上 下
10 / 92
第一章 孕ませ創造主と異種族ハーレム

第十話 はぐれスライム少女に先制交尾を仕掛けた話

しおりを挟む
「まま~」
「あらあら? あなたのママはピュイちゃんでしょ? 私はラミアよ? あなたのママじゃないわ」
「ああ、その子は前にドーナ様が盗んだ卵から孵った子ですよ。刷り込みでドーナ様のこともお母さんだと思っているみたいなんです」

 俺が久々に家へ帰ると、ピュイとドーナはすっかりママ友になって会話に花を咲かせていた。
 家は俺がいなくなる前とあまり変わっていなかったが、近くの木の上にピュイの産卵スペースを大きくしたような鳥の巣状の家が増えていた。

「ところでこの家は?」
「私が一ヶ月間集めた木の枝と葉っぱで作ったハーピィの家です! 見てみますか?」
「えっ……うわっ!」

 俺はピュイに足で肩を捕まれ、空に持ち上げられた。
 そして、巣の上に降ろされるとそこにはピュイの三人の子供たちがいた。

「ここなら、外敵にも襲われにくいですし、雨風も着脱式のテントで凌げます」

 巣の端には長い木の枝と葉っぱの束で作られたテントのパーツが置かれていた。

「なんか、俺の家がだんだをショボく見えてきた」
「ぴえっ!? 創造主様の家もいいと思いますよ! そもそもあっちの家は一日足らずで建てたものですから仕方ないですって!」
「……いや、いいんだ。俺にも新しい目標が出来た」
「ぴえぇ?」
「おーい! ドーナ! お前も聞いてくれ!」

 俺は巣から身を乗り出し、地上にいるドーナに声をかける。

「これから俺は城を作る! お前らが住めるくらいに大きな城を作ってやるんだ!」

 それを聞いたピュイとドーナは微笑みを浮かべて頷いてくれた。

 翌日の昼――、

 俺は城を作るための材料を集めるため、森の中に来ていた。

「まずは木材だな。今度こそ俺の斧が役に立つ時だ!」

 創造スキルの「道具作成」によって作られた斧は前回よりも出来栄えがいい。
 何度か木を切っても全く壊れなかった。

「本当なら鉄製の道具を作りたいが、鉄を採掘する道具がないからな。明日作ってみるか」

 今は石の道具でなんとか材料集めをすることに決めているが、俺の創作意欲はどんどん湧き上がっていた。

「あっ」

 しかし、何度目かの伐採中、斧が手から抜けて飛んでいってしまった。

「しまった!」

 そして、俺が慌てて斧を取り戻そうと茂みを掻き分けていき斧を見つけるが、斧は何かに突き刺さっていた。

「…………ズゥ」

 その何かは青い半透明の肌で人間の形をしたモンスターだった。

「な、なんだこいつ!」

 生き物かすら分からない未知のモンスターだったが、そいつは裸体の少女のような姿をしており、鳴き声のようなものを口から発していた。

「……もしかして、『スライム』か?」

 スライムは滅亡前の世界にもいた生き物だが、こんな人間のような姿をしているスライムなんて見たことも聞いたこともない。

「そう言えば、神様が言ってたっけ。俺と交尾出来るように人間みたいな姿にされている生き物もいるとか……こいつはそういう類なのか?」

 それにしては見た目がスライム感強めで知能もあまりなさそうだが。
 スライム娘の頭に刺さっていた斧が抜け落ち、頭の一部がぱっくりと裂かれていたが、その傷痕は何事もなかったかのように塞がってしまった。

「ふむ。すごい再生能力だ。少し調べてみるか。――『妊娠確認』」

 母体:ズゥ
 交尾回数:0
 出産回数:0
 状態:処女
 交尾、妊娠共に可能。

「ちょっと身体の方も調べさせてもらうぞ」

 俺はズゥというスライム娘にゆっくりと近づき、彼女を押し倒した。

「!?」

 ズゥは驚いた顔をして暴れたが、元が最弱級のモンスターだけあって大人の男をはねのけるだけの力はなかった。
 俺がズゥを地面に押さえつけて彼女の下腹部に手を伸ばすと人間と同じ場所に生殖器らしき穴が見つかった。

「ズゥ……ズゥ……」

 ズゥは無表情で鳴き声を出しているがその意味はよく分からない。
 だが、俺の肉棒は血が滾って勃起していた。

「俺はスライム相手に欲情しているのか……」

 本能に抗うことは出来ず、俺はズゥの膣口らしき穴に肉棒を突き入れた。

「おおっ……なんだこれ……膣内がひんやりしてる……」

 動物的ではないスライムまんこの感触に俺は感嘆の息を漏らした。
 スライムの膣はぷにぷにしていて柔らかく、前戯の必要すらなく、一番奥まで肉棒を飲み込んだ。
 身体が半透明なので、ズゥの膣内に入っている肉棒が俺からもはっきりと見えた。
 よく見ると、ズゥの体内には球体の核のようなものがあった。

「はぁ……はぁ……動くぞ」
「……ズゥ」

 俺がそう言って肉棒の出し入れを始めるとズゥはまた不思議な鳴き声をあげた。
 ズゥの表情は全く変わらないが、俺は自分の今していることが人間で言うところのレイプであることに気づき、背徳感を感じる。

「まあ、相手はモンスターだし、レイプじゃない……よな?」

 俺は自分にそう言い聞かせて腰振りを激しくする。
 ピュイやドーナとは違う完全に自分の思い通りになるまんこに俺は遠慮なく自分の欲望を叩きつける。

「うっ……」

 どびゅっ! どびゅるるるっ! どぴゅうっ……。

 中出しの合図もせず、俺はズゥの胎内に精液を目一杯吐き出した。

「…………」

 ズゥは何も感じていなさそうな表情で俺の射精を全て受け止め、無言で俺と目を合わせていた。
 ズゥの膣内は精液で白く染まり、肉棒が奥まで突いた先からは泡のようなものが出来て、その中に精液が溜まっていた。
 この泡がスライムの子宮のようなものかもしれない。

「……『絶対受精』」

 俺がスキルを唱えると、ズゥの体内で浮かんでいた核のようなものが徐々に子宮の泡へ近づいて、泡と接触した直後、核が二つに分裂した。
 片方の核は泡の中に留まり、もう片方は元の位置に戻っていった。

「なるほど。スライムはこうして繁殖するのか」

「…………昔の、繁殖方法、とは少し違う、けど。人間、に合わせて、進化、した」

 次の瞬間、ズゥの口からたどたどしいがやけにはっきりと意味の分かる声が発された。

「……えっ? お前、喋れるの?」
「正確には、今覚えた。精子の情報から人間の言葉、学習した。スライム、核で吸収したもの、覚える」

 恐らく、例の核が精液と接触した時だろう。

「あなた、創造主、覚えた。レイプ、好き、それも覚えた」
「そっちは覚えなくていい!」
「では、創造主、また会おうね。また、レイプ、してね」

 ズゥはそう言って、するりと俺の腕から抜け出し、猛スピードで茂みの中に隠れてどこかに行ってしまった。

「何だったんだ、あれは……」

 スライムがあんなスピードを出せることにも驚いたが、何よりあの強烈なインパクトを残す謎生命体の存在に俺は唖然としたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

処理中です...