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第4話 はじめてのダンジョン
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――推定タイムリミット【27:59:59】
ちょうどタイムリミットが二十七時間を切った頃、俺はグレンダさんと一緒にダンジョンの入り口へと辿り着いていた。
「ここが……」
「『大賢者の迷宮』だ。古の大賢者が作ったとされている。過去に大勢の冒険者が挑んだが、未だ最下層に辿り着いた者はいない」
石造りの古代遺跡めいた建物。
それほど大きくないが、どうやら迷宮は地下に広がっているらしい。
これからダンジョンに潜る予定なのか、遺跡前の広場には冒険者らしき格好をした人たちが結構いた。
あちこちにテントも張ってある。
冒険者たち向けに商売をしているのだろう、露店も幾つかあった。
あるテントからは呻き声のようなものが聞こえてくる。
怪我をした冒険者の治療をしているのかもしれない。
美しい聖騎士に連れられ、俺はダンジョン内に足を踏み入れた。
ひんやりとした空気が肌を撫でる。
内部はゲームなんかでよく見かける、まさに〝ダンジョン〟という雰囲気だった。
だがこれは作り物なんかじゃない。
魔物やトラップは本物だし、下手をすれば死ぬ。
これはリアルだ。
「安心するがいい、勇者殿。私がいる限り、貴殿を危険に晒すようなことはさせない」
俺がごくりと唾液を嚥下していると、グレンダさんが安心させるようにそう言ってきてくれた。
見た目は生真面目で取っつき難そうな印象だが、意外と優しい人のようだ。
そしてそれだけ自分の実力に自信があるのだろう。
もちろん彼女一人に救助に向かってもらうということも考えた。
俺は間違いなく足手まといだからだ。
だが問題は、この広大なダンジョンの中でどこにいるかも分からない人間を探し当てるのは、ほとんど不可能に近いということだ。
実は俺の視界の端に表示されている(普段はないが、意識すると出てくる)地図は拡大することが可能なようで、そうするとより詳しい相手の位置が分かるのだ。
平面だけでなく、立体的にも見ることができる。
二次元上では俺と相手の位置はほぼ重なっているが、それに高さを加えた三次元ではかなり下方にいるようだった。
捜索するためには、相手の位置が分かる俺が一緒にいた方が絶対にいいだろう。
薄暗い石造りの通路をグレンダさんと並んで進んでいく。
グレンダさんはああ言ってくれたが、それでもさっきから俺はビクビクしていた。
もう喉が渇いてきている。
それに、腰に提げた剣がずしりと重い。
一応、かなりの業物らしい。
ここに来るまでに一度だけ試しに振ってはみたが、想像以上に重たくて驚いた。
もちろん剣を振った経験なんて、中学の修学旅行で土産物屋に置いてあった木刀を振ったことがあるくらいだ。真剣となると直接見たことも無かったほど。
「む、魔物だ」
不意にグレンダさんが言った。
その直後、横道から本当に魔物が現れた。
「うわっ、ゴブリンか」
RPGではほとんど最初に現れる雑魚である。
身長は十歳くらいの子供ほどしかなく、肌が青色をしていて、顔の中で目が占める割合がやたらと大きい。やっぱゴブリンって醜悪な面をしてるんだな。
武器のようなものは一切持っていなかった。
「この階層に出るのはゴブリンの中でも弱い部類に入り、恐らく勇者殿でも一人で倒すことができるはずだ」
「マジすか」
どうやら俺一人で戦ってみろということらしい。
俺はぎこちない動作で剣を抜いた。
構えてみるが、自分でもまったくなっていないというのがよく分かる。
ほ、本当に大丈夫なのかよ……?
ゴブリンがこちらに気づいて襲い掛かってきた。
てか、怖っ。
近づくにつれてその醜い顔がよく見えるようになり、かえって恐怖心が増してしまう。
いや、魔物だと思ったらだめなんだ。
子供だと思え。高校生が武器を持っているんだ、負けるはずがない。
……そう考えると、今度は自分が酷い鬼畜野郎に思えた。
「おらっ!」
「ギャッ!?」
馬鹿正直に突っ込んできたゴブリンへ俺は思いきり剣を振り下ろした。
胸部をばっさりと斬り裂かれ、悲鳴を上げてゴブリンは倒れ込む。
「弱っ……」
思っていた以上に雑魚だった。
しかし初めてこれだけ大きな生き物を殺した感触に、俺は思わず顔を顰める。
魔物とは言え、気持ちのいいものじゃないな……。
まぁでもそんなことを言っていては、この世界では生き残れない。
せっかくこうした雑魚を相手にできるのだから、慣れるためのいい機会だろう。
もしかしたらグレンダさんは、そのために俺一人を戦わせてくれたのかもしれない。
「スキル、何か手に入りましたかね?」
「いや、低級のゴブリンはスキルを持っていないことが多い。今のゴブリンもそうだろう」
どうやらそんなに簡単にスキルは手に入らないようだ。
一階層に出現するのは、大半がゴブリンで、たまに緑色のスライム、それからこれも雑魚の一種らしいビッグラビット(ビッグと言っても、兎としてはデカいというだけで、大きさはせいぜいゴブリンの半分ほど)くらいだという。
ビッグラビットは臆病なので何度か逃げられたが、いずれもグレンダさんの手を借りずに俺一人で倒すことができた。
しばらくして鑑定具でステータスを確認してみると、
ユウト
種族:人間
職業:勇者
レベル:1
スキル:〈スキルイート〉〈逃げ足・E〉〈自己再生・E〉
「おおっ、ちゃんと習得してる!」
〈逃げ足〉は逃げる際に足が速くなるというスキルで、ビッグラビットが持っていたものだろう。
そして〈自己再生〉は使用すれば自動的に傷が再生していくというスキルで、スライム種であれば例外なく有しているという。
人間が持っていた場合、自然治癒ではどうにもできないような身体の欠損なども治るらしい。
「このEってなんすか?」
「スキルのレベルのことだ」
スキルには、S、A、B、C、D、Eと、レベルが六段階あって、レベルが上がれば上がるほど、つまりSに近づくほど性能が上がるという。
ただ、俺の〈スキルイート〉のようにレベルが存在せず、性能が変化しないものもあるとか。
それからも俺は一階層で魔物を倒し続けた。
しかし一度レベルが2に上がったものの、新しいスキルは獲得できず。
そもそもこの階層に出現する魔物が持つスキルは、すべて手に入れてしまったしな。
そんな訳で、次は二階層へ。
だが一階層を終えた段階で、すでに一時間以上が経過している。
「レベルを上げ、着実にスキルを獲得していけば、ほとんど危険なく下層へと降りていくことができるだろう」
「けど、あんまり悠長なことはしてられないんですよ……」
このダンジョン内のどこかに、元の世界のクラスメイトがいるのだ。
あのガキが言うには、タイムリミットはあくまでも推定でしかないというし、可能な限り早く救出するべきだろう。
「そうか。ならば、まず救出を優先した方がいいだろう」
との判断で、そこからはグレンダさんも加勢してくれて、先へと急ぐことになった。
グレンダさんは、上層であればスタートからゴールまでのルートを、ほぼ完璧に記憶しているらしい。
お陰で迷うことなく進んでいく。
そして推定タイムリミットが残り20時間を切った頃、そこからは〝中層〟とされている十階層に辿り着いた。
「勇者殿、もっと下層なのか?」
「ええ。まだ下みたいっす……」
グレンダさんが難しい顔で何かを思案している。
やがて真剣な顔で切り出した。
「ここから先は危険だ。私一人では貴殿を護り切れるか分からない」
それは俺も薄々感じていたところだ。
途中でレベルは3に上がった。
だがそれよりも遥かに敵が強くなってしまっているのだ。
六階層くらいからは、俺ではもはや相手にもならない魔物ばかり。
この十階層なんて、もし俺一人だったらあっさりと死んでいるに違いない。
「すまない。さすがにこんなに深いところにいるとは思ってなかった」
「……いえ、俺もそう思ってましたし」
何の力も無い一般人が一人でいて生きているとなれば、そこまで深い層ではないはず。
そう考えるのが妥当だろう。
「くそっ……俺のステータスはまだ全然だし」
より下層に行くためには、もっと強くなる必要がある。
だが果たして、そんな時間があるかどうか……。
ともかく、今後の方針の検討も兼ねていったん休憩を取ることにした。
すでにダンジョンに潜って十時間が経とうとしている。疲労が溜まっていた。
「勇者殿。実は〈スキルイート〉は魔物を倒す以外の方法でも、スキルを取得することができる。そのやり方ならば、例えば私の持つスキルを勇者殿が覚えることも可能だ」
不意に、グレンダさんが言った。
って、そんな方法があるならもっと早く教えてくれればいいのに。
「その方法とは、相手の体液を経口摂取することだ」
……はい?
ちょうどタイムリミットが二十七時間を切った頃、俺はグレンダさんと一緒にダンジョンの入り口へと辿り着いていた。
「ここが……」
「『大賢者の迷宮』だ。古の大賢者が作ったとされている。過去に大勢の冒険者が挑んだが、未だ最下層に辿り着いた者はいない」
石造りの古代遺跡めいた建物。
それほど大きくないが、どうやら迷宮は地下に広がっているらしい。
これからダンジョンに潜る予定なのか、遺跡前の広場には冒険者らしき格好をした人たちが結構いた。
あちこちにテントも張ってある。
冒険者たち向けに商売をしているのだろう、露店も幾つかあった。
あるテントからは呻き声のようなものが聞こえてくる。
怪我をした冒険者の治療をしているのかもしれない。
美しい聖騎士に連れられ、俺はダンジョン内に足を踏み入れた。
ひんやりとした空気が肌を撫でる。
内部はゲームなんかでよく見かける、まさに〝ダンジョン〟という雰囲気だった。
だがこれは作り物なんかじゃない。
魔物やトラップは本物だし、下手をすれば死ぬ。
これはリアルだ。
「安心するがいい、勇者殿。私がいる限り、貴殿を危険に晒すようなことはさせない」
俺がごくりと唾液を嚥下していると、グレンダさんが安心させるようにそう言ってきてくれた。
見た目は生真面目で取っつき難そうな印象だが、意外と優しい人のようだ。
そしてそれだけ自分の実力に自信があるのだろう。
もちろん彼女一人に救助に向かってもらうということも考えた。
俺は間違いなく足手まといだからだ。
だが問題は、この広大なダンジョンの中でどこにいるかも分からない人間を探し当てるのは、ほとんど不可能に近いということだ。
実は俺の視界の端に表示されている(普段はないが、意識すると出てくる)地図は拡大することが可能なようで、そうするとより詳しい相手の位置が分かるのだ。
平面だけでなく、立体的にも見ることができる。
二次元上では俺と相手の位置はほぼ重なっているが、それに高さを加えた三次元ではかなり下方にいるようだった。
捜索するためには、相手の位置が分かる俺が一緒にいた方が絶対にいいだろう。
薄暗い石造りの通路をグレンダさんと並んで進んでいく。
グレンダさんはああ言ってくれたが、それでもさっきから俺はビクビクしていた。
もう喉が渇いてきている。
それに、腰に提げた剣がずしりと重い。
一応、かなりの業物らしい。
ここに来るまでに一度だけ試しに振ってはみたが、想像以上に重たくて驚いた。
もちろん剣を振った経験なんて、中学の修学旅行で土産物屋に置いてあった木刀を振ったことがあるくらいだ。真剣となると直接見たことも無かったほど。
「む、魔物だ」
不意にグレンダさんが言った。
その直後、横道から本当に魔物が現れた。
「うわっ、ゴブリンか」
RPGではほとんど最初に現れる雑魚である。
身長は十歳くらいの子供ほどしかなく、肌が青色をしていて、顔の中で目が占める割合がやたらと大きい。やっぱゴブリンって醜悪な面をしてるんだな。
武器のようなものは一切持っていなかった。
「この階層に出るのはゴブリンの中でも弱い部類に入り、恐らく勇者殿でも一人で倒すことができるはずだ」
「マジすか」
どうやら俺一人で戦ってみろということらしい。
俺はぎこちない動作で剣を抜いた。
構えてみるが、自分でもまったくなっていないというのがよく分かる。
ほ、本当に大丈夫なのかよ……?
ゴブリンがこちらに気づいて襲い掛かってきた。
てか、怖っ。
近づくにつれてその醜い顔がよく見えるようになり、かえって恐怖心が増してしまう。
いや、魔物だと思ったらだめなんだ。
子供だと思え。高校生が武器を持っているんだ、負けるはずがない。
……そう考えると、今度は自分が酷い鬼畜野郎に思えた。
「おらっ!」
「ギャッ!?」
馬鹿正直に突っ込んできたゴブリンへ俺は思いきり剣を振り下ろした。
胸部をばっさりと斬り裂かれ、悲鳴を上げてゴブリンは倒れ込む。
「弱っ……」
思っていた以上に雑魚だった。
しかし初めてこれだけ大きな生き物を殺した感触に、俺は思わず顔を顰める。
魔物とは言え、気持ちのいいものじゃないな……。
まぁでもそんなことを言っていては、この世界では生き残れない。
せっかくこうした雑魚を相手にできるのだから、慣れるためのいい機会だろう。
もしかしたらグレンダさんは、そのために俺一人を戦わせてくれたのかもしれない。
「スキル、何か手に入りましたかね?」
「いや、低級のゴブリンはスキルを持っていないことが多い。今のゴブリンもそうだろう」
どうやらそんなに簡単にスキルは手に入らないようだ。
一階層に出現するのは、大半がゴブリンで、たまに緑色のスライム、それからこれも雑魚の一種らしいビッグラビット(ビッグと言っても、兎としてはデカいというだけで、大きさはせいぜいゴブリンの半分ほど)くらいだという。
ビッグラビットは臆病なので何度か逃げられたが、いずれもグレンダさんの手を借りずに俺一人で倒すことができた。
しばらくして鑑定具でステータスを確認してみると、
ユウト
種族:人間
職業:勇者
レベル:1
スキル:〈スキルイート〉〈逃げ足・E〉〈自己再生・E〉
「おおっ、ちゃんと習得してる!」
〈逃げ足〉は逃げる際に足が速くなるというスキルで、ビッグラビットが持っていたものだろう。
そして〈自己再生〉は使用すれば自動的に傷が再生していくというスキルで、スライム種であれば例外なく有しているという。
人間が持っていた場合、自然治癒ではどうにもできないような身体の欠損なども治るらしい。
「このEってなんすか?」
「スキルのレベルのことだ」
スキルには、S、A、B、C、D、Eと、レベルが六段階あって、レベルが上がれば上がるほど、つまりSに近づくほど性能が上がるという。
ただ、俺の〈スキルイート〉のようにレベルが存在せず、性能が変化しないものもあるとか。
それからも俺は一階層で魔物を倒し続けた。
しかし一度レベルが2に上がったものの、新しいスキルは獲得できず。
そもそもこの階層に出現する魔物が持つスキルは、すべて手に入れてしまったしな。
そんな訳で、次は二階層へ。
だが一階層を終えた段階で、すでに一時間以上が経過している。
「レベルを上げ、着実にスキルを獲得していけば、ほとんど危険なく下層へと降りていくことができるだろう」
「けど、あんまり悠長なことはしてられないんですよ……」
このダンジョン内のどこかに、元の世界のクラスメイトがいるのだ。
あのガキが言うには、タイムリミットはあくまでも推定でしかないというし、可能な限り早く救出するべきだろう。
「そうか。ならば、まず救出を優先した方がいいだろう」
との判断で、そこからはグレンダさんも加勢してくれて、先へと急ぐことになった。
グレンダさんは、上層であればスタートからゴールまでのルートを、ほぼ完璧に記憶しているらしい。
お陰で迷うことなく進んでいく。
そして推定タイムリミットが残り20時間を切った頃、そこからは〝中層〟とされている十階層に辿り着いた。
「勇者殿、もっと下層なのか?」
「ええ。まだ下みたいっす……」
グレンダさんが難しい顔で何かを思案している。
やがて真剣な顔で切り出した。
「ここから先は危険だ。私一人では貴殿を護り切れるか分からない」
それは俺も薄々感じていたところだ。
途中でレベルは3に上がった。
だがそれよりも遥かに敵が強くなってしまっているのだ。
六階層くらいからは、俺ではもはや相手にもならない魔物ばかり。
この十階層なんて、もし俺一人だったらあっさりと死んでいるに違いない。
「すまない。さすがにこんなに深いところにいるとは思ってなかった」
「……いえ、俺もそう思ってましたし」
何の力も無い一般人が一人でいて生きているとなれば、そこまで深い層ではないはず。
そう考えるのが妥当だろう。
「くそっ……俺のステータスはまだ全然だし」
より下層に行くためには、もっと強くなる必要がある。
だが果たして、そんな時間があるかどうか……。
ともかく、今後の方針の検討も兼ねていったん休憩を取ることにした。
すでにダンジョンに潜って十時間が経とうとしている。疲労が溜まっていた。
「勇者殿。実は〈スキルイート〉は魔物を倒す以外の方法でも、スキルを取得することができる。そのやり方ならば、例えば私の持つスキルを勇者殿が覚えることも可能だ」
不意に、グレンダさんが言った。
って、そんな方法があるならもっと早く教えてくれればいいのに。
「その方法とは、相手の体液を経口摂取することだ」
……はい?
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