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序章
第2話
しおりを挟む「「?」」
俺がつい声を上げてしまった事に2人は首を傾げていた。カノに関しては魔術師長の近くにいるのだから知ってるんじゃないのか。さっきも話を少し聞いたとか言ってたじゃないか。思わずキッと強く睨むがキョトンとした顔のままだった。
ていうか何で彼女まで事情を知らないんだよ。そういえば、詳しく教えてもらって無いって言っていたな。何で説明していないんだよ。おかしいだろうが。せめて彼女にはきちんと説明しろよ。
それにしても、見事に面倒事を押し付け........頼みやがった。手に負えないからっていう理由で勝手な事しやがって。最近は魔術師教会からの仕事の依頼が緩い上に以前の様にあれもこれもと言われる事が減ってきて安心したのが間違いだったっていうのか。前から兆候があったのに気付けなかった事も含めて色々な面倒な出来事や考えるべき事の多さに頭を乱暴にガシガシと掻く。
2人は首を傾げて何か聞きたそうな反応を俺はさっくりと無視して面倒そうに手を顔に当てて目の前にいる少女に問いかける。
「君はこの手紙を渡されただけで、本当に何も聞かされていないというか知らないのか?」
「………。」
黙る……か。詳しくは聞いていないが何となく自分の事が分かっていて此処に来たという事か。
面倒事は嫌だが、ファーリアには多大な借りが有るし此処で断った所でカノから情報が漏れるだろう。ああ、全て彼奴の掌で踊らされていたって事か。俺も大分察知能力が鈍ってきた様だ。前なら即座に察して回避していただろうに。平和過ぎるのも良くないって事か。此れで借りを返すというのは何とも彼女が物扱いの様だがそれくらいあの借りは彼奴にとって大きい物だったのだろう。
はあ。今日は溜息をつくことが多い気がする。仕方ない。もう少し詳しく話を聞いて、どうするか決めていくか。此処では一応良い対応しないとどうなるかくらいは察知できるし。
「はあ、ちょっと此処で2人とも待っててくれ。」
そう言って、俺は1回中に戻り部屋に有った紙に文字を書いていく。
書いた紙を適当に折り、その紙を持って再び玄関に戻る。
「カノ、お前はこれを持って帰れ。因みにこの紙は魔術師長のファーリアに渡せ。その紙に書かれた内容を見てもいいが、見た場合は、それを正常な状態で彼奴に渡せるとは思えないから、お勧めはしないが。」
少し脅しながらニコニコして書いた紙をテキトウに折ってカノに渡す。馬鹿じゃなければ今の言葉と今までの俺の考え方や行動理念を知っていれば見ようとはしないだろ。脅しとは言ったがカノにとっては気絶するに値するかもしれないし。爆弾を抱えているといった処だ、見た目はただの紙切れなんだが。まあ、どうなるかはカノ次第という事だ。俺としては面白い反応が期待できるのでフリみたいに言って興味をそそられたところで中身を見てファーリアにどういった反応をされるのかという所を見たい所だ。が、一応カノも常識は弁えているだろうし案外誠実な青年だから普通に届けそうな気がする。少々残念だ。
「手紙ならせめて封筒に入れたらどうですか。これじゃあ見て下さいって言っているものじゃないですか。もしかして、これを見てから魔術師長に色々言われた後の様子でも見たいが為にこういう風にしている訳では無いですよね? ………何で目を逸らすんですか。はあ。相変わらずノトさんは面白い冗談を言う人ですね。ですが今回ばかりは事が大きい様なので、残念ながら貴方の期待には沿わず、中は見ずにきちんと魔術師長にお渡ししておきます。」
そういって渡した手紙を丁寧にしまい込んだ。用は済んだので帰ろうとする筈が何時までも立って彼女と俺を交互に見てきているので俺はカノが彼女にきちんと対応するか見届けてからじゃないと動かない様だ。俺がそれに気付いて彼女を見ると不安そうな顔で問いかけてきた。
「……あの、私はどうしたらいいんですか。あまり歓迎されていませんよね?」
「歓迎はしていない。が、仕方ないから中に入れる。ただそれだけだ。それにお前が今まで居た場所に戻れないんだろ? 此処に来るように言われたなら、事情を少し聞かせてもらう。それにこの手紙もある事だしな。この手紙はそれなりに強制力があるんでな、正直勘弁願いたい所なのだが。」
そう言って先程受け取った手紙をヒラヒラさせる。
その一連の様子を見ていたカノが此方を面白がって見ているように見えたので、苛々してきた俺は最初の時よりもニコニコしながら右手を上げて”魔術”を発動させ火を出しながら話し掛ける。
「どうしたー、カノ? もしかしてその若さで墓場に入りたいのか。珍しい奴だな。だが、安心しろ、俺が骨も残さず燃やして墓の中には何も残してやらねえよ。」
「色々矛盾してますし、安心も何も残念って言うんですよっ! ちょっと冗談ですって止めて下さいよ。いや、本当にすみませんでした。もう帰りますから、目が笑ってないので怖いですよ。後その火も消して下さい。貴方にやられては本当に死んでしまいますから………それでは、失礼します。」
そう言って、慌ててカノは帰っていった。律儀に礼をして行った。本当にすみませんと思っていたのか疑問は残るがそれはその内会った時にお話をしてやれば分かる事だろうと思いフッと鼻で笑うに留めた。
さてと、漸く面倒なのが帰ったが、それ以上の大きな面倒事がある事を考えると今日何度目かも分からない溜息が出そうだ。ふとそんな事を思ってカノが帰っていく様子を眺めていると視線を感じその元を辿って見ると彼女がじっと此方を見ていた。驚きと悲壮感が混じっている気がする。
「ん? どうした?」
「…えっ。あ、いえ、何でも無いです。」
「? まあ別に良いか。取り敢えず中に入れ。此処まで来るのは流石に疲れただろう。散らかってはいるが場所見つけてテキトーに座ってくれ。」
「あっ、はい。分かりました。お邪魔します。」
俺が声を掛けて中に入ると彼女も一瞬躊躇った後、中に入って来た。これからどうするかな。と考えながら彼女の事をちらっと見た。
先ず中に入って来た彼女は俺の家の中の(一般的に見れば)惨状を見て、絶句していた、気がする。頬も引きつっていたし。確かに散らかってはいるが、何処に何があるか知っているし、そもそも一人で住んでいるのだから、自分が生活できる環境が整ってさえいれば良いと思うのだが。だから、彼女から部屋に入ってきて、開口一番に言われた言葉に少し疑問を感じてしまった。
「……掃除しないんですか。」
「俺しかいないから俺が生活できる環境があれば十分だと思っている。」
「………。」
「黙るなよ。俺にとっては此れが当然になっているんだ。人の生き方について否定する事はお勧めしないぞ。それに殆どの物は仕事に使うものだから、捨てられるものでは無いし、部屋に置いとくより此方で作業するのに丁度良いし物もあるしな……あー。そういえば名乗ってなかったな。俺はノトと言う。取り敢えず君の名前に関しては手紙に書いてあったが改めて名前くらいは聞こうか。」
「私は百合奈です。桜城百合奈と言います。」
そう言ってまだ立っていた彼女は被っていたフードを脱いだ。名前と外見を見て確信した。この世界では珍しい俺と同じ色の黒髪。それに名前も日本人に似て姓有り。つまり最近ファーリアが最近大人しかったのは、此の為か。“異世界人召喚術”。ずっと研究はしていたらしいし、遂にやり遂げたといった処か。そして、このユリナは何かしらの不都合が生じ押し付けてきたと考えるのが妥当だろうが。
だが、通常考えると異世界人はこの世界の住人よりスペックが高い。何でかは知らないが。素質がそもそも違ったはずだ。何かしらの不都合、か。まあ、それの他にも理由は有りそうだが、その辺は後で解決しても良さそうだ。
「あのー?」
顎に手を当てて一人で色々と考察していたせいか彼女はいつの間にか空いていた椅子に腰をかけて此方を見ていた。いつも一人で考えて解決する事が多く、最近はずっと一人で生活していたせいか周囲を気にするという感覚がどうも抜けている。あくまで今の考えは自分の勝手な考察なので詳しい事情を聞きつつ、必要な事は色々と教えなきゃいけないんだろうな。と明らかに面倒そうなことに巻き込まれたと思い遠い目を向けながら、取り敢えず近くに有った椅子の上に積み上がっていた本を退かして彼女の対面に椅子を持ってきて座る。
先ずは此方の事情を説明してその上で彼女がどうしたいか聞くべきかという考えに至り話を始める。
「ああ、悪い。お前がどんな経緯で此方に来たかという事情について、手紙にも書かれていなかった。今は詳しくは聞かない。」
心の中で面倒だからと付け加える。本音は言うつもりだから今言っても後から言っても変わらないからだ。彼女が黙って話を聞いているのを見て、話を続ける。
「だが、何となくは察しているとだけ言っておく。手紙には君を任せるとしか無かったから其処から何となく考えたというだけなんだが。そして、その上ではっきりと一つだけ言わせてもらうと、俺は面倒事が嫌いだから、本当はお前には今すぐ居た場所、城に帰れと言いたいし、こんな強引な任せ方あるかと怒りたい所なんだがそれも出来ない事情が有ってな。といっても、城も元々住んでいた処では無いだろうし、城に戻れたとしても良い扱いは受けないだろう。何より俺が責められる未来しか見えないから、取り敢えず君の意思が知りたい所なんだが。これからどうしたいか。手紙により強制力があっても此れはあくまであっちと俺の都合だから君がしたい様にしてくれても構わない。まあ、まだこの世界についての知識もそんなに無いだろうし、俺に教えられている事なら教えてやるけどな。面倒だがそれ位はしてやるよ。」
「……どうしたいか。ですか。」
「あー。直ぐに判断しろとは言わねえよ。それこそ強制になっちまうし。まあ街に宿を借りて生活する為のお金もそんなに持っていないだろうし暫くは此処に泊まってもらって構わねえよ。」
「……此処に…ですか。」
「色々と言いたい事は何となく察せるがあれこれ言える立場でも無いだろうに。任されたとは言え養うなんて一番したくねえぞ。」
まあ確かに、この惨状を見れば何処に泊めるスペースが有るのかと彼女が頬を若干引き攣らせながら疑問を持つのは当たり前だが、実は俺の家には使っていない部屋が一つある。その部屋は多分無事なはず。
それにあれこれ優しくする義理も義務も特にない。ぶっちゃけ養うだけだったら俺じゃなくても出来る事だ。こんな面倒をわざと押し付ける奴よりかは性格は悪く無いだろう。というか其処まで自分の性格が悪いとは思いたくない。もし性格を悪いとか言われたんだとしたら俺は三日三晩寝込むかもしれない.....。随分病には掛かっていないし三日間寝るなんて別に俺にとっては珍しい事でも無かったわ。
俺は溜息を吐きながら一つの部屋を指して彼女に話す。
「はあ。一つだけ使える部屋があるから其処を使ってくれ。その部屋には最低限生活できる環境が整っている。少し掃除すれば使える筈だから好きに使ってくれ。」
指を指された方を見て彼女が頷いたのを見て俺はまた考え事をし始める。その大半はこの面倒事の負担をどう少なくしていくかという事や溜まった仕事の良い解決法が無いかなあとか割と彼女を蔑ろにした事になって来ている事にまた気付かずにぼけーっとしていると不意に彼女が口を開き、何かを話し出したので俺は考え事を中断して顔を見る。
俺が考え事から戻って顔を見た瞬間彼女が少し笑ったのを見て、会ってからずっと無表情だったり悲しそうにしている事が多かったので少し驚いてしまったが俺がじっと見ていると、何かに気付いた様に直ぐに俯いてしまった。一応見えたその表情は真剣だった為話し出すのを待って黙っていた。
「先程どうしたいかと聞かれました。その答えになるかは分かりませんが………私はとても弱いです。それは今だけでなく昔から。この歳で昔からとか言ったら変ですけど………今も弱いままでいるせいで、私は城から追い出されたのかなと思っています。ファーリアさんは何も言わなかったけど、周囲にいた城に勤めている大人の眼は良くなかったです。こっちに来てから、何だか他人がどう考えているかが前より強く分かるようになったんです。呆れや嘲笑、様々な負の感情を私に向けていました。そんな雰囲気が前にいた頃と変わらなくて息苦しくて、大嫌いで、変わらない環境に嫌気がさしていました。」
其処まで言うと俯いていた彼女は一転して顔を上げ此方に真っ直ぐ見つめて先程の答えを出してきた。
「貴方と会った時に、私を見て凄く嫌な感じを出していましたが、それは負の感情とかでは無かったため驚きました。それに思った事をずけずけ言われるので少し驚いたりしました。けど色々言われても苦しいとは思いませんでした。私と同じ....他の人に関してはまあ恨みが全く無いって言ったら嘘になりますけどどうなろうが私には関係が無いです。そんな感じなので興味が無いし関わりたいとも思いません。ただ、強くなれる可能性があるなら私を強くしてほしいです。強くなってどうするかについて今はまだ考えられませんけど。」
彼女は真剣な目を向けて来ていたので話を聞いたが同じく召喚された者がいるのに無関心とは。まあ元の世界の時からあまり良い環境では無かった故かもしれないが此処まではっきりしていると苦笑いを浮かべてしまう。とは言え彼女は取り敢えずとして「強くなりたい。」と願ったので答えなければいけないだろう。
「どうしたいか。」という質問自体が失言だったのかまさかこんな答えが返って来るとは思っていなかったのか。どちらにせよ俺の負担が増え、本当の面倒事がやって来てしまった事に気を落とす。が、同時に面白いと思ってしまいこれからどうなるかに興味を持ってしまった自分もいるので『興味を持ったものはとことん突き詰める。』という俺の考えの方が面倒と思う気持ちを上回ってしまった。
俺は再度溜息を吐き、頭を掻きながら返答する。
「はあ。まあ俺に対する失礼な発言に関しては気にしない事にするが未来に関しては好きに決めていくと良い。取り敢えず強くなりたいって事に関しては特に問題ないと思うぞ。それで強くなる為の条件として少し話を聞かせてもらうとしよう。」
「………え、はい。」
状況がちゃんと分かっているのか? と思う様な返答をされたが、気にしない振りをして俺は立ち上がって先にある問題を片付ける事にした。
「さてと、その前にやるべき事がある。取り敢えず部屋に行くまでの片付けを最初にしておこうか。」
部屋の方までの雑多としている光景を見てそんな事を言うと彼女も立ち上がり此方に手を出してきた。
「よろしくしたくないかもしれませんが、此れからお世話になります、ノトさん。」
「本当によろしくしたくないけど別に気にしちゃいねーよ。何となくこうなる前兆は有ったのに回避できなかった俺がいる訳だし。まあ大変だろうけど楽しく、そして面倒事をあまり抱え込まない様にしてくれ。」
本音を隠さず言いながら俺も手を出し握手をした。そんな俺の発言にユリナは楽しそうにクスクスと笑い返したのだった。
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