短編集

ぽよ

文字の大きさ
上 下
25 / 55
恋愛

友達

しおりを挟む
 私はあなたにとって友達。友達以上ではあるけれど、恋人未満。私があなたの恋人になるなんて、夢物語でも難しい。私は所詮付き合いが長いだけの知り合い。そこから抜け出すことなんて到底できない。そんなことは分かっていても、私はあなたが好きだった。
 あなたとの出会いは、高校生の頃だった。その時あなたは大学生だった。そのころから関わる機会は少なくても、いろんな話題で話してきた。それから時間が過ぎていき、あなたも私も社会人。その状況でなら、私も女として見てもらえる。そんな幻想を抱いていた。でもそれは間違っていた。
 あなたの住む街から見れば遠方に住む私。たまに遊びには来るけれど、私に会いたいわけじゃない。趣味で日本全国を回ったり、観光名所を見て回ったりしていた。私はそこに予定を合わせて会いに行っていた。あなたが楽しそうに観光する姿を見るだけで幸せだった。
 私はあなたにとって友達。それを抜け出せないままここまできた。今日が終わればあなたは次いつくるのだろう。気になって聞いてみたら、2年くらいは来ないらしい。
 私はあなたに会うために予定を合わせて、頑張ってきたけど、あなたにはどう頑張っても届かなかった。またいつか、この街に来た時に会いましょう。その時も友達でいられることを祈ることしか、私にはできないけれど。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

壁の薄いアパートで、隣の部屋から喘ぎ声がする

サドラ
恋愛
最近付き合い始めた彼女とアパートにいる主人公。しかし、隣の部屋からの喘ぎ声が壁が薄いせいで聞こえてくる。そのせいで欲情が刺激された両者はー

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

処理中です...