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最終章……神の座を目指して
178話……悪魔より肉
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ボス部屋の扉を開くと、中には1匹の巨大な魔物が鎮座していた。
一瞬またサイクロプスかと思ったが違う。
黒い体毛を全身に生やして手には巨大な斧、頭には立派な角まで生えている。
「あれは……黒いミノタウロスかしら?」
「黒毛和牛!」
黒い! なら黒毛和牛でしょう!
『戦闘を開始します』
「待った!」
いつもの様にウルトが突撃を敢行しようとするのを寸前で止める。
「どうしたのよ、レオ」
「ウルト様ではなにか不味いのですか?」
「不味いじゃないんだよ! あいつは間違いなく美味い!」
必死で説明するも、よめーずの顔には疑問が浮かんでいる。
分かってよ! 黒毛和牛は美味しいんだよ!
「あれ、絶対美味い。だから俺、食べたい」
「変な喋り方しないでよ……わかったから……」
リンは呆れたように小さくため息をついた。
サーシャとソフィアは苦笑い、アンナは俺がここまで言うのだから美味いはずと涎を拭っている。
ベラとイリアーナは未だによく分かっていないようだ。
この2人はミノタウロスすら食べてないから仕方ないね。後で食べさせよう。
話が逸れたが、普通のミノタウロスはウルトの【一点集中】を使って頭だけを吹き飛ばすという荒業で倒してきた。
今回も同じ手法で倒すのだろうが、今回ばかりは失敗は許されない。
「ウルト、肉の味を落とさないように」
『かしこまりました』
本来なら転移で忍び寄って気付かれないように首を落としたいのだが、さすがにボスはね……
ボス部屋に入った時には気付かれてるから。
『では改めまして』
ウルトは巨大化、黒毛和牛と同じくらいの大きさとなり突進。
黒毛和牛は手に持つ斧を振り上げて威嚇してくるが当然ウルトはそんなことでは止まらない。
振り下ろされた斧とウルトが衝突した瞬間、黒毛和牛の首が弾け飛んだ。
「ん?」
「え?」
「は?」
ウルトはまず落下してくる首を【無限積載】で積み込む。
続けて噴水のように噴き上がる血液を積み込み血抜きは完了。
それから全ての解体を一瞬で済ませてそれらも積み込む。
あっという間に黒毛和牛は完全解体されて【無限積載】へと積み込まれた。
『マスター、完了しました』
「お疲れ様でした」
なんだろう、怖い。
今ならもしかしたらウルトといい勝負が出来るかもしれないと思っていたら自分が恥ずかしい。
なんなの? 確かに【衝撃反射】とか【衝撃力倍加】とかの能力があって物理攻撃に完全カウンター出来るのは知ってたけど、なんで攻撃受けたら首が弾け飛ぶの?
意味わかんない。
改めて思った。ウルトに勝てる気がしないと。
ボス部屋を抜けて安全地帯へ、夕食にしてもいいのだがまだ少し早い。
なので夕食は攻略後にすることにして悪魔の待つ最下層へと進んで行く。
「ここが最下層ですのね……」
「ベラ、見て。おっきい扉があるよ」
「あの奥に悪魔が……」
最下層初見の2人はボス部屋の扉を指差しながら話している。
イリアーナの話し方がだんだん幼くなってきているのは気のせいかな?
扉を開き中へと侵入、ほかの迷宮と同じように部屋の中央には悪魔が立っている。
この悪魔ってどの迷宮でも見た目同じなんだよね、量産型かな?
扉が閉まると同時、悪魔は魔法を放ってきた。
「ちょ! レオ様!」
「黒い炎!? 地獄の炎ですわ!」
悪魔の両手に現れた黒い炎を見た2人は慌ててシートベルトを外して立ち上がり、俺の方へと走り寄ってきた。
サーシャたちは落ち着いた様子でそれを眺めている。
ウルトにあの魔法が効かないのはみんな知ってるからね。
ベラとイリアーナは余程怖かったのか、俺を盾にするようにすがりついてきた。
「大丈夫だよ。ほら」
両腕に抱き着かれているので顎をしゃくって前を見るよう促す。
そこにはウルトが悪魔の黒炎球を【魔力霧散】の効果で無効化している様子がフロントガラス越しに見えていた。
「安心して見ていなさい。あたしたちは何回も見てるから」
リンがほらほらと俺から離れるように声をかける。
それでようやく安心したのか2人離れた。
残念、ちょっと嬉しかったのに。
「レオも残念そうな顔しないの。一応戦闘中だからね?」
「ししししてねぇし!」
俺が冷静な対応をしている間にも戦闘は継続、ウルトは悪魔に向けて走り出していた。
連続で魔法を放っていた悪魔だったが、魔法が効果が無いことにようやく気付いたのか拳を振り上げてこちらに襲いかかってきた。
しかしそれは悪手、放たれた拳がウルトに触れた瞬間、悪魔の体は爆散した。
『完了しました』
「うん、やっぱめちゃくちゃだわ」
以前は少し苦戦していた悪魔戦も触れただけで終わりとか……
俺も強くなった自覚はあるけどウルトはそれ以上に強くなってる。
「ね? なにも心配はいらないのよ」
「これがわたくしたちの旦那様の力……」
「ほぇー……」
迷宮のボス、最奥の悪魔を倒したので地上へ戻る魔法陣が出現、それと同時に部屋の奥に大量の装備品も現れた。
「あれはなんですの?」
「あれはこの迷宮内で死んだ兵士や冒険者の装備品ね。壊れているものもあるけど、ほとんどが魔法を付与された装備品よ」
「魔法の装備品があんなに……」
「ええ、レオが持ってる装備の数はあんなものじゃないわよ?」
ベラとイリアーナが質問してリンが答えている。
2人はあれだけの数の魔法の装備品を見て圧倒されているようだ。
『回収します』
ウルトは装備品の山に近付き【無限積載】の効果範囲に入ると全てを積み込んで回収、あとは……
「やっと出てきたな」
「やはりレオ様に向かって来ますね」
悪魔の倒れた場所から灰色の玉が現れて俺に向かって飛んでくる。
抵抗することなく受け入れて左腕の腕輪を確認するとしっかりと灰色の宝珠が新たに輝いている。
「効果はっと……」
【解析鑑定】で調べてみると、名前は【怠惰の宝珠】、効果は獲得経験値5倍と【成長速度促進】のスキルを得られるようだ。
正直最初に欲しかった。
「【獲得経験値5倍】と【成長速度促進】のスキルだね。便利だけど今の俺には必要無いかな……」
「そうですね。私たちのうちの誰かが手に入れられればとてもいい能力なのですが」
カンストしている……というかレベル自体無くなった俺には無用の長物、でもまぁ効果より揃えることが大切だからな。
「5時前か、まだ飯には早いけど……どうする?」
「早すぎるということもありませんし、ここで食べてからもう1つの迷宮に向かいませんか?」
正直どちらでも構わない。
サーシャがそう言うならそうしようか。
「よし、さっきの黒毛和牛のステーキが食べたいです!」
「黒いミノタウロスですね。分かりました」
黒毛和牛ミノタウロスのヒレ肉10キロを取り出してサーシャに手渡す。
確かヒレ肉って牛一頭から3パーセントとか5パーセントくらいしか取れなかったよな?
それが10キロ単位であるとか……さすが魔物、でかい。
サーシャは手際よく肉を切り分けて付け合せの野菜と共に焼いていく。
油の焼ける音と匂いが堪らない。
「レオ様、どうぞ」
「ありがとう」
まずはベラとイリアーナに、と思ったが一家の主人である俺より先に食べるのは……と断られてしまった。
全員分焼けるのを待ってみんなで一緒にとも思ったが焼きたての魔力にはあがなえずお言葉に甘えて最初に食べる。
「……!」
もはや言葉にならなかった。
どう説明したらいいのかすら分からない。
持てる身体能力の全てを使って肉を食らい米を食す。
あっという間に俺の前の皿の上から何もかもが消えていた。
一瞬またサイクロプスかと思ったが違う。
黒い体毛を全身に生やして手には巨大な斧、頭には立派な角まで生えている。
「あれは……黒いミノタウロスかしら?」
「黒毛和牛!」
黒い! なら黒毛和牛でしょう!
『戦闘を開始します』
「待った!」
いつもの様にウルトが突撃を敢行しようとするのを寸前で止める。
「どうしたのよ、レオ」
「ウルト様ではなにか不味いのですか?」
「不味いじゃないんだよ! あいつは間違いなく美味い!」
必死で説明するも、よめーずの顔には疑問が浮かんでいる。
分かってよ! 黒毛和牛は美味しいんだよ!
「あれ、絶対美味い。だから俺、食べたい」
「変な喋り方しないでよ……わかったから……」
リンは呆れたように小さくため息をついた。
サーシャとソフィアは苦笑い、アンナは俺がここまで言うのだから美味いはずと涎を拭っている。
ベラとイリアーナは未だによく分かっていないようだ。
この2人はミノタウロスすら食べてないから仕方ないね。後で食べさせよう。
話が逸れたが、普通のミノタウロスはウルトの【一点集中】を使って頭だけを吹き飛ばすという荒業で倒してきた。
今回も同じ手法で倒すのだろうが、今回ばかりは失敗は許されない。
「ウルト、肉の味を落とさないように」
『かしこまりました』
本来なら転移で忍び寄って気付かれないように首を落としたいのだが、さすがにボスはね……
ボス部屋に入った時には気付かれてるから。
『では改めまして』
ウルトは巨大化、黒毛和牛と同じくらいの大きさとなり突進。
黒毛和牛は手に持つ斧を振り上げて威嚇してくるが当然ウルトはそんなことでは止まらない。
振り下ろされた斧とウルトが衝突した瞬間、黒毛和牛の首が弾け飛んだ。
「ん?」
「え?」
「は?」
ウルトはまず落下してくる首を【無限積載】で積み込む。
続けて噴水のように噴き上がる血液を積み込み血抜きは完了。
それから全ての解体を一瞬で済ませてそれらも積み込む。
あっという間に黒毛和牛は完全解体されて【無限積載】へと積み込まれた。
『マスター、完了しました』
「お疲れ様でした」
なんだろう、怖い。
今ならもしかしたらウルトといい勝負が出来るかもしれないと思っていたら自分が恥ずかしい。
なんなの? 確かに【衝撃反射】とか【衝撃力倍加】とかの能力があって物理攻撃に完全カウンター出来るのは知ってたけど、なんで攻撃受けたら首が弾け飛ぶの?
意味わかんない。
改めて思った。ウルトに勝てる気がしないと。
ボス部屋を抜けて安全地帯へ、夕食にしてもいいのだがまだ少し早い。
なので夕食は攻略後にすることにして悪魔の待つ最下層へと進んで行く。
「ここが最下層ですのね……」
「ベラ、見て。おっきい扉があるよ」
「あの奥に悪魔が……」
最下層初見の2人はボス部屋の扉を指差しながら話している。
イリアーナの話し方がだんだん幼くなってきているのは気のせいかな?
扉を開き中へと侵入、ほかの迷宮と同じように部屋の中央には悪魔が立っている。
この悪魔ってどの迷宮でも見た目同じなんだよね、量産型かな?
扉が閉まると同時、悪魔は魔法を放ってきた。
「ちょ! レオ様!」
「黒い炎!? 地獄の炎ですわ!」
悪魔の両手に現れた黒い炎を見た2人は慌ててシートベルトを外して立ち上がり、俺の方へと走り寄ってきた。
サーシャたちは落ち着いた様子でそれを眺めている。
ウルトにあの魔法が効かないのはみんな知ってるからね。
ベラとイリアーナは余程怖かったのか、俺を盾にするようにすがりついてきた。
「大丈夫だよ。ほら」
両腕に抱き着かれているので顎をしゃくって前を見るよう促す。
そこにはウルトが悪魔の黒炎球を【魔力霧散】の効果で無効化している様子がフロントガラス越しに見えていた。
「安心して見ていなさい。あたしたちは何回も見てるから」
リンがほらほらと俺から離れるように声をかける。
それでようやく安心したのか2人離れた。
残念、ちょっと嬉しかったのに。
「レオも残念そうな顔しないの。一応戦闘中だからね?」
「ししししてねぇし!」
俺が冷静な対応をしている間にも戦闘は継続、ウルトは悪魔に向けて走り出していた。
連続で魔法を放っていた悪魔だったが、魔法が効果が無いことにようやく気付いたのか拳を振り上げてこちらに襲いかかってきた。
しかしそれは悪手、放たれた拳がウルトに触れた瞬間、悪魔の体は爆散した。
『完了しました』
「うん、やっぱめちゃくちゃだわ」
以前は少し苦戦していた悪魔戦も触れただけで終わりとか……
俺も強くなった自覚はあるけどウルトはそれ以上に強くなってる。
「ね? なにも心配はいらないのよ」
「これがわたくしたちの旦那様の力……」
「ほぇー……」
迷宮のボス、最奥の悪魔を倒したので地上へ戻る魔法陣が出現、それと同時に部屋の奥に大量の装備品も現れた。
「あれはなんですの?」
「あれはこの迷宮内で死んだ兵士や冒険者の装備品ね。壊れているものもあるけど、ほとんどが魔法を付与された装備品よ」
「魔法の装備品があんなに……」
「ええ、レオが持ってる装備の数はあんなものじゃないわよ?」
ベラとイリアーナが質問してリンが答えている。
2人はあれだけの数の魔法の装備品を見て圧倒されているようだ。
『回収します』
ウルトは装備品の山に近付き【無限積載】の効果範囲に入ると全てを積み込んで回収、あとは……
「やっと出てきたな」
「やはりレオ様に向かって来ますね」
悪魔の倒れた場所から灰色の玉が現れて俺に向かって飛んでくる。
抵抗することなく受け入れて左腕の腕輪を確認するとしっかりと灰色の宝珠が新たに輝いている。
「効果はっと……」
【解析鑑定】で調べてみると、名前は【怠惰の宝珠】、効果は獲得経験値5倍と【成長速度促進】のスキルを得られるようだ。
正直最初に欲しかった。
「【獲得経験値5倍】と【成長速度促進】のスキルだね。便利だけど今の俺には必要無いかな……」
「そうですね。私たちのうちの誰かが手に入れられればとてもいい能力なのですが」
カンストしている……というかレベル自体無くなった俺には無用の長物、でもまぁ効果より揃えることが大切だからな。
「5時前か、まだ飯には早いけど……どうする?」
「早すぎるということもありませんし、ここで食べてからもう1つの迷宮に向かいませんか?」
正直どちらでも構わない。
サーシャがそう言うならそうしようか。
「よし、さっきの黒毛和牛のステーキが食べたいです!」
「黒いミノタウロスですね。分かりました」
黒毛和牛ミノタウロスのヒレ肉10キロを取り出してサーシャに手渡す。
確かヒレ肉って牛一頭から3パーセントとか5パーセントくらいしか取れなかったよな?
それが10キロ単位であるとか……さすが魔物、でかい。
サーシャは手際よく肉を切り分けて付け合せの野菜と共に焼いていく。
油の焼ける音と匂いが堪らない。
「レオ様、どうぞ」
「ありがとう」
まずはベラとイリアーナに、と思ったが一家の主人である俺より先に食べるのは……と断られてしまった。
全員分焼けるのを待ってみんなで一緒にとも思ったが焼きたての魔力にはあがなえずお言葉に甘えて最初に食べる。
「……!」
もはや言葉にならなかった。
どう説明したらいいのかすら分からない。
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