あの一等星

AGE・小説家となるもの

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三章 暴走する漆黒の彗星

魔物の器

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カーリー・シヴァメクト「旨かった あの戦い」
レックス「このクソやろー!!」 
カーリー・シヴァメクト「なんだ?」
レックス「てめぇっ!!」
ドスッ!
カーリー・シヴァメクトの頬を殴る
カーリー・シヴァメクト「闘乱破滅ディストファイトが無ければあの戦いは有位にならなかったんだぞ」
レックス「お前のせいで…お前のせいで…大切な仲間も……絆も……命も……失われたんだぞ!なんで平気な顔して敵の命を喰らってられるんだ!」
カーリー・シヴァメクト「どうせ滅びる運命 消えてしまえばいいのだよ」
レックス「そっくりそのまま返すぜ」
カーリー・シヴァメクト「喧嘩売る気か?俺にかかれば秒で死ぬなお前」
レックス「ブラスター舐めんじゃねぇそ?」
カーリー・シヴァメクト「人間は実に面白いっ!死ねば良い 生命の刃!」
刃は命を奪う刃になった
レックス「……ブラスター!!!!!」
ドォーーーーーン!!!!!
漆黒に包まれた光は光線になりカーリー・シヴァメクトの体を貫いた
カーリー・シヴァメクト「こ……こんなはずは!」
レックス「カーリー・シヴァメクト、お前は俺を怒らせた よって死に値する 魂酷の漆黒牙!!」
カーリー・シヴァメクト「いつ……人間は精霊に反抗できるようになった……?おかしいだろ!おかしいだろ!!」
レックス「上にも上がいる 精霊だからって過信するな 吉田沙保里も敗北する 事実を認めろ!お前は弱い!!」
シュッ!
カーリー・シヴァメクトの頸が斬れ吹っ飛ぶ
カーリー・シヴァメクト「これで……終わったと思うなよ?俺は宿り主のこの家系が滅びるまで滅びんからな」
カーリー・シヴァメクトの傷はみるみるうちに回復していく
レックス「そうか……ならここで終わらせれば良いんだろ?俺は死んだぐらいで滅びる奴ではないっ……そしてこの時のためのように一人っ子 俺が死ぬだけでこの家系を終わりを迎える!」
カーリー・シヴァメクト「お前は命が惜しくないのか!生きたくはないのか!」
レックス「命を無様に扱ってる貴様には言われたくない 家系も俺以外滅ぼした戦犯のくせに」
カーリー・シヴァメクト「あの女っ……お前の母だったのか……」
レックス「ここで断ち切らなければ……勝利はないっ……ふっ……星の一つぐらい安いもんだ」
カーリー・シヴァメクト「マジでやるのか!?」
レックス「てめぇを殺る為には仕方ねぇよ」
グサッ……!
ポタポタ……
レックスは自ら体に剣を刺し大量に血を流した
レックス「これでいい これで……」
カーリー・シヴァメクト「やめろっ……やめろっ……死にたくない!死にたくない!!」
レックス「死ぬべきなんだよ……悪い奴は……俺もだけど」
カーリー・シヴァメクト「クソォォォー!!!!!!!!!!」

その部屋にはもう声はしなかった
黒く紅い鮮血と自害した人間以外何もなかった
まるで誰かが仕向けたように


三章END








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