4 / 15
「フェーズ1 島根県独立戦略会議」
しおりを挟む
「フェーズ1 島根県独立戦略会議」
閣僚会議の後、細〇は、自身の議員室から島根県連に電話を入れた。
「全力を尽くしたが、ダメだった…。平成の最初に、竹〇内閣発足で、我が島根県も全国へ訴えていく努力を十分することなく三十数年過ごしてきてしまったことが、根本にある。惨敗だよ。すまない…。」
電話の向こうの事務局長に力なく謝った。
「大丈夫です、先生。国がそういう態度に出るなら、出雲2680年の歴史に裏付けされた不屈の精神と誇りが我々にはあります。県議連、商工会、商工会議所、県中央会に県を加えた五者で十年以上前から、独立を前提としたプランを組んできています。先生にご相談する前からの独立案がありますので、次に島根に戻られる際、県庁に寄っていただけますか。」
「では、週末にでもそちらに戻ることにするよ。その時には青〇のボンも連れて行くようにするよ。」
「はい、メンバー皆、お待ちしております。今日は、本当にありがとうございました。」
年内最終の土曜日午後2時、島根県庁第二会議室。三十畳ほどの広さの部屋に折り畳みの会議テーブルとパイプ椅子が並んでいる。正面席に「司会、県庁総務課、課長、岩本徹六」と名札があり、その両サイドに、県議連、商工会、商工会議所、県中央会と正面右側サイド席の前から「衆議院議員、細〇先生」、「参議院議員、青〇先生」と並び、少しいいいすが置かれている。席数はすべてで25席あった。机の上には「INDEPENDENCE 202X」とかかれたA4横のレジュメと某大手ネットショップモールのレビューで4.78点を獲得したという界面活性度が高く油とも混ざると言われる健康水「奥出雲の仁多水」のペットボトルが置かれていた。
約束の時間の5分前には、全員が席に着いた。
「本日は、年末のお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。特に、永田町からお越しいただきました、先生方おふたりには、厚く御礼申し上げます。
今日の議題は、先週細〇先生からいただいた、日本政府のわが県に対する扱いに対する抗議方針と、その抗議が受け入れられなかった場合のフェーズ2、そして3、最終段階のフェーズ4への移行準備について打ち合わせしたいと思います。
進行役は、私、島根県庁総務課の岩本が仕切らせていただきます。約3時間の会議となりますが、よろしくお願いします。」
との岩本のあいさつで会議は始まった。細〇の報告と永田町のこの先の対応の予測からスタートした。当時の広島選出の「めがね政権」が、島根県を非常に軽く見ていることと、鳥取の面倒な議員が議論を意識的に誘導しようとしているところが感じられるという部分で、議論はヒートアップしていった。
現況を鑑み会議メンバー内でのフェーズ1突入の認識を持った。あえて、国と喧嘩をすることはないが、太平洋戦争に参戦せざるを得なかった当時の日本になぞらえて、周辺県への協力の働きかけ、および直接の申し立てを並行して行い、ともに効果が出なかった場合に、「独立」の県民投票を行う。
その結果によっては、県民および県内事業者も巻き込んだフェーズ2に移行することとなった。フェーズ2では、来年4月2日の時点でこちらからの要望が受け入れられない場合、日本国からの「独立予告」を行うこととした。そして独立宣言のXデイは半年以上の期間を持ち、日本国より色よい返事がない、または無回答の場合には、年内に日本国に「独立宣言」と併せ「あることの実行を宣言する」フェーズ3に移行することも全員の了承を得た。
会議終了後、島根県が継続できるよう誠心誠意、粉骨砕身の努力をすることと、今日の会議内容は一切外部に漏らさぬことを誓い合い、血判状を全員が押印し会は解散した。
会議後、主たるメンバーは、県庁の職員食堂で決起集会を兼ねた忘年会を催した。会議メンバーに加え、出雲大社の宮司、観光協会役員、県知事、事前に話を聞いていた市長や町村長に加え、ゆるキャラの「しまねっこ」、「雲太くん」、「出雲ちゃん」、「オロチくん」も参加した。
会場には、松江ビアへるんの地ビールが多種類用意されていた。「へるん先生」と呼ばれ松江を愛した小泉八雲にちなんで「松江ビアへるん」と名付けられ1999年4月に開業した麦酒醸造所は、アイルランド発祥の黒ビール「縁結びスタウト」に始まり、ドイツ発祥の「ヴァイツェン」、イギリス発祥の「ペールエール」、チェコ発祥の「ペールエール」、美都町産柚子を使った「ゆずフレシュ」、はちみつビールで9%ある「しんじ湖MOON」、白ブドウのかおりを持つホップ「ネルソンソーヴィン」を使用した「ゴールデンスパークリング」、島根県産の希少ホップ「ゼウス」を使った「ゼウスビター」、カカオを九ケ月以上漬け込み長期熟成させた「ショコラNo、1」、年替わりで島根県内の酒蔵とコラボのどぶろくビール「おろち」と多種多様なビールを製造している。
もちろんゆるキャラの「オロチくん」は「おろちビール」を飲むのかと思っていると、オロチくんは2005年生まれとの事で、県内の柚子を使ったジュースを飲んでいた。他にも、県内の約30の酒蔵と3件のワイナリーの酒も提供され、会に華を添えていた。
出雲大社の宮司が岩本に事の経過を聞いてきた。フェーズ3でのキーマンとなることを自覚しているので、その準備のためにも年内にいろいろとやっておきたいことがあるとの事だった。また、県知事からは、
「このプロジェクトは岩本課長にかかってるんだべ。なんか県でやらんないかん事ありゃ、何でも言うべ。」
と優しく声をかけられていた。
酒とビールとワインが進み、参加メンバーによる「安来節」の大合唱と「ドジョウ掬い」で盛り上がった。また、カラオケが始まると、プロフィールでは「淡路島出身」をうたっているが、生まれは安来の渡哲也氏の「くちなしの花」や「嵐を呼ぶ男」、そして渡瀬恒彦氏の入浴剤のCMソング「裸の王様」を歌うものが出てきた。
また、育った町を歌った「佐賀県」、生まれの春日部が縁で歌った大ヒット映画の主題歌の「埼玉県のうた」の歌手である「はなわ」氏の母親が島根出身ということから、それぞれの替え歌を商工会のメンバーが歌っていた。
「佐賀県」の歌の中に佐賀出身のタレントで出自を隠している旨の歌詞があるが、そこの部分が渡哲也兄弟になっていたり、竹内まりやさんになっているところが笑えたし、「埼玉県の歌」では、「東京」は「広島」に、「千葉」は「鳥取」に置き換えられているところは笑うに笑えない部分もあった。
そんな話で盛り上がる中、県知事から、名古屋出身となっている俳優の玉木宏氏の父君は島根出身で祖父は今も壱岐郡西ノ島に在住との話が皆の注目を集め、「まだまだ、島根も捨てたもんじゃないべ。」と出席者を元気づけた。
また、マギー審司の八番目の弟子のマギー布野氏は島根県出身。十四人の弟子の中で唯一苗字の芸名が許されたことや、初舞台が山形刑務所の慰安であるなど、トリビアが語られた。
ここに集まっているメンバーは、皆、島根を心の奥から愛している者だったので、ケータリングで取ったオードブルよりも先に、うずめ飯とぼてぼて茶が品切れになった。全員、美味しく食べ、満足顔だった。細〇は、「ここに総理達が居れば、もう少し島根のことを伝えられたのに…。」と悔しい思いをした。
まじめな話半分、夢四分の一、不安四分の一で決起集会は中締めとなった。締めの言葉として、出雲大社の宮司が
「みんな、何も心配しなくていい。我々には、神様たちがついているぞー!」
と叫び、全員で「おーっ!」っと雄たけびを上げお開きとなった。
閣僚会議の後、細〇は、自身の議員室から島根県連に電話を入れた。
「全力を尽くしたが、ダメだった…。平成の最初に、竹〇内閣発足で、我が島根県も全国へ訴えていく努力を十分することなく三十数年過ごしてきてしまったことが、根本にある。惨敗だよ。すまない…。」
電話の向こうの事務局長に力なく謝った。
「大丈夫です、先生。国がそういう態度に出るなら、出雲2680年の歴史に裏付けされた不屈の精神と誇りが我々にはあります。県議連、商工会、商工会議所、県中央会に県を加えた五者で十年以上前から、独立を前提としたプランを組んできています。先生にご相談する前からの独立案がありますので、次に島根に戻られる際、県庁に寄っていただけますか。」
「では、週末にでもそちらに戻ることにするよ。その時には青〇のボンも連れて行くようにするよ。」
「はい、メンバー皆、お待ちしております。今日は、本当にありがとうございました。」
年内最終の土曜日午後2時、島根県庁第二会議室。三十畳ほどの広さの部屋に折り畳みの会議テーブルとパイプ椅子が並んでいる。正面席に「司会、県庁総務課、課長、岩本徹六」と名札があり、その両サイドに、県議連、商工会、商工会議所、県中央会と正面右側サイド席の前から「衆議院議員、細〇先生」、「参議院議員、青〇先生」と並び、少しいいいすが置かれている。席数はすべてで25席あった。机の上には「INDEPENDENCE 202X」とかかれたA4横のレジュメと某大手ネットショップモールのレビューで4.78点を獲得したという界面活性度が高く油とも混ざると言われる健康水「奥出雲の仁多水」のペットボトルが置かれていた。
約束の時間の5分前には、全員が席に着いた。
「本日は、年末のお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。特に、永田町からお越しいただきました、先生方おふたりには、厚く御礼申し上げます。
今日の議題は、先週細〇先生からいただいた、日本政府のわが県に対する扱いに対する抗議方針と、その抗議が受け入れられなかった場合のフェーズ2、そして3、最終段階のフェーズ4への移行準備について打ち合わせしたいと思います。
進行役は、私、島根県庁総務課の岩本が仕切らせていただきます。約3時間の会議となりますが、よろしくお願いします。」
との岩本のあいさつで会議は始まった。細〇の報告と永田町のこの先の対応の予測からスタートした。当時の広島選出の「めがね政権」が、島根県を非常に軽く見ていることと、鳥取の面倒な議員が議論を意識的に誘導しようとしているところが感じられるという部分で、議論はヒートアップしていった。
現況を鑑み会議メンバー内でのフェーズ1突入の認識を持った。あえて、国と喧嘩をすることはないが、太平洋戦争に参戦せざるを得なかった当時の日本になぞらえて、周辺県への協力の働きかけ、および直接の申し立てを並行して行い、ともに効果が出なかった場合に、「独立」の県民投票を行う。
その結果によっては、県民および県内事業者も巻き込んだフェーズ2に移行することとなった。フェーズ2では、来年4月2日の時点でこちらからの要望が受け入れられない場合、日本国からの「独立予告」を行うこととした。そして独立宣言のXデイは半年以上の期間を持ち、日本国より色よい返事がない、または無回答の場合には、年内に日本国に「独立宣言」と併せ「あることの実行を宣言する」フェーズ3に移行することも全員の了承を得た。
会議終了後、島根県が継続できるよう誠心誠意、粉骨砕身の努力をすることと、今日の会議内容は一切外部に漏らさぬことを誓い合い、血判状を全員が押印し会は解散した。
会議後、主たるメンバーは、県庁の職員食堂で決起集会を兼ねた忘年会を催した。会議メンバーに加え、出雲大社の宮司、観光協会役員、県知事、事前に話を聞いていた市長や町村長に加え、ゆるキャラの「しまねっこ」、「雲太くん」、「出雲ちゃん」、「オロチくん」も参加した。
会場には、松江ビアへるんの地ビールが多種類用意されていた。「へるん先生」と呼ばれ松江を愛した小泉八雲にちなんで「松江ビアへるん」と名付けられ1999年4月に開業した麦酒醸造所は、アイルランド発祥の黒ビール「縁結びスタウト」に始まり、ドイツ発祥の「ヴァイツェン」、イギリス発祥の「ペールエール」、チェコ発祥の「ペールエール」、美都町産柚子を使った「ゆずフレシュ」、はちみつビールで9%ある「しんじ湖MOON」、白ブドウのかおりを持つホップ「ネルソンソーヴィン」を使用した「ゴールデンスパークリング」、島根県産の希少ホップ「ゼウス」を使った「ゼウスビター」、カカオを九ケ月以上漬け込み長期熟成させた「ショコラNo、1」、年替わりで島根県内の酒蔵とコラボのどぶろくビール「おろち」と多種多様なビールを製造している。
もちろんゆるキャラの「オロチくん」は「おろちビール」を飲むのかと思っていると、オロチくんは2005年生まれとの事で、県内の柚子を使ったジュースを飲んでいた。他にも、県内の約30の酒蔵と3件のワイナリーの酒も提供され、会に華を添えていた。
出雲大社の宮司が岩本に事の経過を聞いてきた。フェーズ3でのキーマンとなることを自覚しているので、その準備のためにも年内にいろいろとやっておきたいことがあるとの事だった。また、県知事からは、
「このプロジェクトは岩本課長にかかってるんだべ。なんか県でやらんないかん事ありゃ、何でも言うべ。」
と優しく声をかけられていた。
酒とビールとワインが進み、参加メンバーによる「安来節」の大合唱と「ドジョウ掬い」で盛り上がった。また、カラオケが始まると、プロフィールでは「淡路島出身」をうたっているが、生まれは安来の渡哲也氏の「くちなしの花」や「嵐を呼ぶ男」、そして渡瀬恒彦氏の入浴剤のCMソング「裸の王様」を歌うものが出てきた。
また、育った町を歌った「佐賀県」、生まれの春日部が縁で歌った大ヒット映画の主題歌の「埼玉県のうた」の歌手である「はなわ」氏の母親が島根出身ということから、それぞれの替え歌を商工会のメンバーが歌っていた。
「佐賀県」の歌の中に佐賀出身のタレントで出自を隠している旨の歌詞があるが、そこの部分が渡哲也兄弟になっていたり、竹内まりやさんになっているところが笑えたし、「埼玉県の歌」では、「東京」は「広島」に、「千葉」は「鳥取」に置き換えられているところは笑うに笑えない部分もあった。
そんな話で盛り上がる中、県知事から、名古屋出身となっている俳優の玉木宏氏の父君は島根出身で祖父は今も壱岐郡西ノ島に在住との話が皆の注目を集め、「まだまだ、島根も捨てたもんじゃないべ。」と出席者を元気づけた。
また、マギー審司の八番目の弟子のマギー布野氏は島根県出身。十四人の弟子の中で唯一苗字の芸名が許されたことや、初舞台が山形刑務所の慰安であるなど、トリビアが語られた。
ここに集まっているメンバーは、皆、島根を心の奥から愛している者だったので、ケータリングで取ったオードブルよりも先に、うずめ飯とぼてぼて茶が品切れになった。全員、美味しく食べ、満足顔だった。細〇は、「ここに総理達が居れば、もう少し島根のことを伝えられたのに…。」と悔しい思いをした。
まじめな話半分、夢四分の一、不安四分の一で決起集会は中締めとなった。締めの言葉として、出雲大社の宮司が
「みんな、何も心配しなくていい。我々には、神様たちがついているぞー!」
と叫び、全員で「おーっ!」っと雄たけびを上げお開きとなった。
10
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ノイズノウティスの鐘の音に
有箱
現代文学
鐘の鳴る午前10時、これは処刑の時間だ。
数年前、某国に支配された自国において、原住民達は捕獲対象とされていた。捕らえられれば重労働を強いられ、使えなくなった人間は処刑される。
逃げなければ、待つのは死――。
これは、生きるため逃げ続ける、少年たちの逃亡劇である。
2016.10完結作品です。
わたしは花瓶。呪文のように言い聞かせる。
からした火南
現代文学
◇主体性の剥奪への渇望こそがマゾヒストの本質だとかね……そういう話だよ。
「サキのタトゥー、好き……」
「可愛いでしょ。お気に入りなんだ」
たわれるように舞う二匹のジャコウアゲハ。一目で魅了されてしまった。蝶の羽を描いている繊細なグラデーションに、いつも目を奪われる。
「ワタシもタトゥー入れたいな。サキと同じヤツ」
「やめときな。痛いよ」
そう言った後で、サキは何かに思い至って吹き出した。
「あんた、タトゥーより痛そうなの、いっぱい入れてんじゃん」
この気づかいのなさが好きだ。思わずつられて笑ってしまう。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
7ガツ5カのアナタ
海棠エマ(水無月出版)
現代文学
『2025年7月5日、日本は大災難に見舞われる』
茗がその都市伝説を聞いたのは、高校の同級生からだった。
2020年から2024年の間、成長とともに都市伝説であったはずの話が身近に感じられ始めた彼女の話。
※災害描写はありません。重い内容でもありません。
【全8話】8日間毎日18:00更新
※完結済みのお話です。
コメントお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる