208 / 249
第三幕 学生期
206.昔の癖
しおりを挟む
だが、アントニオは途端に笑顔になってユーリの頭を撫でた。
アントニオ
「よし! 偉い! ちゃんと謝れましたね! 大丈夫です! 皆でちゃんと音がとれるように教えてあげます! 俺の後に続いて真似をして下さい!」
さっきまでの怒りが嘘のように消えている。
アントニオは、すぐにピアノに戻ると、歌い出しの音をポーンと奏でた。
アントニオ
「まずは、はじめの音から! 皆で一緒に! く~♪」
慌てて皆で歌う。
「「「く~♪」」」
アントニオ
「慌てないで、もう一度! く~♪」
「「「く~♪」」」
アントニオも一緒に歌って正しい音程を示す。
アントニオ
「そうそう! 耳でよく聴いて正しい音程をイメージして歌うことも大事ですが、音が振動する感覚や、喉が運動する感覚、息を吐く量など、全身で感じながら歌いましょう! ディックも声を出すことを怖れないで! もう一度!」
「「「く~♪」」」
アントニオ
「bravo(ブラボー)! 素晴らしい! 音を増やしていきますよ! 今度は、音程の変化による喉の運動の違いを感じて! く~れ~♪」
「「「く~れ~♪」」」
アントニオ
「ストレッチをするように、気持ちのよいところで音の跳躍を楽しんで!」
アントニオの凄まじい勢いに、学生だけでなく教師のフランチェスカや護衛の2人も一緒に、必死になって歌った。
まるで別人格みたいなアントニオに『え!? 誰? この人は本当にアントニオ様?』と皆が疑問を抱いたが、アントニオの音楽を教えようとする熱意にあてられて、誰も突っ込んで尋ねることは出来なかった。
アントニオ
「音程は高いとか低いとか言いいますが、本当は音は高いとか低いではないのです。音程というのは、音波の波の細かさなのです。だから、1秒間にどのくらいの数の波が出来るかで音の高さや低さが決まります。高音は波が細かく短い周期で繰り返され、低音は波が大きな幅でゆっくりと繰り返される。
実際に見ると分かりやすいのですが、ピアノは鍵盤の右側にいけばいくほど内部にある弦が短くなっていて細かい波を作れる構造になっています。だから、高い音程が出る。逆に、左側の低音は波が大きくなるように、弦が太く長くなっています。
リッカルド! 音が長く鳴るようにピアノの右のペダルを踏んだままでいて下さい。」
アントニオはピアノのフタを全開にして、皆に弦が見えるようにした。リッカルドがペダルを踏むと、アントニオは弦を直接指でつまんではじき、弦の揺れ幅の違いを実際に見せた。高音の弦は非常に細かく揺れ、視覚では揺れているのが分かりにくい。低音の弦は大きく揺れ、視覚でも波打っている様(さま)がはっきりみえた。
アントニオ
「しかし、歌というのは、声という楽器は非常に厄介で、音程を決める動作を行う器官が複数あるのです。
1番直(ダイレクト)に音程を左右する器官は、喉にある声帯です。2枚のヒダのような筋肉があって、この筋肉がタップすると音になるのですが、このタップが早いと音波の波が細かくなって高音になり、ゆっくりタップすると低音になります。だから、歌の感覚としては、音程は高い低いではなく、速い遅いという感覚が正しい。
次に音程を決めると思われるのは空気の量です。口笛を吹く人は分かると思いますが、息が強く吐かれると高音になって、弱く吹くと低音になります。これは、息の強さによって音波の周波数が変わるからです。
だけど、音程を左右する要素はこれだけじゃありません。楽器である咽頭(のど)の広がりや口の形、舌の位置でも変わります。
トロンボーンという楽器をみるとよく分かるのですが、管(くだ)の長さを広げると音は低くなり、狭めると音は高くなります。人間の体も同じで、管が収縮していると音は高くなり、緩(ゆる)んで広がっていると音は低くなるのです。
これらのことを複合して、各器官に正しく命令を出さないと、狙っている正しい音程は出せません。
そして、もっとも厄介なことは、歌っている最中は身体が振動しているので、音の高低を感知する器官に、誤作動が生じやすいということです。
間違った音程を歌っているのに、歌っている本人には正しい音程のように聴こえてしまうことがあります。だから、どんなに自信があっても、他人に聴いてもらって、正しい感覚で身体が動作しているかを判断してもらう必要があるんです。
歌い手というものは、死ぬまで一生、師について勉強する必要がある職業なのです!
だから、自分は音痴かもしれないと思って謙虚に勉強しないといけません! だからといって、声を出すことを怖れないで! はじめは歌えないのは当たり前なのです! だけど、練習すれば、誰もが必ず正しく歌えるようになります!
とある偉大な歌手は言いました! 『僕は凡人だから出来ないと言う人に、君は2千回練習したのか? と尋ねると、誰もしていなかった。だが、僕は2千回は練習したよ。天才である僕がね!』と!
諦めてはいけません! 根性を見せて! 努力に努力を重ねるのです! だけど、体が壊れるような練習はしてはいけません! 永遠に声は失われて後悔することになりますよ! 適切に休みをとり、栄養を補給して、体を精密機械やレーシングカーのようにメンテナンスするのです!
知恵と体力と青春の全てを捧げて、技を磨くのです! そうすれば、その先で音楽の神様が待っていて、君達に笑いかけることでしょう!
さぁ、以上のことを踏まえて、もう一度最初から!」
レッスンは時間を告げる鐘が鳴るまで続き、授業の終わる頃には、皆がびっくりする程上達していた。
アントニオは皆に拍手を贈った。
アントニオ
「素晴らしい! 君達は僅かな時間でここまで上達した才能ある若者です! 以上、今日のレッスンはここまで! では、また次のレッスンで!」
全員から拍手が贈られ、アントニオの講義は終了した。
そのまま帰ろうとするアントニオのもとにフランチェスカが駆け寄った。
フランチェスカ
「アントニオ様! 有難う御座います!」
フランチェスカに声をかけられた事で、ようやく正気に戻り、アントニオは自分がまだ12歳の子供である事を思い出した。そして、自分が仕出かしてしまったことに気が付く。
アントニオ
「あ、あ、も、申し訳ございません! フランチェスカ先生の授業を乗っ取って滅茶苦茶に! つい、うっかり、昔の癖で...あわわ...」
『どんな癖だよ!』と、皆は思ったが、そんな突っ込みは誰もする事が出来なかった。身分のこともあるが、誰もがアントニオのエネルギー溢れる講義に圧倒されていたのだ。
ディーデリックだけが、昔の癖とは、アントニオが前世で歌の先生をしていた頃の癖だろうと理解して笑った。
この授業の時間は、クラスメイトと護衛騎士たちにとって、今までの『大人しい』というアントニオの印象を180度変えるものであった。
人を惹きつけて心酔させるカリスマをアントニオに感じたのである。
精神属性の魅力魔法は使わないという話だったのに、まさか使ったのか! ? いや、だが、瞳は虹色に光ってはいなかった...
アントニオ
「よし! 偉い! ちゃんと謝れましたね! 大丈夫です! 皆でちゃんと音がとれるように教えてあげます! 俺の後に続いて真似をして下さい!」
さっきまでの怒りが嘘のように消えている。
アントニオは、すぐにピアノに戻ると、歌い出しの音をポーンと奏でた。
アントニオ
「まずは、はじめの音から! 皆で一緒に! く~♪」
慌てて皆で歌う。
「「「く~♪」」」
アントニオ
「慌てないで、もう一度! く~♪」
「「「く~♪」」」
アントニオも一緒に歌って正しい音程を示す。
アントニオ
「そうそう! 耳でよく聴いて正しい音程をイメージして歌うことも大事ですが、音が振動する感覚や、喉が運動する感覚、息を吐く量など、全身で感じながら歌いましょう! ディックも声を出すことを怖れないで! もう一度!」
「「「く~♪」」」
アントニオ
「bravo(ブラボー)! 素晴らしい! 音を増やしていきますよ! 今度は、音程の変化による喉の運動の違いを感じて! く~れ~♪」
「「「く~れ~♪」」」
アントニオ
「ストレッチをするように、気持ちのよいところで音の跳躍を楽しんで!」
アントニオの凄まじい勢いに、学生だけでなく教師のフランチェスカや護衛の2人も一緒に、必死になって歌った。
まるで別人格みたいなアントニオに『え!? 誰? この人は本当にアントニオ様?』と皆が疑問を抱いたが、アントニオの音楽を教えようとする熱意にあてられて、誰も突っ込んで尋ねることは出来なかった。
アントニオ
「音程は高いとか低いとか言いいますが、本当は音は高いとか低いではないのです。音程というのは、音波の波の細かさなのです。だから、1秒間にどのくらいの数の波が出来るかで音の高さや低さが決まります。高音は波が細かく短い周期で繰り返され、低音は波が大きな幅でゆっくりと繰り返される。
実際に見ると分かりやすいのですが、ピアノは鍵盤の右側にいけばいくほど内部にある弦が短くなっていて細かい波を作れる構造になっています。だから、高い音程が出る。逆に、左側の低音は波が大きくなるように、弦が太く長くなっています。
リッカルド! 音が長く鳴るようにピアノの右のペダルを踏んだままでいて下さい。」
アントニオはピアノのフタを全開にして、皆に弦が見えるようにした。リッカルドがペダルを踏むと、アントニオは弦を直接指でつまんではじき、弦の揺れ幅の違いを実際に見せた。高音の弦は非常に細かく揺れ、視覚では揺れているのが分かりにくい。低音の弦は大きく揺れ、視覚でも波打っている様(さま)がはっきりみえた。
アントニオ
「しかし、歌というのは、声という楽器は非常に厄介で、音程を決める動作を行う器官が複数あるのです。
1番直(ダイレクト)に音程を左右する器官は、喉にある声帯です。2枚のヒダのような筋肉があって、この筋肉がタップすると音になるのですが、このタップが早いと音波の波が細かくなって高音になり、ゆっくりタップすると低音になります。だから、歌の感覚としては、音程は高い低いではなく、速い遅いという感覚が正しい。
次に音程を決めると思われるのは空気の量です。口笛を吹く人は分かると思いますが、息が強く吐かれると高音になって、弱く吹くと低音になります。これは、息の強さによって音波の周波数が変わるからです。
だけど、音程を左右する要素はこれだけじゃありません。楽器である咽頭(のど)の広がりや口の形、舌の位置でも変わります。
トロンボーンという楽器をみるとよく分かるのですが、管(くだ)の長さを広げると音は低くなり、狭めると音は高くなります。人間の体も同じで、管が収縮していると音は高くなり、緩(ゆる)んで広がっていると音は低くなるのです。
これらのことを複合して、各器官に正しく命令を出さないと、狙っている正しい音程は出せません。
そして、もっとも厄介なことは、歌っている最中は身体が振動しているので、音の高低を感知する器官に、誤作動が生じやすいということです。
間違った音程を歌っているのに、歌っている本人には正しい音程のように聴こえてしまうことがあります。だから、どんなに自信があっても、他人に聴いてもらって、正しい感覚で身体が動作しているかを判断してもらう必要があるんです。
歌い手というものは、死ぬまで一生、師について勉強する必要がある職業なのです!
だから、自分は音痴かもしれないと思って謙虚に勉強しないといけません! だからといって、声を出すことを怖れないで! はじめは歌えないのは当たり前なのです! だけど、練習すれば、誰もが必ず正しく歌えるようになります!
とある偉大な歌手は言いました! 『僕は凡人だから出来ないと言う人に、君は2千回練習したのか? と尋ねると、誰もしていなかった。だが、僕は2千回は練習したよ。天才である僕がね!』と!
諦めてはいけません! 根性を見せて! 努力に努力を重ねるのです! だけど、体が壊れるような練習はしてはいけません! 永遠に声は失われて後悔することになりますよ! 適切に休みをとり、栄養を補給して、体を精密機械やレーシングカーのようにメンテナンスするのです!
知恵と体力と青春の全てを捧げて、技を磨くのです! そうすれば、その先で音楽の神様が待っていて、君達に笑いかけることでしょう!
さぁ、以上のことを踏まえて、もう一度最初から!」
レッスンは時間を告げる鐘が鳴るまで続き、授業の終わる頃には、皆がびっくりする程上達していた。
アントニオは皆に拍手を贈った。
アントニオ
「素晴らしい! 君達は僅かな時間でここまで上達した才能ある若者です! 以上、今日のレッスンはここまで! では、また次のレッスンで!」
全員から拍手が贈られ、アントニオの講義は終了した。
そのまま帰ろうとするアントニオのもとにフランチェスカが駆け寄った。
フランチェスカ
「アントニオ様! 有難う御座います!」
フランチェスカに声をかけられた事で、ようやく正気に戻り、アントニオは自分がまだ12歳の子供である事を思い出した。そして、自分が仕出かしてしまったことに気が付く。
アントニオ
「あ、あ、も、申し訳ございません! フランチェスカ先生の授業を乗っ取って滅茶苦茶に! つい、うっかり、昔の癖で...あわわ...」
『どんな癖だよ!』と、皆は思ったが、そんな突っ込みは誰もする事が出来なかった。身分のこともあるが、誰もがアントニオのエネルギー溢れる講義に圧倒されていたのだ。
ディーデリックだけが、昔の癖とは、アントニオが前世で歌の先生をしていた頃の癖だろうと理解して笑った。
この授業の時間は、クラスメイトと護衛騎士たちにとって、今までの『大人しい』というアントニオの印象を180度変えるものであった。
人を惹きつけて心酔させるカリスマをアントニオに感じたのである。
精神属性の魅力魔法は使わないという話だったのに、まさか使ったのか! ? いや、だが、瞳は虹色に光ってはいなかった...
0
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説
愚か者の話をしよう
鈴宮(すずみや)
恋愛
シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。
そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。
けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる