩かろる。

仕方なく魔法で扉を透視して誰か見てやるわ。

すると、叩いている人物が呆気なく判明。

(最初からやっておけば良かった)

そう縦ロールのお姉さんつまり、セナ=マラガ子爵令嬢

ただ何かの術に掛かっているらしく、声が出せない状態で必死に口をぱくぱくさせ扉を叩いている

はぁー。

絶対、厄介事だよー。

これってアレじゃない?

助けてぇ~ド○え○ん~的な感じで、私の所に来てるんじゃないかな。

「マラガ子爵令嬢~、今開けますから落ち着いて下さい。」

音楽を止め、サッと片づけし周りに索敵を掛けて安全を確認してから玄関の扉を開けた。

そこには、土下座をしつつ魔法で書かれた文字が目の前に出ていた。

《この度は、急に訪問してしまい申し訳御座いません。今、私は馬鹿な妹の策略にハマり声が出せません。が、どうしてもお伝えした無くてはならない事があります。》

と、ツラツラと書かれていた。

読むのが怠い。

取り敢えず、セナ様の状態異常を解除しますか。

おりゃっと。

セナ=マラガ子爵令嬢の身体がピカリと光り処置完了。

「マラガ子爵令嬢って長いから、セナ様と呼ばせて貰いますね。もう、声出せますからこちらで座って話しましょう。今、何か出しますから入ってください。」

「えっ、あっ声が出せる!って、コッポラ辺境伯爵令嬢様お待ち下さい!」

慌てて室内に入って来たセナ様。

「あ~、私のことはローレンって呼んでね。はいはい、座って座って。」

一度落ち着いて貰ってからの方が、何があったのか話し易いからね。

恐縮しつつ、椅子に座るセナ様。

さぁ~て、久々の縦ロールちゃんは一体何をやらかしているのかな?
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