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月は昇っていませんが、
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「あー、案の定やらかしまくってんなぁ」
調べれば調べるほど真っ黒なモノが出てくる出てくる。それでも表に出なかったのは【ヴァンパイア】の組織員がなんかお偉いさんの息子だったり、どっかのバックがついているからだな。これだけ調べられているのに何も手を出されていないのが何よりの証拠だな。
で、お飾り総長の毬藻は、っと
「……今の俺の技術じゃ、ロックを解除することが出来ねぇ。」
まあまあの黒さは出てきているんだが、さらに奥、最重要情報はどうしても俺には無理だった。いや、見ることは出来るがバレる。
遊び半分でやった技術だからなー見たいんだったらちゃんと極めろってことになるな。だけどここまで厳重にしているからな、さらにやべぇ情報が詰まってんだろう。……むやみやたらに藪をつついて蛇を出すことはしたくない。平穏に残りの一年と半分を過ごせばいい。
「……まあいいや」
とりあえず、調べることは調べたし、町に降りるか。
きーがえよ
ガラッとクローゼットを開けるとほとんど真っ黒。絶対に中見せられないな。苦笑しながらいくつか取り出していく。もう夏だし、長袖パーカーはきついな。うん、涼しめの服にするか。パーカーは着るけど。あれ着ないと人格替えれないし。
うん、これでいっか。
リスカもまたやってしまったし、見えないようにバンドを嵌めておこうか。……黒しかない。まあいい、暑いけど、暑いけど!
去年はそこまで活動してなかったからなー、なんで俺夏でも熱い格好をしてんだろ。学園では鬘が蒸し暑いし、Bloodsadyでは真っ黒な格好……自業自得だけどな。暑くしたくないっていうなら白着れば良いんだが、俺白嫌だし。
目にかかってくる白、あー、髪染めたい。黒に染めたい、昔はみんなと同じ髪色だったらしいし。本当に……
というか、髪が長くなったな。後ろの方なんて肩甲骨にかかるぐらいだからな、鬘してたから気にしてなかったが、Bloodsadyとして活動するから邪魔になるか。よし切ろう
……ちょっと切りすぎたかな、別にいいか、また伸びる。むしろ視界に入らなくなって清々するか。
あーほんとキモチわりぃ髪。なんで俺なんだろう、俺じゃなかったらよかったのに……
俺は鏡から目を逸らしてフードを被った。
フードが視界を遮る
ついでに視界もぶれる
意識も崩れる
…頬が吊り上がる
このまま、意識がドロドロになって何もかもわからなくなってしまいたい。
「ヒヒヒッ、愉快だなァ、アア、アア、アア、ドウセぇ抗うことなんてデキないの二ぃなァ……ヒハーッハッハハァ」
そして俺は窓から飛び降りた。
調べれば調べるほど真っ黒なモノが出てくる出てくる。それでも表に出なかったのは【ヴァンパイア】の組織員がなんかお偉いさんの息子だったり、どっかのバックがついているからだな。これだけ調べられているのに何も手を出されていないのが何よりの証拠だな。
で、お飾り総長の毬藻は、っと
「……今の俺の技術じゃ、ロックを解除することが出来ねぇ。」
まあまあの黒さは出てきているんだが、さらに奥、最重要情報はどうしても俺には無理だった。いや、見ることは出来るがバレる。
遊び半分でやった技術だからなー見たいんだったらちゃんと極めろってことになるな。だけどここまで厳重にしているからな、さらにやべぇ情報が詰まってんだろう。……むやみやたらに藪をつついて蛇を出すことはしたくない。平穏に残りの一年と半分を過ごせばいい。
「……まあいいや」
とりあえず、調べることは調べたし、町に降りるか。
きーがえよ
ガラッとクローゼットを開けるとほとんど真っ黒。絶対に中見せられないな。苦笑しながらいくつか取り出していく。もう夏だし、長袖パーカーはきついな。うん、涼しめの服にするか。パーカーは着るけど。あれ着ないと人格替えれないし。
うん、これでいっか。
リスカもまたやってしまったし、見えないようにバンドを嵌めておこうか。……黒しかない。まあいい、暑いけど、暑いけど!
去年はそこまで活動してなかったからなー、なんで俺夏でも熱い格好をしてんだろ。学園では鬘が蒸し暑いし、Bloodsadyでは真っ黒な格好……自業自得だけどな。暑くしたくないっていうなら白着れば良いんだが、俺白嫌だし。
目にかかってくる白、あー、髪染めたい。黒に染めたい、昔はみんなと同じ髪色だったらしいし。本当に……
というか、髪が長くなったな。後ろの方なんて肩甲骨にかかるぐらいだからな、鬘してたから気にしてなかったが、Bloodsadyとして活動するから邪魔になるか。よし切ろう
……ちょっと切りすぎたかな、別にいいか、また伸びる。むしろ視界に入らなくなって清々するか。
あーほんとキモチわりぃ髪。なんで俺なんだろう、俺じゃなかったらよかったのに……
俺は鏡から目を逸らしてフードを被った。
フードが視界を遮る
ついでに視界もぶれる
意識も崩れる
…頬が吊り上がる
このまま、意識がドロドロになって何もかもわからなくなってしまいたい。
「ヒヒヒッ、愉快だなァ、アア、アア、アア、ドウセぇ抗うことなんてデキないの二ぃなァ……ヒハーッハッハハァ」
そして俺は窓から飛び降りた。
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