異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)

愛飢男

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第2章……迷宮都市編

40話……迷宮の稼ぎ

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 いつもより早めに起きて(起こされて)出発。
 道中の魔物は襲ってくれば返り討ち、襲ってこなければスルーして進み予定よりかなり早く迷宮から出ることが出来た。

「太陽が眩しいわね……」
「お日様ポカポカで気持ちいいですね」

 サーシャとリンは真逆の感想を述べている。
 俺はどちらかと言うとリン寄りだな。

「じゃあ魔石と魔物の買取に行きましょうか。くれぐれも昨日言った通りにね?」
「わかってるわかってる。あ、そうだ……ソフィア、お金渡すからまた子供たちに食事振舞って上げてきてくれない?」
「了解しました」

 大銀貨を1枚取り出してソフィアに手渡す。
 ソフィアはそれを握って屋台ではなく子供たちの方へ向かった。

「お前たち飯は食ったか?  食ってないやつは着いて来い、好きなものを好きなだけ食わせてやる!」

 そう宣言して子供たちを引連れて屋台の方へ歩いて行った。
 なるほど、この方が子供も好きなものを食べられて嬉しいかもしれないな。

「クリード、行くわよ」
「はいよ」

 俺はリンに促されて出張所へ移動する。

「いらっしゃいませ。買取でしょうか?」
「えぇ。魔石も魔物もかなりの量があるのだけど大丈夫かしら?」
「はい。かなりの量と言いますと収納魔法に?」

 受付のお姉さんに尋ねられるがそりゃそうか、俺たち武器以外手ぶらだもの。

「えぇ、魔物もそのまま持って帰ってるのだけれどそれもここでいいのかしら?」
「素材でしょうか?  そのままでしょうか?」
「そのままね」
「でしたらこの裏に解体所がありますのでそちらにお願いします。それでは魔石をお願いします」

 リンはカウンターに向けて手をかざして魔石を出現させる。

「まずは角ウサギ、ウルフ、ゴブリンの魔石ね、数は327よ。確認お願い」
「さんびゃく……少々お待ちください……」

 受付嬢は手の空いている係員を呼び一緒に数え始めた。

「327個確認しました。1つ石貨1枚で銀貨3枚、銅貨2枚、大石貨1枚石貨2枚での買取になります」
「ありがとう。次はラッシュボアとオーク、それからホブゴブリンの魔石ね。数は200よ」

 係員が魔石を片付けたので続けてラッシュボア、オーク、ホブゴブリンの魔石を出す。
 もちろん手持ちは200個以上あるが今日1日で全部出すのではなく小分けにして出す作戦だ。

「……少々お待ちください……」

 またか、と若干ゲンナリした顔で数を数え始める受付嬢と係員。
 少し待つと数え終えたのか買取金額を伝えてきた。

「こちらの魔石は1つ石貨2枚での買取になりますので銀貨2枚です」

 もう無いよね?  という表情で銀貨を差し出してきたので受け取る。

「次はハイオークとオーガの魔石なんだけど……」
「え?  5階層まで行かれたんですか!?」

 受付嬢の大声にびっくりした。そんな驚くこと?

「行ったわよ、と言うか攻略したわよ?」
「攻略!?  あのオークの大軍とオークキングをですか!?」
「えぇ、これがオークキングの魔石よ」

 先程まで受付嬢が数えていた魔石より遥かに大きい魔石を取り出し見せる。
 受付嬢と係員はまじまじとその魔石を見つめながら口を開いた。

「た、確かに……この大きさはゴブリンキングではありませんね」
「僕はこんな大きい魔石初めて見ましたよ!」
「私もよ!」

「それでハイオークとオーガの魔石なんだけど、出してもいい?」
「あ、はい!  お願いします!」
「じゃあどうぞ、数は100よ」

 3度カウンターに魔石を載せる。

「すぐ数えます!」

 受付嬢と係員は手分けして数を確認、100だったのでこれはすぐに終わった。

「こちらの魔石は1つ大石貨1枚での買取ですので大銀貨1枚です」

 リンは差し出された大銀貨を受け取りそのまま俺に渡してきた。

「これはクリードにあげるわ」
「なんで?」
「子供たちの食事代よ。今後ああ言ったお金は共有資金から出すから払ったら貰いに来て」
「別に自腹でもいいんだけどな……まぁわかった、ありがとう」

 別に断っても良いのだがこういうお金の話は押し問答になるのがわかっているので大人しく受け取っておく。

「はい。じゃあ受付さん、あとはゴブリンキングとオークキングの魔石なんだけど」
「ゴブリンキングの魔石はこちらで買取可能ですが、オークキングの魔石は街のギルドでお願いします。こちらでは昇格手続きが行えませんので」
「なるほど、わかったわ。ならオークキングの死体と魔石は街のギルドに持っていくわ」
「ありがとうございます。ゴブリンキングの魔石は大銅貨1枚でお引き取りします。魔石の買取は以上ですか?」
「えぇ、あとは魔物の死体ね」
「かしこまりました。ではこちらの係員に着いて裏へお回りください」

 受付嬢と一緒に魔石を数えていた係員に従い裏へ回る。

 裏には大きな天幕が張られておりどうやらこの中が解体所な様子。
 血生臭いのを覚悟して入口をくぐるが思ったほどではなかった。

 不思議に思って観察していると、数匹のスライムが床や使っていない台の上を徘徊、掃除している姿を発見した。

「思ったより綺麗でしょう?  最初は近付くだけで大変な異臭でしたがスライムを活用する方法が見つかって以来解体所は案外綺麗なんですよ」
「面白いね。でも解体中の魔物を食べたりはしないの?」
「はい。スライムは自分で台に上がれないので地面に落とさない限り解体中の魔物が食べられることはありませんよ」

 そうなんだ……あ、床にいるスライム抱き上げて台に載せてる人がいる。

「へぇ……スライムって成長しないの?」

 食べたら食べた分大きくなる気がするんだけど。

「なりますよ。今1番大きいのはあの子ですね。あれくらい大きくなると迷宮に還すんですよ。それから適当なゴミを迷宮入口に置けばすぐ新しい小さいスライムが現れるんでその子を捕まえてここに放つんです」

 なるほど……スライム掃除機面白いな!

「すみません、話が逸れましたね。それで持ち帰った魔物は何体ほどでしょうか?」
「あたしの収納魔法にオーガが8匹、サーシャの収納魔法にオークが10、クリードのアイテムボックスにオークとハイオークがそれぞれ10だったかしら?」
「すごいですね、1パーティに収納系持ちが3人ですか……かしこまりました、では奥の台から順番に2匹ずつ出して貰えますか?」
「わかったわ」

 指示通りに死体を出していく。
 言うまでもないが今出している数の100倍はウルトに積み込まれているが今日ここで出すのはこれだけだ。

 そしてリンとサーシャがそれぞれ台の上に魔物の死体を出現させているがこれも全てウルトが行っている。
 昨日ウルトに確認していたのはこれが出来るかというのともう1つ、時間経過させることが出来るか?  というものだ。

 アイテムボックスから出す設定のものはそのままでいいがリンとサーシャの収納魔法で出したことにする死体は時間経過していないと話が合わないことになるからね。

「ふむ、死体も綺麗だし血抜き処理もきちんとしているな……これなら満額買取で大丈夫だ」

 台に出して解体担当者に確認してもらうとそんな答えが返ってきた。
 血抜きもウルトが行っているので完璧だ。
 1度全て出してから血液を除外、死体のみを再積み込みしているので血の一滴も残ってないはずだ。

 なお大量に残った血液には大量のスライムが群がってきて気持ち悪かった。

「こっちのは死後時間経過が無い、アイテムボックスか?  こっちの分は解体手数料無料でどうだ?」

 魔物丸ごとの持ち込みの場合、解体手数料が1割引かれるらしい。
 それはまぁ解体とか手間だろうし全然構わないんだけど時間経過無しの分はその解体手数料無料か……
 かなりの好条件だな。

「あら、いいの?」
「これだけ状態がいいからな!  個人の解体屋ならわからねぇがギルドでは金額割増はできねぇから手数料無料しか出来ないのさ」

 なるほどね、まぁ特に買い叩かれないなら文句は無いかな。
 ウルトの中にそれこそ腐るほどあるし……

「わかったわ、それでお願い」
「了解だ。ならえーと……手数料がかかるのがオーガ8匹で大銀貨3枚と銀貨1枚、オークが10匹で大銀貨6枚、合わせて大銀貨9枚と銀貨1枚だな。そこから1割引いて大銀貨8枚と銀貨2枚だな」

 担当者は木札にサラサラと内訳と合計金額を書き込む。

「それと手数料無料がオーク10匹で大銀貨6枚、ハイオーク10匹で金貨1枚。金貨1枚と大銀貨6枚だな」

 こちらは別の木札に記入、下に手数料無料の旨を記しているようだ。

「待たせたな、これを受付に渡してくれ」
「確かに。ありがとう」
「こちらこそだな!  また頼むぜ!」

 担当者と別れ係員と共に受付に戻る。

「これお願いね」
「承りました。えーと……金貨3枚、大銀貨5枚、銀貨2枚ですね。少々お待ちください」

 受付嬢は木札を持ち奥へ引っ込み数分経たず戻ってきた。

「お待たせしました。こちらになります」

 小さいトレーに金貨、大銀貨、銀貨をそれぞれ載せてこちらに差し出してきた。

「確かに受け取ったわ」
「こちらに受け取りのサインをお願いします」

 リンはペンを受け取って書類にサインして受付嬢に返した。

「ご要件は以上でしょうか?」
「えぇ、ありがとう。またお願いね」

 ありがとうございましたと頭を下げる受付嬢を背にテントを出る。

 ここでは総額金貨3枚、大銀貨6枚、銀貨2枚、大銅貨1枚、銅貨2枚、大石貨1枚、石貨2枚となった。
 日本円換算およそ187万7700円である……

 外では既にソフィアとアンナが待機しておりすぐに街に向けて出発出来そうだ。

「じゃあ行きましょうか」
「はい、戻ったら冒険者ギルドですよね?」
「えぇ、今と同じくらい素材売却して工房の場所を教えてもらうわ」
「あ、俺大鷲亭の場所も聞いとかないと……約束あるし」

 明日工房で発注したら訪ねてみよう。
 ケイト居るかな?  しばらくは休むって言ってたし最悪受付に言付け頼んどけばいいか。

 街まではどんな武器、鎧を作ってもらうかという話で大いに盛り上がり楽しい時間を過ごせた。

 街に戻り冒険者ギルドに立ち寄り先程と同じような手順で売却を済ませる。

 先程出張所で売れなかったオークキングの魔石は大銅貨1枚、銅貨3枚での買取、死体は金貨1枚と想像以上の値が着いた。

 それから魔石がオークキングの魔石を含め銀貨4枚、オーク、ハイオーク、オーガの買取はあちらと同じ魔物の数と種類で同じ条件となり金貨3枚、大銀貨5枚、銀貨2枚となった。

 こちらの合計が金貨4枚、大銀貨6枚、銀貨1枚となった。

 出張所と合わせて大金貨1枚、金貨3枚、大銀貨2枚、銀貨3枚、以下省略となる。413万円……

 そこから約2割、金貨1枚と大銀貨6枚をパーティ共有資金へ。
 残りを6等分して1人頭金貨1枚、大銀貨1枚、大銅貨1枚の分配となる。

 なお俺はウルトと2人分なので金貨2枚、大銀貨2枚、銀貨1枚となった。
 ほんの数日で100万を超える稼ぎ、日本に居た頃では考えられなかったな……
 ちなみにこれは全てウルトが計算している。俺は計算結果を伝えているだけだ。

「ご要件は以上でしょうか?」
「ミスリルを加工できる工房はこの街にあるかしら?」
「はい、いくつかございますが……」

 売却が終わり本題に入った。

「なら1番腕のいい工房を紹介して貰えないかしら?  持ち込みでオーダーメイドの装備を作りたいの」
「持ち込みで、となるとミスリルを採掘なされたので?」
「えぇ、装備を作ってもらって残った分は納品するわ」
「しかしミスリル納品で……いえ、失礼しました。皆様は5階層を攻略されたのでしたね」
「えぇ、だからこの3人のゴールドランク昇格もお願いね?」
「かしこまりました。ゴールドランク昇格にはギルドマスターとの面談が必要となります。ギルドマスターの予定を確認して参りますので少々お待ち頂いてもよろしいでしょうか?」
「わかったわ」

 受付嬢は立ち上がり俺たちに一礼して奥へと向かった。
 そのまましばらく待っていると、手になにやら書状のようなものを持って受付嬢は戻ってきた。

「お待たせ致しました。明日の昼3時頃にこちらに来て頂いてもよろしいでしょうか?」
「わかりました」

 これには当事者であるサーシャが返事を返した。

「それとこちら工房への紹介状となります。地図もご用意しましたので時間のある時にお訪ねください」
「ありがとう」

 差し出された地図と紹介状を受け取り礼を言う。

「それではご要件は以上でしょうか?」
「あ、大鷲亭の場所が知りたいんだけど、地図お願いできるかな?」
「大鷲亭ならばそちらの地図に載っておりますよ」
「あ、そうなの?  ありがとう」

 それなら別で用意してもらう必要も無いな。

 俺たちは席を立って外へ出る。
 時間もいい時間なので適当な店で夕食を摂りながらこの後について話す。

「ところでどこに泊まるの?」
「この前の宿……は工房からも結構遠いしクリードの用事のある大鷲亭も遠いわね……大鷲亭なら迷宮は少し遠くなるけど工房も近いししばらく逗留するには良いかもね」
「私たちもみんなの装備、特にクリード様の剣が出来るまでは本格的に迷宮に潜ることもできませんし、いいと思いますよ」
「異存はありません」
「問題無いッス」

 とりあえず大鷲亭に行ってみて部屋が無ければ近くで宿を探そうということで話が纏まり丁度食べ終えたので店を出る。

「こっちね」

 地図を持ったリンに先導され俺たちは大鷲亭へ向かう。

 しばらく歩くと看板に大鷲の描かれた宿を発見、おそらくここだろう。
 扉を開き中に入ると正面に受付があり右手は食堂のようになっている。

 まっすぐ受付に向かい部屋が空いているかの確認を行う。

「いらっしゃいませ。宿泊ですか?」
「えぇ、4人部屋と1人部屋をお願いしたいのだけど」
「かしこまりました。お客様は冒険者でしょうか?」
「ゴールドの冒険者よ」

 リンは首元の冒険者証を見えるように持ち上げ店主に見せる。

「ゴールドランクですね。でしたら2部屋で1泊銀貨1枚となります」
「とりあえず5泊お願いするわ」
「かしこまりました。それでしたら大銀貨1枚となります」

 サーシャが収納魔法で共有資金を取りだしてそこから料金を支払う。

「たしかにお預かりしました。こちら鍵となります。大部屋は2階上がってまっすぐ進んで左手205号室、1人部屋はその向かいの210号室となります」

 差し出された宿帳にサイン、代金と引き換えに鍵を受け取って一度部屋に集まる。

「明日は朝食を食べたら準備して工房に行くわよ。それからは自由行動、サーシャちゃんたちはギルドに行くのを忘れないでね」
「わかりました」

 サーシャたち3人は頷いている。
 憧れのミスリル装備の発注にゴールドランク昇格、明日が楽しみで仕方ないという顔をしている。

「じゃあ報酬の分配ね。計算はウルトがしてくれてるから」

 それぞれ分配金を受け取る。
 サーシャはそのまま収納魔法で収納、リン、ソフィア、アンナは一部を自分の財布に入れて残りをサーシャに預けている。

「それじゃ今日はこれくらいね。お疲れ様」
「クリード様、浄化魔法掛けますね」
「あぁ、ありがとう。サーシャちょっと時間ある?  あるなら浄化魔法のイメージとか教えてくれない?」
「いいですよ!  でしたら少し待ってください、みんなに浄化魔法掛けてからクリード様のお部屋に行きましょう」

 サーシャはすぐに3人に浄化魔法を掛けて戻ってくる。

「では行きましょうか」
「うん、お願いね。じゃあみんなおやすみ」

 サーシャと共に部屋に戻ってしばらく練習。
 迷宮でずっと光源の魔法の練習をしていたからか光の魔力に変換するのはかなりスムーズになっている。

「これならもう2、3日練習すれば使えるようになると思いますよ」
「本当に?  ありがとう、頑張ってみるよ」
「はい!  ではおやすみなさい」

 相変わらずイメージの伝え方はアレだが丁寧に教えてくれるサーシャには感謝しかない。
 少しでも早く身につけるためにもう少し練習してから寝ることにしよう。
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