元現代人はそれでも安定を切望する

1の章

24.狩りといえば

はぁ、あの後ヤマさんと契約完了し現地解散した。勿論何か有れば、念話で呼びかける約束をして。そしてやっと、ホリーさんのもとに戻ってこられた。

「ローレンさん、おかえりなさい。随分と長かったですが大丈夫でしたか？」

ホリーさんに、心配をかけてしまった！

「もう大丈夫です！さぁ、昼食をとりましょう！お待たせしてゴメンね。朝用意しといた例のモノ出しますよ。」

「はい！」

パァァァァァっと、明るい顔になったホリーさん。食べる前から、表情筋が仕事してる！駄目よホリーさん、そんな可愛い顔を男子に見つかったら一気にモテモテになっちゃう！

何故ホリーさんが、即笑顔になったか。答えは簡単、昼食は異世界通販で買ったサンドイッチとデザートなんだ。

誰も居ないことを十分に確認し、昼食を無限収納から出した。

「さぁ～食べましょう！」

「はい！」

そして、昼食時間ギリギリまで食事をした。








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午後は、男子(ライリー君・リンク君・ルイ君)と合流し初めての狩りの時間。それと引率の先生や冒険者さんたちは、１組に１人きちんといるよ。

初心者こどもだから、指導してくれる大人はいるよ！

「ここら辺の浅い部分には、弱いのだとホーンラビットやスライム。強くて、オークが出るぞ。森の中央に向かう度に、ゴブリンやオーガなど魔獣たちのレベルが上がるから行かないこと！」

とＥランク冒険者のブラウンさんが、注意をしてくれた。

「「「「「はーい」」」」」

皆んな、命大事にだから素直に返事をする。

しかし、早々にピンチになるってお決まりなのかな？

浅い部分にも関わらず、オーガ２体と遭遇したんだけど⁉︎

冒険者のブラウンさんが、ちょっと焦ってるんだけど！不味いよ～戦闘経験なんて、今日スライムから慣れようって思ったのにぃ

うわぁぁぁぁ～、オーガがコッチに向かってきちゃった！ブラウンさん、私たちに逃げろって言って救難信号飛ばしてるけど間に合わないよ～。

取り敢えず、４人は先生たちが居るさっきの場所まで走り出した。私も向かわなきゃって思うんだけど、このままじゃブラウンさんが危ないよ。

えぇいっ、女は度胸じゃい！レベル４９舐めんなよ、オーガなんか、私の魔法で切り刻んでやるわぃ！

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結果、私は２体のオーガを首チョンパにしました。

そして、スプラッター過ぎて吐きました。(２体とも私が収納済み)

でも、ブラウンさんが介抱してくれつつ助かったって喜んでくれました。良かったと思う反面、なんでこんな浅い部分にオーガが出て来たのか、めちゃくちゃムカついた。

そして、2人で先生たちの下もとに戻り事情を説明し平民科は早々に危険だからと狩りは中止。先に帰れないので、安全を確保し貴族科を待つことになった。その間に、さっきのオーガ２体を先生に直ぐ渡した。気持ち悪いんだもん。

しかし、その貴族科が今回のオーガが出てくる原因だったことが、貴族科が戻ってきた時に判明した。

そう、あのカデン糞カスにて引き起こされた事案だったから。

カデン糞カスは、殿下から退学届を出すように言われた後、なにをとち狂ったのか１人で森の中に入って行き、運が良い？のか雑魚魔獣にも出会さずにオーガに遭遇！しかも、オーガを挑発するだけ挑発して逃げ撒いていた。挑発されたオーガが、私たち平民が居る方へと出現したということだった。

糞糞糞糞糞糞！

カデン糞カスの所為で、恐怖体験＆昼食リバースする羽目になったなんて！殿下も殿下だ！なんで、見張ってないんだよ？

あ～腹が立つ！殿下に文句言いたいわぁ～。

でも、関わり合いになったら身の破滅に近い最後だから我慢。私は、貴族に目なんかつけられたくないんだから。