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四章 月下香
獣武祭
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———店の外にはファシーノ達が待っていた
手持ちがないことからどうやら洋服は買わなかったらしい
(そういえば3人は獣武祭について何も言わなかったな、聞いてみるか)
「お前達は獣部祭に出ないのか?」
彼女達に聞いてみるが答えはノーだった
「私は応援しているわっ」
「私も美味しい物を食べて応援します!」
「我は酒でも飲みながら主の凛々しい顔を見ていよう」
三人とも各々の意見で個性が出ているな‥‥
「———そうか、では受付に行って来る。闘技場の席でまた会おう」
三人と少しお別れして闘技場の受付に向かった
◊◊◊
———受付近くに着き、仮面舞踏会のマスクをする。無論正体を隠すためだ
これで隠せるのか?と思うだろう?ふふふ、意外にバレない!!
っと受付にはたくさんの人だかりが出来ているな
屈強な獣人の戦士がゴロゴロといるが、皆武器は持っておらず防具だけ装備している。獣人以外に他の種族もいるようだが、とても獣人に拳で勝てそうには見えないな‥‥‥
「しかしまあ、こんなに大勢とは1日で終わるのか?」
俺は1日で終わるのか疑問に思いながら受付に進む
受付に並び、少しすると順番が回って来た
「———こちらの用紙にお名前をご記入ください」
犬耳受付嬢が用紙を渡して来たのでテキトーに『ローネ』と名前を書いて渡す
「ローネ様ですね。では9時から始まりますので準備していてください」
どうやら9時からと言うことでまだ時間がある
ふと思ったが試合形式の説明がないので改めて聞き返した
「あの、試合形式はどのようになっているのですか」
受付嬢はハッと思い出したのか、恥ずかしそうに改めて説明してくれた
「申し訳ありませんっ!一回戦は出場者全員の総当たり戦です。六人までが決勝に進めます。要約すると最初に300人を闘技台に集め6人に絞るという訳です」
なるほどそれで1日で終えるわけか。普通はトーナメントや勝ち抜きなので一週間はかかるが‥‥この試合形式は中々面白い
受付嬢に礼を言い闘技場の応援席にいるファシーノ達のとこへと向かう
最初に開会式があるらしく皆席に着くのだそうだ
闘技場まで歩いていると外観がエルフ大国のコルッセオ闘技場と似ていることに気づく。闘技場というとどこの国もこの形なのだろうか‥‥人族はまだ知らないが‥‥多分同じなのだろう
席は二階からあり、階段上に上へと続いている。
ファシーノ達を探すのに時間がかかるかと思いきやすぐに見つかった
見つかったというか視界にすぐに入った
「あんなに華やかな雰囲気を醸し出していれば探すまでもないか‥‥」
3人が手を振っているが俺は手を振れない。なぜならここでも男達の視線と殺気が突き刺さるからだ
「やっと来たか主よ」
ヴァルネラが酒を飲みながら話しかけて来た
「おい、もう飲んでいるのか。まあ、獣武祭だからしょうがないか」
席に着くとファシーノとデリカートが何かを差し出して来た
「このお肉美味しいわよ。あなたの分も買って来たから食べなさい」
「とってもおいしくて何本でも食べれます!」
差し出して来たのは串焼きという屋台の食べ物だ
見た目は串に肉が刺さっている食べ物とシンプルだが強烈な匂いが鼻を刺激する
「ありがとう。この匂いは兵器だな。食欲をそそる」
肉にかぶり付いた。
一瞬意識を持って行かれそうになる。とんでもない美味しさだ
こんなギルティな食べ物があって良いのだろうか
串を一本平らげると突然闘技場が騒めき出した
手持ちがないことからどうやら洋服は買わなかったらしい
(そういえば3人は獣武祭について何も言わなかったな、聞いてみるか)
「お前達は獣部祭に出ないのか?」
彼女達に聞いてみるが答えはノーだった
「私は応援しているわっ」
「私も美味しい物を食べて応援します!」
「我は酒でも飲みながら主の凛々しい顔を見ていよう」
三人とも各々の意見で個性が出ているな‥‥
「———そうか、では受付に行って来る。闘技場の席でまた会おう」
三人と少しお別れして闘技場の受付に向かった
◊◊◊
———受付近くに着き、仮面舞踏会のマスクをする。無論正体を隠すためだ
これで隠せるのか?と思うだろう?ふふふ、意外にバレない!!
っと受付にはたくさんの人だかりが出来ているな
屈強な獣人の戦士がゴロゴロといるが、皆武器は持っておらず防具だけ装備している。獣人以外に他の種族もいるようだが、とても獣人に拳で勝てそうには見えないな‥‥‥
「しかしまあ、こんなに大勢とは1日で終わるのか?」
俺は1日で終わるのか疑問に思いながら受付に進む
受付に並び、少しすると順番が回って来た
「———こちらの用紙にお名前をご記入ください」
犬耳受付嬢が用紙を渡して来たのでテキトーに『ローネ』と名前を書いて渡す
「ローネ様ですね。では9時から始まりますので準備していてください」
どうやら9時からと言うことでまだ時間がある
ふと思ったが試合形式の説明がないので改めて聞き返した
「あの、試合形式はどのようになっているのですか」
受付嬢はハッと思い出したのか、恥ずかしそうに改めて説明してくれた
「申し訳ありませんっ!一回戦は出場者全員の総当たり戦です。六人までが決勝に進めます。要約すると最初に300人を闘技台に集め6人に絞るという訳です」
なるほどそれで1日で終えるわけか。普通はトーナメントや勝ち抜きなので一週間はかかるが‥‥この試合形式は中々面白い
受付嬢に礼を言い闘技場の応援席にいるファシーノ達のとこへと向かう
最初に開会式があるらしく皆席に着くのだそうだ
闘技場まで歩いていると外観がエルフ大国のコルッセオ闘技場と似ていることに気づく。闘技場というとどこの国もこの形なのだろうか‥‥人族はまだ知らないが‥‥多分同じなのだろう
席は二階からあり、階段上に上へと続いている。
ファシーノ達を探すのに時間がかかるかと思いきやすぐに見つかった
見つかったというか視界にすぐに入った
「あんなに華やかな雰囲気を醸し出していれば探すまでもないか‥‥」
3人が手を振っているが俺は手を振れない。なぜならここでも男達の視線と殺気が突き刺さるからだ
「やっと来たか主よ」
ヴァルネラが酒を飲みながら話しかけて来た
「おい、もう飲んでいるのか。まあ、獣武祭だからしょうがないか」
席に着くとファシーノとデリカートが何かを差し出して来た
「このお肉美味しいわよ。あなたの分も買って来たから食べなさい」
「とってもおいしくて何本でも食べれます!」
差し出して来たのは串焼きという屋台の食べ物だ
見た目は串に肉が刺さっている食べ物とシンプルだが強烈な匂いが鼻を刺激する
「ありがとう。この匂いは兵器だな。食欲をそそる」
肉にかぶり付いた。
一瞬意識を持って行かれそうになる。とんでもない美味しさだ
こんなギルティな食べ物があって良いのだろうか
串を一本平らげると突然闘技場が騒めき出した
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