堕天の皇帝

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軍事育成学校編

命のやり取り。

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 俺は潜入に成功した。
コンテナの裏をクリアリングしていく。
「早く帰りてぇ~。」
コンテナの裏から声が聞こえる。
雨でうるさいが何とか聞こえる。
俺は相手の後ろをとり、サッと相手を落とす。
ふぅー。何とか一人。
そして俺は室内に入っていった。
通信はないとはいえ、
シャーロットさんは俺の事を見てくれてる。
それが少し安心の理由になった。
でもやっぱ緊張するな~。

 何かがおかしい。
ここまでであいつ一人しかいないのか?
俺は地図の在処を見つけた。
おかしすぎる。そうすると、
「それを置いていってくれないかな?」
背後から知らない声が聞こえる。
はぁ~。やっぱこうなるよな。
俺はそっと振り返る。
「まさか子供が来るとはね。
 さすがの僕も驚きだよ。」
「子供のイタズラということで
 見逃してくれないか?」
「うーん。それを置いていったらいいよ。
 僕も子供を殺したくはないからね。」
「あはは。それは出来ないかな。」
「なら。死ぬしかないね。」
俺の背後から銃弾が飛ぶ。
俺はそれをかわす。
ここに来る前にある程度予測はしていたからな。
そして、俺は窓を蹴り割り逃走した。
「逃げれるわけがないよ。」

 背後から何人もの人間が追ってきた。
ひぃ~。怖すぎる。
「じゃあね。」
コンテナの上から声。
俺は左に思いっきり飛ぶ。
ギリギリかわせたが、
後ろからの銃弾はかわせなかった。
ぐふっ。
俺の腹と腕に着弾する。
これが本気の命のやり取りか。
「これは返してもらうよ。
 名も知らぬ少年よ。」

「あれは幹部の1人じゃないですか!
 そんなとこに生徒1人はダメです。
 助けに行きましょう。」
「落ち着いて。シャーロット。
 ここを切り抜けないようじゃ、
 この先、遅かれ早かれ死ぬ。」
「だからってここで切り捨てるのは
 早すぎじゃないでしょうか!!」
「確かにそうね。
 でも、私たちが行く訳にはいかないから
 生徒に行ってもらうことにするわ。」
「むっむぅ~。わかりました。
 それなら誰に行ってもらうんですか?」
「そうね。今はまやさんも任務中だから。」
そんな時、扉が開く。
「僕に任せてくれないでしょうか。」
「和樹くん、、、」
「たしかに彼なら実力は充分ね。」
「大丈夫ですよ。シャーロットさん。
 僕も彼には死んで欲しくないですから。」
「わかりました。お願いしますね。
 あ、あとこれを持っていってください。」
「了解です。」
まだ死んじゃダメだよ。翔太くん。
必ず君を助けるから。
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