堕天の皇帝

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復讐編

ゼロ

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俺はビーチでゆっくりとしている。
そういや今日はミュラーの誕生日だったか。
ちゃんとエルのやつ渡したのか？まぁいいか。
海斗もだいぶ苦労してるな。
サーフィンはやはり難しいみたいだ。
友梨奈は水着に着替えて遊んでいる。
ちっ。めんどくせぇ。
友梨奈の周りに5人の男が取り囲む。
今は海斗は少し忙しそうだな。
はぁ。と俺は溜息をつき友梨奈の元へと歩いた。

「ねぇ。お姉さん。少し遊ぼうよ。」
「い、いや。私用事があるので。」
私はその場を離れようとするのだが、
「まぁいいじゃないか。」
私の腕を強引に掴んでくる。
「痛っ。や、やめてください！！」
「まぁそう言わずにさ。」
私は少し涙ぐむ。
はっきり言ってものすごく怖い。

「行くぞ。友梨奈。」
私の手を掴みひっぱる一人の男性。
私はその人の顔を見る。
「し、しれ。」「シーっ。」
司令官は私に静かにというジェスチャーをする。

「な、なんだよ。お前。」
「あ？なんでお前らに名乗らなきゃいけねぇんだよ。」
「勝手に割り込んでんじゃねぇぞ。」
「てめぇらも俺の連れに何してくれてんだよ。」
これで引き下がってくれたら御の字だな。
「舐めてんじゃねぇぞ。」
こいつらチンパンジーかよ。
全く。喧嘩売る相手を間違えるなよ？
俺は左手で拳を受け止めて、
相手の手首を圧迫し手のひらを開かす。
俺はそのまま指を搦め、全身関節固めをする。
「い、いててててて。や、やめてくれぇ。」
「喧嘩売る相手を間違えるんじゃねぇぞ。
　ほら。行くぞ。友梨奈。」
「は、はい。」
俺は手を離し友梨奈と一緒に戻る。

「さっきはありがとうございました。」
「ん？あぁ。気にすんな。
　それより怖かっただろ。
　あの海斗のやつ使えねぇ。
　あとでまたしめるか。」
「や、やめてあげてくださいよ。」
そういい、俺らは談笑にふけった。

一通り夕陽が沈み始め俺たちは帰る準備をした。
そして、旅館へと戻る。
俺たちは部屋に行き、ゆったりとしてるなか
突然俺の周りに黒色の粒子が舞い始める。
「なんだ？これ。」
「うぉぉぉぉお。司令官光ってる！！」
「うるせぇ。ばか。」
俺は海斗にチョップを入れる。
嫌な予感がするな。転移系か？
まぁ分からない以上武器は持っとくべきだ。
俺はスイッチブレードとM9べレッタを準備する。
「多分転移系の魔法だ。
　どこまで飛ばされるかはわからん。
　だが、俺が万が一帰ってこない場合、
　至急俺らの拠点へと戻り、
　ミュラーたちと連携をとること。以上。」
「わ、わかりました。司令官。どうかご無事で。」
「司令官！！」
俺は海斗に1つのポーチを投げられる。
「忘れもんだ。あと、死ぬなよ。」
「お前に心配されるほど落ちぶれてねぇよ。」
そして、黒色の粒子は俺を完全に包み込んだ。

「これは山か？」
俺が召喚されたのは辺り一面緑の山だった。
俺の周りには3人いた。
1人は白髪でマチェット？いや、ガンブレードに似た
なにかを装備している男が1人。
そして、2人組なんだろうか。
1人は女でもう1人は男。
そして、女の方はかなり大きい大盾を持っている。
まだ全員意識がないようだな。
現状の整理でもしておこう。

そして、男女二人組が意識を覚ます。
「やぁ。やっと目を覚ましたようだね。
　自己紹介しよう。私はゼロ。
　君たちのカイザーアイの始祖だよ。」
つまりここにいるヤツら全員がカイザーアイを
持っているとかなのか？
「それでそんなおばさんが何の用だ？
　年金暮らしに飽き飽きでもしたのか？」
「一応神様っぽいからそんなことを言うのは
　やめときなよ。シエル。」
なかなか面白いことを言うガキである。
「はぁ。まぁいいよ。
　それで君たちを集めた理由だね。
君たちは全員同じ年齢で
　全員が皇帝の目カイザーアイを所得している。
　だけど、おかしいと思わないかい？
　皇帝が何人も同じ国にいるなんてさ。
　だから、殺し合いをしてもらうよ。」
「ははっ。単純なことでおありがてぇ。」
白髪ガンブレード男が言う。
はぁやるしかねぇのか。
まぁ俺にはやることがあるからな。
「ちゃっちゃと決着をつけるぞ。」

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