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開始早々魔物に襲われるとかついてないな俺。
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はい。今この感情を言葉で表すのならばここどこ!?!?
うん。それに限る。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
気持ちよく二度寝をかまして目を覚ましたら目の前には草!木!しかなくてそりゃあ焦りますよ。さっきまで気づかなかったけどよく聞けば遠くで獣の鳴き声?みたいなのも聞こえるし。
「はぁ。ほんとどうしたんだろ。俺。」
夢にしてはリアルすぎて気味が悪い。草を踏む感覚が風が肌を撫でる擽ったさも全てが俺にこれが本物だと言っているようで怖くなってしまった。
しかし、まぁ俺は昔から馬鹿みたいに前向きだと言われた通りシリアスな場面は嫌いだし、気楽にやろうぜ!って感じに生きてきた。そのためこの状況を受け入れて楽しむのもありか?なんて考え始めてしまった。
今思えばいくら俺とはいえこの時は油断しすぎなのではと感じる。
ガサッ「?!?!」
近くの茂みから音がした。そちらの方に目を向けて警戒していると茂みを揺らしながらイノシシ?のような動物がでてきた。でもイノシシと呼ぶにはかなりでかい暗くて気づかなかったが今ならその巨体がはっきりと分かる。おそらく2m後半はあろうその巨体に後退りをする。しかし、絶望的な状況は変わらず非力な俺はイノシシを見つめながら震えることしかできない。そしてとうとう背後にある木にぶつかってしまいもう下がることが出来なくなってしまった。
「っ!!」
そんな俺を見て嘲笑するかのようにイノシシモドキはひとつ息をはいてから俺に突進してきた。
衝撃に備えて目を固く瞑るしかし、そんな時は待っても待っても来ることは無かった。
目を少し開けてみるとそこには首の辺りから血を流して倒れているイノシシモドキと剣を鞘に収めている男性の姿があった。
男性がこちらに振り返った。お礼をしようと思い口を開いた、が。すぐに口を閉じた。
いや、だってなかなかお目にかかれないようなイケメンが自分のことを見てまるで恋する乙女みたいに頬を染めて目をうるませてるんだぜ?この俺のいたたまれなさよ!誰か察してくれ。
だけども、この男性は俺が声をかけない限りなんのアクションも起こさないだろう。仕方なく俺から声をかける気にした。
「あのぉ、助けてくれてありがとうごさいます。」
まぁここは無難にお礼から入る。
俺の言葉を聞いた男性は、はっ!とした顔になりとても真剣な顔で俺に言った。
「怪我はしてませんか?私と結婚しましょう!」
はっ?
そのことばぜってぇー今のノリで言う言葉じゃないだろ。アタマダイブオカシイダロ。
もしかしてあれか?あれなのか?戦闘中に頭でも打って頭がおかしくなってしまったのだろうか。そうだ。そうに違いない。
「大丈夫ですか?」
「あぁ。なんと優しいお方だ私の怪我を心配してくださるなんて。怖かったでしょう?もう大丈夫ですよ!」
あぁ。心配してるよ。あなたの頭をね!
そして確かにイノシシモドキは怖かったけど今1番の恐怖は目の前にいる俺にとっては救世主でもあり不審者でもあるこいつの存在だ。
「私の家に行きましょう。暖かいご飯をご馳走しますよ?なんなら永住してくれても構いません。これでも私は稼ぎがいいのですよ。」
男性は、いや、もうこいつでいいや。こいつは俺をどうしても家に連れて帰りたいようだ。
さてどうするか。
うん。それに限る。
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気持ちよく二度寝をかまして目を覚ましたら目の前には草!木!しかなくてそりゃあ焦りますよ。さっきまで気づかなかったけどよく聞けば遠くで獣の鳴き声?みたいなのも聞こえるし。
「はぁ。ほんとどうしたんだろ。俺。」
夢にしてはリアルすぎて気味が悪い。草を踏む感覚が風が肌を撫でる擽ったさも全てが俺にこれが本物だと言っているようで怖くなってしまった。
しかし、まぁ俺は昔から馬鹿みたいに前向きだと言われた通りシリアスな場面は嫌いだし、気楽にやろうぜ!って感じに生きてきた。そのためこの状況を受け入れて楽しむのもありか?なんて考え始めてしまった。
今思えばいくら俺とはいえこの時は油断しすぎなのではと感じる。
ガサッ「?!?!」
近くの茂みから音がした。そちらの方に目を向けて警戒していると茂みを揺らしながらイノシシ?のような動物がでてきた。でもイノシシと呼ぶにはかなりでかい暗くて気づかなかったが今ならその巨体がはっきりと分かる。おそらく2m後半はあろうその巨体に後退りをする。しかし、絶望的な状況は変わらず非力な俺はイノシシを見つめながら震えることしかできない。そしてとうとう背後にある木にぶつかってしまいもう下がることが出来なくなってしまった。
「っ!!」
そんな俺を見て嘲笑するかのようにイノシシモドキはひとつ息をはいてから俺に突進してきた。
衝撃に備えて目を固く瞑るしかし、そんな時は待っても待っても来ることは無かった。
目を少し開けてみるとそこには首の辺りから血を流して倒れているイノシシモドキと剣を鞘に収めている男性の姿があった。
男性がこちらに振り返った。お礼をしようと思い口を開いた、が。すぐに口を閉じた。
いや、だってなかなかお目にかかれないようなイケメンが自分のことを見てまるで恋する乙女みたいに頬を染めて目をうるませてるんだぜ?この俺のいたたまれなさよ!誰か察してくれ。
だけども、この男性は俺が声をかけない限りなんのアクションも起こさないだろう。仕方なく俺から声をかける気にした。
「あのぉ、助けてくれてありがとうごさいます。」
まぁここは無難にお礼から入る。
俺の言葉を聞いた男性は、はっ!とした顔になりとても真剣な顔で俺に言った。
「怪我はしてませんか?私と結婚しましょう!」
はっ?
そのことばぜってぇー今のノリで言う言葉じゃないだろ。アタマダイブオカシイダロ。
もしかしてあれか?あれなのか?戦闘中に頭でも打って頭がおかしくなってしまったのだろうか。そうだ。そうに違いない。
「大丈夫ですか?」
「あぁ。なんと優しいお方だ私の怪我を心配してくださるなんて。怖かったでしょう?もう大丈夫ですよ!」
あぁ。心配してるよ。あなたの頭をね!
そして確かにイノシシモドキは怖かったけど今1番の恐怖は目の前にいる俺にとっては救世主でもあり不審者でもあるこいつの存在だ。
「私の家に行きましょう。暖かいご飯をご馳走しますよ?なんなら永住してくれても構いません。これでも私は稼ぎがいいのですよ。」
男性は、いや、もうこいつでいいや。こいつは俺をどうしても家に連れて帰りたいようだ。
さてどうするか。
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