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7章
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「ただいまー」
「おかえりー」
「家を出てから帰ってるわけじゃないからちょっと違和感あるけどね」
「まぁでも、これからはここが帰る場所になる」
「うん、そうだね」
「これからも、よろしく頼む」
「こちらこそ」
仁が家に来た。時刻は朝の8時。予定より早いし、まだ1限すら始まらない時間だが、仁は一体何時に起きたのか少しだけ気になる。そして、今日から仁が帰ってくる場所はここになる。
「親にももう話したんだよ。また用事があったら帰ってくるけど基本的には彼氏の家に帰るって」
「最初のうちはそこそこの頻度で実家に帰ることになりそうだな」
「足りないものとか取りに行く時とかはまさしくそうだね」
「ま、これからは二人だ」
「うん、そうだね」
「大変だけど、頑張っていこうな」
「うん!」
春に仁と出会ってから、もう季節が2回も変わった。そしてまた2回季節が変われば春が来る。その頃には、今年の春とはまた違う景色が見えることになるだろう。賢が描いてきたものとはまた違う軌跡をこれから描くことになる。
朝8時を少しだけ過ぎた今の窓から見える景色は、雲ひとつない晴天であった。事件も事故もなく進んでいくこの平和で何事もない日常がこれからも続いていくことを祈る。そして、二人で描くことで初めて見える軌跡を探して歩いていく。二人の描く未来へと向けて。
「おかえりー」
「家を出てから帰ってるわけじゃないからちょっと違和感あるけどね」
「まぁでも、これからはここが帰る場所になる」
「うん、そうだね」
「これからも、よろしく頼む」
「こちらこそ」
仁が家に来た。時刻は朝の8時。予定より早いし、まだ1限すら始まらない時間だが、仁は一体何時に起きたのか少しだけ気になる。そして、今日から仁が帰ってくる場所はここになる。
「親にももう話したんだよ。また用事があったら帰ってくるけど基本的には彼氏の家に帰るって」
「最初のうちはそこそこの頻度で実家に帰ることになりそうだな」
「足りないものとか取りに行く時とかはまさしくそうだね」
「ま、これからは二人だ」
「うん、そうだね」
「大変だけど、頑張っていこうな」
「うん!」
春に仁と出会ってから、もう季節が2回も変わった。そしてまた2回季節が変われば春が来る。その頃には、今年の春とはまた違う景色が見えることになるだろう。賢が描いてきたものとはまた違う軌跡をこれから描くことになる。
朝8時を少しだけ過ぎた今の窓から見える景色は、雲ひとつない晴天であった。事件も事故もなく進んでいくこの平和で何事もない日常がこれからも続いていくことを祈る。そして、二人で描くことで初めて見える軌跡を探して歩いていく。二人の描く未来へと向けて。
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