72 / 280
わく☆どき♡ 新入生歓迎会
22
しおりを挟む
「は~い、もういいよねぇ~?」
「あと少し!もう少しだけ!」
「いいよねぇ~?」
「は、はい…」
往生際の悪い腐男子を黙らせて下に返す。名残惜しそうにちらちらとこちらを見ているが無視をかましてやる。
「それじゃあ、逃走者の願い事も叶えたことだし新入生歓迎会閉会式を終わりま~す。」
脇に立っていた先生にマイクを渡し、ステージ裏に行く。そこには委員長が。デジャブを感じると思ったら開会式の時も委員長が待ってたわ、納得。
不審者がいた時王道クンについていた副会長と双子と共に委員長についていく。行先は風紀委員室だ。事情聴取だな。
副会長と双子は何も言わずに無言で歩いている。この人たちってこんな感じだったっけなと思いながら歩いていると風紀室に着いた。
中ではすでに他の王道クングループの人たちが事情聴取を終えていた……というより王道クンの聞き取りが難航したまま早くしろと騒いで甘やかして邪魔していた。風紀委員さんお疲れ様です。
そしてキレた委員長が蹴散らして簡潔に質問して終わらしてしまった。少し胃を押さえて痛そうにしているから今度胃薬を渡しておこう。
軽く俺たちの聞き取りもやって副会長達を帰らせた。去り際に双子弟はこちらをじっと見ていたのを覚えている。うーん、そろそろ限界かなぁ。後で会って話してみるとするか。というかなんで俺がそんなことしなければいけないのだろうか。全ては王道クンが来たせいだ。そうだ、そうだった。
王道グループも帰ったことで不審者たちの尋問に移る。あれ?今拷問て言ったかだって?そんな委員長~気のせいですよ気のせい。ちょっと口の滑りをよくするだけです。大丈夫大丈夫。あ、バット持っていきますね?あとタバスコも。
「それじゃあオハナシ、しょうか?」
「……」
「なんで、学園に侵入したのかなぁ~?」
「……」
「……アひゃあ(‘∀‵)」
「……?」
ちょっとバットを何処とは言わないけど突っ込んでそれでも言わないからタバスコ入れたら気持ちいいぐらいに話してくれるようになった。
それでなぜ学園に侵入したのかというとどうやら王道クンを攫うためらしい。今回、陽動として警備員を別のところに集めさせ、それでも残っている人はいるが守りの穴は開いたも同然なので隙をついて入ったらしい。すごいね。
依頼主はこの学園に通っている生徒の親らしく、何故知っているのかわからないけど理由も話してくれた。それはもうぺらぺらと。視線は俺の右手に収まっているタバスコに向いているがな。こっちを見ろ。
学園を引っ掻き回す王道クンに我慢の限界だったのか攫ってバレないように殺してしまえということだったそうだ。いやいや、殺すのは駄目だろう。
一般には殺し屋とかはいないことにされているが実際にはいる。恐ろしい世の中だな。殺しは駄目だと言いのたまっている張本人たちが率先して使ってんだもんな。だから暗殺者なんて職業がなくならないんだよ。
「あと少し!もう少しだけ!」
「いいよねぇ~?」
「は、はい…」
往生際の悪い腐男子を黙らせて下に返す。名残惜しそうにちらちらとこちらを見ているが無視をかましてやる。
「それじゃあ、逃走者の願い事も叶えたことだし新入生歓迎会閉会式を終わりま~す。」
脇に立っていた先生にマイクを渡し、ステージ裏に行く。そこには委員長が。デジャブを感じると思ったら開会式の時も委員長が待ってたわ、納得。
不審者がいた時王道クンについていた副会長と双子と共に委員長についていく。行先は風紀委員室だ。事情聴取だな。
副会長と双子は何も言わずに無言で歩いている。この人たちってこんな感じだったっけなと思いながら歩いていると風紀室に着いた。
中ではすでに他の王道クングループの人たちが事情聴取を終えていた……というより王道クンの聞き取りが難航したまま早くしろと騒いで甘やかして邪魔していた。風紀委員さんお疲れ様です。
そしてキレた委員長が蹴散らして簡潔に質問して終わらしてしまった。少し胃を押さえて痛そうにしているから今度胃薬を渡しておこう。
軽く俺たちの聞き取りもやって副会長達を帰らせた。去り際に双子弟はこちらをじっと見ていたのを覚えている。うーん、そろそろ限界かなぁ。後で会って話してみるとするか。というかなんで俺がそんなことしなければいけないのだろうか。全ては王道クンが来たせいだ。そうだ、そうだった。
王道グループも帰ったことで不審者たちの尋問に移る。あれ?今拷問て言ったかだって?そんな委員長~気のせいですよ気のせい。ちょっと口の滑りをよくするだけです。大丈夫大丈夫。あ、バット持っていきますね?あとタバスコも。
「それじゃあオハナシ、しょうか?」
「……」
「なんで、学園に侵入したのかなぁ~?」
「……」
「……アひゃあ(‘∀‵)」
「……?」
ちょっとバットを何処とは言わないけど突っ込んでそれでも言わないからタバスコ入れたら気持ちいいぐらいに話してくれるようになった。
それでなぜ学園に侵入したのかというとどうやら王道クンを攫うためらしい。今回、陽動として警備員を別のところに集めさせ、それでも残っている人はいるが守りの穴は開いたも同然なので隙をついて入ったらしい。すごいね。
依頼主はこの学園に通っている生徒の親らしく、何故知っているのかわからないけど理由も話してくれた。それはもうぺらぺらと。視線は俺の右手に収まっているタバスコに向いているがな。こっちを見ろ。
学園を引っ掻き回す王道クンに我慢の限界だったのか攫ってバレないように殺してしまえということだったそうだ。いやいや、殺すのは駄目だろう。
一般には殺し屋とかはいないことにされているが実際にはいる。恐ろしい世の中だな。殺しは駄目だと言いのたまっている張本人たちが率先して使ってんだもんな。だから暗殺者なんて職業がなくならないんだよ。
11
お気に入りに追加
297
あなたにおすすめの小説
平凡な俺、何故かイケメンヤンキーのお気に入りです?!
彩ノ華
BL
ある事がきっかけでヤンキー(イケメン)に目をつけられた俺。
何をしても平凡な俺は、きっとパシリとして使われるのだろうと思っていたけど…!?
俺どうなっちゃうの~~ッ?!
イケメンヤンキー×平凡
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
主人公に「消えろ」と言われたので
えの
BL
10歳になったある日、前世の記憶というものを思い出した。そして俺が悪役令息である事もだ。この世界は前世でいう小説の中。断罪されるなんてゴメンだ。「消えろ」というなら望み通り消えてやる。そして出会った獣人は…。※地雷あります気をつけて!!タグには入れておりません!何でも大丈夫!!バッチコーイ!!の方のみ閲覧お願いします。
他のサイトで掲載していました。
同室の奴が俺好みだったので喰おうと思ったら逆に俺が喰われた…泣
彩ノ華
BL
高校から寮生活をすることになった主人公(チャラ男)が同室の子(めちゃ美人)を喰べようとしたら逆に喰われた話。
主人公は見た目チャラ男で中身陰キャ童貞。
とにかくはやく童貞卒業したい
ゲイではないけどこいつなら余裕で抱ける♡…ってなって手を出そうとします。
美人攻め×偽チャラ男受け
*←エロいのにはこれをつけます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる