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1の章

41.このアホフェンリルゥ!

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無事?お茶会も終わり、やっとやっと平穏な日常がやってきた~。

あっ。クソゲーについては、サリー様から内容は無視しましょうということで、教えて貰えなかった。知ってしまうと、逆に気にしちゃうからね?とのお言葉でした。

まぁ、内容を知ってしまうと確かに流れや人物が気になっちゃうかも。知らないって、時として良い事だね。

そうして、ホリーさんと仲良く平民科で学生生活をのほほんと日々過ごしつつバイトしたりして、気付けば1年生最後の日になった。2週間のお休みを挟んで、2年生に進級します!

進級しても、寮の移動はなく同じ部屋で迎える。2週間もお休みがあるので、バイトしようかと考えていたらお祖父様から手紙が届き、邸に泊まりがけで遊びに帰って来ないかとお誘いがきた。

そして、すぐに外泊届を提出し本日午後に男爵家より迎えが来る予定になっている。

ホリーさんは、お休み中は実家に戻ってお家の手伝いをする予定らしい。次に会うのは、休み明けなんだ。

もう、何もないよね?伯父さんたちも居なくなった邸にはお祖父様と使用人たちしか居ないはずだから。別邸地下には、例外はいるけど。

たまには、親孝行させてよ。

そう願いを込めて、荷造りしつつ迎えを待った。

****************

男爵邸へやってきました。

お祖父様に出迎えて貰い中に入ったら、驚いたことに使用人が半分位に減っていた。以前来た時は、居過ぎなくらいだったのに。

「お祖父様、使用人が随分と減ったみたいですが?」

「ああ、もう大人数は必要ないのでな。使用人たちへ紹介状を持たせて他所にやった。あと、王家からこの間の詫びとして小さいが領地を貰ったんでな。そっちへの振り分けした結果、ここは少人数になっただけだ安心せい。」

領地⁈

ありゃ~じゃあ、もう法衣じゃなくなったってこと?

お祖父様これから領地メインになるのかな?

「領地は、どこら辺になったんですか?お祖父様は、そちらをメインで暮らしてココを離れてしまうんですか?」

キョトン顔のお祖父様。

「領地は、元王国領で丁度我が家の別荘がある郊外の街とその周辺の街数カ所を含んだ一帯だ。ローレンが卒業したら、ワシは領地に行くことにしている。まだまだ、先の話だ。」

「そうでしたか、ホッとしました。お祖父様が、遠くに行かれてしまうかと焦りました。」

そして、テラスでコーヒーを飲みつつ談笑をしていて思い出したことがあったので話すことにした。

「すみません話は代りますが、本日お祖父様に紹介したい者がいるのですが「男かぁ⁈」‥‥いえオスですかね。

びっくりしたぁぁぁ。

(ヤマさん、カモンしてちょうだい!)

その瞬間、私の隣に転移してきたフェンリルのヤマさん。

『久しぶりだなローレン!全然呼ばれないから、我の存在を忘れているかと冷や冷やしたぞ』

「ヤマさん、ごめんね~。今日は私のお祖父様お義父様を紹介したかったから呼んだんだ。これから、ちょくちょく顔を合わせるから面通しは必要でしょ?」

『成程な、しかし主人よりゴツゴツでデカイ癖に何故弱い?』

あっ!コラっバラすな!

「なに?ワシは、ローレンより弱い?どういう事だ、そこの小型魔獣!」

あっ、ヤバイまだお祖父様へ説明終わってないのに~。

「あの!お祖父様、ヤマさんは魔獣ではなく聖獣で強~いフェンリルなんですよ。今も私が小さいから、敢えて小型になってもらってるだけで、本当は体もそこそこ大きいんです。」

『そうだぞ、我は凄いのだ!しかも、創造神様の愛し子であるローレンの願いを聞き入れて、我は今こうしているのだ!普段は、自由にしているがいざ呼ばれれば今のように、転移で参じるのだ。因みに、我は何でも鑑定出来る!従って、お主とローレンの差がハッキリ解るのだ!』

げぇ~余計なことばかりを、またほざいたなぁ!このアホフェンリルゥ!

あっ!お祖父様の目が、キラキラしながら私を見てるぅ~。

や~だ~、誰か助けてぇ。
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