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危険すぎる修史の秘密
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ある日の午後。
今日はお仕事休みだし、久しぶりに独りでショッピングをして、その帰り。
いつものように修史さんのマンションに帰ったら、ドアの前に見覚えのある女性が立っていた。
「…?」
一瞬、誰かはわからなかったけど。
そこに近づくにつれて、あたしははっとした。
…もしかして、修史さんのイトコのアユミさん!?
どうしたんだろう、遊びに来たのかな。
あたしはそう思うと、一瞬考えたけれど、アユミさんに声をかけることにした。
「こんにちは」
「!」
あたしがそう声をかけると、うつ向いていたアユミさんが顔を上げる。
アユミさんはあたしと目が合うと、少し丸めていた姿勢を正した。
「あ…こんにちは」
「あの、修史さんは今日は夜までお仕事ですけど」
きっと…いや絶対にアユミさんは修史さんに会いに来たんだ。
あたしはそう思って修史さんの帰りが遅くなることを伝えるけれど、実際のアユミさんの用事は修史さんではないようで、あたしの言葉に首を横に振ると、言った。
「あ、いえ。今日は違うの」
「え、」
「あなたが、鏡子さん?できれば修がいない間にあなたに話をしたくて」
「?」
あたしはアユミさんの言葉を聞くと、とりあえずアユミさんを中に入れることにした。
…………
「突然ごめんなさいね」
「いえ、全然」
リビングに入ると、あたしはとりあえずアユミさんにお茶をいれた。
…あ、そういえば、アユミさんは修史さんのイトコだし、修史さんと付き合ってることを報告した方がいいのかな。
そう思いながら、アユミさんが座るソファーの隣に、あたしも少し間をあけて腰掛ける。
しかしあたしがそう考えていると、アユミさんが言う。
「修と付き合ってるんだって?」
「え、あ…修史さんから聞いたんですか?」
「うん。この前ね」
アユミさんはそう言うと、「おめでとう」とあたしに優しく笑ってくれるから、きっと良い人なのかもしれない。
あたしは少し嬉しく感じながら、やがてアユミさんに問いかけた。
「…あ、で…あたしに話っていうのは…?」
「…」
あたしがそう問いかけると、アユミさんはあたしの顔をじっと見つめる。
な、何だろう…。っていうか本当にきれいな人だな。
あたしがそう思っていると、やがてアユミさんが口を開いて言う。
「…修は、あなたにはどんな感じなの?」
「え。…普通に優しい、です」
「そう。浮気もしない?」
「してない、と思います。大事にしてくれてるの、わかっちゃうくらいなんで」
「…そう、」
「?」
え、本当に何の話をしに来たんだろう。
あたしがそう思って不思議に感じていると…
「あたしとの関係、修に何て聞いてる?」
「え、」
「…」
「イトコって。…え、イトコじゃないんですか?」
「…」
突然アユミさんが意味深なことを言い出すから、あたしは少し不安になってアユミさんを見つめる。
すると、アユミさんと目が合って…真剣な目をしていたアユミさんは、突如ふわりと笑って言った。
「…そう。イトコだよ」
「!」
だ、だよねぇ。なんか一瞬、もしかして違うのかと思った。よかった…。
あたしは思わずそう安堵して、アユミさんから目を逸らす。
…しかし、アユミさんがふいに部屋を見渡して、言った。
「…でも、修らしくない部屋ね」
「え、」
修らしくない、って…?
「灰皿とかないのが意外。あのコにとって必需品のはずなのに」
「!」
「それに、変に片付けられてるっていうか。凄い違和感」
「…え、と…それってどういう…?」
アユミさんの言葉に、あたしは少しずつ嫌な予感を覚える。
何それ…まるで、修史さんがあたしの前で別人を演じてるみたいな言い方。
でも、そんなはずないと自分に言い聞かせる。
言い聞かせていたら、またアユミさんが言った。
「…まるで修の部屋じゃないみたい」
「!」
そう言ったあと、あたしの方に目をやったアユミさんと目が合う。
なんか、嫌だな。何を言いたいんだろう。これ以上聞きたくないな。
あたしはそう思うと、アユミさんに言った。
「あの、何が言いたいんですか?」
「…」
あたしがそう問いかけると、アユミさんはあたしからふっと顔を背けた。
「…あたし、高校の時に、同級生で好きな子がいて、勇気を出して告白したのね」
「…」
「誰が見ても素敵な人だった。でも当時のあたしは知らなかった。彼は悪魔そのものだったの」
「悪魔…?」
「男性としても人としても、最低だったってこと」
アユミさんはそう言うと、どうしてそういう話をしだしたのかわからないけど、深くため息を吐く。
あたしはその話の続きが気になって、アユミさんに問いかけた。
「…その彼とは付き合うことになったんですか?」
あたしがそう聞くと、アユミさんは首を横に振って言う。
「…彼がそんなマトモなことするはずない。告白してから、あたしは彼のオモチャになった」
「…」
「あたしの気持ちをわかってて自分の好きなように振り回して、それでも彼はモテるから一人に絞らず色んな子に次々と手を出す。彼に泣かされたコはたくさんいるの。
みんなに早々と手を出す割には私だけを見ることはしてくれない。飽きたらポイ。それなのに突然連絡をよこしてきたかと思えば他の女とくっつくための道具として使われる。かといってあたしが一方的に離れることも許してくれない。
でも、それだけならまだいい方。昔は犯罪に手を出すような道具としても使われた」
アユミさんはそこまで言うと「はぁ、」と深く息を吐く。
一方、そんな話を聴いたあたしは話の内容にビックリして、思わず目を丸くした。
…そんな、どこからどう見ても最低な人、絶対に出会いたくない。
あたしがそう思っていると、アユミさんはあたしに「話」を終えたのか、ふとソファーから立ち上がって言った。
「…じゃあ、あたし帰る。お茶、ごちそうさま」
「え、もうですか!修史さんには会って行かれないんですか?」
「うん。っていうか今日は、あなたに話があってきただけだから。あ、それと、あたしがここに来たことは修史には内緒にしておいて」
「…わかりました」
アユミさんはそう言うと、「じゃあね」と玄関に向かう。
あたしもその姿を見送るべく玄関に向かうと、アユミさんが靴を履いている間に気になって言った。
「あの…」
「うん?」
「さっきのお話、アユミさんはその彼とは…今も連絡を取っているんですか?」
「…」
あたしがどうしても気になってそう問いかけると、やがてアユミさんが言った。
「……この前会った」
「え!その時はどうっ…」
「鏡子ちゃん、」
「?」
「悪いことは言わない。修史には気を付けて」
「!」
アユミさんはそう言うと、「じゃあね」とその場を後にした…。
今日はお仕事休みだし、久しぶりに独りでショッピングをして、その帰り。
いつものように修史さんのマンションに帰ったら、ドアの前に見覚えのある女性が立っていた。
「…?」
一瞬、誰かはわからなかったけど。
そこに近づくにつれて、あたしははっとした。
…もしかして、修史さんのイトコのアユミさん!?
どうしたんだろう、遊びに来たのかな。
あたしはそう思うと、一瞬考えたけれど、アユミさんに声をかけることにした。
「こんにちは」
「!」
あたしがそう声をかけると、うつ向いていたアユミさんが顔を上げる。
アユミさんはあたしと目が合うと、少し丸めていた姿勢を正した。
「あ…こんにちは」
「あの、修史さんは今日は夜までお仕事ですけど」
きっと…いや絶対にアユミさんは修史さんに会いに来たんだ。
あたしはそう思って修史さんの帰りが遅くなることを伝えるけれど、実際のアユミさんの用事は修史さんではないようで、あたしの言葉に首を横に振ると、言った。
「あ、いえ。今日は違うの」
「え、」
「あなたが、鏡子さん?できれば修がいない間にあなたに話をしたくて」
「?」
あたしはアユミさんの言葉を聞くと、とりあえずアユミさんを中に入れることにした。
…………
「突然ごめんなさいね」
「いえ、全然」
リビングに入ると、あたしはとりあえずアユミさんにお茶をいれた。
…あ、そういえば、アユミさんは修史さんのイトコだし、修史さんと付き合ってることを報告した方がいいのかな。
そう思いながら、アユミさんが座るソファーの隣に、あたしも少し間をあけて腰掛ける。
しかしあたしがそう考えていると、アユミさんが言う。
「修と付き合ってるんだって?」
「え、あ…修史さんから聞いたんですか?」
「うん。この前ね」
アユミさんはそう言うと、「おめでとう」とあたしに優しく笑ってくれるから、きっと良い人なのかもしれない。
あたしは少し嬉しく感じながら、やがてアユミさんに問いかけた。
「…あ、で…あたしに話っていうのは…?」
「…」
あたしがそう問いかけると、アユミさんはあたしの顔をじっと見つめる。
な、何だろう…。っていうか本当にきれいな人だな。
あたしがそう思っていると、やがてアユミさんが口を開いて言う。
「…修は、あなたにはどんな感じなの?」
「え。…普通に優しい、です」
「そう。浮気もしない?」
「してない、と思います。大事にしてくれてるの、わかっちゃうくらいなんで」
「…そう、」
「?」
え、本当に何の話をしに来たんだろう。
あたしがそう思って不思議に感じていると…
「あたしとの関係、修に何て聞いてる?」
「え、」
「…」
「イトコって。…え、イトコじゃないんですか?」
「…」
突然アユミさんが意味深なことを言い出すから、あたしは少し不安になってアユミさんを見つめる。
すると、アユミさんと目が合って…真剣な目をしていたアユミさんは、突如ふわりと笑って言った。
「…そう。イトコだよ」
「!」
だ、だよねぇ。なんか一瞬、もしかして違うのかと思った。よかった…。
あたしは思わずそう安堵して、アユミさんから目を逸らす。
…しかし、アユミさんがふいに部屋を見渡して、言った。
「…でも、修らしくない部屋ね」
「え、」
修らしくない、って…?
「灰皿とかないのが意外。あのコにとって必需品のはずなのに」
「!」
「それに、変に片付けられてるっていうか。凄い違和感」
「…え、と…それってどういう…?」
アユミさんの言葉に、あたしは少しずつ嫌な予感を覚える。
何それ…まるで、修史さんがあたしの前で別人を演じてるみたいな言い方。
でも、そんなはずないと自分に言い聞かせる。
言い聞かせていたら、またアユミさんが言った。
「…まるで修の部屋じゃないみたい」
「!」
そう言ったあと、あたしの方に目をやったアユミさんと目が合う。
なんか、嫌だな。何を言いたいんだろう。これ以上聞きたくないな。
あたしはそう思うと、アユミさんに言った。
「あの、何が言いたいんですか?」
「…」
あたしがそう問いかけると、アユミさんはあたしからふっと顔を背けた。
「…あたし、高校の時に、同級生で好きな子がいて、勇気を出して告白したのね」
「…」
「誰が見ても素敵な人だった。でも当時のあたしは知らなかった。彼は悪魔そのものだったの」
「悪魔…?」
「男性としても人としても、最低だったってこと」
アユミさんはそう言うと、どうしてそういう話をしだしたのかわからないけど、深くため息を吐く。
あたしはその話の続きが気になって、アユミさんに問いかけた。
「…その彼とは付き合うことになったんですか?」
あたしがそう聞くと、アユミさんは首を横に振って言う。
「…彼がそんなマトモなことするはずない。告白してから、あたしは彼のオモチャになった」
「…」
「あたしの気持ちをわかってて自分の好きなように振り回して、それでも彼はモテるから一人に絞らず色んな子に次々と手を出す。彼に泣かされたコはたくさんいるの。
みんなに早々と手を出す割には私だけを見ることはしてくれない。飽きたらポイ。それなのに突然連絡をよこしてきたかと思えば他の女とくっつくための道具として使われる。かといってあたしが一方的に離れることも許してくれない。
でも、それだけならまだいい方。昔は犯罪に手を出すような道具としても使われた」
アユミさんはそこまで言うと「はぁ、」と深く息を吐く。
一方、そんな話を聴いたあたしは話の内容にビックリして、思わず目を丸くした。
…そんな、どこからどう見ても最低な人、絶対に出会いたくない。
あたしがそう思っていると、アユミさんはあたしに「話」を終えたのか、ふとソファーから立ち上がって言った。
「…じゃあ、あたし帰る。お茶、ごちそうさま」
「え、もうですか!修史さんには会って行かれないんですか?」
「うん。っていうか今日は、あなたに話があってきただけだから。あ、それと、あたしがここに来たことは修史には内緒にしておいて」
「…わかりました」
アユミさんはそう言うと、「じゃあね」と玄関に向かう。
あたしもその姿を見送るべく玄関に向かうと、アユミさんが靴を履いている間に気になって言った。
「あの…」
「うん?」
「さっきのお話、アユミさんはその彼とは…今も連絡を取っているんですか?」
「…」
あたしがどうしても気になってそう問いかけると、やがてアユミさんが言った。
「……この前会った」
「え!その時はどうっ…」
「鏡子ちゃん、」
「?」
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