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3章
賢の家
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「おはよー」
「お、起きたな」
「今何時?」
「10時だ」
「まだそれくらいかぁ」
「二日酔いからの二度寝ってのはそんなもんだ」
かなりしっかり寝た気がする。それでもスマートフォンの時計は10時を示していた。今日の大学にまだ間に合う時間だった。しかし今日は休むと決めた。それにまだ朝食すら食べてない。昨日買ったパンを食べる。
「お、仁も朝食か」
「うん」
時間としては外はすでに明るい。暇つぶしするには一番いい時間だった。しかしやりたいことがあるわけではない。そして賢は結局寝たのか怪しい。
「今日は暇な日だ。こんな日もある」
「そうだね」
「まぁ、夜になったら帰るくらいか?家に」
「めんどくさいけど着替えもないしなぁ」
お互い大学があるとは思えないほど適当に生きている。宴の次の日は犠牲になるのだ。だらだらする。ゴロゴロもする。たまにはこういう日があってもいい。ここ最近は2人とも忙しかった。
賢は今も忙しいのだが、明日から本気を出せばなんとかなる。そうやって大学生は頑張っている。
ご飯を食べた後は、ゴロゴロしながら本を開く。大学に行かずとも勉強はできる。それなら大学に行く方が絶対に良いことだけは絶対に言わない。
賢もパソコンを触っていた。居心地が良くて動く気になれない。このままここに住んでもいいかもしれないと思い始めていた。
「さて、何しようかな」
「うーん。大学かぁ」
「今から行ってもいいくらいだけどな」
「悩む。でも今日は行きたくないなぁ。気分的に」
「やることがなさすぎるけどね」
「たまにはこんな日があっても神様は許してくれるよ」
「なぜそうなった」
「なんとなく」
「そうか」
神なんて信じない。神に誓ってそう言える。そんな言葉をどこかで見たことがある。神なんてものは所詮信仰の対象でしかないが、都合のいい時には信仰するのが人間だ。これからの人生に幸せがたくさんありますように。そう願って、本を読む。
「ところで、仁のおかんには話はしたのか」
「まだ」
「そうか、まぁそのうちだな」
「うん」
結局大学には行かず本を読んで賢に聞いて、結局自分で考えることになる。その繰り返しで、知見を深めていくんだという話も聞きながら、ゆったりしながら勉強できる。その幸せを享受しつつのんびりする。結局その日は夜まで過ごした。
「お、起きたな」
「今何時?」
「10時だ」
「まだそれくらいかぁ」
「二日酔いからの二度寝ってのはそんなもんだ」
かなりしっかり寝た気がする。それでもスマートフォンの時計は10時を示していた。今日の大学にまだ間に合う時間だった。しかし今日は休むと決めた。それにまだ朝食すら食べてない。昨日買ったパンを食べる。
「お、仁も朝食か」
「うん」
時間としては外はすでに明るい。暇つぶしするには一番いい時間だった。しかしやりたいことがあるわけではない。そして賢は結局寝たのか怪しい。
「今日は暇な日だ。こんな日もある」
「そうだね」
「まぁ、夜になったら帰るくらいか?家に」
「めんどくさいけど着替えもないしなぁ」
お互い大学があるとは思えないほど適当に生きている。宴の次の日は犠牲になるのだ。だらだらする。ゴロゴロもする。たまにはこういう日があってもいい。ここ最近は2人とも忙しかった。
賢は今も忙しいのだが、明日から本気を出せばなんとかなる。そうやって大学生は頑張っている。
ご飯を食べた後は、ゴロゴロしながら本を開く。大学に行かずとも勉強はできる。それなら大学に行く方が絶対に良いことだけは絶対に言わない。
賢もパソコンを触っていた。居心地が良くて動く気になれない。このままここに住んでもいいかもしれないと思い始めていた。
「さて、何しようかな」
「うーん。大学かぁ」
「今から行ってもいいくらいだけどな」
「悩む。でも今日は行きたくないなぁ。気分的に」
「やることがなさすぎるけどね」
「たまにはこんな日があっても神様は許してくれるよ」
「なぜそうなった」
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神なんて信じない。神に誓ってそう言える。そんな言葉をどこかで見たことがある。神なんてものは所詮信仰の対象でしかないが、都合のいい時には信仰するのが人間だ。これからの人生に幸せがたくさんありますように。そう願って、本を読む。
「ところで、仁のおかんには話はしたのか」
「まだ」
「そうか、まぁそのうちだな」
「うん」
結局大学には行かず本を読んで賢に聞いて、結局自分で考えることになる。その繰り返しで、知見を深めていくんだという話も聞きながら、ゆったりしながら勉強できる。その幸せを享受しつつのんびりする。結局その日は夜まで過ごした。
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