堕天の皇帝

無人島編

ゲームスタート

「はぁ～やっぱA○○Xは神ゲーだな。」
俺の名前は翔太。暇があれば、
FPSゲームをしているニートだ。
「チーターが多いのはネックだよな～
　あ、そういやラムネ切らしてたっけ。」
俺は大会の賞金で得たもう残り少ない
お金を手にして、コンビニに向かった。

「箱買いしとかないとな～」
そんな時、身体のでかい男が目の前に立つ。
「お前が翔太か？」
「残念だが、人違いだな。」
「そうか。わかった。」
あ、こいつ馬鹿だと本気で思った。
「じゃあ俺は帰りますんで、
　人探し頑張ってください。」
身体にビリビリとした感覚が襲った。

目の前が真っ暗になった。

「チートで俺を殺すな！ってここどこだ？」
「あんたうるさいわね～」
「その声ってまさか」
俺は後ろを振り返る。
「元気にしてたかしら。くそニート」
「相変わらず口が悪いな」
この口の悪い女は俺の幼なじみの結衣だ。
「ってか結衣。ここどこだ？
　あと、俺のラムネはどこだ？」
「あんたのラムネも場所も知らないわよ。」
「俺を拉致ったのはお前じゃないのか。」
「誰があんたみたいなくそニート
　拉致するのよ。」
「実際拉致されてるんだけどね。」
「すぐそうやって揚げ足取るんだから。」
そんな会話をしていると、、、
「うるせぇぞ！静かにしやがれ！」
うわーなんかヤンキーみたいなやつが
こっち睨んできてるよ～
怖いよ～お母さ～ん
内心で煽っておく。

「やぁ、談笑は済んだかい？」
何も無いところから突然現れる男。
俺と結衣を含めた8人は驚く。
「あなた誰よ！人を誘拐するなんて
　許されないわよ！訴えてやる！」
知らない主婦が声を上げる。
「まぁまぁ、落ち着いてよ。おばさん。」
男は1つ咳払いをして、
「君たちには殺し合いをしてもらう。
　ルールは簡単だ。君たち8人で
　殺し合いをしてもらい、生き残った
　2人だけが無人島から脱出だ。
　皆それぞれ目の前にカバンがあるだろ？
　そこの中には2日分の食料と
　それぞれに合った殺傷武器がある。」
確かに俺たちの目の前にはカバンがある。
俺は中身を見てみた。
確かに2日分の食料は入っていた。
「は？」
俺だけ武器が入っていなかった。
ゲームマスターらしき人間は、
俺の方を見てニヤニヤしている。
あいつ多分わざと入れてないな。
ここであいつに俺の武器の在処を聞くのは、
貰えなかった時にリスクが伴う。
「まぁ次に会うのはこの中の2人だけだ。
　せいぜい僕を楽しませてくれよ。」
そういうと、男はどこかに消えてしまった。

この場にいる全員が唖然としている中、
俺だけが絶望に打ちひしがれていた。