堕天の皇帝

key

文字の大きさ
上 下
95 / 164
復讐編

復讐の時間だ。

しおりを挟む
 復讐の為には金が必要だ。
そのため、俺は近くのヤクザの拠点に乗り込む。
「さぁ。復讐の時間だ。」
俺は拠点の玄関を蹴破る。
「おい。おめぇ。何してんのかわかってんのか?」
ゾロゾロと群がる雑魚ども。
その中の1匹が俺の胸ぐらを掴む。
俺は隠していたナイフで雑魚の首をかき斬る。
俺の目の前で血を吹き出す。
そして、何も言わずに俺に倒れ込んできたので
「邪魔だ。汚ぇ。」
俺はそいつを蹴り飛ばした。
「おい。しんや。てめぇ良くもやったな。」
叫びながら俺に殴りかかってきた。
「お前ら雑魚どもは叫びながらじゃねぇと
 攻撃が出来ねぇのか?」
俺は飛び込んできた勢いを使って
背負い投げを行い、即座に首を斬る。
そして、片手のみで側転をしながら
ほかの雑魚を蹴る。
蹴る勢いが強すぎたせいか、
石に頭をうちつけ雑魚は絶命した。
そして、雑魚どもがびびってるあいだに
「そんなんだからお前らは全員雑魚なんだよ。」
俺は目の前に広がる6人の隣を過ぎ去る。
ほぼ同時に6人の首から赤い鮮血が吹き出す。
そこに座り込む雑魚を1人。首根っこをつかみ、
こいつらのボスの居場所を聞き出す。
ボスのいる部屋の前に着くと同時に殺す。
そして、その襖を開けた。

「よくやってくれたな。あんちゃん。殺れ。」
そこには組のボスらしき人間とその部下が1人
俺にスタームルガーを向けていた。
パァン。と発砲された銃弾を俺は。
ナイフで弾く。それと同時にナイフを投擲する。
部下の眉間にナイフが突き刺さり、血が吹き出す。
「お、お前。一体何者だ。」
俺はスタームルガーを拾い上げて突きつける。
「お前らの軍資金を全て俺によこせ。」
「はっ。何を言ってやがる。
 俺には組があるんだ。全て渡しちまうと
 組も家族も何もかも失っちまう。
 お前さんにもいないのか?
 命に変えても守らなきゃいけない存在がよ。」
「あぁ。そうだな。」
「なら。」
「いたよ。俺にもそういう存在が。」
「...。」
「この世界では弱者の意見は全て無視される。
 大事なものは全て奪われ、
 自由なんてものはひとつも無い。
 この世は弱肉強食なんだよ。」
「ちっ。だが、寄越さねぇぞ。」
こいつもこいつで肝が据わってる。
スタームルガーを向けられていても、何も動じない。
パァン。パァン。血が舞う。
「ぐっ。あぁ。」太ももを撃ち抜く。
「これ以上痛めつけられたくなきゃ、
 早く金を出せ。」
「くそ。わかった。そこの金庫にある。
 番号は189256だ。」
「最初からそうすればよかったんだよ。」
そう言って俺はこいつの胸をまさぐり、
べレッタを取り上げる。
「俺がわかっていないとでも思ったか?」
俺は金庫の中を開けて、通帳のみをとる。
謎の資料があったが俺にはひとつも興味が無い。
パァン。俺はノールックでボスの眉間を撃ち抜く。
「じゃあな。」

 俺はこの後も3個のヤクザの拠点を潰した。
そして、俺は生活最低限の物資が
置かれた団地の一角に身を潜めていた。
テレビをつけ、情報の確認をする。
「今晩青山組にて襲撃がありました。
 死者は10名であり、
 軽傷者は未だに見つかっておりません。
 その他にも3つの組が襲撃にあい、
 軽、重傷者は1人もいません。
 目撃者の情報によると、犯人は。
 高校生くらいの体型であり、黒髪。
 そして、右目が赤いとの事です。」
はぁ。まだ足が着いていないにしろめんどくさいな。
俺ももうそろそろここを出る必要がある。
俺は4つの通帳と偽造した身分証明書。
べレッタとブレードを持ち、闇夜に消えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

年増公爵令嬢は、皇太子に早く婚約破棄されたい

富士とまと
恋愛
公爵令嬢15歳。皇太子10歳。 どう考えても、釣り合いが取れません。ダンスを踊っても、姉と弟にしか見えない。皇太子が成人するころには、私はとっくに適齢期を過ぎたただの年増になってます。そんなころに婚約破棄されるくらいなら、今すぐに婚約破棄してっ! *短篇10本ノック3本目です*

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

剣を交えて

嘘月善人
青春
中学のときの出来事により部活に入ることを戸惑っている者、剣道未経験者、身体の故障を抱えながら挑む者、様々な思いを抱えながら、それでも目標に向かって突き進んでいく。 これはそんな羽木高校の剣道部員たちによる青春物語。

転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します!~弟妹は俺が育てる!~

桜月雪兎
ファンタジー
祖父に勘当された叔父の襲撃を受け、カイト・ランドール伯爵令息は幼い弟妹と幾人かの使用人たちを連れて領地の奥にある魔の森の隠れ家に逃げ込んだ。 両親は殺され、屋敷と人の住まう領地を乗っ取られてしまった。 しかし、カイトには前世の記憶が残っており、それを活用して魔の森の開墾をすることにした。 幼い弟妹をしっかりと育て、ランドール伯爵家を取り戻すために。

あれ?気づいたら俺を追放したSランクパーティーが崩壊してて、逆に温かく迎え入れてくれたAランクパーティーがSランクに昇格していたんだが?

taki210
ファンタジー
「アルト。今日限りでお前をこのパーティーから追放する」 「理由は?」 「お前が役立たずだからだ」 「…そうか。そんな風に思ってたんだな」 「あとそれから、もうお前の装備は全部売ってあるから」 「な…っ!外道が!!」 「はっはっはっ。その顔が見たかったんだ。これでしばらくは遊んで暮らせるぜ」 ある日、役立たずの烙印を押されてSランクパーティーを追放された支援職のアルト。 そんな彼は、実力を認められ、実力派のAランクパーティーに加入することになる。 「ご、500メートル先まで索敵できる探知魔法とか聞いたことないんだけど!?」 「何だこの支援魔法…!?体が嘘のように軽い…!!」 「魔法強化と物理耐性の両方を同時に付与するの!?」 「こいつを追放したSランクパーティーはバカなんじゃないのか…?」 アルトの支援職としての埒外の優秀さに驚くメンバーたち。 だが、アルトはずっとそれが当然だと思っていたために、彼らが何に驚いているのか全く気づかないのだった。 「え?俺、何かおかしなことしたか?これぐらい普通だよな…?」

異世界体験テーマパーク:アリウェルランド

とうもろこし
ファンタジー
日本にオープンした新テーマパーク、アリウェルランド。 ここでは来園した者は異世界の住人に扮して、まるで異世界転移したような体験が満喫できるという。 テーマパーク内では異世界人を象徴する異種族達がキャストとして働き、雰囲気は異世界の街そのもの。 キャストである異種族は特殊メイクであるとは思えぬほどのリアルさ。 来園したお客は冒険者になって実際に魔獣を狩る、冒険者活動と称される体験が最大にして唯一のアトラクション。 アトラクションに登場する魔獣は実際に生きているように動き、冒険者に扮したお客は魔法すらも使う事が可能となる。 転移・転生なんてしなくても異世界に行ける。 それがアリウェルランド。 ただ、本当にここは異世界と何も繋がりがないのだろうか? ※なろうでも掲載中 10万字程度までの短編です。

余寒

二色燕𠀋
歴史・時代
時は明治─ 残党は何を思い馳せるのか。 ※改稿したものをKindleする予定ですが、進まないので一時公開中

不思議な男の子

千夜 すう
恋愛
とても短い。片想いになった話です。 設定は初々しい高校1年生

処理中です...