253 / 266
積み残し編……もうちょっと続くんじゃよ
新婚旅行ベラ編3
しおりを挟む
ベラの勧めで農民兼盗賊の方々からお話を伺ってみた。
話を纏めると、この盗賊たちはカーン子爵領にある小さな村の村民らしい。
戦争に王国が敗北、さらにカーン子爵諸侯軍もほぼ壊滅、そのため税率が大幅に引き上げられたそうだ。
税を払ってしまうと満足に食べることも出来なくなる。
そのため、村の年寄り連中は飲食を拒否、このままでは彼らの祖父母や両親世代はみんな餓死してしまうと。
それを避けるため、貴族に税として作物を奪われて家族が死ぬくらいなら田舎から奪って生きのびてやろうと今回決起したそうだ。
盗賊やるくらいならみんなで山や森に入って獲物を狩ればいいと思うのだが……
「今、リバークは相当に景気がいい。だからリバークから運ばれる荷物を狙って……」
どうやらリバークの景気はいいらしい。
リバークの街とその周辺は王国の直轄地らしく、戦争で大きな被害を受けた他の貴族領と比べると税率の上昇はそこまでのようだ。
もちろんそこまで引き上げないことにも理由がある。
それは迷宮。
迷宮の魔物が弱体化していることで狩りが容易となり、その産出物は王国全体に供給されている。
今回の戦争の戦死者の多くは農民、つまり食料の生産率が下がっているのでリバークの迷宮から取れる食肉が必要なのだ。
さらに他の貴族領では軒並み税率が上がっている。
冒険者もそこで狩りをしても税金でかなり実入りが減ってしまう。
ということはリバークに冒険者が集まる。
その冒険者たちがたくさん狩って素材をたくさん持ち帰る。
それを加工して各地に出荷というサイクルでかなりの好景気だそうだ。
こいつらはリバークから各地に出荷される荷物を狙っていたようだ。
「旦那様、彼らは今回が初めての襲撃とのことです。証言に嘘はありません」
「わかるの?」
「はい」
なんで分かるの? そういうスキルなんてあったのかな?
「旦那様、わたくしは彼らのような方を救いたいのです」
俺と結婚する前、国に帰ったら変な貴族やら王族やらと結婚させられて人助けが出来なくなるのは嫌だと言っていたな……
俺と結婚すれば人助けも出来ると。
うーむ……ベラはこいつらの証言に嘘は無いと確信してるみたいだし、ここは旦那として器の大きさを見せつけるべきか?
「おい、お前らの村って何人くらい居るんだ?」
「さ……300人くらいです」
300か……それなら戦争の時に使ったウルト転移を使えば2往復で済むか……
「そうか……お前ら、ベラに話したことに嘘がないと誓えるか? 嘘があった場合、一族郎党皆殺しの上晒し首だけどいい?」
「嘘はありません!!」
おお、断言したな……
「分かった。じゃあお前ら、移住する気はあるか?」
「移住……?」
「どこに?」
「王国内はどこも似たようなものだって……」
ザワザワと後ろの盗賊(仮)たちが騒ぎ始めるが、リーダー格の男だけは黙って俺を見つめていた。
「どこまで?」
「教国」
俺が答えると、全員が黙り込んでしまった。
「嬉しい誘いですが……教国までだと辿り着けない者が多く……」
「それは問題ない。こちらで運んでやる」
「え?」
リーダー格の男はぽかんと口を開けるが、早く答えて欲しい。
俺は新婚旅行中なのだ、盗賊くずれとお話している時間は勿体ないのだ。
「移動はどうにかしてやる。全員間違いなく運んでやる。それで、移住するつもりは?」
「俺だけでは決められません……みんなで相談しないと……」
ふむ、ですよね。
「分かった、お前たちの村の場所を教えろ。数日後に確認しに行ってやる」
「よろしいのですか?」
「いいから教えろ。俺の奥さんがお前たちを救いたいんだそうだ」
俺はどうでもいいけど。
「あ……ありがとうございます!」
男たちはベラに深く頭を下げた。
何故かベラも返礼していた。
「じゃあ……俺たちは一度村に帰ります」
「分かった。そうだ、これを持っていけ」
【無限積載】から大きめのカバンを取り出してそこに適当に魔物肉を突っ込みリーダー格の男へと投げ渡す。
「これは……」
「俺たちが行くまでそれで持たせろ。足りるか?」
足りないならまだ出すよ。
「い、いえ……」
「本当か? 遠慮するな」
今の表情の変化、おそらく足りないのだろう。
カバンをもう3つほど取り出して同じように魔物肉を詰めて適当な男に投げ渡しておく。
「ありがとうございます!」
「俺たちが行くまでに盗賊行為したらこの話無しだからな?」
「はい!」
男たちが去っていくのを確認してからベラと並んで馬車に戻る。
「あれでよかった?」
「はい。ありがとうございました」
良かった。ベラも満足してくれたようだ。
「じゃあ行こうか」
「へ、へい!」
一部始終を見ていた御者の男は困惑しながらも馬に鞭を入れて走らせ始めた。
「さて……一応マークに連絡入れておいた方がいいよな……」
スマホを取り出して電話帳を開き、変態の項目をタッチ、先輩に電話を掛けた。
「はいはーい! 電話なんて珍しい、どうかしたの?」
「先輩、おつかれっす。マーク近くに居ます?」
「居るよ? 代わろうか?」
「お願いします」
電話をマークに代わってもらい、300人の移住希望者を迎え入れるかもしれないと話をする。
「それで場所はあるか?」
「場所はありますが……王国の村人ですよね?」
「そうだね。ベラがどうしても助けたいって。俺も賛成してるよ」
「……かしこまりました」
なんだかあまり納得してない感じだな。
まぁ他所の国から移民を募るとか普通にしないだろうし。
「御館様、移民の移動はあまり目立たないようお願いします」
「それは分かってるよ。ウルトに乗せてから俺だけそっちに転移してから【トラック召喚】使うから」
「それなら良いのですが……」
なんだ? 歯切れ悪いな。
「言いたいことがあるなら言え」
「はい……王国側に見つかりますと、面倒なことになりかねませんのでご注意下さい」
なるほどね。それくらいは弁えてるよ。それに……
「分かってるよ。だけどね、今回の移民受け入れはベラの希望なんだよね。奥さんの望みを叶えるためなら王国くらい敵に回しても構わないさ」
「私どもとしましては全く構わなく無いのですが……」
まぁ、頑張れ。
「そういうことだから、また連絡する」
「かしこまりました」
通話を終了してスマホをポケットに仕舞う。
久しぶりに電話したけどなんだか不思議な感じだったな。
「受け入れられるって」
「良かったですわ」
結果を聞いて、ベラも安心したように息を吐いた。
それから俺たちは他愛もない話をしながら馬車に揺られながら移動。
夕方には宿泊予定の小さな街に到着した。
街一番と聞いた宿の前まで馬車で移動、俺とベラはそこで降りる。
「ご苦労さま。アンタもこれで適当な宿に泊まって疲れを癒してくれ」
「こ、こんなに!?」
俺が御者の男に手渡したのは大銀貨。これだけあれば大抵の宿には泊まれるだろう。
「疲れを残されても困る。釣りは返さなくてもいいから」
「ありがとうございます!」
朝適当な時間に迎えに来てくれるように頼み、馬車を見送る。
「入ろうか」
「はい」
俺たちは宿へと入り、この宿一番の部屋に宿泊することにした。
今夜も2人きり。楽しく過ごせそうだ。
話を纏めると、この盗賊たちはカーン子爵領にある小さな村の村民らしい。
戦争に王国が敗北、さらにカーン子爵諸侯軍もほぼ壊滅、そのため税率が大幅に引き上げられたそうだ。
税を払ってしまうと満足に食べることも出来なくなる。
そのため、村の年寄り連中は飲食を拒否、このままでは彼らの祖父母や両親世代はみんな餓死してしまうと。
それを避けるため、貴族に税として作物を奪われて家族が死ぬくらいなら田舎から奪って生きのびてやろうと今回決起したそうだ。
盗賊やるくらいならみんなで山や森に入って獲物を狩ればいいと思うのだが……
「今、リバークは相当に景気がいい。だからリバークから運ばれる荷物を狙って……」
どうやらリバークの景気はいいらしい。
リバークの街とその周辺は王国の直轄地らしく、戦争で大きな被害を受けた他の貴族領と比べると税率の上昇はそこまでのようだ。
もちろんそこまで引き上げないことにも理由がある。
それは迷宮。
迷宮の魔物が弱体化していることで狩りが容易となり、その産出物は王国全体に供給されている。
今回の戦争の戦死者の多くは農民、つまり食料の生産率が下がっているのでリバークの迷宮から取れる食肉が必要なのだ。
さらに他の貴族領では軒並み税率が上がっている。
冒険者もそこで狩りをしても税金でかなり実入りが減ってしまう。
ということはリバークに冒険者が集まる。
その冒険者たちがたくさん狩って素材をたくさん持ち帰る。
それを加工して各地に出荷というサイクルでかなりの好景気だそうだ。
こいつらはリバークから各地に出荷される荷物を狙っていたようだ。
「旦那様、彼らは今回が初めての襲撃とのことです。証言に嘘はありません」
「わかるの?」
「はい」
なんで分かるの? そういうスキルなんてあったのかな?
「旦那様、わたくしは彼らのような方を救いたいのです」
俺と結婚する前、国に帰ったら変な貴族やら王族やらと結婚させられて人助けが出来なくなるのは嫌だと言っていたな……
俺と結婚すれば人助けも出来ると。
うーむ……ベラはこいつらの証言に嘘は無いと確信してるみたいだし、ここは旦那として器の大きさを見せつけるべきか?
「おい、お前らの村って何人くらい居るんだ?」
「さ……300人くらいです」
300か……それなら戦争の時に使ったウルト転移を使えば2往復で済むか……
「そうか……お前ら、ベラに話したことに嘘がないと誓えるか? 嘘があった場合、一族郎党皆殺しの上晒し首だけどいい?」
「嘘はありません!!」
おお、断言したな……
「分かった。じゃあお前ら、移住する気はあるか?」
「移住……?」
「どこに?」
「王国内はどこも似たようなものだって……」
ザワザワと後ろの盗賊(仮)たちが騒ぎ始めるが、リーダー格の男だけは黙って俺を見つめていた。
「どこまで?」
「教国」
俺が答えると、全員が黙り込んでしまった。
「嬉しい誘いですが……教国までだと辿り着けない者が多く……」
「それは問題ない。こちらで運んでやる」
「え?」
リーダー格の男はぽかんと口を開けるが、早く答えて欲しい。
俺は新婚旅行中なのだ、盗賊くずれとお話している時間は勿体ないのだ。
「移動はどうにかしてやる。全員間違いなく運んでやる。それで、移住するつもりは?」
「俺だけでは決められません……みんなで相談しないと……」
ふむ、ですよね。
「分かった、お前たちの村の場所を教えろ。数日後に確認しに行ってやる」
「よろしいのですか?」
「いいから教えろ。俺の奥さんがお前たちを救いたいんだそうだ」
俺はどうでもいいけど。
「あ……ありがとうございます!」
男たちはベラに深く頭を下げた。
何故かベラも返礼していた。
「じゃあ……俺たちは一度村に帰ります」
「分かった。そうだ、これを持っていけ」
【無限積載】から大きめのカバンを取り出してそこに適当に魔物肉を突っ込みリーダー格の男へと投げ渡す。
「これは……」
「俺たちが行くまでそれで持たせろ。足りるか?」
足りないならまだ出すよ。
「い、いえ……」
「本当か? 遠慮するな」
今の表情の変化、おそらく足りないのだろう。
カバンをもう3つほど取り出して同じように魔物肉を詰めて適当な男に投げ渡しておく。
「ありがとうございます!」
「俺たちが行くまでに盗賊行為したらこの話無しだからな?」
「はい!」
男たちが去っていくのを確認してからベラと並んで馬車に戻る。
「あれでよかった?」
「はい。ありがとうございました」
良かった。ベラも満足してくれたようだ。
「じゃあ行こうか」
「へ、へい!」
一部始終を見ていた御者の男は困惑しながらも馬に鞭を入れて走らせ始めた。
「さて……一応マークに連絡入れておいた方がいいよな……」
スマホを取り出して電話帳を開き、変態の項目をタッチ、先輩に電話を掛けた。
「はいはーい! 電話なんて珍しい、どうかしたの?」
「先輩、おつかれっす。マーク近くに居ます?」
「居るよ? 代わろうか?」
「お願いします」
電話をマークに代わってもらい、300人の移住希望者を迎え入れるかもしれないと話をする。
「それで場所はあるか?」
「場所はありますが……王国の村人ですよね?」
「そうだね。ベラがどうしても助けたいって。俺も賛成してるよ」
「……かしこまりました」
なんだかあまり納得してない感じだな。
まぁ他所の国から移民を募るとか普通にしないだろうし。
「御館様、移民の移動はあまり目立たないようお願いします」
「それは分かってるよ。ウルトに乗せてから俺だけそっちに転移してから【トラック召喚】使うから」
「それなら良いのですが……」
なんだ? 歯切れ悪いな。
「言いたいことがあるなら言え」
「はい……王国側に見つかりますと、面倒なことになりかねませんのでご注意下さい」
なるほどね。それくらいは弁えてるよ。それに……
「分かってるよ。だけどね、今回の移民受け入れはベラの希望なんだよね。奥さんの望みを叶えるためなら王国くらい敵に回しても構わないさ」
「私どもとしましては全く構わなく無いのですが……」
まぁ、頑張れ。
「そういうことだから、また連絡する」
「かしこまりました」
通話を終了してスマホをポケットに仕舞う。
久しぶりに電話したけどなんだか不思議な感じだったな。
「受け入れられるって」
「良かったですわ」
結果を聞いて、ベラも安心したように息を吐いた。
それから俺たちは他愛もない話をしながら馬車に揺られながら移動。
夕方には宿泊予定の小さな街に到着した。
街一番と聞いた宿の前まで馬車で移動、俺とベラはそこで降りる。
「ご苦労さま。アンタもこれで適当な宿に泊まって疲れを癒してくれ」
「こ、こんなに!?」
俺が御者の男に手渡したのは大銀貨。これだけあれば大抵の宿には泊まれるだろう。
「疲れを残されても困る。釣りは返さなくてもいいから」
「ありがとうございます!」
朝適当な時間に迎えに来てくれるように頼み、馬車を見送る。
「入ろうか」
「はい」
俺たちは宿へと入り、この宿一番の部屋に宿泊することにした。
今夜も2人きり。楽しく過ごせそうだ。
0
お気に入りに追加
694
あなたにおすすめの小説
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
婚約破棄したい婚約者が雇った別れさせ屋に、何故か本気で溺愛されていました
蓮恭
恋愛
「私、聞いてしまいました」
__ヴィオレット・ブラシュール伯爵令嬢は、婚約者であるフェルナンド・ブルレック辺境伯令息に嫌われている。
ヴィオレットがフェルナンドにどんなに嫌われても、たとえ妹のモニクと浮気をされたとしても、この婚姻は絶対で婚約破棄などできない。
それでもなんとかヴィオレット側の都合による婚約破棄に持ち込みたいフェルナンドは、『別れさせ屋』に依頼をする。
最近貴族の間で人気があるラングレー商会の若き会長は、整った顔立ちな上に紳士的で優しく、まさに『別れさせ屋』にはぴったりの人選だった。
絶対に婚約破棄をするつもりがない令嬢と、嫌いな令嬢との婚約を破棄したい令息、そして別れさせ屋のイケメンのお話。
『小説家になろう』様、『カクヨム』様、『ノベプラ』様にも掲載中です。
子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒
かざみはら まなか
ファンタジー
相棒の喋るミノカサゴ。
友人兼側近の男爵令嬢キャスリーヌと、国を出て、魔法立国と評判のニンデリー王立学園へ入学した12歳の子爵令嬢マーゴットが主人公。
国を出る前に、学園への案内を申し出てきた学校のOBに利用されそうになり、OBの妹の伯爵令嬢を味方に引き入れ、OBを撃退。
ニンデリー王国に着いてみると、寮の部屋を横取りされていた。
初登校日。
学生寮の問題で揉めたために平民クラスになったら、先生がトラブル解決を押し付けようとしてくる。
入学前に聞いた学校の評判と違いすぎるのは、なぜ?
マーゴットは、キャスリーヌと共に、勃発するトラブル、策略に毅然と立ち向かう。
ニンデリー王立学園の評判が実際と違うのは、ニンデリー王国に何か原因がある?
剣と魔法と呪術があり、神も霊も、ミノカサゴも含めて人外は豊富。
ジュゴンが、学園で先生をしていたりする。
マーゴットは、コーハ王国のガラン子爵家当主の末っ子長女。上に4人の兄がいる。
学園でのマーゴットは、特注品の鞄にミノカサゴを入れて持ち歩いている。
最初、喋るミノカサゴの出番は少ない。
※ニンデリー王立学園は、学生1人1人が好きな科目を選択して受講し、各自の専門を深めたり、研究に邁進する授業スタイル。
※転生者は、同級生を含めて複数いる。
※主人公マーゴットは、最強。
※主人公マーゴットと幼馴染みのキャスリーヌは、学園で恋愛をしない。
※学校の中でも外でも活躍。
『購入無双』 復讐を誓う底辺冒険者は、やがてこの世界の邪悪なる王になる
チョーカ-
ファンタジー
底辺冒険者であるジェル・クロウは、ダンジョンの奥地で仲間たちに置き去りにされた。
暗闇の中、意識も薄れていく最中に声が聞こえた。
『力が欲しいか? 欲しいなら供物を捧げよ』
ジェルは最後の力を振り絞り、懐から財布を投げ込みと
『ご利用ありがとうございます。商品をお選びください』
それは、いにしえの魔道具『自動販売機』
推すめされる商品は、伝説の武器やチート能力だった。
力を得た少年は復讐……そして、さらなる闇へ堕ちていく
※本作は一部 Midjourneyにより制作したイラストを挿絵として使用しています。
転生発明家は異世界で魔道具師となり自由気ままに暮らす~異世界生活改革浪漫譚~
夜夢
ファンタジー
数々の発明品を世に生み出し、現代日本で大往生を迎えた主人公は神の計らいで地球とは違う異世界での第二の人生を送る事になった。
しかし、その世界は現代日本では有り得ない位文明が発達しておらず、また凶悪な魔物や犯罪者が蔓延る危険な世界であった。
そんな場所に転生した主人公はあまりの不便さに嘆き悲しみ、自らの蓄えてきた知識をどうにかこの世界でも生かせないかと孤軍奮闘する。
これは現代日本から転生した発明家の異世界改革物語である。
世界は節目を迎えました
零時
ファンタジー
気が付くと主人公は、バスの車内にいた。
しかし彼にはバスに乗った記憶も、乗ろうとした記憶も無い。それどころか、友人、親、兄弟、自分の名前すら思い出すことができなかった。
そしてそのことについて深く考える暇もなく、彼は瞬間的に地獄を見ることになる。
プロローグは2話あります。
不忘探偵2 〜死神〜
あらんすみし
ミステリー
新宿の片隅で、ひっそりと生きる探偵。探偵は、記憶を一切忘れられない難病を患い、孤独に暮らしていた。しかし、そんな孤独な生活も悪くない。孤独が探偵の心の安寧だからだ。
しかし、そんな平穏な日々を打ち破る依頼が舞い込む。
ある若い男が事務所を訪れ、探偵にある依頼を持ちかける。
自分の周りでは、ここ数年の間で5人もの人間が不審な死を遂げている。ある者は自殺、ある者は事故、そしてある者は急な病死。そして、いずれも自分と親しかったりトラブルがあった人達。
どうか自分がそれらの死と無関係であることを証明して、容疑を晴らしてもらいたい。
それが男の依頼だった。
果たして男の周囲で立て続けに関係者が死ぬのは偶然なのか?それとも何かの事件なのか?
強引に婚約破棄された最強聖女は愚かな王国に復讐をする!
悠月 風華
ファンタジー
〖神の意思〗により選ばれた聖女、ルミエール・オプスキュリテは
婚約者であったデルソーレ王国第一王子、クシオンに
『真実の愛に目覚めたから』と言われ、
強引に婚約破棄&国外追放を命じられる。
大切な母の形見を売り払い、6年間散々虐げておいて、
幸せになれるとは思うなよ……?
*ゆるゆるの設定なので、どこか辻褄が
合わないところがあると思います。
✣ノベルアップ+にて投稿しているオリジナル小説です。
✣表紙は柚唄ソラ様のpixivよりお借りしました。
https://www.pixiv.net/artworks/90902111
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる