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二章 不死と永遠の花
何故か何もできない男
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「———ま、まさか‥‥その力がありながら解放を会得していないと?」
「あ、ああ。ブルーノ先生が言うまで解放が何なのか分からなかったな」
そう言うとレオナルド君は額に手を当てて空を見上げてしまった。その後、深くため息を吐いたレオナルド君は呆れながらも、もう一度詳しく教えてくれるのか自身の愛刀を抜いて実践してくれた
「いいか、こうして目を瞑り己の刀または剣と意識を融合させる。すると暗闇から意識だけの空間が現れてそこに実体化した刀剣がいる。己の刀剣から名を聞き出す為には各々苦労する筈だ。一戦交えるか、認められるか。まあ、そいつから名を聞き出したら現実に戻りもう一度名を呟く。こんな風に‥‥‥紅凛喰《アラマント》」
そうレオナルド君が呼ぶと、紅凛喰《アラマント》と呼ばれる刀から実体化した美しい女性が姿を現した。
「‥‥‥なるほど、これが解放と言う代物か。実に三度目の再会だがな」
俺の視線の先にいる紅凛喰《アラマント》は赤い髪をした美しい女性。刀剣からこのような美しい女性が現れるなんて‥‥‥解放という魔法?
はとても素晴らしい
そして数秒間、俺はまじまじと紅凛喰を見ていると、どうやらこちらに気がついたようで体を一瞬ビクッとさせた。まあ俺を見ては表情を引き攣らせていき‥‥
『———あ、あら!ひ、久しぶりね!此間はごめんなさないね!?レオちゃんもこの通り反省しているの!だからゆ、許して下さいっ‥‥!!』
「‥‥‥」
‥‥‥目の前で美しい女性が見事なまでの土下座を披露した。刀の実体化である紅凛喰がこのような態度を取られてしまうとこちらも何ともいえない気持ちになる。
「お、おい紅凛喰!格好つかないだろっ?!刀剣の中でも”最強の称号”を与えられているお前が‥‥!」
そんな姿を目の当たりにしたレオナルド君はすかさず紅凛喰《アラマント》に怒鳴った。まるで不遜をした弟を庇う姉のような存在だ。
そしてレオナルド君の会話からこの紅凛喰《アラマント》は”最強の称号”とやらを得ているらしい。要は刀剣の中にもランクが存在するのだろうか?
少々疑問に思ったので姉と弟の痴話喧嘩?をしているレオナルド君に聞いてみる
「なあ、その紅凛喰《アラマント》は最強の称号を与えられているというが刀剣にもランクが存在するのか?」
「あ、ああそうだな。一応こいつは俺のダッチ家が代々受け継がれてきた家宝のような代物だ。最初に名を聞き出した先祖は数百年以上も前で、こいつは数百年ものと言うことだな。刀剣は魂が宿り存在している時が長ければ長いほど強力になる。そして紅凛喰《アラマント》と同じく数百年も魂が宿り続けている刀剣は滅多に存在しない。大抵は刀身の折れが原因で魂がなくなってしまうのだが、紅凛喰《アラマント》や最強の称号を持つ刀剣は数百年以上も刃こぼれひとつない。故に“最も古く、故に強大な魔力と魂を宿らせている刀剣は紅凛喰を含めほんの一握りだ。そして最強の称号を得ている刀剣を俺たちの全階級制定協会に合わせるとSSランクの位置だろうな」
ほう‥‥なるほどな。刀剣に魂が宿った年月が長い物ほど強力になると。そして数百年も存在しているものはほんのひと握りしか現存していない。そして殆どが刀身の折れで消えていったと言う訳か。こんな土下座をする紅凛喰《アラマント》ですら、数百年以上も存在している古参か‥‥
そういえば2戦交えた時は最上級魔法を扱えるだけで周りの反応も騒がしかったな。最強と称されているだけの力はあると言うわけか、まあ”そちら側”での話だが‥‥
それでも新たな知識がインプットされたわけだ。この手を利用しないはずもない
と言うことで早速やってみよう。
ええと、まずはこの棒切れの鞘から刀を抜いてと‥‥
「ほ、本当に抜くのか‥‥?」
「‥‥‥?ああ、そりゃあな。抜かないといけないだろ」
レオナルド君が意味のわからない事を聞いてきた。抜かないと意識を融合させられないだろうに。それも少し怯えた動作で聞いてきたので不思議で堪らなかったが気にせずに鞘から刀を抜き出した。
『だから言ったじゃない鞘が近くにあれば刀身が晒されても大丈夫だって!』
「あ、ああ。悪かった‥‥」
‥‥‥?レオナルド君と紅凛喰《アラマント》が後ろを向いてヒソヒソと話している。何を話しているのかギリギリ聞こえなかったが刀身?のような言葉は聞こえた気がした。
まあ、気を取り直して意識を刀に集中させるか!
◊◊◊
「‥‥あれ‥‥おかしい。いや、本当におかしい。これは一体‥‥」
目を瞑り刀に意識を委ねること数十分。何も変化がなく、ただ時間だけが過ぎていく。どう言う事なのか分からないので閉じていた瞼を開き、首を傾けた。
「ど、どうした?意識を融合できたのか‥‥?」
首を傾げて悩んでいるとレオナルド君が心配して様子を伺いにきたので、一応事情を説明してみる。
「‥‥なるほど。悪いが俺にも詳しくは分からないな。その刀に魂が宿っていない‥‥筈がない。だとすると拒まれているのか?その刀に‥‥」
「そうか、それは少し悲しいな。手に馴染んでいたのにな‥‥別な物に変えた方がいいのか?」
この刀はとても切れ味も良く振りやすかったのに残念だな。まあ、奪った刀な訳でそうそうに言う事を聞いてはくれないか‥‥
そして徐に刀身を棒切れの鞘に仕舞って眺めているとレオナルド君が勢いよく体を近付けて俺に怒鳴ってきた。
「そ、それはだめだ!その刀を手放してはいけない!何があっても手にしていろ!その刀はお前以外に抜かせるな!」
「あ、ああ。分かった‥‥?と、取り敢えず落ち着け」
レオナルド君に両肩をガシッと掴まれて少々痛いのだが‥‥ここまで迫る訳でもあるのだろうか?この刀にそれほどの価値があるとは思えんのだが、まあ手放すのもこの刀に申し訳ないので持っておくか
しかし、あれだな。周りを見渡すとAクラスの皆は集中して刀剣と意識を融合させている。俺らだけだなこんなに騒いでいるのは‥‥って待てよ。あれ、もしかしてこの状況は俺だけ意識を融合できていないのでは‥‥?
い、いや!大丈夫!ファシーノがいるじゃないか?!ファシーノもきっと‥‥
「‥‥あら、私?そんなのとっくに会得済みよ?まさか貴方って人が刀剣と”意識すら融合できないなんて‥‥‥可哀想な事ね」
な、なんて言うことだ‥‥仲間であるファシーノにさえ裏切られてしまった。それも性悪のような笑みで心臓を突き刺してくる言葉を投げてくる。
一度見せて下さいと頼んでも「いやよ」の一言であしらわれる。
俺は心に傷を負ってしまった‥‥
「少年!何を落ち込んでいる!刀と意識が融合できないくらいでへこたれるな!最初は誰だって初めてなのだ!出来る出来ないは人それぞれだ!周りと比較するな、己を見ろ!」
と大声でこちらに近寄ってきたのは大剣を掲げるブルーノ先生。俺が意識を融合できないと知っているという事は騒がしかった俺たちが気になり、聞き耳を立てていたのだろう。
「はい。ありがとうござます。もう一度試してみます!」
先生の大剣、氷狼牙と一緒に歩いてくる姿は獰猛な獣そのものだな。圧倒されてしまう程の気迫がある。
そんなわけで先生にアドバイスを貰い、何度も試みたが結局は融合できずに授業が終わりを迎えてしまったのだった。
「あ、ああ。ブルーノ先生が言うまで解放が何なのか分からなかったな」
そう言うとレオナルド君は額に手を当てて空を見上げてしまった。その後、深くため息を吐いたレオナルド君は呆れながらも、もう一度詳しく教えてくれるのか自身の愛刀を抜いて実践してくれた
「いいか、こうして目を瞑り己の刀または剣と意識を融合させる。すると暗闇から意識だけの空間が現れてそこに実体化した刀剣がいる。己の刀剣から名を聞き出す為には各々苦労する筈だ。一戦交えるか、認められるか。まあ、そいつから名を聞き出したら現実に戻りもう一度名を呟く。こんな風に‥‥‥紅凛喰《アラマント》」
そうレオナルド君が呼ぶと、紅凛喰《アラマント》と呼ばれる刀から実体化した美しい女性が姿を現した。
「‥‥‥なるほど、これが解放と言う代物か。実に三度目の再会だがな」
俺の視線の先にいる紅凛喰《アラマント》は赤い髪をした美しい女性。刀剣からこのような美しい女性が現れるなんて‥‥‥解放という魔法?
はとても素晴らしい
そして数秒間、俺はまじまじと紅凛喰を見ていると、どうやらこちらに気がついたようで体を一瞬ビクッとさせた。まあ俺を見ては表情を引き攣らせていき‥‥
『———あ、あら!ひ、久しぶりね!此間はごめんなさないね!?レオちゃんもこの通り反省しているの!だからゆ、許して下さいっ‥‥!!』
「‥‥‥」
‥‥‥目の前で美しい女性が見事なまでの土下座を披露した。刀の実体化である紅凛喰がこのような態度を取られてしまうとこちらも何ともいえない気持ちになる。
「お、おい紅凛喰!格好つかないだろっ?!刀剣の中でも”最強の称号”を与えられているお前が‥‥!」
そんな姿を目の当たりにしたレオナルド君はすかさず紅凛喰《アラマント》に怒鳴った。まるで不遜をした弟を庇う姉のような存在だ。
そしてレオナルド君の会話からこの紅凛喰《アラマント》は”最強の称号”とやらを得ているらしい。要は刀剣の中にもランクが存在するのだろうか?
少々疑問に思ったので姉と弟の痴話喧嘩?をしているレオナルド君に聞いてみる
「なあ、その紅凛喰《アラマント》は最強の称号を与えられているというが刀剣にもランクが存在するのか?」
「あ、ああそうだな。一応こいつは俺のダッチ家が代々受け継がれてきた家宝のような代物だ。最初に名を聞き出した先祖は数百年以上も前で、こいつは数百年ものと言うことだな。刀剣は魂が宿り存在している時が長ければ長いほど強力になる。そして紅凛喰《アラマント》と同じく数百年も魂が宿り続けている刀剣は滅多に存在しない。大抵は刀身の折れが原因で魂がなくなってしまうのだが、紅凛喰《アラマント》や最強の称号を持つ刀剣は数百年以上も刃こぼれひとつない。故に“最も古く、故に強大な魔力と魂を宿らせている刀剣は紅凛喰を含めほんの一握りだ。そして最強の称号を得ている刀剣を俺たちの全階級制定協会に合わせるとSSランクの位置だろうな」
ほう‥‥なるほどな。刀剣に魂が宿った年月が長い物ほど強力になると。そして数百年も存在しているものはほんのひと握りしか現存していない。そして殆どが刀身の折れで消えていったと言う訳か。こんな土下座をする紅凛喰《アラマント》ですら、数百年以上も存在している古参か‥‥
そういえば2戦交えた時は最上級魔法を扱えるだけで周りの反応も騒がしかったな。最強と称されているだけの力はあると言うわけか、まあ”そちら側”での話だが‥‥
それでも新たな知識がインプットされたわけだ。この手を利用しないはずもない
と言うことで早速やってみよう。
ええと、まずはこの棒切れの鞘から刀を抜いてと‥‥
「ほ、本当に抜くのか‥‥?」
「‥‥‥?ああ、そりゃあな。抜かないといけないだろ」
レオナルド君が意味のわからない事を聞いてきた。抜かないと意識を融合させられないだろうに。それも少し怯えた動作で聞いてきたので不思議で堪らなかったが気にせずに鞘から刀を抜き出した。
『だから言ったじゃない鞘が近くにあれば刀身が晒されても大丈夫だって!』
「あ、ああ。悪かった‥‥」
‥‥‥?レオナルド君と紅凛喰《アラマント》が後ろを向いてヒソヒソと話している。何を話しているのかギリギリ聞こえなかったが刀身?のような言葉は聞こえた気がした。
まあ、気を取り直して意識を刀に集中させるか!
◊◊◊
「‥‥あれ‥‥おかしい。いや、本当におかしい。これは一体‥‥」
目を瞑り刀に意識を委ねること数十分。何も変化がなく、ただ時間だけが過ぎていく。どう言う事なのか分からないので閉じていた瞼を開き、首を傾けた。
「ど、どうした?意識を融合できたのか‥‥?」
首を傾げて悩んでいるとレオナルド君が心配して様子を伺いにきたので、一応事情を説明してみる。
「‥‥なるほど。悪いが俺にも詳しくは分からないな。その刀に魂が宿っていない‥‥筈がない。だとすると拒まれているのか?その刀に‥‥」
「そうか、それは少し悲しいな。手に馴染んでいたのにな‥‥別な物に変えた方がいいのか?」
この刀はとても切れ味も良く振りやすかったのに残念だな。まあ、奪った刀な訳でそうそうに言う事を聞いてはくれないか‥‥
そして徐に刀身を棒切れの鞘に仕舞って眺めているとレオナルド君が勢いよく体を近付けて俺に怒鳴ってきた。
「そ、それはだめだ!その刀を手放してはいけない!何があっても手にしていろ!その刀はお前以外に抜かせるな!」
「あ、ああ。分かった‥‥?と、取り敢えず落ち着け」
レオナルド君に両肩をガシッと掴まれて少々痛いのだが‥‥ここまで迫る訳でもあるのだろうか?この刀にそれほどの価値があるとは思えんのだが、まあ手放すのもこの刀に申し訳ないので持っておくか
しかし、あれだな。周りを見渡すとAクラスの皆は集中して刀剣と意識を融合させている。俺らだけだなこんなに騒いでいるのは‥‥って待てよ。あれ、もしかしてこの状況は俺だけ意識を融合できていないのでは‥‥?
い、いや!大丈夫!ファシーノがいるじゃないか?!ファシーノもきっと‥‥
「‥‥あら、私?そんなのとっくに会得済みよ?まさか貴方って人が刀剣と”意識すら融合できないなんて‥‥‥可哀想な事ね」
な、なんて言うことだ‥‥仲間であるファシーノにさえ裏切られてしまった。それも性悪のような笑みで心臓を突き刺してくる言葉を投げてくる。
一度見せて下さいと頼んでも「いやよ」の一言であしらわれる。
俺は心に傷を負ってしまった‥‥
「少年!何を落ち込んでいる!刀と意識が融合できないくらいでへこたれるな!最初は誰だって初めてなのだ!出来る出来ないは人それぞれだ!周りと比較するな、己を見ろ!」
と大声でこちらに近寄ってきたのは大剣を掲げるブルーノ先生。俺が意識を融合できないと知っているという事は騒がしかった俺たちが気になり、聞き耳を立てていたのだろう。
「はい。ありがとうござます。もう一度試してみます!」
先生の大剣、氷狼牙と一緒に歩いてくる姿は獰猛な獣そのものだな。圧倒されてしまう程の気迫がある。
そんなわけで先生にアドバイスを貰い、何度も試みたが結局は融合できずに授業が終わりを迎えてしまったのだった。
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