44 / 58
京都旅行がタノシスギル件−恋−
しおりを挟む
着物に着替え終わったあと、お店の前で早月くんと健に合流した。
会った瞬間に健と目が合ってしまって、あたしはそいつから不自然にふっと目を逸らす。
だけど健はそのままあたしの目の前に来て、そんなことを気にしているような様子もなく、言った。
「…似合ってんじゃん」
「!」
「お前ほんとオレンジ好きだな」
そう言って、だけど照れたように笑うから。
あたしはそんな健に「ありがと」とだけ言うと、さりげなく健から離れて早月くんの元に行く。
早月くんは何やら近くで別の観光客の女の子達に囲まれていて、でもあたしと目が合うと、「あ、世奈ちゃん!」とその子達と別れて来てくれた。
…そんなあたしの後ろで、玲香ちゃんが早速健に引っ付いている。
「健くん!どう?似合う?」
「ん、似合ってるよ」
「じゃあ可愛いっ?」
「ん、可愛い」
そんな会話を聞きながら、あたしは平気なフリをして早月くんに言った。
「どう?オレンジ。可愛くない?」
「可愛い!あっ、ねぇせっかくだから写真撮らせて!」
早月くんはそう言うと、ちょっと恥ずかしがるあたしをよそにスマホのカメラを起動して、それをあたしに向ける。
そしてその姿を一枚撮ると、その時玲香ちゃんが早月くんに言った。
「ね、早月くんちょっと提案があるんだけど」
「ん、どしたの?」
「今日、行ってみたい場所皆いっぱいあるじゃない?でも一日で全部回るのはちょっと難しそうだし、今日は二手にわかれて観光しない?
その方が行きたいところにいっぱい行けるでしょ?」
玲香ちゃんがそう言うと、早月くんがその提案に「いいね!」なんて頷く。
一方、そんな提案を聞いたあたしは、思わずびっくりして目を見開いた。
…え、そんなことしたら…
だけどそんな二人の後ろで、健が納得がいかなそうに言う。
「けどな、せっかく4人で来てるんだし、4人でゆっくり回った方がよくねぇ?」
「でも他に観光客いっぱいいるし、やっぱ二手に分かれたほうがいろいろラクだって。…世奈ちゃんも、早月くんとゆっくりしたいだろうし」
「!」
玲香ちゃんがそう言うと、その時あたしの方を向いた玲香ちゃんと目が合う。
何か…あたしも、頷かなきゃ、いけないみたい。
あたしはそう思うと、物凄く複雑な気分に陥りながらも、早月くんに寄り添って言った。
「う、うん。実はあたし…早月くんと二人だけで行ってみたい神社があるの」
「え、」
「ごめん。今日は一日二手にわかれよ?」
あたしはそう言うと、精一杯の笑顔で健の方に目を遣る。
だけど一方の健は、そんなあたしの言葉に“悲しい目”をした。
きっとそれが、さっき玲香ちゃんが言っていたその目なんだろう。
すると、あたしの言葉を聞いた早月くんが言った。
「…じゃあ、もう決まりだね」
……やだ。二人きりになんてなってほしくない。
確かに離れるって決めたけど、こんなのいきなりすぎない?
待って。せめて4人で行動しようよ。
健、もっと何か言ってよ。
だけど健は…
「…そっか。じゃあ仕方ないな」
そう言うと、やがて玲香ちゃんと二人でその場を後にしてしまった…。
「っし、じゃあ世奈ちゃん!僕らも行こ!」
「!…う、うん」
「世奈ちゃんどこ行きたい?」
「え。えっとー…」
…タノシミにしていたはずの、京都旅行。
行きたい場所は行く前からいくつも決まってて、最初はここで、次にここ行って、で、その次は…って。
でも…あれ?何で今はその場所が一つも浮かばないんだろう。
あたしが考えていると、早月くんがふいに「世奈ちゃん○○寺行きたいって言ってたよね?」なんて覚えていてくれていたから、あたしはその言葉に頷いて、やがて二人で目的地に向かった。
…………
その後はたくさんの場所を早月くんと二人で巡って、楽しい時間を過ごした。
ゴールデンウィークということもあってどこに行っても人が溢れ返っていたけれど、早月くんはあたしがはぐれてしまわないようにずっと手を繋いでくれていた。
あたしが食べたいと言っていた甘味処の抹茶パフェのことも早月くんは覚えてくれていて、事前に場所を調べておいてくれたのか、ずっとリードしてくれて。
…今頃、健と玲香ちゃんも楽しくやってるのかな。
ふいにそんなことが気になったけれど、あたしはすぐにぶんぶんと首を横に振る。
って、ダメダメ!あたしは健から離れるんだ。
もう健を振り回さないって決めたんだから!
そうやって一人で葛藤しているあたしを、早月くんが見つめていたことに気づかずに、その後も二人で観光を楽しんだ…。
…………
そして、夕方頃。
ずっと行ってみたかった恋愛に効く神社に、あたしと早月くんは最後に訪れた。
そこの参拝客はやっぱりカップルばかりで、何だか目の遣り場に少し困ってしまう。
本当はここで欲しいお守りがあって、来たんだけど…
「…あ、世奈ちゃんこれ可愛い!」
「うん?」
「恋愛のお守り。男性用と女性用があって、カップルが二人で買って毎日持ち歩いてると別れないんだって」
「…へぇ。可愛いね」
早月くんの言葉を聞くと、あたしはやっとそれを見つけてそれをまじまじと見つめる。
…これだ。あたしが欲しかったのは。
本当なら、観光途中のどこかで健と二人でこれを買ってみたかった。
…でももう買っちゃダメになっちゃったからなぁ。
「早月くんてこういうの好きなんだ?」
「だって可愛いじゃん」
「ほんと男のコなのに乙女チックだね」
「ん、よく言われる」
でも夢があるね、なんて言う早月くんの隣で、あたしはふいに周りを見渡して言った。
「…ねぇ早月くん、あたしちょっとトイレ探してくるからここで待ってて」
「え、一人で平気?」
「うん、何があったらスマホがあるし」
「そっか。じゃあ待ってるよ」
そしてあたしは一旦早月くんから離れると、早速トイレを探す。
でもさっき見かけた気がして、なんとなくだけど場所は覚えてるんだ。
だからそのなんとなくの場所に一人で向かっていると…
「…?」
その時。
境内にある赤い橋の上で、あたしはふいに見覚えのある人影を2人見つけた。
その赤い橋はあたしも気になっていた橋で、そこで好きな人とキスをすると幸せなカップルになれるらしい。
それはいいんだけど。
その赤い橋の上にいたのは、なんと健と玲香ちゃんだった。
「…!」
健はあたしの存在に気づいていないけれど、一方の玲香ちゃんがあたしの存在に気がついたようで、ふいに目が合う。
そして、わざとなのか。
「…ね、健くん」
「ん?」
玲香ちゃんはふいに健の服の袖をくいくいと引っ張ると、振り向き間際に…健にキスをした。
「!!…っ、」
そのキスシーンを見た瞬間、あたしの心臓がバクン、と嫌な音を立てて、一瞬その場から動けなくなる。
だけど次の瞬間、口を離したあと…玲香ちゃんとまた目が合った。
しかし、あたしがうかうかしていると…
「…玲香、」
「うん?」
健が、ふいに玲香ちゃんの名前を呼んで…そのままなんと玲香ちゃんを抱きしめた。
そんな衝撃的なシーンを目撃してしまったあたしは、咄嗟にその場から逃げるように二人に背中を向ける。
なんとなくトイレに行こうと思っていたけれど、そんな余裕すらなくなって、あたしはすぐに早月くんの元に走った。
「っ、早月くん!」
「…あれ。意外と早かったね」
早月くんはまた観光客の女の子達に話しかけられていたけれど、あたしが来るとすぐにその子達とバイバイしていた。
でも、そんなの構わない。もう知らない。あたしはちょっと息を切らしながら、早月くんに言った。
「…お守り、せっかくだから買お?」
「え。お守りって…」
「さっきの、二人で買うお守り」
「!」
あたしがそう言うと、一方の早月くんは驚いたように目を見開く。
だって、さっきの二人で買うお守りといったら、もう一つしかない。
あたしの言葉を聞くと、早月くんが少し戸惑いつつ言った。
「…で、でもアレ、恋人同士で買うお守りだよ?僕は確かに世奈ちゃんが好きだけど、まだ付き合ってるわけじゃ…」
「じゃあ付き合っちゃえばいいじゃん。あたしは早月くん好きだよ」
「!」
「あたしと付き合ってよ、早月くん」
あたしはそう言うと、目の前の早月くんに抱きついた…。
会った瞬間に健と目が合ってしまって、あたしはそいつから不自然にふっと目を逸らす。
だけど健はそのままあたしの目の前に来て、そんなことを気にしているような様子もなく、言った。
「…似合ってんじゃん」
「!」
「お前ほんとオレンジ好きだな」
そう言って、だけど照れたように笑うから。
あたしはそんな健に「ありがと」とだけ言うと、さりげなく健から離れて早月くんの元に行く。
早月くんは何やら近くで別の観光客の女の子達に囲まれていて、でもあたしと目が合うと、「あ、世奈ちゃん!」とその子達と別れて来てくれた。
…そんなあたしの後ろで、玲香ちゃんが早速健に引っ付いている。
「健くん!どう?似合う?」
「ん、似合ってるよ」
「じゃあ可愛いっ?」
「ん、可愛い」
そんな会話を聞きながら、あたしは平気なフリをして早月くんに言った。
「どう?オレンジ。可愛くない?」
「可愛い!あっ、ねぇせっかくだから写真撮らせて!」
早月くんはそう言うと、ちょっと恥ずかしがるあたしをよそにスマホのカメラを起動して、それをあたしに向ける。
そしてその姿を一枚撮ると、その時玲香ちゃんが早月くんに言った。
「ね、早月くんちょっと提案があるんだけど」
「ん、どしたの?」
「今日、行ってみたい場所皆いっぱいあるじゃない?でも一日で全部回るのはちょっと難しそうだし、今日は二手にわかれて観光しない?
その方が行きたいところにいっぱい行けるでしょ?」
玲香ちゃんがそう言うと、早月くんがその提案に「いいね!」なんて頷く。
一方、そんな提案を聞いたあたしは、思わずびっくりして目を見開いた。
…え、そんなことしたら…
だけどそんな二人の後ろで、健が納得がいかなそうに言う。
「けどな、せっかく4人で来てるんだし、4人でゆっくり回った方がよくねぇ?」
「でも他に観光客いっぱいいるし、やっぱ二手に分かれたほうがいろいろラクだって。…世奈ちゃんも、早月くんとゆっくりしたいだろうし」
「!」
玲香ちゃんがそう言うと、その時あたしの方を向いた玲香ちゃんと目が合う。
何か…あたしも、頷かなきゃ、いけないみたい。
あたしはそう思うと、物凄く複雑な気分に陥りながらも、早月くんに寄り添って言った。
「う、うん。実はあたし…早月くんと二人だけで行ってみたい神社があるの」
「え、」
「ごめん。今日は一日二手にわかれよ?」
あたしはそう言うと、精一杯の笑顔で健の方に目を遣る。
だけど一方の健は、そんなあたしの言葉に“悲しい目”をした。
きっとそれが、さっき玲香ちゃんが言っていたその目なんだろう。
すると、あたしの言葉を聞いた早月くんが言った。
「…じゃあ、もう決まりだね」
……やだ。二人きりになんてなってほしくない。
確かに離れるって決めたけど、こんなのいきなりすぎない?
待って。せめて4人で行動しようよ。
健、もっと何か言ってよ。
だけど健は…
「…そっか。じゃあ仕方ないな」
そう言うと、やがて玲香ちゃんと二人でその場を後にしてしまった…。
「っし、じゃあ世奈ちゃん!僕らも行こ!」
「!…う、うん」
「世奈ちゃんどこ行きたい?」
「え。えっとー…」
…タノシミにしていたはずの、京都旅行。
行きたい場所は行く前からいくつも決まってて、最初はここで、次にここ行って、で、その次は…って。
でも…あれ?何で今はその場所が一つも浮かばないんだろう。
あたしが考えていると、早月くんがふいに「世奈ちゃん○○寺行きたいって言ってたよね?」なんて覚えていてくれていたから、あたしはその言葉に頷いて、やがて二人で目的地に向かった。
…………
その後はたくさんの場所を早月くんと二人で巡って、楽しい時間を過ごした。
ゴールデンウィークということもあってどこに行っても人が溢れ返っていたけれど、早月くんはあたしがはぐれてしまわないようにずっと手を繋いでくれていた。
あたしが食べたいと言っていた甘味処の抹茶パフェのことも早月くんは覚えてくれていて、事前に場所を調べておいてくれたのか、ずっとリードしてくれて。
…今頃、健と玲香ちゃんも楽しくやってるのかな。
ふいにそんなことが気になったけれど、あたしはすぐにぶんぶんと首を横に振る。
って、ダメダメ!あたしは健から離れるんだ。
もう健を振り回さないって決めたんだから!
そうやって一人で葛藤しているあたしを、早月くんが見つめていたことに気づかずに、その後も二人で観光を楽しんだ…。
…………
そして、夕方頃。
ずっと行ってみたかった恋愛に効く神社に、あたしと早月くんは最後に訪れた。
そこの参拝客はやっぱりカップルばかりで、何だか目の遣り場に少し困ってしまう。
本当はここで欲しいお守りがあって、来たんだけど…
「…あ、世奈ちゃんこれ可愛い!」
「うん?」
「恋愛のお守り。男性用と女性用があって、カップルが二人で買って毎日持ち歩いてると別れないんだって」
「…へぇ。可愛いね」
早月くんの言葉を聞くと、あたしはやっとそれを見つけてそれをまじまじと見つめる。
…これだ。あたしが欲しかったのは。
本当なら、観光途中のどこかで健と二人でこれを買ってみたかった。
…でももう買っちゃダメになっちゃったからなぁ。
「早月くんてこういうの好きなんだ?」
「だって可愛いじゃん」
「ほんと男のコなのに乙女チックだね」
「ん、よく言われる」
でも夢があるね、なんて言う早月くんの隣で、あたしはふいに周りを見渡して言った。
「…ねぇ早月くん、あたしちょっとトイレ探してくるからここで待ってて」
「え、一人で平気?」
「うん、何があったらスマホがあるし」
「そっか。じゃあ待ってるよ」
そしてあたしは一旦早月くんから離れると、早速トイレを探す。
でもさっき見かけた気がして、なんとなくだけど場所は覚えてるんだ。
だからそのなんとなくの場所に一人で向かっていると…
「…?」
その時。
境内にある赤い橋の上で、あたしはふいに見覚えのある人影を2人見つけた。
その赤い橋はあたしも気になっていた橋で、そこで好きな人とキスをすると幸せなカップルになれるらしい。
それはいいんだけど。
その赤い橋の上にいたのは、なんと健と玲香ちゃんだった。
「…!」
健はあたしの存在に気づいていないけれど、一方の玲香ちゃんがあたしの存在に気がついたようで、ふいに目が合う。
そして、わざとなのか。
「…ね、健くん」
「ん?」
玲香ちゃんはふいに健の服の袖をくいくいと引っ張ると、振り向き間際に…健にキスをした。
「!!…っ、」
そのキスシーンを見た瞬間、あたしの心臓がバクン、と嫌な音を立てて、一瞬その場から動けなくなる。
だけど次の瞬間、口を離したあと…玲香ちゃんとまた目が合った。
しかし、あたしがうかうかしていると…
「…玲香、」
「うん?」
健が、ふいに玲香ちゃんの名前を呼んで…そのままなんと玲香ちゃんを抱きしめた。
そんな衝撃的なシーンを目撃してしまったあたしは、咄嗟にその場から逃げるように二人に背中を向ける。
なんとなくトイレに行こうと思っていたけれど、そんな余裕すらなくなって、あたしはすぐに早月くんの元に走った。
「っ、早月くん!」
「…あれ。意外と早かったね」
早月くんはまた観光客の女の子達に話しかけられていたけれど、あたしが来るとすぐにその子達とバイバイしていた。
でも、そんなの構わない。もう知らない。あたしはちょっと息を切らしながら、早月くんに言った。
「…お守り、せっかくだから買お?」
「え。お守りって…」
「さっきの、二人で買うお守り」
「!」
あたしがそう言うと、一方の早月くんは驚いたように目を見開く。
だって、さっきの二人で買うお守りといったら、もう一つしかない。
あたしの言葉を聞くと、早月くんが少し戸惑いつつ言った。
「…で、でもアレ、恋人同士で買うお守りだよ?僕は確かに世奈ちゃんが好きだけど、まだ付き合ってるわけじゃ…」
「じゃあ付き合っちゃえばいいじゃん。あたしは早月くん好きだよ」
「!」
「あたしと付き合ってよ、早月くん」
あたしはそう言うと、目の前の早月くんに抱きついた…。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
私の隣は、心が見えない男の子
舟渡あさひ
青春
人の心を五感で感じ取れる少女、人見一透。
隣の席の男子は九十九くん。一透は彼の心が上手く読み取れない。
二人はこの春から、同じクラスの高校生。
一透は九十九くんの心の様子が気になって、彼の観察を始めることにしました。
きっと彼が、私の求める答えを持っている。そう信じて。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる