6 / 30
第6話 悔しいけど…美味しい!
しおりを挟む
「おねーちゃん、〝かいたい〟終わったよ?」
「食べないのー?」
レオナちゃんとレオルくんに呼ばれ、私は恐る恐る後ろを振り返った。
どこかから拾ってきたらしい大きな石が置かれていて、その上に部位ごとに切り分けられた肉の塊が乗せられていた。
お店なんかで見るやつとほとんど変わらない。
たぶん私のためにグロテスクな部位をどこかに隠してくれたのだろう。
二人はオークが持っていた石槍の先端をナイフとして使い、ものの三十分ほどでオークを解体してしまったのだ。
子供でも動物の解体処理ができるって……異世界マジパネェ。
「れん習したの!」
「もっと大きなのかいたいしたこともあるよ!」
訊けば、二人は生活費を稼ぐため、冒険者ギルドで魔物の解体の手伝いをしていたという。
やっぱりこの世界も例に漏れず冒険者ギルドがあるのね。
「オーク肉はすごく人気で、たかく売れるの!」
「ぶた肉よりおいしいもんね!」
「そ、そう……」
確かに程よい脂身ですごく美味しそうだ。
これがオーク肉だと知らなければ、きっと喜んで食べただろう。
でも知ってしまった今は無理だ。
さっき生きているところを見てしまったというのもある。
「……それはそうと、生では食べられないよね?」
豚肉はちゃんと火を通さないと寄生虫が怖い。
オーク肉も同じか分からないけど……。
「うん! ちゃんとやくよ!」
「火をつける!」
しかし生憎とここは森の中。
火を手に入れるには原始的な方法が必要だろう。
錐と弓みたいなので木と木を擦り合わせて、摩擦熱で火種を作るんだっけ?
テレビでやってたのを見たことある。お笑い芸人が無人島でサバイバルしてた。
と思っていたら、
「えい」
ボッ。
まるで着火マンでも使ったかのような気軽さで、集めてきた木の枝にレオナちゃんが火を付けてしまった。
今、手から火が出た……?
「魔法?」
「うん! レオナね、まほうがとくいなの!」
さすがは異世界……魔法って便利だね……。
あっという間に火が燃え上がって、二人は串焼き風に枝に突き刺したオーク肉を直火で焼き始めた。
……すごくいい匂い。
「ん~~~っ、すっごおくおいしい!」
「ほんと!」
焼き上がった肉を一口、驚いたように顔を見合わせる二人。
そんなにお腹が減っていたのか、手や口が脂でべとべとになるのも厭わずに食べ進めていく。
ごくり、と私の喉が鳴った。
噛むたびに肉汁が溢れてるし、これ絶対美味しいやつやん……。
「おねーちゃんも食べる?」
「食べたいです……」
「はいどーぞ!」
結局食欲には抗えず、私は頭の中で「これは豚肉。これは豚肉」と自分に言い聞かせながら豚肉――豚肉ったら豚肉――を口にした。
瞬間、じゅわっと肉汁が弾け、今まで味わったことのないほどの旨味が口内を埋め尽くした。
う、うめええええええええええっ!?
なんじゃこりゃ!?
何でこんなに美味しいの!?
こんな美味いオー、じゃない、豚肉、食べたことないって!
しかも塩こしょうすらしていないのだ。
何の調味料も使わず、素材だけでこの美味しさって……マジか。
それにとにかく柔らかい。脂身が多いけど、でも不思議と後に残らずさっぱりしている。
これ、幾らでも食べられるやつやん。
もうなんか完全に最高級の豚肉にしか見えなくなってきた。
いや豚肉ですけどね。
「クルルル~」
そこへ子竜がやってきた。
口の周りが血で汚れているのを見るに、この子も食事をしていたのだろう。解体後の肉の量が少ないと思ってたけど、ちゃんと分けてたのね。
「焼いたのも食べたいの?」
「クルルル~(たべたーい)」
焼いた肉の匂いに「あっちの方がおいしそう」と思ったのかもしれない。
レオルくんが豚の塊を焼いて渡すと、五、六キロはあっただろうそれを子竜は丸呑みしてしまった。
「クルルルルルル~~~~っ!(うまあああああいっ!)」
ドラゴン的にも美味しかったらしい。
尻尾を左右に振って喜んでいる。
「そういえばちゃんとお礼を言ってなかったね。助けてくれてありがと」
あのときこの子が助けにきてくれていなければ、私たちは殺されていただろう。
そしてオークの餌食に……ひえぇ。
「クルルル~(とうぜんだよ~)」
「……ついでに森の外に出たいんだけど連れていってくれないかな?」
「クルルッ!(やだぁっ!)」
この子に護ってもらいながらなら森を脱出できると思ったのに……。
どうやら私たちを逃がす気はないらしい。
「どらちゃん一人だとさみしいのかな?」
「きっと一人はさみしいよ!」
レオナちゃんたちが感情移入し始めちゃった。
「おねーちゃん、しばらくいっしょにいてあげよ?」
「ね?」
拾ってきた犬の飼育を親にねだる子供みたいだね……。
「クルル~(だめ~?)」
子竜も哀しげに鳴いてアピールしてくる。ドラゴンなのにあざとい。
たぶんこの子のことだし、私たちが森を出ようとしても勝手に付いてきて、また魔物に遭遇したら助けてくれるだろう。
首尾よく森を抜け出せれば、そのままお別れしてしまえばいい。
だけどそれでは命の恩人に対して不義理に過ぎる。
奴隷商から逃げ出せたのもこの子のお陰だし……。
「仕方ないなぁ……」
「「やったー」」
結局、この子が満足するまで一緒にいてあげることにしたのだった。
異世界に転生したと思ったら森でサバイバル生活……まぁ奴隷よりはマシだよね。
空はすっかり明るくなっているけど、お腹がいっぱいになったせいか一気に眠くなってきた。
ほとんど徹夜だったわけだし、当然かもしれない。
レオナちゃんとレオルくんも子竜の身体に背中を預けて眠ってしまっている。
こんな状況なのに幸せそうな寝顔で、メンタル強すぎるよね異世界の子供。
でもかわいい寝顔を見れて私も幸せ。
「クルル~」
「え? 自分が見張っておくから私も寝ていいって?」
なんてええ子なんや……自分だって疲れてるだろうに。
本当にドラゴンなのかな? 実は中に誰か入ってたりするとか?
何にしても正直ありがたい。
実はもう目を開けているだけでも辛かった。
双子と一緒に子竜の身体にもたれかかる。
きっと一瞬で寝落ちしたのだろう、眠るまでの間の記憶はまったく残ってない。
「……ん?」
目を覚ますと森の中にいた。
何でこんなところにいるんだ私、今は何時だ、やばい、早く会社いかないとまた上司に怒られる……と最初は焦ったものの、すぐに思い出す。
そうか、私、異世界に来たんだった。夢じゃなかったのね……。
会社に行く必要がないことにホッとする反面、右も左も分からない世界に放り込まれた不安に襲われる。
けれどそんな私を元気にしてくれたのは、双子の可愛らしい笑顔だった。
「あ、おねーちゃんが起きたよ!」
「おはよ!」
あー、マジで癒されるわ~。
空を見上げると、真上に太陽が昇っている。
どうやらもう昼になっているらしい。
その辺の概念が異世界でも同じかどうか知らないけど。
「おねーちゃん、お水のむ?」
「うん、ほしい」
レオナちゃんに訊かれて咄嗟に頷いたけど、どこに水があるんだろう?
「お口あけて」
「?」
首を傾げながらも素直に口を開くと――
「ごくごくごく!?」
レオナちゃんの手から水が出てきて、私の口の中へ。
なるほど、魔法か。
サバイバルにおいて、水の確保は最も大切なことだと聞いたことがある。
人は食べ物が無くても三週間は生きられるけど、水がなければ三日しか持たないのだとか。
そう考えると手軽に魔法で水を出せるレオナちゃんは、それだけで大きなアドバンテージだ。
「しかも冷たくないのに美味しい」
なんの雑味もないし、匂いもしない。
「これなら好きなときに身体も洗えるね」
子竜に何度も身体を舐められているので、正直すぐにでも洗いたかったり。
しかもオー……豚肉を食べた口だよね……。
「ごめんなさい、まだあんまりいっぱいは出せないの……」
「えっ、そうなの? ううん、全然気にしなくていいよ!」
さすがに万能ではないっぽい。
となると、飲み水以外は、他の方法で手に入れないと……。
近くに川でも流れていないかな?
「食べないのー?」
レオナちゃんとレオルくんに呼ばれ、私は恐る恐る後ろを振り返った。
どこかから拾ってきたらしい大きな石が置かれていて、その上に部位ごとに切り分けられた肉の塊が乗せられていた。
お店なんかで見るやつとほとんど変わらない。
たぶん私のためにグロテスクな部位をどこかに隠してくれたのだろう。
二人はオークが持っていた石槍の先端をナイフとして使い、ものの三十分ほどでオークを解体してしまったのだ。
子供でも動物の解体処理ができるって……異世界マジパネェ。
「れん習したの!」
「もっと大きなのかいたいしたこともあるよ!」
訊けば、二人は生活費を稼ぐため、冒険者ギルドで魔物の解体の手伝いをしていたという。
やっぱりこの世界も例に漏れず冒険者ギルドがあるのね。
「オーク肉はすごく人気で、たかく売れるの!」
「ぶた肉よりおいしいもんね!」
「そ、そう……」
確かに程よい脂身ですごく美味しそうだ。
これがオーク肉だと知らなければ、きっと喜んで食べただろう。
でも知ってしまった今は無理だ。
さっき生きているところを見てしまったというのもある。
「……それはそうと、生では食べられないよね?」
豚肉はちゃんと火を通さないと寄生虫が怖い。
オーク肉も同じか分からないけど……。
「うん! ちゃんとやくよ!」
「火をつける!」
しかし生憎とここは森の中。
火を手に入れるには原始的な方法が必要だろう。
錐と弓みたいなので木と木を擦り合わせて、摩擦熱で火種を作るんだっけ?
テレビでやってたのを見たことある。お笑い芸人が無人島でサバイバルしてた。
と思っていたら、
「えい」
ボッ。
まるで着火マンでも使ったかのような気軽さで、集めてきた木の枝にレオナちゃんが火を付けてしまった。
今、手から火が出た……?
「魔法?」
「うん! レオナね、まほうがとくいなの!」
さすがは異世界……魔法って便利だね……。
あっという間に火が燃え上がって、二人は串焼き風に枝に突き刺したオーク肉を直火で焼き始めた。
……すごくいい匂い。
「ん~~~っ、すっごおくおいしい!」
「ほんと!」
焼き上がった肉を一口、驚いたように顔を見合わせる二人。
そんなにお腹が減っていたのか、手や口が脂でべとべとになるのも厭わずに食べ進めていく。
ごくり、と私の喉が鳴った。
噛むたびに肉汁が溢れてるし、これ絶対美味しいやつやん……。
「おねーちゃんも食べる?」
「食べたいです……」
「はいどーぞ!」
結局食欲には抗えず、私は頭の中で「これは豚肉。これは豚肉」と自分に言い聞かせながら豚肉――豚肉ったら豚肉――を口にした。
瞬間、じゅわっと肉汁が弾け、今まで味わったことのないほどの旨味が口内を埋め尽くした。
う、うめええええええええええっ!?
なんじゃこりゃ!?
何でこんなに美味しいの!?
こんな美味いオー、じゃない、豚肉、食べたことないって!
しかも塩こしょうすらしていないのだ。
何の調味料も使わず、素材だけでこの美味しさって……マジか。
それにとにかく柔らかい。脂身が多いけど、でも不思議と後に残らずさっぱりしている。
これ、幾らでも食べられるやつやん。
もうなんか完全に最高級の豚肉にしか見えなくなってきた。
いや豚肉ですけどね。
「クルルル~」
そこへ子竜がやってきた。
口の周りが血で汚れているのを見るに、この子も食事をしていたのだろう。解体後の肉の量が少ないと思ってたけど、ちゃんと分けてたのね。
「焼いたのも食べたいの?」
「クルルル~(たべたーい)」
焼いた肉の匂いに「あっちの方がおいしそう」と思ったのかもしれない。
レオルくんが豚の塊を焼いて渡すと、五、六キロはあっただろうそれを子竜は丸呑みしてしまった。
「クルルルルルル~~~~っ!(うまあああああいっ!)」
ドラゴン的にも美味しかったらしい。
尻尾を左右に振って喜んでいる。
「そういえばちゃんとお礼を言ってなかったね。助けてくれてありがと」
あのときこの子が助けにきてくれていなければ、私たちは殺されていただろう。
そしてオークの餌食に……ひえぇ。
「クルルル~(とうぜんだよ~)」
「……ついでに森の外に出たいんだけど連れていってくれないかな?」
「クルルッ!(やだぁっ!)」
この子に護ってもらいながらなら森を脱出できると思ったのに……。
どうやら私たちを逃がす気はないらしい。
「どらちゃん一人だとさみしいのかな?」
「きっと一人はさみしいよ!」
レオナちゃんたちが感情移入し始めちゃった。
「おねーちゃん、しばらくいっしょにいてあげよ?」
「ね?」
拾ってきた犬の飼育を親にねだる子供みたいだね……。
「クルル~(だめ~?)」
子竜も哀しげに鳴いてアピールしてくる。ドラゴンなのにあざとい。
たぶんこの子のことだし、私たちが森を出ようとしても勝手に付いてきて、また魔物に遭遇したら助けてくれるだろう。
首尾よく森を抜け出せれば、そのままお別れしてしまえばいい。
だけどそれでは命の恩人に対して不義理に過ぎる。
奴隷商から逃げ出せたのもこの子のお陰だし……。
「仕方ないなぁ……」
「「やったー」」
結局、この子が満足するまで一緒にいてあげることにしたのだった。
異世界に転生したと思ったら森でサバイバル生活……まぁ奴隷よりはマシだよね。
空はすっかり明るくなっているけど、お腹がいっぱいになったせいか一気に眠くなってきた。
ほとんど徹夜だったわけだし、当然かもしれない。
レオナちゃんとレオルくんも子竜の身体に背中を預けて眠ってしまっている。
こんな状況なのに幸せそうな寝顔で、メンタル強すぎるよね異世界の子供。
でもかわいい寝顔を見れて私も幸せ。
「クルル~」
「え? 自分が見張っておくから私も寝ていいって?」
なんてええ子なんや……自分だって疲れてるだろうに。
本当にドラゴンなのかな? 実は中に誰か入ってたりするとか?
何にしても正直ありがたい。
実はもう目を開けているだけでも辛かった。
双子と一緒に子竜の身体にもたれかかる。
きっと一瞬で寝落ちしたのだろう、眠るまでの間の記憶はまったく残ってない。
「……ん?」
目を覚ますと森の中にいた。
何でこんなところにいるんだ私、今は何時だ、やばい、早く会社いかないとまた上司に怒られる……と最初は焦ったものの、すぐに思い出す。
そうか、私、異世界に来たんだった。夢じゃなかったのね……。
会社に行く必要がないことにホッとする反面、右も左も分からない世界に放り込まれた不安に襲われる。
けれどそんな私を元気にしてくれたのは、双子の可愛らしい笑顔だった。
「あ、おねーちゃんが起きたよ!」
「おはよ!」
あー、マジで癒されるわ~。
空を見上げると、真上に太陽が昇っている。
どうやらもう昼になっているらしい。
その辺の概念が異世界でも同じかどうか知らないけど。
「おねーちゃん、お水のむ?」
「うん、ほしい」
レオナちゃんに訊かれて咄嗟に頷いたけど、どこに水があるんだろう?
「お口あけて」
「?」
首を傾げながらも素直に口を開くと――
「ごくごくごく!?」
レオナちゃんの手から水が出てきて、私の口の中へ。
なるほど、魔法か。
サバイバルにおいて、水の確保は最も大切なことだと聞いたことがある。
人は食べ物が無くても三週間は生きられるけど、水がなければ三日しか持たないのだとか。
そう考えると手軽に魔法で水を出せるレオナちゃんは、それだけで大きなアドバンテージだ。
「しかも冷たくないのに美味しい」
なんの雑味もないし、匂いもしない。
「これなら好きなときに身体も洗えるね」
子竜に何度も身体を舐められているので、正直すぐにでも洗いたかったり。
しかもオー……豚肉を食べた口だよね……。
「ごめんなさい、まだあんまりいっぱいは出せないの……」
「えっ、そうなの? ううん、全然気にしなくていいよ!」
さすがに万能ではないっぽい。
となると、飲み水以外は、他の方法で手に入れないと……。
近くに川でも流れていないかな?
3
お気に入りに追加
3,750
あなたにおすすめの小説
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
【完結】ちびっこ錬金術師は愛される
あろえ
ファンタジー
「もう大丈夫だから。もう、大丈夫だから……」
生死を彷徨い続けた子供のジルは、献身的に看病してくれた姉エリスと、エリクサーを譲ってくれた錬金術師アーニャのおかげで、苦しめられた呪いから解放される。
三年にわたって寝込み続けたジルは、その間に蘇った前世の記憶を夢だと勘違いした。朧げな記憶には、不器用な父親と料理を作った思い出しかないものの、料理と錬金術の作業が似ていることから、恩を返すために錬金術師を目指す。
しかし、錬金術ギルドで試験を受けていると、エリクサーにまつわる不思議な疑問が浮かび上がってきて……。
これは、『ありがとう』を形にしようと思うジルが、錬金術師アーニャにリードされ、無邪気な心でアイテムを作り始めるハートフルストーリー!
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる