フィライン・エデン Ⅲ

夜市彼乃

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11.七不思議編

55焔フォーミュラ ①

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 極寒の地。
 かじかむ手。白い息。足元の雪。樹氷。
 火の雨。忌まわしき黒猫。唸り声。傀儡となった獣。傷ついた仲間。
 孤立無援。苦戦。瀬戸際での駆け引き。切迫。緊張。弛緩――油断、衝撃。
 苦痛、苦痛、苦痛、幼馴染の声、苦痛、苦痛、渋い薬の味、苦痛、苦痛、苦痛――。
「久しぶりね」
 ハッ、と我に返る。敵前で上の空とは、軽率が過ぎる。
 気が付けば、頬を幾筋もの汗が伝い、同じく汗ばんだ左手が、腹部をぎゅうっとわしづかんでいた。
(走馬灯め、気が早すぎる)
 ルシルは舌打ちして、相手を見据えた。相手は――因縁の黒猫は、彼女の胸の内を見透かしたように笑った。
「覚えてるわよ、希兵隊二番隊隊長。まさか生きてるとは思わなかったけど」
 ふうっ、と息を吐きだし、ルシルはチエアリ・ホムラの言葉には答えず、肩に乗っていたヨスガに耳打ちした。
「メル班をここに」
「了解」
 颯爽とルシルの肩から飛び降りるかや色の猫。あの時と同じ流れだ。それは、敵も気づいていることだった。
「同じわだちを踏む気?」
 ホムラがヨスガの進行方向を逆からたどるように、火の弾を連射した。急ブレーキをかけても免れ得ない攻撃を、ヨスガは一瞬で変化した人間姿で大きくジャンプし、かわす。火の散弾の発射前から意図していなければできない動きだ。
 たしっ、とフェンスの上にわらじを乗せて、青年は振り返って流し目をよこす。
「雪も積もらないこの地に、轍などあるものか」
 そのまま大きく跳躍し、屋根を伝って二辻向こうへ消える。
「生意気になったものね」
 見送るホムラの悪態に、鯉口を切る音が重なった。
「一つ聞かせろ」
 ホムラが振り返る。雷奈たちを後ろにかばったルシルが、凛とした輝きを取り戻した碧眼で黒猫を見据えていた。
「私の猫種をガオンに伝えたのは、お前か?」
 ガオン。
 一度目の対峙ではハッタリに過ぎなかった、彼女らの黒幕。その名前をチエアリの前ではっきりと口にするのは初めてだ。
 ホムラはその単語に、一瞬ぴくりと耳を動かした。そして、嘲りを隠さぬ表情で答える。
「いいえ。あなたのことは殺したと思っていたもの。殺した相手の情報なんて伝える必要ないでしょう」
 挑発のつもりらしかった。だが、ルシルはそれよりも、不可解な事実に眉をひそめた。
 種子島でのガオンとの戦いで、ルシルが敗北した理由。その一つが、隠していたはずの水猫という情報を、すでにガオンに知られていたことだ。
 水術は切り札にしろ、という霞冴の命令に従い、戦闘中は刀での戦闘に徹していた。そして、ここぞという場面で、渾身の水術を初めて放った。それを、水術にしか通用しない、凍らせるという手段で一瞬で防がれてしまったのである。
 水術にしか通用しないというのは厳密には語弊がある。草術や霧術も、氷術の前には凍り付いて地に落ちてしまっただろう。それでも、ごく限定的な猫種にしか対処できない手をとるというのは、何も情報を持っていない状態からのカウンターにしては不自然すぎる。
 だから、一戦交えたうえで業腹にも逃してしまったホムラが、情報を流出したものと考えていたのだが――。
(……いや、よく考えると妙だ)
 ホムラから注意をそらさぬまま、ルシルは自身の仮説の矛盾点に気付いた。
 ガオンが元から知っていたのは、ルシルの猫種だけではない。
 伝聞だが、彼は――霞冴の右差しの刀も見抜いていた。
 霧の力で刀を隠していた源子の気配で分かったのだろうか。源子の扱いに長けたチエアリなら、敏感に感じ取れるかもしれない。しかし、そこに隠しているものが刀だとわかっていなければ、霞冴より先に鞘ごと抜き取るなどという業はやってのけられまい。
 左差しの刀から類推した? 否、通常の二刀流は、左に小太刀を差す。同じ長さの刀を左右に差すなど、霞冴以外では見たことのない稀な例だ。
(ガオンは、どこからか私や霞冴の……希兵隊の情報を入手していた……?)
 外へ向ける警戒と内で渦巻く思考。集中力の針が、わずかに後者へと振れる。
 それを見抜いたか、ホムラが口の端を吊り上げた。
「っ!」
 後手に回る――そう焦ったルシルが、強く柄を握った時。
「私も一つ、聞かせてくれる?」
 明るく響いたその声に、緊迫の中にいた誰もが目を見開いた。
 モータープールの入り口から、悠々と歩み寄ってくる少女がいた。肩ではねるセミロングの黒髪。いたずらっぽい大きな瞳。
 ホムラまでもが呆気にとられる中で、隙を突くのも忘れたルシルが、こぼすように呟いた。
「せつな……!?」
 雷奈たちは、「えっ」と黒衣の少女に視線を寄せた。せつなはルシルと同じ、フィライン・エデンの猫だ。だが、同じ世界の住人とはいえ、必ずしも知り合いとは限らないのは当然のこと。
 しかし、彼女は明らかにせつなのことを知っている様子だ。しかも、その口振りから、一定の親しさがうかがえる。
「お前、なぜここに……!?」
「そりゃ、ホムラの仕業と思われる襲撃の中で雷奈たちが学校を飛び出してったんだもの。追いかけるわよ」
「光丘中にいたのか……?」
「ええ、ここ数週間。だから犬の襲撃の報告をしたんじゃない。私が、あなたに。というか、校内を見張ってた割に、気付かなかったのね」
「……似たような姿が見えるとは思っていたが、本物とは……」
「仕方ないわね。この姿では私の気配は人間と同じだもの」
 首に巻いたチョーカーのチャームを人差し指ではじく。そんなせつなと、柄から手を離さないルシルの両方を視野に入れられる位置にまで後ずさったホムラが、せつなに視線をくれた。
「こんにちは、人間に擬態したお嬢さん」
「こんにちは、真夜中フェアリーテイル、あるいは犬笛パイドパイパー、あるいは怨讐インフェルノ」
「……何よそれ?」
 ホムラが目をすがめる。せつなに気を取られたのを見計らって、ルシルが刀身を見せた。
 だが、せつなはホムラに笑顔を向けたまま、手のひらを突き出してその動きを制する。
「あなたは北海道に出現した後、この子にもう一人の雷奈がどうとか言われて、ガオンの身を案じてまんまと東京に戻ってきた。おそらく、ガオンの時空洞穴を使って。その後はかわいそうなことに使ってもらえず、その間にガオンは自ら戦線に赴き、倒された」
 ホムラのまなじりが吊り上がった。せつなは気にも留めず続ける。
「ガオンは二度とあなたに指示をくれない。そんな中でも、あなたはガオンの遺志をかなえようと雷奈を狙った。だから光丘中学校で待ち伏せた。雷奈が、ワープフープの存在する光丘の町の中学生だということはわかっていたから。それが手掛かりだったから。ところが、待てど暮らせど雷奈は現れなかった。当然よね。雷奈は光丘中学校の生徒ではなかったんだから」
 カアァーーーーーー。
 地に落ちていたカラスたちが、羽のしずくを振り払い、一斉に飛び立った。鋭いくちばしをせつなに向け、十数羽が同時に急降下する。
「でも、そんなことを知らないあなたは、在籍する数百人の生徒のどこかに紛れていると思い込んでいた。だから光属性の三体のクロを用いて夜な夜な超常現象を起こし、雷奈をおびき寄せようとした。彼女にとって超常現象は、すなわちフィライン・エデン絡みの事象。真相を探りに来るだろうと踏んでね」
 軽やかにほどかれる紐チョーカー。宙で踊るオナモミのチャーム。瞳の中、宵闇が暁に燃えてゆく。
「それでも姿を現さないのは、雷奈が警戒しているからだと思ったのでしょうけど、実際はその目撃情報も雷奈の耳には入らなかったからよ。クロの出現に希兵隊が飛んでこないのをいぶかしく思いながらもいいことに、クロによる夜の超常現象……真夜中フェアリーテイルは繰り返された。遅くとも二月、三月辺りのことよ」
 黒い翼を携えた兵たちが、次々に地に落ちていく。まるで太陽に近づきすぎたイカロスのように。しかし対照的に、その翼を極寒の冷気に凍らされて。
 さながら犯しがたい存在であるかのように、兵の肉薄を許さなかったせつなの佇まいに呆然としていた氷架璃が、「ちょっと待てよ」と口をはさむ。
「じゃあ、七不思議の順番的には、真夜中フェアリーテイルが一番だったのか? 三の怪とか言われてたけど」
「ええ。理由は二つ考えられるわ。一つは、目撃者が少なすぎたせいで噂が広がるのが遅かった可能性。もう一つは、四月に時間が巻き戻り、普通の人間たちの記憶が曖昧になったことで、年度末と年度初めの記憶の時系列が混乱している可能性。ただ、犬笛パイドパイパーと怨讐インフェルノは今年度に入ってからで間違いなさそうね。ニュースになるくらいだから、日付が確定される。記憶の混乱は起こりにくいわ。それでも七不思議の終盤に位置しているということは、私が夜な夜な実験し始めた四月上旬くらいにおこなわれ始めたかどうかってところね。あなたは都会における動物兵である犬を戦力のために誘拐した。ある時はロープを炎で焼き切り、ある時はガラスを熱で割り。ボヤ被害の家が全て、犬の窃盗被害にも遭っていたのはそのせいよ。白いチワワの家も、ガラスはさっそく修理されていたけれど、すのこに焦げ跡が残っていたわ。あの程度で済んで重畳よ、ある家は半焼したようだから」
 ルシルが最低限の角度で氷架璃を振り返り、互いに同じ景色を映した視線を交わした。
「で、四月も後半になって、ようやく、偶然にも、雷奈カモが現れた。この時に初めて、あなたは自分の思い違いに気づいたんでしょうね。そして雷奈たちが光丘中学校に現れてから三日目の夜、クロ三体を出現させ、雷奈をおびき寄せることに成功した。あの夜、あなたもどこかに潜んでいたんでしょう? でも、実行に移す前に、正体不明の横槍が入った」
「……合点がいったわ、あの冷気……!」
「ええ。あの夜、実は私もどこかに潜んでいたのでした」
 チョーカーをポケットにしまいながら、反対の人差し指でチャーミングに頬を指してにっこり笑う。
「警戒したあなたは、その夜は一度退いた。次の決行は三日後。雷奈たちが光丘中学校を出たところで、集めきっていた犬を放ったのね。結果的には、本命にたどり着く前に、雷奈と同じ匂いをもつ由実と美由を襲った後、私の前に撃沈したわけだけれど」
「私と、同じ匂い……?」
「そ。気にならない? そもそも、こいつがどうやって犬たちにあなたを襲うよう指示したか」
 操った動物に、どこまで入れ知恵できるのかは定かではないが、現物を見たこともない犬たちに、三日月雷奈を襲えと指示しても、果たして遂行できるか知れたものではないし、探すあてもない。
「ホムラ。あなたはここ最近、ずっと光丘中学校で雷奈を観察していた。直接接触してない以上は、雷奈の手がかりを……匂いを犬のもとに持ち帰ることはできなかった。けれど、あの日は違う。雷奈が……少なくとも雷奈も身に着けた匂いを、持ち帰ることができた」
「どういうことっちゃか」
「空気砲よ」
 雷奈たち三人の顔が驚愕に固まった。
「そこら中に広がったでしょ、空気砲の煙。線香の煙よ。ホムラはそれも見てたの。だから、雷奈たちが出て行った後、私と朝季の目を盗んで空気砲の中に何か……極論自分自身の体を入れて、匂いをしみこませ、犬たちのもとに走って、その匂いの主を襲うよう指示した。だから同じようにその場にいて、煙を服に付着させた由実と美由も襲われた。私も狙われた」
「ちょ、ちょっと待って、じゃあ二人が襲われたのは」
「あなたのせいじゃない」
 雷奈の悲壮な声を、せつなが打ち破った。
「気配がないとはいえ、チエアリの接近を許した私も私よ。まあ、一番の諸悪の根源はチエアリ本人だけど」
 ルビーの瞳に、真剣な光が灯り始めた。朗色をひそめ、元凶を見据える。
「犬たちが使い物にならなくなり、あなたはまたも撤退したのね。ここまで慎重になるのは、もうチエアリが……ガオンの遺志を果たせる者が、あなたしかいなくなったから。だから極力遠隔で雷奈を始末しようとした。けれど、今日になって状況が変わった。希兵隊が動き出したから」
 ホムラの視線が、一瞬だけルシルに移り、忌々しげにせつなに戻った。
「これ以上慎重に動いていても、希兵隊に見つかれば多勢に無勢。先にやられて本末転倒よ。だからあなたは、ついに自ら戦線に立つに至った。何も成し遂げぬまま果てるくらいなら捨て身で、とね」
 そこまで言うと、せつなは口を閉ざした。警戒を解かないまま、ホムラが探るように尋ねる。
「……あなた、心を読む力でもあるの?」
「ないわよ、そんな特殊能力。チエアリじゃあるまいに。全部推理」
「余計に恐ろしいわよ、バケモノ」
「バケモノにバケモノって言われたくないわよ、バケモノ」
「……バケモノ」
「ルシル!? ちょ、私のことじゃないわよね、こいつのことよね!?」
 裏切者、とばかりに噛みつくせつなに、ホムラが呆れ声を出す。
「あなた、最初に何て言って登場したのよ。『私も一つ、聞かせてくれる?』と、そう言って来たくせに、自分が語って終わりなの?」
「いいえ、訊きたいのは本当」
 再び剣呑な光を宿したせつなの視線が、ホムラを向く。
「ここまで話していて、改めて思う。あなたは自分の身の安全を確保しなければならない状況で、なおも一つの枷に縛られている。なぜ、他の人間への危害を最小限にしようとするの? 確かに由実と美由にはケガを負わせた。でも、本当に他の人間の犠牲をいとわないなら、もっと手っ取り早い方法があったはず。例えば、推奨するわけでは決してないけれど、あなたの炎をもってすれば、辺り一面を火の海に変えれば済む話じゃない?」
「オイィ物騒なこと提案すんなよ!」
「だから推奨はしてないってば」
 愛町心にあふれた氷架璃が抗議するのをなだめるのに、せつなは一瞥もしなかった。
 なおざりにしたいのではない。ここからは、目を離すわけにはいかない。そう、空気が伝えていたからだ。
「答えは一つ」
 チエアリがほくそ笑む。
「あの方の命令だったから」
「そう。答える気はなさそうね」
 話し合いは終わりだ。言葉で解決する争いばかりなら、戦争は起こらない。
 ここから先は、血の流し合い。
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