23 / 60
四章 第四皇子、白百合と共に真相に迫る。
4-2 簪を選ぶ
しおりを挟む
「お前にも買ってやる」
瓔偲に怪訝そうな表情をされながらも、燎琉はどこか意地でも張るようなきもちで、素っ気なく宣告する。その言葉には瓔偲も驚いたふうだったが、店主のほうも、なんとも意外そうな表情をしていた。
しかし、そうはいっても、むこうも商売である。すぐに傍の者に言いつけて、玉の簪――官吏が宴などの公式の場で挿すようなものだ――をいくつか準備させてくれた。
新たに用意された簪は、見た目にこそ華やかさはないが、なにしろ玉製のものばかりだ。決して安いものではなかった。
燎琉は並べられた簪を、今度こそ熱心に眺める。翡翠の簪は、淡緑のものもうつくしいし、赤翡翠などもなかなかの代物だった。
だがやはり、と、燎琉が最後に選び取ったのは、蕩けるかのように光に透ける、見事な白翡翠の簪である。
「これはどうだ?」
燎琉は立ち上がると、瓔偲の髻の近くに、いま手に取った簪を添えてみる。実際に挿せば、艶やかな黒髪に、それは実によく似合いそうだった。
うん、と、自分の選択に満足して、燎琉は口の端を持ち上げる。自分が贈った簪を瓔偲が挿しているところを想像すると、なにか、とても気分がよかった。
店主に目配せする。
「これを戴きたい」
迷いなく告げる。
「お待ちください」
けれどもすぐに、それまで呆然としていた瓔偲が口を挟んできた。
「いただけません」
ふるふると首を振る。
せっかく自分が選んだものを拒まれて、燎琉はむっとくちびるを引き結んだ。
「なんだ、気に入らないか? それなら、お前が気に入る、別のものでも構わないが」
「っ、ちがいます。とてもうつくしい簪ですから、気に入らないなんて、そんな……ですが、いただく謂れがございません。こまります」
相手が心底困ったふうに眉根を寄せるのに、燎琉はきょとんと目を瞬いた。
「どうしてだ?」
貰う謂れがない、と、それこそ、そんな言い分のほうが、燎琉にはわからなかった。だってお前はじきに俺の伴侶になるのに、と、そう言いかけて、けれども燎琉ははっと我が口許を押さえていた。
たしかに、このままいけば、しばらくのちには瓔偲は燎琉の妃になる。
だが、その婚姻は、もとはといえば皇帝から命じられたもの。立場のこともあって、反発らしい反発こそしていないとはいえ、燎琉にとっては、なにも自分にとって望んでのものではなかったはずだった。
それなのに――……おかしい。
いまの自分の思考回路は、まるで、瓔偲との婚姻を自然に受け入れているかのごときそれだった。
燎琉は額に手を当て、ふるふる、と、ちいさく頭を振る。しっかりしろ、と、己に言い聞かせた。
そもそも、今日この店舗を訪ねているのだって、自分たちがつがってしまったあの事故が、実は事故などではなく仕組まれたものであった、と、それを証するためではなかったのか。
そして、もしもそうした事実が明らかになったならば、婚儀について皇帝に再考を願うべきだ、と、瓔偲ははっきりとそう主張していたのだ。
つまりそれは、瓔偲自身は、燎琉との婚姻が破棄されるのならばそれでかまわないと思っているということである。
否、むしろ、出来れば白紙に戻したい、と、彼はそう望んでいる――……そんなふうに思い至った刹那、燎琉はふと、しくり、と、我が胸が痛んだように感じた。思わずちいさく眉根を寄せている。
べつに、それでいいではないか。
自分はそも、父皇帝の意に従っただけだ。皇帝の命である以上、瓔偲との婚姻に異を唱えようとは思わなかったが、それは単にそれだけのことだった。
父帝が翻意して、この婚姻がなかったことになるのならば、燎琉だって、別段、それはそれでかまわないはずである。むしろ、自分だって、そうなることを望んでいたはずである。
それなのに、どうしてこんな気持ちになるのだろうか。
きっと、瓔偲とつがいになったせいだ。
そのせいで、自分の心に意図せぬ変化が起きているに違いない。
時折、白百合の香りに惑わされそうになるのも、きっとそういうことなのだろう。
つがいとはそういうものだから、と、燎琉は誰にともなく言い訳するように、つらつらと考えていた――……でも、だったらなぜ、瓔偲のほうは燎琉との婚姻が白紙になってしまうことを、何とも思うふうがないのだろうか。
引き離されるのは厭だ、と、思ったりはしてくれないのだろうか――……いつのまにか、眉を寄せたまま、燎琉は瓔偲の顔をじっと見詰めてしまっていた。
そのことにはっとして、慌てたようにあからさまに、ふい、と、瓔偲から顔を背ける。
「ごちゃごちゃ言うな!」
結局は、ぶっきらぼうにそんなことを言い放っていた。
「俺がやりたいんだから、黙って貰っておけばいいだろう」
それだけを言うと、反論させる隙も与えず、店主に向かって、これをくれ、と、告げてしまう。ついでに懐から財嚢を出して、さっさと代金まで支払ってしまった。
「燎琉さま……」
まだ戸惑うふうの消えない瓔偲に、店の者が丁寧に包んでくれた簪を強引に押し付ける。
「玉は持ち主から邪を遠ざけ幸運をもたらすといわれるものだ。あって損はないだろう?」
それでも相手はまだ困ったようにしていたが、しばらくの逡巡ののち、やがて、手渡されたものを胸元に押し戴くようにした。
瓔偲は、その黒い眸で、真っ直ぐに燎琉を見詰める。
「ありがたく、頂戴いたします。――お気遣いに感謝を」
堅苦しい言葉で言った。
けれどもその後に、長い睫の縁どる目許をわずかに伏せ、口許をほの笑ませた、ごくごくやわらかな表情になった。
「だいじに使います……ありがとうございます」
そう付け足した瓔偲のほころんだ表情を見て、燎琉は、なんだか急に照れくさくなった。
「っ、好きにしろ」
極まり悪さで、ついつい、ぶっきらぼうで素っ気ない言葉を吐き出してしまっていた。それなのに瓔偲が、はい、と、微笑んだまま静かに素直に応じるので、ますます気恥ずかしさは募った。
いっそこのまま抱き寄せて、我が手で瓔偲の髪に簪を挿してやれれば、と、そんなことを思う。
ふわ、と、百合が香ったような気がして、ぼう、と、なったが、だがそこで、だめだだめだ、と、首を振った。
そう、自分たちには本題があったのだ。なんとかそのことを思い出し、気を取り直した。
再び店主に視線をやる。
「いい買い物をさせてもらった」
威儀を正して、燎琉は言った。
「こちらは随分よい匠工を抱えておられるようだが、すこし聞かせてもらいたいことがあるんだ。呼んではいただけないだろうか?」
「はあ……どういったことでございましょうか?」
店主は不審げだ。それはそうだろう、と、思いつつ、燎琉は瓔偲に目配せした。
瓔偲は頷いて、持ってきていた首輪を取り出す。
「これは、こちらの店舗で取り扱っているものでしょうか?」
癸性の者に国から支給されているそれを、店主のほうに示してみせた。目にした店主は、ええ、と、あっさりとうなずいてみせる。
「たしかに、国府のほうから依頼をうけて、うちで作っておるものでございます。留め金が毀れておるようでございますね。手入れのご依頼かなにかで?」
「まあ、そんなようなところだ。すまないが、これを扱える匠工を呼んでほしい」
燎琉は店主に言った。
「かしこまりましてございます。少々お待ちくださいませ」
店主は言い、一度、奥へと下がっていった。
やがて現れたのは、首に瓔偲が手に持つものとよく似た首輪をつけた匠工だった。
「癸性の……」
燎琉は刹那、息を呑んでから、思わずそうつぶやいていた。
瓔偲に怪訝そうな表情をされながらも、燎琉はどこか意地でも張るようなきもちで、素っ気なく宣告する。その言葉には瓔偲も驚いたふうだったが、店主のほうも、なんとも意外そうな表情をしていた。
しかし、そうはいっても、むこうも商売である。すぐに傍の者に言いつけて、玉の簪――官吏が宴などの公式の場で挿すようなものだ――をいくつか準備させてくれた。
新たに用意された簪は、見た目にこそ華やかさはないが、なにしろ玉製のものばかりだ。決して安いものではなかった。
燎琉は並べられた簪を、今度こそ熱心に眺める。翡翠の簪は、淡緑のものもうつくしいし、赤翡翠などもなかなかの代物だった。
だがやはり、と、燎琉が最後に選び取ったのは、蕩けるかのように光に透ける、見事な白翡翠の簪である。
「これはどうだ?」
燎琉は立ち上がると、瓔偲の髻の近くに、いま手に取った簪を添えてみる。実際に挿せば、艶やかな黒髪に、それは実によく似合いそうだった。
うん、と、自分の選択に満足して、燎琉は口の端を持ち上げる。自分が贈った簪を瓔偲が挿しているところを想像すると、なにか、とても気分がよかった。
店主に目配せする。
「これを戴きたい」
迷いなく告げる。
「お待ちください」
けれどもすぐに、それまで呆然としていた瓔偲が口を挟んできた。
「いただけません」
ふるふると首を振る。
せっかく自分が選んだものを拒まれて、燎琉はむっとくちびるを引き結んだ。
「なんだ、気に入らないか? それなら、お前が気に入る、別のものでも構わないが」
「っ、ちがいます。とてもうつくしい簪ですから、気に入らないなんて、そんな……ですが、いただく謂れがございません。こまります」
相手が心底困ったふうに眉根を寄せるのに、燎琉はきょとんと目を瞬いた。
「どうしてだ?」
貰う謂れがない、と、それこそ、そんな言い分のほうが、燎琉にはわからなかった。だってお前はじきに俺の伴侶になるのに、と、そう言いかけて、けれども燎琉ははっと我が口許を押さえていた。
たしかに、このままいけば、しばらくのちには瓔偲は燎琉の妃になる。
だが、その婚姻は、もとはといえば皇帝から命じられたもの。立場のこともあって、反発らしい反発こそしていないとはいえ、燎琉にとっては、なにも自分にとって望んでのものではなかったはずだった。
それなのに――……おかしい。
いまの自分の思考回路は、まるで、瓔偲との婚姻を自然に受け入れているかのごときそれだった。
燎琉は額に手を当て、ふるふる、と、ちいさく頭を振る。しっかりしろ、と、己に言い聞かせた。
そもそも、今日この店舗を訪ねているのだって、自分たちがつがってしまったあの事故が、実は事故などではなく仕組まれたものであった、と、それを証するためではなかったのか。
そして、もしもそうした事実が明らかになったならば、婚儀について皇帝に再考を願うべきだ、と、瓔偲ははっきりとそう主張していたのだ。
つまりそれは、瓔偲自身は、燎琉との婚姻が破棄されるのならばそれでかまわないと思っているということである。
否、むしろ、出来れば白紙に戻したい、と、彼はそう望んでいる――……そんなふうに思い至った刹那、燎琉はふと、しくり、と、我が胸が痛んだように感じた。思わずちいさく眉根を寄せている。
べつに、それでいいではないか。
自分はそも、父皇帝の意に従っただけだ。皇帝の命である以上、瓔偲との婚姻に異を唱えようとは思わなかったが、それは単にそれだけのことだった。
父帝が翻意して、この婚姻がなかったことになるのならば、燎琉だって、別段、それはそれでかまわないはずである。むしろ、自分だって、そうなることを望んでいたはずである。
それなのに、どうしてこんな気持ちになるのだろうか。
きっと、瓔偲とつがいになったせいだ。
そのせいで、自分の心に意図せぬ変化が起きているに違いない。
時折、白百合の香りに惑わされそうになるのも、きっとそういうことなのだろう。
つがいとはそういうものだから、と、燎琉は誰にともなく言い訳するように、つらつらと考えていた――……でも、だったらなぜ、瓔偲のほうは燎琉との婚姻が白紙になってしまうことを、何とも思うふうがないのだろうか。
引き離されるのは厭だ、と、思ったりはしてくれないのだろうか――……いつのまにか、眉を寄せたまま、燎琉は瓔偲の顔をじっと見詰めてしまっていた。
そのことにはっとして、慌てたようにあからさまに、ふい、と、瓔偲から顔を背ける。
「ごちゃごちゃ言うな!」
結局は、ぶっきらぼうにそんなことを言い放っていた。
「俺がやりたいんだから、黙って貰っておけばいいだろう」
それだけを言うと、反論させる隙も与えず、店主に向かって、これをくれ、と、告げてしまう。ついでに懐から財嚢を出して、さっさと代金まで支払ってしまった。
「燎琉さま……」
まだ戸惑うふうの消えない瓔偲に、店の者が丁寧に包んでくれた簪を強引に押し付ける。
「玉は持ち主から邪を遠ざけ幸運をもたらすといわれるものだ。あって損はないだろう?」
それでも相手はまだ困ったようにしていたが、しばらくの逡巡ののち、やがて、手渡されたものを胸元に押し戴くようにした。
瓔偲は、その黒い眸で、真っ直ぐに燎琉を見詰める。
「ありがたく、頂戴いたします。――お気遣いに感謝を」
堅苦しい言葉で言った。
けれどもその後に、長い睫の縁どる目許をわずかに伏せ、口許をほの笑ませた、ごくごくやわらかな表情になった。
「だいじに使います……ありがとうございます」
そう付け足した瓔偲のほころんだ表情を見て、燎琉は、なんだか急に照れくさくなった。
「っ、好きにしろ」
極まり悪さで、ついつい、ぶっきらぼうで素っ気ない言葉を吐き出してしまっていた。それなのに瓔偲が、はい、と、微笑んだまま静かに素直に応じるので、ますます気恥ずかしさは募った。
いっそこのまま抱き寄せて、我が手で瓔偲の髪に簪を挿してやれれば、と、そんなことを思う。
ふわ、と、百合が香ったような気がして、ぼう、と、なったが、だがそこで、だめだだめだ、と、首を振った。
そう、自分たちには本題があったのだ。なんとかそのことを思い出し、気を取り直した。
再び店主に視線をやる。
「いい買い物をさせてもらった」
威儀を正して、燎琉は言った。
「こちらは随分よい匠工を抱えておられるようだが、すこし聞かせてもらいたいことがあるんだ。呼んではいただけないだろうか?」
「はあ……どういったことでございましょうか?」
店主は不審げだ。それはそうだろう、と、思いつつ、燎琉は瓔偲に目配せした。
瓔偲は頷いて、持ってきていた首輪を取り出す。
「これは、こちらの店舗で取り扱っているものでしょうか?」
癸性の者に国から支給されているそれを、店主のほうに示してみせた。目にした店主は、ええ、と、あっさりとうなずいてみせる。
「たしかに、国府のほうから依頼をうけて、うちで作っておるものでございます。留め金が毀れておるようでございますね。手入れのご依頼かなにかで?」
「まあ、そんなようなところだ。すまないが、これを扱える匠工を呼んでほしい」
燎琉は店主に言った。
「かしこまりましてございます。少々お待ちくださいませ」
店主は言い、一度、奥へと下がっていった。
やがて現れたのは、首に瓔偲が手に持つものとよく似た首輪をつけた匠工だった。
「癸性の……」
燎琉は刹那、息を呑んでから、思わずそうつぶやいていた。
12
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
僕は本当に幸せでした〜刹那の向こう 君と過ごした日々〜
エル
BL
(2024.6.19 完結)
両親と離れ一人孤独だった慶太。
容姿もよく社交的で常に人気者だった玲人。
高校で出会った彼等は惹かれあう。
「君と出会えて良かった。」「…そんなわけねぇだろ。」
甘くて苦い、辛く苦しくそれでも幸せだと。
そんな恋物語。
浮気×健気。2人にとっての『ハッピーエンド』を目指してます。
*1ページ当たりの文字数少なめですが毎日更新を心がけています。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
侯爵令息、はじめての婚約破棄
muku
BL
侯爵家三男のエヴァンは、家庭教師で魔術師のフィアリスと恋仲であった。
身分違いでありながらも両想いで楽しい日々を送っていた中、男爵令嬢ティリシアが、エヴァンと自分は婚約する予定だと言い始める。
ごたごたの末にティリシアは相思相愛のエヴァンとフィアリスを応援し始めるが、今度は尻込みしたフィアリスがエヴァンとティリシアが結婚するべきではと迷い始めてしまう。
両想い師弟の、両想いを確かめるための面倒くさい戦いが、ここに幕を開ける。
※全年齢向け作品です。
闇を照らす愛
モカ
BL
いつも満たされていなかった。僕の中身は空っぽだ。
与えられていないから、与えることもできなくて。結局いつまで経っても満たされないまま。
どれほど渇望しても手に入らないから、手に入れることを諦めた。
抜け殻のままでも生きていけてしまう。…こんな意味のない人生は、早く終わらないかなぁ。
記憶の欠片
藍白
BL
囚われたまま生きている。記憶の欠片が、夢か過去かわからない思いを運んでくるから、囚われてしまう。そんな啓介は、運命の番に出会う。
過去に縛られた自分を直視したくなくて目を背ける啓介だが、宗弥の想いが伝わるとき、忘れたい記憶の欠片が消えてく。希望が込められた記憶の欠片が生まれるのだから。
輪廻転生。オメガバース。
フジョッシーさん、夏の絵師様アンソロに書いたお話です。
kindleに掲載していた短編になります。今まで掲載していた本文は削除し、kindleに掲載していたものを掲載し直しました。
残酷・暴力・オメガバース描写あります。苦手な方は注意して下さい。
フジョさんの、夏の絵師さんアンソロで書いたお話です。
表紙は 紅さん@xdkzw48
【完結】君を繋ぎとめるためのただひとつの方法
みやこ嬢
BL
【2021年11月23日完結】
【2023年11月10日第X X話追加】
「おまえしか頼れる奴がいなくて」
友人からの久しぶりの連絡、それは切羽詰まったSOSだった。
泣きつかれた龍之介は謙太のため、いや子どものために奮闘する。
子育て、家事、そして仕事。
十年来の友人関係が少しずつ変化していく。
***
後半、若干Rな展開があります。作者基準でタイトルに * を付けておりますので苦手な方は避けてください。
注意・アルファポリス以外にノベルアップ+、ムーンライトノベルズ、エブリスタに掲載しています。エブリスタ版が一番最新かつ限定エピソードが多くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる