堕天の皇帝

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ロシア(シエスタ護衛)編

シエスタ・ノイマン

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 俺はまだ仕事を探していた。
「ん~。ロシア語が喋れないならやっぱり
 護衛か荷物運びの2択かな~。」
「やっぱりそうなりますよね~。」
「護衛でも実績が必要だからね。」
「実績か~。
 1級指定危険人物カイザーアイ西宮翔太とか?」 
「なんか噂には聞いたことあるけど。
 さすがに君じゃないでしょ?」
そう言いながら寺西さんはタブレットをつつく。
「第1級指定危険人物西宮翔太。」
顔写真でもあるのだろうか、何度も顔を見られる。
なんか恥ずかしいな~。
「これって本当なの?」
「まぁうん。そうなんだろうね。」
「えー!!有名人じゃん。」
「そんなので有名になりたくなかったけどな。」
「んー。ならこの仕事は任せようかな。」
「依頼人の名前は?」
「シエスタ・ノイマン。」
「ノイマン?ジョン・フォン・ノイマンか?」
「おぉ~知ってるんだね。そうだよ。
 あの悪魔とも言われたノイマンだよ。」
「そこの子孫か。ミスったら死にそうだな。」
「多分死ねるから気をつけてね。」
「そんな軽いノリで言わないでくださいよ。」

 そして、仕事当日になった。
俺は空港でサングラスかけて突っ立ってます。
すげぇ恥ずかしいんだけど。
支給品としてベレッタとブレードが支給された。
まぁ愛銃が支給されるとは思ってなかったな。
そして、キコキコと後ろで音が鳴り振り返ると、
「あなたが西宮翔太ね。
 よろしく頼むわ。」
「あんたがシエスタ・ノイマンか。」
そこに居たのは銀髪でショートカットで
見ててすごく可愛らしい少女だった。小さいな~。
「今君私の事小さいって考えた?」
「おう。考えたぞ。よくわかったな。」
「ジョン。少し前にして。」
シエスタが俺の目の前に来ると、
急に脛を蹴ってきた。
「いってぇ。何すんだよ。」
「君が小さいとか考えるからだよ。」
そうするとジョンという男か俺に耳打ちをする。
「シエスタ様に小さいは禁句だ。
 気をつけるんだな。」
「おう。わかった。
 ってかあんたら日本語喋れるんだな。」
「もちろんよ。私は8ヶ国語まで喋れるもの。」
「なるほどな。天才だな。」
「まぁ、私ノイマンだし。」
「ノイマンは数学者だけどな。」
「まぁいいわ。西宮翔太。
 あなたの事は調べさせていただきました。」
「ほう。例えば?」
「西宮翔太。無人島のサバイバル前までは
 無職ニート童貞のゲーマー。
 無人島では知恵と機転を生かし生き残り
 カイザーアイの異名を持つ。
 目が青か赤に光り人間の持てる最大限の
 力を引き出すことが可能。」
目の前の幼女は無い胸を張りドヤる。
「あぁ。俺もお前のこと調べたぜ。
 シエスタ・ノイマン。
 多分処女。ノイマンの遺伝を引き継いでいるせいか
 高速演算を行い、未来予知に匹敵した
 予測演算が可能。1種の化け物。」
「はぁ~。レディーに処女とは。」
「14歳がレディーとか笑わせんな。」
「後で処刑ね。」
「まじすんません。」
「まぁいいわ。あなた車椅子を押しなさい。」
「はいはい。」
「私は天才がゆえ命を狙われることが多いの。」
シエスタのその一言で突然目の前に盾が出てくる。
おいおい。何してんだよ。
そう思った矢先、盾に銃弾が当たり、
その後バンッと銃声が鳴るのだった。
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