湖に還る日
天正十年六月五日――。
三日前に、のちの世の云う本能寺の変が起こり、天下人である織田信長は、その重臣・惟任日向守光秀に討たれた。
光秀の女婿・津田信澄は大坂城・千貫櫓にあり、共謀しているのではないかと嫌疑をかけられ――?
人が最後に望んだものは、望んだ景色は、見えたものは、見たかったものは一体なんだったのか。
生まれてすぐに謀叛人の子供の烙印を押された織田信長の甥・津田信澄。
明智光秀の息女として生まれながら、見目麗しく賢い妹への劣等感から自信が持てない京(きょう)。
若いふたりが夫婦として出会い、そして手を取り合うに至るまでの物語。
三日前に、のちの世の云う本能寺の変が起こり、天下人である織田信長は、その重臣・惟任日向守光秀に討たれた。
光秀の女婿・津田信澄は大坂城・千貫櫓にあり、共謀しているのではないかと嫌疑をかけられ――?
人が最後に望んだものは、望んだ景色は、見えたものは、見たかったものは一体なんだったのか。
生まれてすぐに謀叛人の子供の烙印を押された織田信長の甥・津田信澄。
明智光秀の息女として生まれながら、見目麗しく賢い妹への劣等感から自信が持てない京(きょう)。
若いふたりが夫婦として出会い、そして手を取り合うに至るまでの物語。
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夕映え~武田勝頼の妻~
橘 ゆず
歴史・時代
天正十年(1582年)。
甲斐の国、天目山。
織田・徳川連合軍による甲州征伐によって新府を追われた武田勝頼は、起死回生をはかってわずかな家臣とともに岩殿城を目指していた。
そのかたわらには、五年前に相模の北条家から嫁いできた継室、十九歳の佐奈姫の姿があった。
武田勝頼公と、18歳年下の正室、北条夫人の最期の数日を描いたお話です。
コバルトの短編小説大賞「もう一歩」の作品です。
懴悔(さんげ)
蒼あかり
歴史・時代
嵐のような晩だった。
銀次は押し込み強盗「おかめ盗賊」の一味だった。「金は盗っても命は取らぬ」と誓っていたのに、仲間が失態をおかし、人殺し盗賊に成り下がってしまう。銀次は何の因果かその家の一人娘を連れ去ることに。
そして、おかめ強盗に命を散らされた女中、鈴の兄源助は、妹の敵を討つために一人、旅に出るのだった。
追われ、追いかけ、過去を悔い、そんな人生の長い旅路を過ごす者達の物語。
※ 地名などは全て架空のものです。
※ 詳しい下調べはおこなっておりません。作者のつたない記憶の中から絞り出しましたので、歴史の中の史実と違うこともあるかと思います。その辺をご理解のほど、よろしくお願いいたします。
姫様、江戸を斬る 黒猫玉の御家騒動記
あこや(亜胡夜カイ)
歴史・時代
旧題:黒猫・玉、江戸を駆ける。~美弥姫初恋顛末~
つやつやの毛並みと緑の目がご自慢の黒猫・玉の飼い主は大名家の美弥姫様。この姫様、見目麗しいのにとんだはねかえりで新陰流・免許皆伝の腕前を誇る変わり者。その姫様が恋をしたらしい。もうすぐお輿入れだというのに。──男装の美弥姫が江戸の町を徘徊中、出会った二人の若侍、律と若。二人のお家騒動に自ら首を突っ込んだ姫の身に危険が迫る。そして初恋の行方は──
花のお江戸で美猫と姫様が大活躍!外題は~みやひめはつこいのてんまつ~
第6回歴史・時代小説大賞で大賞を頂きました!皆さまよりの応援、お励ましに心より御礼申し上げます。
有難うございました。
~お知らせ~現在、書籍化進行中でございます。21/9/16をもちまして、非公開とさせて頂きます。書籍化に関わる詳細は、以降近況ボードでご報告予定です。どうぞよろしくお願い致します。
首切り女とぼんくら男
hiro75
歴史・時代
―― 江戸時代
由比は、岩沼領の剣術指南役である佐伯家の一人娘、容姿端麗でありながら、剣術の腕も男を圧倒する程。
そんな彼女に、他の道場で腕前一と称させる男との縁談話が持ち上がったのだが、彼女が選んだのは、「ぼんくら男」と噂される槇田仁左衛門だった………………
領内の派閥争いに巻き込まれる女と男の、儚くも、美しい恋模様………………
兎と桜と狼と~満月の約束~〖完結〗
華周夏
歴史・時代
君を食べたくない。いくら飢えようとも、このまま生き絶えようとも、君だけは食べたくはない。
これ以上飢えたら、自分の理性は本能に負けるのか。この山の神様の眷属の末裔として出逢った白い兎と白い狼。兎は、華と言った。狼は、白霜と言った。眷属の二つの一族には同じ力があった。満月の夜の一夜だけ、人の形になることが出来る………。
焔の牡丹
水城真以
歴史・時代
「思い出乞ひわずらい」の続きです。先にそちらをお読みになってから閲覧よろしくお願いします。
織田信長の嫡男として、正室・帰蝶の養子となっている奇妙丸。ある日、かねてより伏せていた実母・吉乃が病により世を去ったとの報せが届く。当然嫡男として実母の喪主を務められると思っていた奇妙丸だったが、信長から「喪主は弟の茶筅丸に任せる」との決定を告げられ……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
こんにちは、改めてまたこちらの素敵な小説を始めから読み直させて頂きました。
一般的にあまり知名度の高い戦国大名では無いと思いますが、そのなかでこの津田信澄という人物像が笠緒様の文章表現力やストーリー構成においてとても魅力あふれる描かれ方をされていて、すごく素敵だなと感じました。悲運な幼少期を経ても、優しさと思慮深さと芯の強さももちあわせた素敵なお人柄が、文章を読む中で読み手にしっかりと伝わってきます。
主人公も、おとなしくおどおどと過ごしていた娘時代を経て、妻となった後の徐々に武士の妻としてたくましさを感じるほど成長していっている様もとても魅力的だと思います。
このまだ夫婦としてとても初々しい二人が、事件に巻き込まれながらどのように再会し、どのように夫婦としての絆を深めていくのか、とてもとても楽しみにしています。
うわぁ…!改めて最初から…!
ありがとうございます…っ!もうそれ以外何も言えないのですが、本当にありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいです……!!
津田信澄という人物を考えた時に、有能である事は当時の記録からも確かで、さらに信長に気に入られるとなるとどんな人物だったのかな、と…そうして出来上がったのがあんな感じの性格でした。
個人的には割と常識人っぽいところもありつつ、ほどほどに変わり者というか、出生からも周りとの距離感を掴むのがうまかったのかなぁと。
主人公の京は、立場を自分で考えた時、絶対コンプレックスの塊になるよな、と思いましたが、やはりそれでも明智の娘。津田家の嫁となったからにはきっと強く生きていく子になるんだろうなぁと思っています。
今後、ふたりの再会が待っている展開ですが…筆が遅くて申し訳ないです。
こうして感想頂けて本当にうれしいので、なるべく早く続きをお見せ出来るよう、頑張ります。
本当にありがとうございます…!
主人公以外の周囲の登場人物まで細かな人物描写がされていて、時代背景の描写なども含めてとても魅力的な作品ですね。一気に読み進めてしまいました。
とてもとても続きを楽しみにしています!
お読み下さり、感想までいただき、ありがとうございます!
その時代、その場所に生きていた人たちを、丁寧に描きたい!という思いで書いているお話なので、そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです!
続き、頑張って書こうと思いますので、またお手すきの時にでも、楽しんでいただけましたら幸いです!
読ませていただきました!続きがとても気になる導入で、続きが待ち遠しいです!!
お読み下さり、ありがとうございます!
また待ち遠しいという感想まで頂き、とても嬉しいです…!
地道に進めていこうと思いますので、お手すきのときなどの楽しみにしていただければ幸いです。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。