【完結】どうやら、乙女ゲームのヒロインに転生したようなので。逆ざまぁが多いい、昨今。慎ましく生きて行こうと思います。

キラキラ攻略者達。

「キラキラ退散。キラキラ退散。」
彼女は　御札強く握り締め、願った。だが、その御札は気安めで作った　ただの紙切れ。神のご威光など、ある訳がない。

「いつまで、るのよ。あのキラキラ。」
彼女の門の中を、覗き見る。既に、周りには人影もなく。いるのは、キラキラ王子達。
「生徒会の仕事は、如何したのよ。入園式が始まっちゃうでしょ。」
彼女のは　イライラしながら、キラキラ王子達を見る。

ここで、攻略対象を紹介しょう。

第１のコース。
バリスタ国、王太子。
オスカル・フォン・バリスタ。
金髪碧眼の美形。背が高く、引き締まった体。青いネクタイとブレザーを美しく着こなしている。
優しそうな、微笑みを湛えているイケメンキャラ。

第２のコース。
行政権を司る、公爵家令息。
アンドレ・フォン・カプチーノ。
青い髪と瞳の童顔。背は四人の中では、少し低い。緑のネクタイを緩めブレザーを着ている。童顔だが、冷めた目のクールキャラ。

第３のコース。
司法権を司る、公爵家令息。
フェルゼン・フォン・カフェオ。
赤髪と茶の瞳の強面のハンサム。
背は四人中で一番高く、難いの良い体。青い制服を真面目に着込んでいる。正義感溢れる、真面目キャラだ。

第４のコース。
立法権を司る、公爵家令息。
ルイージ・フォン・カフェイン。
緑の髪と瞳のイケメン。王子と同じ背の整った体の美丈夫。ネクタイもせず胸元を少し見せ、かなり制服を崩してきている。愛想の良い、お茶目キャラ。

第５のコース。
？？？？。
多くの腐女子が、捜索に挑んだが見つけることが出来ない隠れキャラ。プレイヤーの間では、話題作りの嘘キャラと呼ばれている。

ちなみに、学年は制服の色で分けられている。青が３年生。緑が２年生。赤が１年生。

「ほんと、いつまでいるのよ。あのキラキラ王子達。」
彼女は、校門の影から学園を覗く。なぜが、キラキラ王子達がまだそこにいる。
「生徒会長だったよね、キラキラ王子。入園式の挨拶は、如何したの？　」
校舎の右横にある大きな講堂を見ながら、彼女は唸った。
「みんなもう、講堂にいるの？　詰まっているの？　早く行かないと、悲劇のヒロインやヒーローが生まれるわよ。」
既に、悲劇のヒロインは生まれていた。講堂に詰め込まれてから一時間、学生達はまだいいが。入園式を見に来ていた親達は、たまらなかった。舞踏会と違って、動くことも出来す。特に母親は、コルセットを付けているので悲劇のヒロインと成って保健室に運ばれる者が出てき始めていた。
彼女は、講堂に詰め込まれた。学生やその親達の心配をしていた。彼女の両親は、お金が無いため欠席だ。此所まで来る、交通費が工面できなかった。彼女は、学園横の女子寮から入園式の日だけは、正門から入ろうとしてキラキラ王子達に足止めを食っていた。
「入園式には、出ない？　」
彼女は、歯を食いしばった。出会いを回避するには、もう其れしか無い。
「駄目よ！！　お父様が工面してくれた学費、一銭たりとも無駄に出来ないわ。」
彼女は、御札を握り締めた。
「入園式は、新しい門出。絶対に、出たい。」
彼女は、無い知恵を出して考えた。
「そうよ、裏門から入れば良いじゃない。」
彼女は、直ぐさま行動に入る。裏門目指して、ダッシュ。
彼女は、裏門からそーっと、学園を見る。校舎裏には、誰もいない。
「やったわ！！　早くクラスを確認して、鞄を置いて講堂に行かなくては。」
彼女は、張り出されているクラスを確認すると教室にダッシュ。
教室の後ろの棚に取り敢えず、鞄を置いて講堂へダッシュ。
「走ってばっかりだわ、髪が無茶苦茶。これも、キラキラ達の所為よ。キラキラ退治の札を作ろうかしら。」
彼女は、本気でそう思った。だが、作っても　ただの紙切れだ。神のご威光は、ない。

その時、
「きゃぁ！！　」
彼女は、講堂に向かう廊下である人物にぶっかった。