堕天の皇帝

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復讐編

決戦

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 俺が山の中でアジトを作り、早3ヶ月もの時が過ぎた。
そして、俺が沖縄へ動いたりとし、
ついにこのアジトの場所がバレてしまった。
そう。自衛隊はもちろん。レンジャー部隊。
そして、俺の宿敵である公安0課が
俺らのアジトと周りを囲んでいた。

「作戦を伝える。こっちは人数不利だ。
 なので時間を稼ぐだけでいい。
 俺たちはここで勝つ必要は無い。
 イア。あと何分で起動出来る?」
「多く見積って30分もちこたえてくれたらいけるよ。」
「わかった。
 西側をエル率いるA小隊。
 東側を海斗率いるB小隊。
 南側をマリア率いるC小隊。
 最後に北側をミュラー率いるD小隊。
 30分間みんな持ちこたえてくれ。」
「りょーかい。」
「わかったぜ。」
「わかったわ。」
「承知致しました。司令官。」
「最後にお前ら死ぬなよ。解散!!」
「はい!!」
「わかったよ~。」

 A小隊。
ふぅ。相手の数はまぁ数えたくもないな。
こちとらやる気が出ねぇが。
まぁ司令官の言う通り少しでも時間稼ぐか。
そう思い、俺は手榴弾をほおり投げる。
「よっしゃお前ら!!時間めいいっぱい使うぞ!!」
俺は愛銃Karを持ち連射する。
司令官、いや、ブラザーが何をしようかは知っている。
だが、正直な話。俺は失敗して欲しい。
なんせ俺はブラザーのことを忘れたくないからな。
って。危ねぇ。
「…ッ。スナイパーは苦手なんだよな~。
 しかもあの連発的に2丁持ってやがるな?
 ミュラーちゃんかよ。」

 B小隊。
「おら。ぶっとびやがれ!!」
「さらに強くなったかな?君は。」
「前回負けたくせに余裕ぶんじゃねぇぞ!!
 また吹っ飛ばしてやるよ!!」
「そんな荒々しく戦っちゃすぐ体力が切れちゃうよ。」
「うるせぇ!!」
司令官。稽古をつけてくれてありがとう。
俺には守りたいものはもうないかもしれない。
いや。友梨奈がいるな。
だが、司令官は違うよな。
守りたいものを助けるために、
ずっと頑張ってきたんだよな?
俺は正直司令官のことを覚えていたい。
だが、それは叶わない願いなのだろう。
だから俺は司令官の背中を押すことにするよ。
「てめぇらレンジャーなんかに負けてられっか!!」

 C小隊。
「ふはははっ。どうした?恐れているのか?」
「って。貴方なんで仮面被ってるのよ。」
「まぁ少し事情があるもんでね。
 それよりも君も魔術師なのかい?」
「あのバカしてる幼なじみを助けに来ただけよ。
 だから、そこをどいてくれない?
 じゃないと痛い目見るわよ?」
「私に喧嘩売るとはいい度胸だね。
 戦いましょうか。」
お互いの後ろに魔法陣が展開される。
翔太くん。君のやることを間違ってるなんて
私からは言えない。
世間一般的に言えば君は間違ってるけど、
君が今やろうとしてるのは家族を助けること。
だから誰かが君を批判するなんておこがましいよ。
君のやりたいことをやって欲しい。けど。
正直。君がここからいなくなるのは寂しい。
私は失敗して欲しいと思うよ。
もし、失敗しちゃったらさ。
私と一緒にロシアに行って、
またアルファ部隊の皆と遊ぼうよ。
あの皆なら君のことを受け入れてくれるだろうからさ。

 D小隊。
「貴方。未来でも見てるんですか?
 私の回避先にナイフを合わせるなんて、
 想像以上の化け物ですよ?」
「あら。一瞬で見破られちゃうのね。
 戦闘経験が豊富なお嬢さんなのね。」
「誰がお嬢さんだ。風穴ぶち開けてやるよ。」
「スナイパー2丁で戦うなんて。
 まやちゃんみたいだね。
 あなたの方が完成度は高いみたいだし。
 なかなか厄介ね。」
「そんなに余裕ぶってると死にますよ?」
司令官。ごめんなさい。
私はこの作戦が失敗することを願ってしまってます。
どうしても私は司令官と離れたくありません。
この作戦が成功すると、
私は二度と司令官と会えないんですよね?
私はそんなの嫌です。
司令官みたいに強く優しい人はいません。
なので司令官。
ほんとにごめんなさい。
私はどうしてもこんなことを願ってしまいます。
私と司令官が2人で静かなとこで隠居生活をする。
それが今の私の夢です。
自分勝手なのは承知ですが、
どうか。司令官。あなたの事を
私の中から消えないでください。

「みんな耐えてくれてるな。
 あまり覇気が感じれないがな。」
「それでも彼たちは必死だよ。
 そのおかげもあってかあと5分だよ。」
「あぁ。あと5分で俺の努力が報われるんだな。」
「うん。そうだね。」
「すまない。ブラザー。」
「どうした?エル。」
「1機のヘリがそちらへ行ってしまった。
 そちらで迎撃を頼む。」
「はぁ。やっぱりこうなる運命なのか。」
「私のお手製のミサイルで落としちゃうわね~。」
「落とせねぇよ。」
「は?私のミサイルをバカにしてるの?」
「そうキレんなって。
 ミサイルを打とうがレーザーをはなとうが、
 あのヘリが墜落することはねぇよ。
 どうせあいつが乗ってるさ。」
「それじゃあどうするのさ。」
「俺が行く。なぁに。心配すんな。
 5分で帰ってくるさ。」
「わかった。いってらっしゃい。司令官。」
「あぁ。」
なんやかんやで本気の殺し合いって
初めてなんじゃねぇか?
俺も俺なりに努力し強くなった。
だが、お前相手から5分稼ぐのは難しいかもな。
最終決戦といこうじゃねぇか。なぁ?和樹。
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