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三章 第四皇子、白百合を知りゆく。
3-6 首輪の謎
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「おかえりなさいませ、殿下」
居処である椒桂殿に戻った燎琉を迎えたのは、いつもと同じく、侍者の皓義である。
「なんです、その荷物は?」
燎琉が抱えた行李を怪訝そうに見るので、鵬明叔父から預かった、と、短く答えつつ、燎琉は行李を皓義に託した。
「瓔偲の物だそうだ。東廂房へ」
そう告げて、華垂門をくぐり、院子へと足を踏み入れたところで、ふと立ち止まる。燎琉の帰殿を察したらしい瓔偲が、東廂房から姿を見せていた。
「お戻りなさいませ、殿下。お仕事、お疲れ様でした」
にこ、と、微笑を持って出迎えられるのが、なんともむずがゆいような、不思議な感じだった。
「うん、いま帰った。――叔父から荷物を預かっている。皓義に持っていかせるから、確認しておけ」
「はい」
「俺も後で行く」
最後は素っ気なく付け足して、自分はそのままいったん正房へと戻った。
冠を外して、纏っていた官袍を脱ぐ。それから臙脂の深衣に着替えると、ちら、と、隣室の書房へと視線をやった。
朝、房間を後にした時にはまだ、書籍はあちこちに雑多に散らばっていた。が、いまはそれも、およそ三分の一ほどを残して、すっきりと片付けられている。今朝の言の通り、瓔偲が整理しておいてくれたのだろう。
礼を言わねば、と、ずいぶんと整然とした書房の光景を前に、燎琉は口許をゆるめた。
すぐに正堂を出る。向かうのは瓔偲がいるはずの東の堂于だ。階を下りて院子に出ると、すぐ右手の階を上って、東廂房の扉を押し開けた。
外にはまだ残照がわずかに残っている刻限だが、房の中にはすでに灯りが入れられている。蝋燭のゆらぐ光の中に映る調度といえば、つくりつけの架台と、方卓がひとつに椅子がふたつ、それから奥に据えられた牀榻ばかりだった。
瓔偲のために慌ただしく調えられたに過ぎない房の内は、まだまだ殺風景そのものだ。
「書房、ずいぶんきれいになっていた。助かった。礼を言う」
房内に足を踏み入れた燎琉が言うと、方卓に行李を置いて、中を確かめていたらしい瓔偲が、こちらを振り返って立ち上がっる。
「殿下」
礼の姿勢を取ろうとする相手に、座っていい、と、手振りで合図しながら、燎琉は瓔偲のほうへと歩み寄った。
「何か気になることでもあったか?」
そう訊ねる。
「首輪が……あの日、わたしが身に着けていたものです。留め金の毀れた。でも、どうしてこの中にあるのか」
それがわからない、と、そう言いつつ、瓔偲は行李の中から革製の首輪を取り上げた。
前面に金属製のちいさな錠がついていて、それと皮革部分が留め金でつながったつくりのものだ。だが、いま瓔偲が手にする首輪は、片方の留め金がすっかり毀れてしまっていた。
ほかでもない、燎琉があの日、毀したものである。
癸性の者は、国官に限らず、望まぬ相手とつがいになってしまわぬよう、項を覆うためのこうした首輪を常日頃から身につけていることも多かった。加えて、癸性の国官については、法令によって、職務にあたる際に必ずこれを装着する決まりにもなっている。
「鵬明さまの殿舎で目覚めたとき、すでにわたしの手許にはなくて……もはや誰かの手によって始末されたものと、そう諦めておりました」
瓔偲は首輪を見詰めながら言った。
燎琉は瓔偲の言葉を聞きながら思案する。考えられるのは、鵬明が敢えて確保して――誰かに処分されることを危ぶんで、隠して――おいてくれていたのではないのか、と、そういうことだった。
「叔父上が……考えあって、お前の手許に戻してきたということではないか」
「鵬明殿下が?」
「さっき会った。――お前を、気遣っていた」
燎琉は先程の叔父との遣り取りを思い出す。そして、ふと、瓔偲のほうへ視線をやった。
もしも自分たちがつがいになってしまったあの不慮のことが誰かの陰謀だったとして、けれども、それに鵬明は関係ないのではないか、と、燎琉にはそう思えてならない。むしろ彼は、瓔偲と同じく、あの出来事が単なる事故ではなく陰謀であった可能性を考えていて、だからこそ、いま瓔偲の手許に、手掛かりあるいは証拠となり得る首輪を届けてくれたのではないのだろうか。
「俺たちのことが誰かの企みだったとして……叔父上は無関係ではないかと、俺は思う」
燎琉が言うと、瓔偲は軽く目を瞠る。
それからしばらく、俯き加減に黙り込んでいた。
だがやがて、躊躇いがちに燎琉を見る。
「わたしも……」
ぽつん、と、こぼされた声は、頼りなく、ちいさなものだ。
瓔偲はそのままやや目を伏せがちにする。長い睫が頬に落とす翳が、燈明が揺らぐのに合わせてかすかに揺れた。
それはまるで、瓔偲の心のゆらめきをうつしとったかのようだ。
だから燎琉は、うん、と、そっと相手の言葉を促すふうに相槌を打ってやる。それを合図に、ほう、と、息をこぼした瓔偲は、再び軽く視線を持ち上げて燎琉を見ると、はた、はたり、と、ゆったりと瞬いた。
「わたしも……鵬明さまだとは、思えません。思いたく、ない」
しずかな微笑とともにこぼされた言葉は、紛れもなく、瓔偲の本音のように思えた。
飾らない言葉を聞けたことに安堵し、燎琉は目を眇め、うん、と、もうひとつ頷いた。
「ところで、この首輪の手入れは誰がしていたんだ?」
瓔偲の手からそれを受け取り、目線の位置まで持ち上げて、矯めつ眇めつ眺めてから、燎琉は相手に訊ねる。
首輪は、錠も留め具も、実に繊細・精巧なつくりに見える。なるほど官製というだけあって、しっかりとしたものに思われた。が、だからこそ、本来ならばそうそう簡単に毀れてしまうはずがない。
かといって、錆や劣化とまったく無縁のはずもなかった。瓔偲が官吏になって以来のものだとして、身に着けはじめて二年だ。その間、定期的な手入れが行われていないはずもないが、瓔偲はそれを、自分で行っていたのだろうか。
「癸性の者の監理は吏部が掌りますから、決まった日に、吏部を通して手入れに出していました。ただ、下請けは、都城の細工舖だとか……皇家や名家の御用達になっている舖だと聞いています」
瓔偲の答えに、ふむ、と、燎琉は口許に指を当ててしばし思案する。思い当たる店舗がひとつあった。
「それならたぶん、林珠寶店だな。――今度、共に行ってみるか」
実物の首輪はいま手許にある。これを見せれば、普段の手入れを請け負っている者なら、何か異変に気が付くかもしれない。あるいはこの首輪自体が官製のそれに似せてつくられた精巧な贋物で、いずれかの時点で瓔偲の身につけていた本物とすり替えられた可能性だってあった。
妙な細工をされた痕跡はないか。または、贋物ではないか。そのあたりがはっきりすれば、それは大きな収穫だ。
「最後に手入れに出したのは?」
「ひと月前です」
「それならまだ記録も残っているだろう。とにかく、行ってみよう」
そう結論して、ふたりは頷き合った。
ちょうどそこへ、扉の外から、皓義が声をかけてくる。
「殿下、失礼いたします。今しがた、周先生のもとより急ぎの書信が」
燎琉は瓔偲と顔を見合わせると、すぐさま立ち上がって房間の扉を引き開けた。皓義が持ってきた書簡を受け取り、すぐさま灯りの下で披いてみる。
認められた字面に、燎琉はきつく眉根を寄せた。
「周太医は何と?」
瓔偲が訊ねてくる。
「お前のあの薬には、発情抑制効果がないそうだ」
その成分が含まれていない、と、周華佗が寄越した書簡にはそうある。綴られた文字を改めて覗き込みつつ、瓔偲も息を呑むようだった。
「お前の前回の発情以後、いずれかの段階で、すり替えられたんだろう。――すくなくとも俺たちのことは、単なる事故ではなかったわけだ」
不慮のことではなく、何者かによって仕組まれたことだったのが、これではっきりした。
そうなれば、おそらくは首輪とても同様なのだろう。隙を見て留め金に細工されたか、あるいは、薬と同様に贋物とすり替えられたのだ。
「いったい、誰が」
燎琉は呟いた。
「それさえ突き止めれば……陰謀とわかれば、殿下は皇帝陛下に、婚姻の再考をお願いできます。わたしなどと婚儀をせずにすむようになるかも」
瓔偲は燎琉に静かな視線を送りながら、穏やかに笑って言った。その表情は、心底、燎琉のためにはそれがいいと思っているふうである。
そうだな、と、頷きつつ、燎琉は複雑な想いでてのひらを握り込んだ。
居処である椒桂殿に戻った燎琉を迎えたのは、いつもと同じく、侍者の皓義である。
「なんです、その荷物は?」
燎琉が抱えた行李を怪訝そうに見るので、鵬明叔父から預かった、と、短く答えつつ、燎琉は行李を皓義に託した。
「瓔偲の物だそうだ。東廂房へ」
そう告げて、華垂門をくぐり、院子へと足を踏み入れたところで、ふと立ち止まる。燎琉の帰殿を察したらしい瓔偲が、東廂房から姿を見せていた。
「お戻りなさいませ、殿下。お仕事、お疲れ様でした」
にこ、と、微笑を持って出迎えられるのが、なんともむずがゆいような、不思議な感じだった。
「うん、いま帰った。――叔父から荷物を預かっている。皓義に持っていかせるから、確認しておけ」
「はい」
「俺も後で行く」
最後は素っ気なく付け足して、自分はそのままいったん正房へと戻った。
冠を外して、纏っていた官袍を脱ぐ。それから臙脂の深衣に着替えると、ちら、と、隣室の書房へと視線をやった。
朝、房間を後にした時にはまだ、書籍はあちこちに雑多に散らばっていた。が、いまはそれも、およそ三分の一ほどを残して、すっきりと片付けられている。今朝の言の通り、瓔偲が整理しておいてくれたのだろう。
礼を言わねば、と、ずいぶんと整然とした書房の光景を前に、燎琉は口許をゆるめた。
すぐに正堂を出る。向かうのは瓔偲がいるはずの東の堂于だ。階を下りて院子に出ると、すぐ右手の階を上って、東廂房の扉を押し開けた。
外にはまだ残照がわずかに残っている刻限だが、房の中にはすでに灯りが入れられている。蝋燭のゆらぐ光の中に映る調度といえば、つくりつけの架台と、方卓がひとつに椅子がふたつ、それから奥に据えられた牀榻ばかりだった。
瓔偲のために慌ただしく調えられたに過ぎない房の内は、まだまだ殺風景そのものだ。
「書房、ずいぶんきれいになっていた。助かった。礼を言う」
房内に足を踏み入れた燎琉が言うと、方卓に行李を置いて、中を確かめていたらしい瓔偲が、こちらを振り返って立ち上がっる。
「殿下」
礼の姿勢を取ろうとする相手に、座っていい、と、手振りで合図しながら、燎琉は瓔偲のほうへと歩み寄った。
「何か気になることでもあったか?」
そう訊ねる。
「首輪が……あの日、わたしが身に着けていたものです。留め金の毀れた。でも、どうしてこの中にあるのか」
それがわからない、と、そう言いつつ、瓔偲は行李の中から革製の首輪を取り上げた。
前面に金属製のちいさな錠がついていて、それと皮革部分が留め金でつながったつくりのものだ。だが、いま瓔偲が手にする首輪は、片方の留め金がすっかり毀れてしまっていた。
ほかでもない、燎琉があの日、毀したものである。
癸性の者は、国官に限らず、望まぬ相手とつがいになってしまわぬよう、項を覆うためのこうした首輪を常日頃から身につけていることも多かった。加えて、癸性の国官については、法令によって、職務にあたる際に必ずこれを装着する決まりにもなっている。
「鵬明さまの殿舎で目覚めたとき、すでにわたしの手許にはなくて……もはや誰かの手によって始末されたものと、そう諦めておりました」
瓔偲は首輪を見詰めながら言った。
燎琉は瓔偲の言葉を聞きながら思案する。考えられるのは、鵬明が敢えて確保して――誰かに処分されることを危ぶんで、隠して――おいてくれていたのではないのか、と、そういうことだった。
「叔父上が……考えあって、お前の手許に戻してきたということではないか」
「鵬明殿下が?」
「さっき会った。――お前を、気遣っていた」
燎琉は先程の叔父との遣り取りを思い出す。そして、ふと、瓔偲のほうへ視線をやった。
もしも自分たちがつがいになってしまったあの不慮のことが誰かの陰謀だったとして、けれども、それに鵬明は関係ないのではないか、と、燎琉にはそう思えてならない。むしろ彼は、瓔偲と同じく、あの出来事が単なる事故ではなく陰謀であった可能性を考えていて、だからこそ、いま瓔偲の手許に、手掛かりあるいは証拠となり得る首輪を届けてくれたのではないのだろうか。
「俺たちのことが誰かの企みだったとして……叔父上は無関係ではないかと、俺は思う」
燎琉が言うと、瓔偲は軽く目を瞠る。
それからしばらく、俯き加減に黙り込んでいた。
だがやがて、躊躇いがちに燎琉を見る。
「わたしも……」
ぽつん、と、こぼされた声は、頼りなく、ちいさなものだ。
瓔偲はそのままやや目を伏せがちにする。長い睫が頬に落とす翳が、燈明が揺らぐのに合わせてかすかに揺れた。
それはまるで、瓔偲の心のゆらめきをうつしとったかのようだ。
だから燎琉は、うん、と、そっと相手の言葉を促すふうに相槌を打ってやる。それを合図に、ほう、と、息をこぼした瓔偲は、再び軽く視線を持ち上げて燎琉を見ると、はた、はたり、と、ゆったりと瞬いた。
「わたしも……鵬明さまだとは、思えません。思いたく、ない」
しずかな微笑とともにこぼされた言葉は、紛れもなく、瓔偲の本音のように思えた。
飾らない言葉を聞けたことに安堵し、燎琉は目を眇め、うん、と、もうひとつ頷いた。
「ところで、この首輪の手入れは誰がしていたんだ?」
瓔偲の手からそれを受け取り、目線の位置まで持ち上げて、矯めつ眇めつ眺めてから、燎琉は相手に訊ねる。
首輪は、錠も留め具も、実に繊細・精巧なつくりに見える。なるほど官製というだけあって、しっかりとしたものに思われた。が、だからこそ、本来ならばそうそう簡単に毀れてしまうはずがない。
かといって、錆や劣化とまったく無縁のはずもなかった。瓔偲が官吏になって以来のものだとして、身に着けはじめて二年だ。その間、定期的な手入れが行われていないはずもないが、瓔偲はそれを、自分で行っていたのだろうか。
「癸性の者の監理は吏部が掌りますから、決まった日に、吏部を通して手入れに出していました。ただ、下請けは、都城の細工舖だとか……皇家や名家の御用達になっている舖だと聞いています」
瓔偲の答えに、ふむ、と、燎琉は口許に指を当ててしばし思案する。思い当たる店舗がひとつあった。
「それならたぶん、林珠寶店だな。――今度、共に行ってみるか」
実物の首輪はいま手許にある。これを見せれば、普段の手入れを請け負っている者なら、何か異変に気が付くかもしれない。あるいはこの首輪自体が官製のそれに似せてつくられた精巧な贋物で、いずれかの時点で瓔偲の身につけていた本物とすり替えられた可能性だってあった。
妙な細工をされた痕跡はないか。または、贋物ではないか。そのあたりがはっきりすれば、それは大きな収穫だ。
「最後に手入れに出したのは?」
「ひと月前です」
「それならまだ記録も残っているだろう。とにかく、行ってみよう」
そう結論して、ふたりは頷き合った。
ちょうどそこへ、扉の外から、皓義が声をかけてくる。
「殿下、失礼いたします。今しがた、周先生のもとより急ぎの書信が」
燎琉は瓔偲と顔を見合わせると、すぐさま立ち上がって房間の扉を引き開けた。皓義が持ってきた書簡を受け取り、すぐさま灯りの下で披いてみる。
認められた字面に、燎琉はきつく眉根を寄せた。
「周太医は何と?」
瓔偲が訊ねてくる。
「お前のあの薬には、発情抑制効果がないそうだ」
その成分が含まれていない、と、周華佗が寄越した書簡にはそうある。綴られた文字を改めて覗き込みつつ、瓔偲も息を呑むようだった。
「お前の前回の発情以後、いずれかの段階で、すり替えられたんだろう。――すくなくとも俺たちのことは、単なる事故ではなかったわけだ」
不慮のことではなく、何者かによって仕組まれたことだったのが、これではっきりした。
そうなれば、おそらくは首輪とても同様なのだろう。隙を見て留め金に細工されたか、あるいは、薬と同様に贋物とすり替えられたのだ。
「いったい、誰が」
燎琉は呟いた。
「それさえ突き止めれば……陰謀とわかれば、殿下は皇帝陛下に、婚姻の再考をお願いできます。わたしなどと婚儀をせずにすむようになるかも」
瓔偲は燎琉に静かな視線を送りながら、穏やかに笑って言った。その表情は、心底、燎琉のためにはそれがいいと思っているふうである。
そうだな、と、頷きつつ、燎琉は複雑な想いでてのひらを握り込んだ。
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