堕天の皇帝

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ロシア(アルファ部隊)編

反則

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 俺と裕太は最上階まで辿り着いた。
そこには10名の銃を持った人間と
1人の何も持っていない人間がいた。
「ふーむ。あいつがここのボスかな。
 翔太はあのボスらしきやつを頼む。
 周りは私がやろう。」
「あいつ絶対魔術使うぞ。やりたくねぇ。」
「慣れなさい。翔太のためだ。」
「はぁ。そういうことかよ。」

「作戦会議は終わったかね?ジャパニーズ。」
「俺らが日本人ってよくわかったな。」
「アジア系だと予想していたからな。」
「まぁいい。死ね。」
一斉に放たれる銃弾。
俺と裕太は左右に別れて、かわす。
突如銃を持っているヤツらが空中に浮く。
その浮遊はまさかな。
「やはりあの小娘の能力は便利だな。」
「それはどういうことだよ。」
「あそこで暴れてる小娘の能力だよ。
 私は触れたら5分間触れた人間の
 能力を使うことが出来るからね。」
「なんだ。たった5分だけかよ。」
「5分でもとても便利だ。」
そういって相手は両手を腰あたりに下げてると
そこにエネルギーが固まっていく。
おいおい。俺こんなの見た事あるぞ。
かほさんのと同じように見える。
つまり大技ってことか。
「翔太。力を合わせなさい。」
「なるほどな。任せろ。」
相手の両手から放たれた魔力の塊を俺たちは
「ジャミング。」
目の前からその塊を消した。
いつも以上に血液を消費すると思っていたが
裕太がいたおかげかそこまで血液を取られなかった。
「じゃあさっき言った通りで頼むぞ。翔太。」
「助けれる時は助けてくれよ。兄さん。」

「うーん。10人か。しくじるかもな。
 久しぶりに来てもらおうか。
 出てこい。ジャンヌ。」
俺は天空に手を挙げ、英雄を呼びだす。
「お久しぶりです。マスター。」
「おう。久しぶりだな。少し太ったか?」
「何も変わってないですよ。
 はぁ。それで何の用ですか?」
「ジャンヌは5人相手してくれ。」
「はぁめんどくさいわね。仕方ない。ウェイク。」
「そういいながら戦ってくれるの感謝する。
 できるだけ殺さないようにな。ウェイク。」
「りょーかいです。」
そうして、ジャンヌは黒のブレードを顕現する。
お互いに別れて5人の相手をする。
銃弾が飛び交う中、俺はナイフひとつでさばく。
身体をひねり銃弾をかわしたりする。
相手の銃弾を弾いて相手の武装を破壊していく。
そうして数十秒で相手の武装は全て破壊された。
5人同時に距離を詰めてくるが、
俺は全ての攻撃をかわしカウンターを入れ
全員気絶させた。
「これで終わりっと。」
俺の目の前に魔術が飛んでくる。
「翔太をどこにやった?」
「ここに寝転がってるよ。」
翔太の左胸には小さな風穴ができていた。
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