堕天の皇帝

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軍事育成学校編

君は誰だ?

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 僕は翔太くんに確認したかった。
彼は僕との模擬戦にて僕の能力を予測していた。
ここまでならまだいい。
僕の能力は遅かれ早かれシャーロット先生から
知らされるだろうから。
だが、僕が思ったのは彼の能力。
彼の能力は強すぎる。
身体強化の類だろうが口調が変わり、
ベレッタすら使わずに初めて持つであろう
高周波ブレードで敵を圧倒。
極めつけは石ころとスモークのみで
ティーガーIIを撃破。
と言う言葉が似合うほどに強い。
なら何故模擬戦で使わなかったのか。
使う必要がないと判断したのだろうか。
僕はそれを聞きたかった。

「ねぇ。翔太くん。」
「ん?なんだ?」
「君は一体何者なんだ?」
「俺は西宮翔太だよ。」
「そういうことを聞いてるんじゃない。」
和樹は一拍置いて俺に言う。
「今の君は誰だ?」
「何度でも言うよ。俺は西宮翔太だ。
 あのよく分からない能力は俺も知らん。」
「そうか。まぁいい。
 君はチートすぎる。
 人がティーガーIIを壊せるわけがないからね。」
「まぁそうだろうな。」
俺の能力の予想としては
人間の本来の力を引き出す能力。
全身の筋肉、脳みそ、その他もろもろには
リミッターがかかっている。
それを解放することにより、
未来予知並の予想を立てたりだとかができる。
まぁこの辺は後でセクレートに訪ねよう。
少しの沈黙の後、
「君は2日間ほど寝ていた。」
「そんなに俺寝ていたのか。」
「3週間後に運動会がある。」
「軍事育成学校なのにそんなのがあるのか。」
「まぁ、普通の運動会じゃないだろうけどね。
 恐らくクラス単位での模擬戦かな。」
「この学校本当に模擬戦が好きだな。」
「翔太くん。その時は絶対に
 能力を使っちゃダメだよ。」
「ん?なぜだ?」
「君の能力は多分知られていない。
 君の能力はチートと言って差し支えない。
 だから、できるだけ学校の人には
 見せびらかさない方がいい。
 他の人の士気を下げる可能性があるからね。」
「なるほどな。まぁ使わねぇーよ。安心しろ。」
「君がそう言うなら信じるよ。化け物君。」
「そのまま翔太くんって呼んでくれよ。
 タイムルーラー。」
「その呼び方はやめてくれ。恥ずかしい。」
「くそ厨二病がよ。なんだよタイムルーラーって。」
「やめてくれー!!」
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