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史上最悪の彼氏②
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別に、忘れたフリをしているわけじゃない。
大金のお金を貸していること、あたしだってもちろん広喜くんに言ったりもする。
だって、勝手に持っていかれてるお金と合わせたら、総額で100万を超えてしまうから。
「…広喜くん、貸したお金いつ返してくれる?」
夕飯のパスタを食べたあと、あたしが食器を片付けながらそう聞くと、少し慌てたように広喜くんが言った。
「っ、ワリ!今バイトで金貯めてる最中だから、もうちょい待って!」
「それ先月も先々月も言われた…」
「ごーめんって。いや実は昨日バイト一個クビんなってさ、」
「えっ!?なんっ、」
「でも大丈夫!バイト代だけは受け取れるらしいから!」
…そんな明るく言われても。
あたしは突然の報告に納得がいかないながらも、でも広喜くんが「マジで金は貯めてるよ!」なんて言うからとりあえずもう少し信じてみることにする。
そして、なんとなくついでにこの前目撃してしまった浮気現場のことを聞こうとしたら…それを広喜くんに遮られた。
「…あ、話変わるけど、さっき風呂借りたわ。ついでにシャンプーとかも」
「え、ああうん。別に平気だよ」
「鏡子も入ってくれば?食器片付けるくらい、後やっとくからさ」
「うーん、じゃあそうしよっかなー」
あたしはそう言うと、ここは広喜くんに甘えてキッチンを離れる。
広喜くんは複数のバイトを掛け持ちしていて、飲食店での皿洗いのバイトもしているから、食器の片付けは慣れているらしい。
それにしても…浮気のこと、聞きそびれちゃったな。
まぁどーせあたしのことだから、結局聞けずに終わっちゃいそうだけど。
あたしはお風呂に入る支度をすると、そのままリビングを後にした。
*****
「広喜くん今日泊まってくの?」
お風呂を出たあと、髪を乾かして、寝る準備も終わったあとの、一息ついてるゆったりした時間。
あたしがそう聞くと、広喜くんが「そのつもり」と頷いた。
「バイトは?」
「明日は午後から。映画館のバイト」
「ふーん、」
「鏡子は?」
「あたし早番。…そろそろ寝よっかな~」
あたしはそう言って軽く伸びをすると、そのまま寝室に向かう。
先に寝るね、と。
しかし寝室に入った途端、広喜くんもその背中を追いかけてきた。
「鏡子、」
「うん?」
誘われても、迫られても、今日はダメ。
悪いけど、だって今日は女のコの日で…。
しかし、あたしがそう思って口を開くと、その前に広喜くんが言った。
「ちょっと考えたんだけどさ、俺達結婚しねぇ?」
「!!…え、」
一瞬、またいつもみたいに誘われたのかと思ったら。
今日はそうじゃなくて、まさかの意外すぎる広喜くんからの、急なプロポーズ。
その言葉にあまりにもビックリしてあたしが目を見開くと、広喜くんが言葉を続けた。
「や、ホラ、鏡子って料理上手いし、家事全般出来るじゃん?それに俺、鏡子と一緒にいると何か安心感あるんだよね」
「!」
「今は俺、こんなだけど、ちゃんと将来のことも考えて、バイト…いや、仕事頑張るし!どう?」
「…え、…あ…」
…正直、あたしは広喜くんに大事にされてないと思ってたけど、まさかの展開に思わずドキドキしてしまうあたし。
だって、今ここで、いきなりプロポーズされるなんて、思ってもみなかった。
…あたしが、広喜くんにとって一番になれるなら…。
あたしはそう思うと、大きな嬉しさの中で「うん!」と頷いた。
…良かった。
広喜くん、ちゃんと考えてくれてたんだ…。
あたしが頷くと、広喜くんも安堵したような顔をした。
「マジで?じゃあ俺ら今からもう夫婦同然じゃん!」
「…あ、でも広喜くんついでにちょっと聞きたいことが…」
「ん、何?っつかさ、もうどうでもよくね?シよ、」
「!」
て、結局この展開なんだ!
あたしが浮気のことを聞こうとすると、広喜くんはそんなことお構いなしにあたしを寝室の奥…ベッドへと連れて行く。
でも、ダメ!あたし今日出来ない日なんだって!
あたしはそう思うと、慌てながら広喜くんに言った。
「ちょ、まっ…待って!あたし今日出来ない!」
「照れんなって。夫婦なんだからさ、別にいいじゃん」
「そうじゃなくて、生理中なの!今!」
だから、無理!
あたしは広喜くんにハッキリそう言うと、彼の肩を押し返す。
しかし広喜くんは平然とそんなあたしの手を掴んで、言った。
「…で?」
「…で?って…だから、今日はやめてって、」
「そんなの関係なくね?」
「え、」
「お前さ、せっかくプロポーズ成功して盛り上がってんだから、気分下がること言うなよ~」
「!」
広喜くんはそう言うと、いとも簡単にあたしをベッドに押し倒す。
妻は絶対夫に従えよ、と。
…でもまだ、籍は、入れてないんだけどな。
「これ以上抵抗したらプロポーズ撤回するけど?」なんて広喜くんが言い出すから、あたしは渋々広喜くんに従うことにした。
*****
一方的におもちゃにされて、あたしが満足出来ないまま、広喜くんは先に隣で寝てしまった。
…痛いだけ。全然気持ちよくない。いつもそう。
それなのに、こんな男をいつまでも自分の隣に置いておきたいその理由。
ただ、自分が寂しいから。それだけだったりする。
あたしはここからバスで2時間ほどの田舎町に実家があって、そこから一人で上京してきて約2年。
最初は慣れない一人暮らしと仕事に、毎日が辛くてしんどくて、「帰りたい」とそれだけを常に思っていた。
だけど実家の両親は元々少し厳しくて、まともに弱音も吐けないし、甘えられるような人もいなかった。
だけど、そんな時に当時物流センターでバイトをしていた、4歳年上の広喜くんと出会って、あたしが広喜くんに一目惚れをして、
勇気を出して遊園地に誘ったら、広喜くんがわりとあっさりOKしてくれた。
それが、広喜くんとの全ての始まり。
広喜くんと出会って恋をしてからは、今のこの暮らしにも慣れて、仕事も苦じゃなくなった。
今のあたしがいるのは、ちゃんとしていられるのは、広喜くんのおかげだから…。
広喜くんがいないと、あたしはきっと毎日を生きていけない……。
大金のお金を貸していること、あたしだってもちろん広喜くんに言ったりもする。
だって、勝手に持っていかれてるお金と合わせたら、総額で100万を超えてしまうから。
「…広喜くん、貸したお金いつ返してくれる?」
夕飯のパスタを食べたあと、あたしが食器を片付けながらそう聞くと、少し慌てたように広喜くんが言った。
「っ、ワリ!今バイトで金貯めてる最中だから、もうちょい待って!」
「それ先月も先々月も言われた…」
「ごーめんって。いや実は昨日バイト一個クビんなってさ、」
「えっ!?なんっ、」
「でも大丈夫!バイト代だけは受け取れるらしいから!」
…そんな明るく言われても。
あたしは突然の報告に納得がいかないながらも、でも広喜くんが「マジで金は貯めてるよ!」なんて言うからとりあえずもう少し信じてみることにする。
そして、なんとなくついでにこの前目撃してしまった浮気現場のことを聞こうとしたら…それを広喜くんに遮られた。
「…あ、話変わるけど、さっき風呂借りたわ。ついでにシャンプーとかも」
「え、ああうん。別に平気だよ」
「鏡子も入ってくれば?食器片付けるくらい、後やっとくからさ」
「うーん、じゃあそうしよっかなー」
あたしはそう言うと、ここは広喜くんに甘えてキッチンを離れる。
広喜くんは複数のバイトを掛け持ちしていて、飲食店での皿洗いのバイトもしているから、食器の片付けは慣れているらしい。
それにしても…浮気のこと、聞きそびれちゃったな。
まぁどーせあたしのことだから、結局聞けずに終わっちゃいそうだけど。
あたしはお風呂に入る支度をすると、そのままリビングを後にした。
*****
「広喜くん今日泊まってくの?」
お風呂を出たあと、髪を乾かして、寝る準備も終わったあとの、一息ついてるゆったりした時間。
あたしがそう聞くと、広喜くんが「そのつもり」と頷いた。
「バイトは?」
「明日は午後から。映画館のバイト」
「ふーん、」
「鏡子は?」
「あたし早番。…そろそろ寝よっかな~」
あたしはそう言って軽く伸びをすると、そのまま寝室に向かう。
先に寝るね、と。
しかし寝室に入った途端、広喜くんもその背中を追いかけてきた。
「鏡子、」
「うん?」
誘われても、迫られても、今日はダメ。
悪いけど、だって今日は女のコの日で…。
しかし、あたしがそう思って口を開くと、その前に広喜くんが言った。
「ちょっと考えたんだけどさ、俺達結婚しねぇ?」
「!!…え、」
一瞬、またいつもみたいに誘われたのかと思ったら。
今日はそうじゃなくて、まさかの意外すぎる広喜くんからの、急なプロポーズ。
その言葉にあまりにもビックリしてあたしが目を見開くと、広喜くんが言葉を続けた。
「や、ホラ、鏡子って料理上手いし、家事全般出来るじゃん?それに俺、鏡子と一緒にいると何か安心感あるんだよね」
「!」
「今は俺、こんなだけど、ちゃんと将来のことも考えて、バイト…いや、仕事頑張るし!どう?」
「…え、…あ…」
…正直、あたしは広喜くんに大事にされてないと思ってたけど、まさかの展開に思わずドキドキしてしまうあたし。
だって、今ここで、いきなりプロポーズされるなんて、思ってもみなかった。
…あたしが、広喜くんにとって一番になれるなら…。
あたしはそう思うと、大きな嬉しさの中で「うん!」と頷いた。
…良かった。
広喜くん、ちゃんと考えてくれてたんだ…。
あたしが頷くと、広喜くんも安堵したような顔をした。
「マジで?じゃあ俺ら今からもう夫婦同然じゃん!」
「…あ、でも広喜くんついでにちょっと聞きたいことが…」
「ん、何?っつかさ、もうどうでもよくね?シよ、」
「!」
て、結局この展開なんだ!
あたしが浮気のことを聞こうとすると、広喜くんはそんなことお構いなしにあたしを寝室の奥…ベッドへと連れて行く。
でも、ダメ!あたし今日出来ない日なんだって!
あたしはそう思うと、慌てながら広喜くんに言った。
「ちょ、まっ…待って!あたし今日出来ない!」
「照れんなって。夫婦なんだからさ、別にいいじゃん」
「そうじゃなくて、生理中なの!今!」
だから、無理!
あたしは広喜くんにハッキリそう言うと、彼の肩を押し返す。
しかし広喜くんは平然とそんなあたしの手を掴んで、言った。
「…で?」
「…で?って…だから、今日はやめてって、」
「そんなの関係なくね?」
「え、」
「お前さ、せっかくプロポーズ成功して盛り上がってんだから、気分下がること言うなよ~」
「!」
広喜くんはそう言うと、いとも簡単にあたしをベッドに押し倒す。
妻は絶対夫に従えよ、と。
…でもまだ、籍は、入れてないんだけどな。
「これ以上抵抗したらプロポーズ撤回するけど?」なんて広喜くんが言い出すから、あたしは渋々広喜くんに従うことにした。
*****
一方的におもちゃにされて、あたしが満足出来ないまま、広喜くんは先に隣で寝てしまった。
…痛いだけ。全然気持ちよくない。いつもそう。
それなのに、こんな男をいつまでも自分の隣に置いておきたいその理由。
ただ、自分が寂しいから。それだけだったりする。
あたしはここからバスで2時間ほどの田舎町に実家があって、そこから一人で上京してきて約2年。
最初は慣れない一人暮らしと仕事に、毎日が辛くてしんどくて、「帰りたい」とそれだけを常に思っていた。
だけど実家の両親は元々少し厳しくて、まともに弱音も吐けないし、甘えられるような人もいなかった。
だけど、そんな時に当時物流センターでバイトをしていた、4歳年上の広喜くんと出会って、あたしが広喜くんに一目惚れをして、
勇気を出して遊園地に誘ったら、広喜くんがわりとあっさりOKしてくれた。
それが、広喜くんとの全ての始まり。
広喜くんと出会って恋をしてからは、今のこの暮らしにも慣れて、仕事も苦じゃなくなった。
今のあたしがいるのは、ちゃんとしていられるのは、広喜くんのおかげだから…。
広喜くんがいないと、あたしはきっと毎日を生きていけない……。
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