1 / 3
私悪役令嬢でございます
しおりを挟む
明日、、、明後日はいよいよ運命の日だ。
きっと、私は明後日婚約を破棄される。
私の婚約者である第一皇子から、婚約破棄を
宣言させられるだろう。
「ふ、はぁ。緊張してきたわ、、、。」
私は震える手をギュッと握りしめた。
突然だが私は転生者だ。そして前世の記憶が
ある。
私の記憶が正しければ、この世界は間違いな
く私が前世やっていたゲームの中の世界。
だって登場人物の見た目の特徴や性格や名前
までまるまるそっくり、というより全く同じ
なのに無関係とは考えられない。
私がこの記憶を取り戻したのは五歳の時だ。
高熱でうなされて寝込んでた私は、ふっと急
に前世の記憶を取り戻した。
その途端に熱は下がり、体調も回復した。
前世の記憶により熱をだしたのか、それとも
熱により前世の記憶を取り戻したのかは分か
らないが、、、とにかく最初は混乱したけれ
ど、今はなんやかんやあって立派に公爵令嬢
をしている。
まぁゲームの内容はよくあるやつだ。
舞台は中性のヨーロッパをモデルにしたよう
な世界。
ただこの世界は化学では無く魔法が発達して
おり、それによって現代日本程の技術を持って
いるため、中性ヨーロッパの様に原始的な方法
を工夫して使っての生活ではなく、科学技術な
らぬ魔法技術によって、現代の様に素晴らしく
快適で素敵な生活を送ることが出来ているのだ。
いや~その辺はまじありがたいわ。クーラー無い夏とかただの地獄だしな。冬はヒーターないと余裕で凍死出来そうな気がするし。
兎も角!ここがゲームの中の世界なのは間違
いないと思う。
ふっ、、、重度の乙女ゲーオタクだった私が
言うのだから間違いない(ドヤァ)。
・・・・・・・・・
まぁさ、それは良いんだよ。
異世界転生とか良くある事だし(あってたまるか)。
問題は、、、
私が転生したのが悪役令嬢である、パール・エ
クリアだということだ。
私的にパールは悪役令嬢じゃなくてただの当
て馬だと思っているが、ここは悪役令嬢の方
がいいだろう。
そして、悪役令嬢は最悪死刑になる。
理由はヒロインであるフレアを暗殺しようと
してだ。
良くある痴女のもつれってやつ。
ただの嫉妬なんだけどね。
まぁでもだからといって慌てる必要は無い。
それはあくまでフレアを暗殺しようとした場
合であって、それさえしなければいいという
話なのだから。
他のやつは殆ど追放か、緩いやつだと身分を
剥奪されて庶民として生きていったり、ただ
婚約破棄だけされたり(それでも周りからは白
眼視されるか
ら大分きついと思うけど)。
だからそれほど婚約破棄を防ごうとか必死に
なる事は、特に無いと思う。
まぁ、そんな感じで色々考えた結果、、、
なるようになればいいかなと思った訳だ。
自分が死なず、家紋にも傷がつかないのであ
れば誰かの恋愛なんぞ興味は一切ないし。
王太子は私的には恋愛対象ではなく推しだし。
なので私は淡々と今まで生きてきた。
そして、明日私はきっと婚約破棄される。
どうやらゲームの強制引力のようなものが働
いているようで、状況的にそうなるっぽい。
私はいじめはしていないはずなのだが、そこ
も強制引力の影響か、周りからは私がフレア
に対して厳しい態度を取っていると認識され
ているようだ。
そんな事無いんだけどね。
実際はそんなことはないのだが。
まぁいじめてないので家紋に傷がつくことは
ないし、多分円満に向こうからの申し出で、
婚約破棄に至ると思う。
だがそれでも緊張はするというもの。
あと二日でゲーム内容から自分の存在が離れ
ることや、王太子による婚約破棄という色ん
なプレッシャーに吐きそう。
でも、あと二日。
あと二日で私の胃の痛みは改善されるのだ
ゲームの悩みなど無くなって晴れて自由の身と
なれるのだ!!!
あと少し、私、、、頑張れっ!
と、思ってたんだけどなぁ?!?!
きっと、私は明後日婚約を破棄される。
私の婚約者である第一皇子から、婚約破棄を
宣言させられるだろう。
「ふ、はぁ。緊張してきたわ、、、。」
私は震える手をギュッと握りしめた。
突然だが私は転生者だ。そして前世の記憶が
ある。
私の記憶が正しければ、この世界は間違いな
く私が前世やっていたゲームの中の世界。
だって登場人物の見た目の特徴や性格や名前
までまるまるそっくり、というより全く同じ
なのに無関係とは考えられない。
私がこの記憶を取り戻したのは五歳の時だ。
高熱でうなされて寝込んでた私は、ふっと急
に前世の記憶を取り戻した。
その途端に熱は下がり、体調も回復した。
前世の記憶により熱をだしたのか、それとも
熱により前世の記憶を取り戻したのかは分か
らないが、、、とにかく最初は混乱したけれ
ど、今はなんやかんやあって立派に公爵令嬢
をしている。
まぁゲームの内容はよくあるやつだ。
舞台は中性のヨーロッパをモデルにしたよう
な世界。
ただこの世界は化学では無く魔法が発達して
おり、それによって現代日本程の技術を持って
いるため、中性ヨーロッパの様に原始的な方法
を工夫して使っての生活ではなく、科学技術な
らぬ魔法技術によって、現代の様に素晴らしく
快適で素敵な生活を送ることが出来ているのだ。
いや~その辺はまじありがたいわ。クーラー無い夏とかただの地獄だしな。冬はヒーターないと余裕で凍死出来そうな気がするし。
兎も角!ここがゲームの中の世界なのは間違
いないと思う。
ふっ、、、重度の乙女ゲーオタクだった私が
言うのだから間違いない(ドヤァ)。
・・・・・・・・・
まぁさ、それは良いんだよ。
異世界転生とか良くある事だし(あってたまるか)。
問題は、、、
私が転生したのが悪役令嬢である、パール・エ
クリアだということだ。
私的にパールは悪役令嬢じゃなくてただの当
て馬だと思っているが、ここは悪役令嬢の方
がいいだろう。
そして、悪役令嬢は最悪死刑になる。
理由はヒロインであるフレアを暗殺しようと
してだ。
良くある痴女のもつれってやつ。
ただの嫉妬なんだけどね。
まぁでもだからといって慌てる必要は無い。
それはあくまでフレアを暗殺しようとした場
合であって、それさえしなければいいという
話なのだから。
他のやつは殆ど追放か、緩いやつだと身分を
剥奪されて庶民として生きていったり、ただ
婚約破棄だけされたり(それでも周りからは白
眼視されるか
ら大分きついと思うけど)。
だからそれほど婚約破棄を防ごうとか必死に
なる事は、特に無いと思う。
まぁ、そんな感じで色々考えた結果、、、
なるようになればいいかなと思った訳だ。
自分が死なず、家紋にも傷がつかないのであ
れば誰かの恋愛なんぞ興味は一切ないし。
王太子は私的には恋愛対象ではなく推しだし。
なので私は淡々と今まで生きてきた。
そして、明日私はきっと婚約破棄される。
どうやらゲームの強制引力のようなものが働
いているようで、状況的にそうなるっぽい。
私はいじめはしていないはずなのだが、そこ
も強制引力の影響か、周りからは私がフレア
に対して厳しい態度を取っていると認識され
ているようだ。
そんな事無いんだけどね。
実際はそんなことはないのだが。
まぁいじめてないので家紋に傷がつくことは
ないし、多分円満に向こうからの申し出で、
婚約破棄に至ると思う。
だがそれでも緊張はするというもの。
あと二日でゲーム内容から自分の存在が離れ
ることや、王太子による婚約破棄という色ん
なプレッシャーに吐きそう。
でも、あと二日。
あと二日で私の胃の痛みは改善されるのだ
ゲームの悩みなど無くなって晴れて自由の身と
なれるのだ!!!
あと少し、私、、、頑張れっ!
と、思ってたんだけどなぁ?!?!
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですか。ゲームみたいに上手くはいきませんよ?
ゆるり
恋愛
公爵令嬢スカーレットは婚約者を紹介された時に前世を思い出した。そして、この世界が前世での乙女ゲームの世界に似ていることに気付く。シナリオなんて気にせず生きていくことを決めたが、学園にヒロイン気取りの少女が入学してきたことで、スカーレットの運命が変わっていく。全6話予定
悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
使えないと言われ続けた悪役令嬢のその後
有木珠乃
恋愛
アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。
だから簡単に、ヒロインは王子の婚約者の座を得る。
それを見た父、ハイドフェルド公爵は怒り心頭でアベリアを修道院へ行くように命じる。
王子の婚約者にもなれず、断罪やざまぁもされていないのに、修道院!?
けれど、そこには……。
※この作品は小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる