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無人島編
精神崩壊。そして、覚悟。
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「見つけた。」
あいつはフラフラとしていた。
多分荷物が重いことと
ズボンに泥がついているから
どこかでコケたのだろう。
不意打ちを仕掛けようにも、
この地形の悪さじゃ意味が無いだろう。
あいつの武器がなにかさえ分かればいいのに
相手の武器を整理しよう。
結衣のナイフ6本+あいつの武器
それに対してこっちはナイフ1本。
あの後ろ姿を見る感じ、
刀とかでは無さそうだ。
だとすると拳銃。
とりあえずわかることは
近接戦には何とか持っていけそうだ。
そう考えた次の瞬間に、
俺はあいつとの距離を詰める。
「な、なんだ!」
「荷物は返してもらうぞ。」
距離を詰めたのはいいものの、
俺はこいつを殺せるのか?
なぜ人を殺さなくちゃいけないんだ。
どうしてどうしてどうして。
そんなことを考えていると、
あいつは俺の腹に蹴りを入れてきた。
なんとか咄嗟にガードが間に合ったが、
距離を取られてしまった。
その瞬間に構えられるM9ベレッタ。
あのヤンキーよりかは冷静で、
しっかりと両手で持っている。
当たると察して、俺は木の影に隠れる。
「おいおい、さっきの威勢はどうした!
そんなとこに隠れてないで出てこいよ。」
くっそ。1度きりのチャンスを逃した。
どうする。俺の位置はバレている。
バレていないとしたら結衣だが、
結衣にそんな危険なことさせるわけには、
いかない。
相手は構えながらこちらに向かっている。
距離的に7m。
俺の唯一の長所は聴覚だ。
FPSで鍛えられまくったせいで
相手の位置がある程度割り出せる。
俺は着ていたジャンバーを脱ぐ。
残り3m、2m、、、
俺はジャンバーを右に投げた。
「なんだ!!」
あいつの視線が右に動く。
それと同時に俺は左から出て距離を詰める。
なんとかM9ベレッタを
蹴りあげることに成功。
そこからは近距離戦になった。
また蹴りが近ずいてくる。
だが、俺はそれを紙一重でかわす。
あいつが空ぶった隙に体制を立て直し、
その状態から回し蹴りを入れる。
あいつの脇腹にクリーンヒットする。
あいつは少し飛んでいく。
その隙を逃さずにまた距離を詰める。
殺すのか?殺すのか?殺すのか?
俺の中で響く。
だが、ここでこいつを殺さなければ、
次こそ俺が死んでしまう。
そしたら、結衣も死ぬだろう。
そんなことを考えてしまう。
あいつが俺の顔を殴る。
そして、俺にM9ベレッタが向けられる。
俺は死を悟った。
走馬灯が見えてくる。
そして目をつぶった。
グサッ。
嫌の音が鳴る。
俺は目を開ける。
そこに立っていたのは結衣だけだった。
あいつは俺の目の前で血を流し倒れている。
「田中圭哉くんが死亡しました。
残りは6人です。頑張ってね~」
「結衣!!」
結衣は声にならない声で発狂している。
俺はそっと抱きしめる。
「結衣!結衣!
ごめん。ほんとにごめん。
お前にこんなことさせちまって」
彼女の頭を撫でる。
そうすると、ほんのちょっと落ち着く。
まだ泣いている。
俺はここにいると危険だと思い、
なんとか結衣と2つの荷物、
そしてベレッタを回収した。
ーー洞窟に戻る。
「結衣、結衣!」
彼女になんとか落ち着いて貰えるように、
色々した。
だが、彼女は一日中、
落ち着くことはなかった。
彼女は泣きすぎて疲れたのだろうか。
寝てしまった。
そうして、俺は決心する。
もう二度と結衣にこんなことをさせないと
あいつはフラフラとしていた。
多分荷物が重いことと
ズボンに泥がついているから
どこかでコケたのだろう。
不意打ちを仕掛けようにも、
この地形の悪さじゃ意味が無いだろう。
あいつの武器がなにかさえ分かればいいのに
相手の武器を整理しよう。
結衣のナイフ6本+あいつの武器
それに対してこっちはナイフ1本。
あの後ろ姿を見る感じ、
刀とかでは無さそうだ。
だとすると拳銃。
とりあえずわかることは
近接戦には何とか持っていけそうだ。
そう考えた次の瞬間に、
俺はあいつとの距離を詰める。
「な、なんだ!」
「荷物は返してもらうぞ。」
距離を詰めたのはいいものの、
俺はこいつを殺せるのか?
なぜ人を殺さなくちゃいけないんだ。
どうしてどうしてどうして。
そんなことを考えていると、
あいつは俺の腹に蹴りを入れてきた。
なんとか咄嗟にガードが間に合ったが、
距離を取られてしまった。
その瞬間に構えられるM9ベレッタ。
あのヤンキーよりかは冷静で、
しっかりと両手で持っている。
当たると察して、俺は木の影に隠れる。
「おいおい、さっきの威勢はどうした!
そんなとこに隠れてないで出てこいよ。」
くっそ。1度きりのチャンスを逃した。
どうする。俺の位置はバレている。
バレていないとしたら結衣だが、
結衣にそんな危険なことさせるわけには、
いかない。
相手は構えながらこちらに向かっている。
距離的に7m。
俺の唯一の長所は聴覚だ。
FPSで鍛えられまくったせいで
相手の位置がある程度割り出せる。
俺は着ていたジャンバーを脱ぐ。
残り3m、2m、、、
俺はジャンバーを右に投げた。
「なんだ!!」
あいつの視線が右に動く。
それと同時に俺は左から出て距離を詰める。
なんとかM9ベレッタを
蹴りあげることに成功。
そこからは近距離戦になった。
また蹴りが近ずいてくる。
だが、俺はそれを紙一重でかわす。
あいつが空ぶった隙に体制を立て直し、
その状態から回し蹴りを入れる。
あいつの脇腹にクリーンヒットする。
あいつは少し飛んでいく。
その隙を逃さずにまた距離を詰める。
殺すのか?殺すのか?殺すのか?
俺の中で響く。
だが、ここでこいつを殺さなければ、
次こそ俺が死んでしまう。
そしたら、結衣も死ぬだろう。
そんなことを考えてしまう。
あいつが俺の顔を殴る。
そして、俺にM9ベレッタが向けられる。
俺は死を悟った。
走馬灯が見えてくる。
そして目をつぶった。
グサッ。
嫌の音が鳴る。
俺は目を開ける。
そこに立っていたのは結衣だけだった。
あいつは俺の目の前で血を流し倒れている。
「田中圭哉くんが死亡しました。
残りは6人です。頑張ってね~」
「結衣!!」
結衣は声にならない声で発狂している。
俺はそっと抱きしめる。
「結衣!結衣!
ごめん。ほんとにごめん。
お前にこんなことさせちまって」
彼女の頭を撫でる。
そうすると、ほんのちょっと落ち着く。
まだ泣いている。
俺はここにいると危険だと思い、
なんとか結衣と2つの荷物、
そしてベレッタを回収した。
ーー洞窟に戻る。
「結衣、結衣!」
彼女になんとか落ち着いて貰えるように、
色々した。
だが、彼女は一日中、
落ち着くことはなかった。
彼女は泣きすぎて疲れたのだろうか。
寝てしまった。
そうして、俺は決心する。
もう二度と結衣にこんなことをさせないと
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