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5章
朝
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朝6時。しっかり寝れた。これが熟睡と呼ばれるものか。そんな学者っぽいことを言ったところでレポートが書けるようになるわけではない。今日という日もまた、ここから始まっていくんだ。
「おはよう」
「おはよう」
「今日も大学かぁ」
「そう言うな。まだまだ続くんだから」
「そうだよなぁ」
布団から身体を起こし、眠いと思いながら立ち上がる。とりあえず歯を磨かなければ。既に外は明るい。しかし、全然起きる気になれなかった。
「歯磨いたら寝よう」
「また寝るのか」
「眠くてさ」
「なるほど」
洗面台に向かい、歯を磨く。後を追って賢もくる。後ろに立った時に思う。賢はやっぱり大きい。身長で言うと10センチくらい大きいんだろうか。恋人と朝を過ごすなんてほとんど経験がない。それでも居心地がいいと思えるのはやっぱり相性がいいからなのか。歯を磨いた後は、のんびりもう一眠りしよう。
「寝るかぁ」
「今日何限から?」
「2限からだよ」
「もうちょっとしたら起こすね」
「ありがとー」
もう一度布団に潜る。枕に頭を置いてすぐ眠りに落ちた。
気がつけば賢から起こされていた。まだ体が全然起きていなかった。
「8時だぞ」
「うーん、眠い」
布団から体を起こす。今日は2限だけの日。いつもの家から行くよりは近い。だから、サボらずに行こう。二度寝した割にはなんだか眠くて、もう一眠りしたい気分だった。
「眠いなぁ」
「起きろー」
賢が横から話しかけてくる。起きるしかない。眠い体を起こしながら、だらだらと準備する。賢は起きてからずっとパソコンと格闘していたようだ。しかし、その顔には苦笑が浮かんでいた。
「俺も一眠りした方がよかったかもしれん」
そんなことを言いながら二人で着替えて、朝食を食べたら家を出る。今日という日もまた、ここから始まる。そんなことを噛みしめながら、バス停へと向かった。
「おはよう」
「おはよう」
「今日も大学かぁ」
「そう言うな。まだまだ続くんだから」
「そうだよなぁ」
布団から身体を起こし、眠いと思いながら立ち上がる。とりあえず歯を磨かなければ。既に外は明るい。しかし、全然起きる気になれなかった。
「歯磨いたら寝よう」
「また寝るのか」
「眠くてさ」
「なるほど」
洗面台に向かい、歯を磨く。後を追って賢もくる。後ろに立った時に思う。賢はやっぱり大きい。身長で言うと10センチくらい大きいんだろうか。恋人と朝を過ごすなんてほとんど経験がない。それでも居心地がいいと思えるのはやっぱり相性がいいからなのか。歯を磨いた後は、のんびりもう一眠りしよう。
「寝るかぁ」
「今日何限から?」
「2限からだよ」
「もうちょっとしたら起こすね」
「ありがとー」
もう一度布団に潜る。枕に頭を置いてすぐ眠りに落ちた。
気がつけば賢から起こされていた。まだ体が全然起きていなかった。
「8時だぞ」
「うーん、眠い」
布団から体を起こす。今日は2限だけの日。いつもの家から行くよりは近い。だから、サボらずに行こう。二度寝した割にはなんだか眠くて、もう一眠りしたい気分だった。
「眠いなぁ」
「起きろー」
賢が横から話しかけてくる。起きるしかない。眠い体を起こしながら、だらだらと準備する。賢は起きてからずっとパソコンと格闘していたようだ。しかし、その顔には苦笑が浮かんでいた。
「俺も一眠りした方がよかったかもしれん」
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