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五章 血脈の奪還
魔力の燈
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———時は少し遡りレオンとバッコスが相対した頃、外では月下香《トゥべローザ》とバラトロの構成員が抗戦していた
「———霧がないわっ!何人いるのよっ」
「倒しても倒しても襲ってきます!」
「ははは!退屈せんっ!もっと来い!」
三人は次々と倒していくがまるで軍隊蟻の様に襲ってくる構成員
数百対三人と言うフリの中の抗戦。それでも三人はレオンの元へいかせずと必死に戦い続ける
———数百の魔法がファシーノ達に迫るが、ヴァルネラが指を一回鳴らせば魔法が消失する悪夢のような光景
あり得ない出来事に乱れる構成員達。魔法が通用しないと悟ったバラトロの構成員は魔法から武器へと直ちに切り替えて剣を握る者、斧を握る者、籠手を扱う者とそれぞれ分かれていった
全員がファシーノ、デリカート、ヴァルネラ三人を視線で捉える
両の足を踏み込み、そして猛獣の様に突進する
数百人規模が一斉に同じ方向に動くと風が押し寄せ、地鳴りが起きる
たった三人を相手に数百の構成員は襲い掛かる———
「———まるで狂乱の様ね」
「そ、総攻撃ですぅ」
「ふむ。随分と無口な連中だ。まるで死を恐れていないかのよう‥‥‥」
ヴァルネラが言う様に彼らは死を恐れていなかった。彼ら構成員の心に刻まれているのは恐怖と忠誠心
ある人物からの命令を遂行するのみ。その人物の為ならば命は惜しく、自ら差し出す覚悟‥‥‥それは死の軍隊と称しても何ら不思議ではない
そんな死の軍隊が三人に迫ろうとしていた
ファシーノとデリカートは落ちている剣を拾い上げ、迫りくる集団に相対する
ヴァルネラは素手で剣や斧やらを受け流す
屋敷の庭で繰り広げられる一方的な戦闘
三人の髪が勢いよく靡き、仮面に返り血を浴び続けていく
相手の攻撃を反らし、受け流し、避ける
そして一太刀を浴びせ斬り伏せる一刀両断
拳に魔力を溜め撃ち込めば、胸に風穴が開き絶命する死の一撃
一人、また一人と地面に倒れて行き無数の死体が地面に増え続ける
死体の血溜まりが庭を埋め尽くし地獄の様な光景が広がる
———無口を貫いていた構成員はこの光景を強制に目視しついには恐怖しだした
すると硬く閉ざされた口を無意識に開いていく‥‥‥
「「「ば、化け物‥‥‥」」」
怯え後ずさるバラトロの構成員。彼らは仲間の死体を踏み付けるも気にしない程に恐怖で戦場から逃げ出そうとしていた
「———はっはっは!ようやく口を開いたか。貴様らは何故あの小娘を狙う? 貴様らは何者だ?答えよ」
ヴァルネラの問いに背筋を凍らせる構成員。今にでも殺してしまいそうなヴァルネラの冷酷な視線、
———彼らは悟。ここで答えなくば一瞬で地面に転がる仲間の様になると
彼らの心は一瞬で忠誠心から恐怖に染まり、その恐怖はある方の命より一段上に上がった‥‥‥
「わ、我々はバラトロ神の従者!貴様らには到底判らぬ‥‥‥あのお方の計画はっ————」
瞬間、バラトロと名乗った男の首が地面を転がった
瞬きすら許さない一瞬の出来事で怯える神の従者達
そして流麗の様な透き通る声が地獄の惨劇に響き渡る
「———バラトロ?そう‥‥ようやく見つけたわっ」
仮面の奥の瞳は豹変し、復讐による激情に駆られる
(私の‥‥彼の人生を犯した憎い敵っようやく復讐の時が訪れたっ‥‥!)
ファシーノは我を忘れ神の従者達に飛び掛かろうと首を断ち斬った骸を踏みつける
「———全員、死になさいっ」
しかしファシーノは足を留めた。ファシーノの体内に存在する魔力ともう一つの魔力。その片方の魔力の燈が小さく消えかかっていたから、
「嘘っ‥‥‥彼の魔力が小さくっ!?」
この時レオンはバッコスに斬られた直後であり、ファシーノとデリカートに流れるレオンの魔力が供給されず徐々に小さくなっていた
そして精霊契約しているヴァルネラもレオンの魔力の燈を感じていた
「——っ!主に何か起こっている‥‥」
「ファシーノ様っ!ネロ様が、ネロ様がっ!」
今にも泣き出しそうな顔をするデリカート。それはファシーノでさえ同じ感情だった
「大丈夫‥‥きっとまだ生きてるわっ!」
心臓が押し潰される痛みに心が悲鳴を上げる。すぐにレオンの元へと向かおうと身体を向けるが‥‥
———そこで三人の頭の中に念話の声が届いた。その声はとても弱々しく覇気が感じられない、しかしレオンの声には違いなかった
『———ハァハァ、俺なら大丈夫だ。少し腕を持っていかれた程度で心配はいらない‥‥』
「なにを言ってるのっ!私の体に流れる貴方の魔力の燈が消えそうなのよっ?!」
念話は頭の中で思い浮かべれば会話ができる。しかし今のファシーノは混乱し我を忘れ必死に声を荒げている
「ファシーノ様っ落ち着いてください!」
混乱するファシーノを抱き付き止めるデリカート
「ネロ様なら大丈夫です!信じて待つのが私達の務めです!そう教えてくれたのはファシーノ様です!どうか落ち着いて下さい!」
『すまないな‥‥‥少し回復するまで動けそうにないんだ。そこで頼みがある。俺の代わりに彼女を助け出して欲しい‥‥場所は裏庭の小さな小屋だ。いいか?これは命令だ。俺を助けるよりも彼女を優先しろ』
そこで糸が切れたかのように念話が途切れ、それがレオンの最後の言葉だった
「———聞いたか?ファシーノ。主は自身よりも彼女を優先しろとの命だ。ならばその命を心に刻め。それが主への忠誠というものだ」
ヴァルネラの厳しくも正しい言葉がファシーノの耳に届き、徐々に落ち着きを取り戻していく‥‥‥
「‥‥ええ。そうね、そうだったわね。ごめんなさい、取り乱してしまったわ。ありがとう二人とも」
「仲間なんですから当然ですっ!」
「やれやれ、まったく‥‥」
顔を見合わせた三人は互いに表情を崩し、泣き笑う
三人の心が一つに纏まったそのタイミングで数台の魔装車が勢いよく庭に入り込んでくる。おそらく軍だと勘付いたファシーノはデリカートに命令を下す
「デリカート!貴方が彼女を助けに行きなさい。ここは私と『このヴァルネラが』死守するわっ」
「は、はい!お二人ともどうかご無事でっ!」
ファシーノ達の背中を走り抜けるデリカート
屋敷内部へと入り込んだのを確認して前に振り返る二人の女性
軍の魔装車が続々と入り込んでくる光景を静観する二人
二人の仮面の奥の表情は哀感していた
「———霧がないわっ!何人いるのよっ」
「倒しても倒しても襲ってきます!」
「ははは!退屈せんっ!もっと来い!」
三人は次々と倒していくがまるで軍隊蟻の様に襲ってくる構成員
数百対三人と言うフリの中の抗戦。それでも三人はレオンの元へいかせずと必死に戦い続ける
———数百の魔法がファシーノ達に迫るが、ヴァルネラが指を一回鳴らせば魔法が消失する悪夢のような光景
あり得ない出来事に乱れる構成員達。魔法が通用しないと悟ったバラトロの構成員は魔法から武器へと直ちに切り替えて剣を握る者、斧を握る者、籠手を扱う者とそれぞれ分かれていった
全員がファシーノ、デリカート、ヴァルネラ三人を視線で捉える
両の足を踏み込み、そして猛獣の様に突進する
数百人規模が一斉に同じ方向に動くと風が押し寄せ、地鳴りが起きる
たった三人を相手に数百の構成員は襲い掛かる———
「———まるで狂乱の様ね」
「そ、総攻撃ですぅ」
「ふむ。随分と無口な連中だ。まるで死を恐れていないかのよう‥‥‥」
ヴァルネラが言う様に彼らは死を恐れていなかった。彼ら構成員の心に刻まれているのは恐怖と忠誠心
ある人物からの命令を遂行するのみ。その人物の為ならば命は惜しく、自ら差し出す覚悟‥‥‥それは死の軍隊と称しても何ら不思議ではない
そんな死の軍隊が三人に迫ろうとしていた
ファシーノとデリカートは落ちている剣を拾い上げ、迫りくる集団に相対する
ヴァルネラは素手で剣や斧やらを受け流す
屋敷の庭で繰り広げられる一方的な戦闘
三人の髪が勢いよく靡き、仮面に返り血を浴び続けていく
相手の攻撃を反らし、受け流し、避ける
そして一太刀を浴びせ斬り伏せる一刀両断
拳に魔力を溜め撃ち込めば、胸に風穴が開き絶命する死の一撃
一人、また一人と地面に倒れて行き無数の死体が地面に増え続ける
死体の血溜まりが庭を埋め尽くし地獄の様な光景が広がる
———無口を貫いていた構成員はこの光景を強制に目視しついには恐怖しだした
すると硬く閉ざされた口を無意識に開いていく‥‥‥
「「「ば、化け物‥‥‥」」」
怯え後ずさるバラトロの構成員。彼らは仲間の死体を踏み付けるも気にしない程に恐怖で戦場から逃げ出そうとしていた
「———はっはっは!ようやく口を開いたか。貴様らは何故あの小娘を狙う? 貴様らは何者だ?答えよ」
ヴァルネラの問いに背筋を凍らせる構成員。今にでも殺してしまいそうなヴァルネラの冷酷な視線、
———彼らは悟。ここで答えなくば一瞬で地面に転がる仲間の様になると
彼らの心は一瞬で忠誠心から恐怖に染まり、その恐怖はある方の命より一段上に上がった‥‥‥
「わ、我々はバラトロ神の従者!貴様らには到底判らぬ‥‥‥あのお方の計画はっ————」
瞬間、バラトロと名乗った男の首が地面を転がった
瞬きすら許さない一瞬の出来事で怯える神の従者達
そして流麗の様な透き通る声が地獄の惨劇に響き渡る
「———バラトロ?そう‥‥ようやく見つけたわっ」
仮面の奥の瞳は豹変し、復讐による激情に駆られる
(私の‥‥彼の人生を犯した憎い敵っようやく復讐の時が訪れたっ‥‥!)
ファシーノは我を忘れ神の従者達に飛び掛かろうと首を断ち斬った骸を踏みつける
「———全員、死になさいっ」
しかしファシーノは足を留めた。ファシーノの体内に存在する魔力ともう一つの魔力。その片方の魔力の燈が小さく消えかかっていたから、
「嘘っ‥‥‥彼の魔力が小さくっ!?」
この時レオンはバッコスに斬られた直後であり、ファシーノとデリカートに流れるレオンの魔力が供給されず徐々に小さくなっていた
そして精霊契約しているヴァルネラもレオンの魔力の燈を感じていた
「——っ!主に何か起こっている‥‥」
「ファシーノ様っ!ネロ様が、ネロ様がっ!」
今にも泣き出しそうな顔をするデリカート。それはファシーノでさえ同じ感情だった
「大丈夫‥‥きっとまだ生きてるわっ!」
心臓が押し潰される痛みに心が悲鳴を上げる。すぐにレオンの元へと向かおうと身体を向けるが‥‥
———そこで三人の頭の中に念話の声が届いた。その声はとても弱々しく覇気が感じられない、しかしレオンの声には違いなかった
『———ハァハァ、俺なら大丈夫だ。少し腕を持っていかれた程度で心配はいらない‥‥』
「なにを言ってるのっ!私の体に流れる貴方の魔力の燈が消えそうなのよっ?!」
念話は頭の中で思い浮かべれば会話ができる。しかし今のファシーノは混乱し我を忘れ必死に声を荒げている
「ファシーノ様っ落ち着いてください!」
混乱するファシーノを抱き付き止めるデリカート
「ネロ様なら大丈夫です!信じて待つのが私達の務めです!そう教えてくれたのはファシーノ様です!どうか落ち着いて下さい!」
『すまないな‥‥‥少し回復するまで動けそうにないんだ。そこで頼みがある。俺の代わりに彼女を助け出して欲しい‥‥場所は裏庭の小さな小屋だ。いいか?これは命令だ。俺を助けるよりも彼女を優先しろ』
そこで糸が切れたかのように念話が途切れ、それがレオンの最後の言葉だった
「———聞いたか?ファシーノ。主は自身よりも彼女を優先しろとの命だ。ならばその命を心に刻め。それが主への忠誠というものだ」
ヴァルネラの厳しくも正しい言葉がファシーノの耳に届き、徐々に落ち着きを取り戻していく‥‥‥
「‥‥ええ。そうね、そうだったわね。ごめんなさい、取り乱してしまったわ。ありがとう二人とも」
「仲間なんですから当然ですっ!」
「やれやれ、まったく‥‥」
顔を見合わせた三人は互いに表情を崩し、泣き笑う
三人の心が一つに纏まったそのタイミングで数台の魔装車が勢いよく庭に入り込んでくる。おそらく軍だと勘付いたファシーノはデリカートに命令を下す
「デリカート!貴方が彼女を助けに行きなさい。ここは私と『このヴァルネラが』死守するわっ」
「は、はい!お二人ともどうかご無事でっ!」
ファシーノ達の背中を走り抜けるデリカート
屋敷内部へと入り込んだのを確認して前に振り返る二人の女性
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