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後
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イスハークさまが数日家を空けるという生活は、それからも何回かあった。
そのたびに鍵束を渡されて、毎回同じ説明をされる。
一回目は鍵束を手元に置いて、刺繍をして過ごした。
二回目はその鍵で宝物庫を見た。キラキラしてまぶしかった。
三回目は美術庫を見た。初めて見る絵画とかがあって、寝室に飾りたいなと思った。
四回目は武器庫だった。イスハークさまが使っていた武器とか防具とか、下賜されたモノも放り込んであるらしい。後で聞いた。
とまあ、何回か夫がいない日があり、鍵を使って時間を潰したり両親や友人を招いて寂しさを紛らわせたりということがあった。
確かに大きな家に一人きり、家事もできずに話し相手であるイスハークさまがいないというのは、思った以上に辛い。
なにが辛いって、そりゃアナタ。
(することが、ない……!)
独身だった時はそれこそ『一人の時間がほしい!』と叫びたくなるほどお針子作業に追われていたモノだけれど、将軍の奥さまになってからはせいぜい刺繍をするくらい?
でもそれだってあんまり作ってため込んでも仕方ないし……。
貴族のお客さまなんて来られても困るし、かといって町の友人たちはみんな働いているからそんなしょっちゅう招くわけにはいかない。
こちとら平凡な庶民出身なんで、時間の潰し方も庶民なんですよ!
小難しい本とかじゃなくて大衆向けの恋愛小説とか買ってきてなんて言えないし、買いに行くにしても誰かついて来ちゃうとかあり得ない。
(……次に来てくれる時、お母さんに買ってきてもらおう)
かといって美術品やら宝物とか、そんな毎日みたいもんでもないしね。ちょっと見たら満足みたいな……所詮こちとら庶民なんで。
(あと見てないのは、この金の鍵だけかあ……)
決して使うなと説明された鍵。
それは何度見ても精巧な模様が施された、コレ一つでまるで工芸品みたいな綺麗な鍵。
(……そういや、前に鍵束を説明された時、なんだっけなあって思ったのよねえ)
しげしげとその鍵を見る。
イスハークさまにとって見られて困るモノが、この鍵がかかる部屋にあるってことなんだろうとは理解できる。
じゃあ、なんでその鍵をわざわざ私に渡したのかって話で……。
(試されてる、とか? それ以外は自由にしていいってまるで、そう、『あおひげ』見たい)
ふと前世で読んだ童話を思い出してくすって笑って、笑う所じゃないわ!
まさにそれじゃないか!
一般人の娘が、あおひげに見初められて結婚して幸せにしているけれど小さな鍵の部屋だけは入ってはいけないよと言われて夫が外出した際に、好奇心に負けて入ったらそこは殺害された前の妻たちの姿……! というホラー系童話。
確か色んなバージョンがあって『お前は裏切らないと思ったのに』とか、『お前みたいに愚かな女を殺すのが好きなんだ』とかそんな感じでなんだかんだ時間稼ぎして、兄たちが登場してあおひげを倒してハッピーエンド。
……いや?
よく思い出すとアレはどう考えても妻が悪いよね。
散々自由にさせてもらって、贅沢な暮らしさせてもらって、挙げ句に入るなって部屋に勝手に入って夫に罰として殺されそうになるのを逆に兄たちに殺させるんだもんね?
いやまあ、罰が殺害ってのも極振りだけど。
とにかく、それで夫の全財産をもらってハッピーエンドってかなりアレな童話よね。
(しかし酷似しすぎでしょ)
イスハークさまが青いヒゲ。
私は庶民で、彼は貴族。私に兄は二人、しかも騎士。
乞われて嫁いで、贅沢三昧。夫は留守の際に鍵束を渡す。
そして、極めつけは金の小さな鍵。
(ないわ……ないわ! つまり、私がこの鍵を使わなければこの幸せ三食昼寝付生活は安泰!! 手放せるわけがない……!!)
ぐっと手のひらの鍵束を握りしめる。ちょっと量が多くて握り切れてないけれど。
でも人間、ダメだと言われると好奇心が忍び寄る生き物だ。
私だって命は惜しいし、この生活を手放したくないし、なによりイスハークさまを……愛している、と思う。
私を前にすると今でもあの逞しい大男が触れる許可を求めて挙動不審になるのが可愛いし、なんなら彼との子どもが早くほしいと思うくらいにはもう私も溺れている。
「今帰ったよ、セリナ。……どうかしたのか?」
「おかえりなさい、イスハークさま!」
この鍵、いっそ箱にでも入れるか……?
そう思い悩む私の元に、夫が帰ってきて私はほっとする。
確か今日は野盗が出るから退治しに行くと言っていたから、怪我がないようで何よりだ。
「お怪我は?」
「ない。俺の妻はいつまでたっても心配性だ」
「あら、妻なら当然だわ」
「そういうものか?」
「そういうものです」
くすくす笑いながら、私がすり寄ればイスハークさまは抱きしめてくれる。
少しだけ汗のにおいがするから、きっと帰ってすぐ私に会いに来たのだと思うと私の胸は満たされた。
「あ、そうだ。イスハークさま、今日はもうお出かけなさらない?」
「ああ。報告書は明日以降にするつもりだ」
「では、私の話を聞いてくれますか? この鍵についてご相談が……」
「鍵が、どうかしたのか?」
その話題に触れた途端、甘ったるい空気が霧散してぴりっと震えた気がした。
だけど、この程度で私も怯まない。町にいたごろつき連中と違って、イスハークさまはいきなり暴力に訴えかけるなんてことはないという信頼がなせる技だ。
ふふん、私、愛されてるからね!
「ああ、いえ。この鍵を使うなと言われている通りにしていますけど、万が一があるといけないのでこれだけ外して箱にしまうかイスハークさまに持っていていただくわけにはいかないかなって」
「……む」
「それに他の宝物庫とかは一通り見ましたし、あなたが外出している間使うこともそうなかなって」
「……そうか」
「イスハークさま?」
「いや、すまない。実を言うとそれは魔法がかかっていて、鍵束から外せないんだ」
「えっ、そうなんですか?」
なんだその魔法。
私が呆気にとられていると、イスハークさまは溜め息を深々つきながら私を抱き上げた。
唐突なその行動に目を白黒させている間に、彼は大股で歩いて執務室までやってくると、どかりと椅子に座る。……私を抱えたまま。
「この部屋に、その金の鍵を使う扉がある」
「そういうの教えなくていいですから」
だから使いたくないっつってんじゃん? 聞いてた?
思わずそんな気持ちが声に乗っかっていたんだろう、可愛くないと自分でも思う低い声が出た。
そんな私の気持ちを理解しているのか、イスハークさまもうんうんと頷いている。
「一番目の妻は正直わからないが、二番目の妻と三番目の妻は、おそらく扉を探した」
「えっ」
「おそらく、俺が一番大事にしている宝物があると思ったんだろう。二番目の妻の場合は、愛されている証拠にしたいとかなんとか言っていたらしいが……」
妻なんだからなんでもかんでも明かしてほしい、そういうタイプだったらしい。
平素ならイスハークさまもそれを相手できたのだろうけれど、小競り合い関係で留守にしていたり疲れていたこともあって別離となったってわけね。
三番目の人は……まあ、お金が欲しかったんだろう。
「だがここにあるのは、宝物なんかじゃない。呪いの品だ」
「え……」
「王家に頼まれて、発動したら俺がそれを切り伏せることになっている。この鍵束は、鍵が鍵を封じるとかそんなものらしい」
「やだ物騒」
「本当にそうだ」
平凡主婦にそんな話をされても困るんですけども。
なんだ発動したらって。なんか厄介なモノが封印されたブツがこんなとこにあるとか知らんかったわ。っていうかまあ、王家から預けられたならそんな口外できないでしょうが。
「……何で教えてくれたんです?」
「セリナは、……俺の妻だからな」
欲に負けず、自分の身を案じてくれる可愛い妻だと照れ笑いで伝えられて胸がギュンってしました。ギュンって。
いやごめん、勿論愛してるから心配してるけど、三食昼寝付生活が手放せなかったのも事実なので無欲とは到底言えない私を許して……!
ただ、そういう理由で鍵束は家にいる間中イスハークさまが持っているし、そうでない場合は妻に預けることという誓約が王家とは結ばれていたらしい。
信頼関係ができたから、理由を話してくれたというわけで……それを愛と思ってしまうのだから、私だって重傷だ。
「でもこれって、いつか子どもができても受け継いでいくんです?」
「それは……他に適任者がいたら、押しつけるつもりだ」
「是非見つけて下さい」
負の遺産は残さないよ!
なんせ私は、ハッピーエンドを求めているので。
「あと、そのおひげは剃ってもらいたいわ。愛しい旦那様!」
そのたびに鍵束を渡されて、毎回同じ説明をされる。
一回目は鍵束を手元に置いて、刺繍をして過ごした。
二回目はその鍵で宝物庫を見た。キラキラしてまぶしかった。
三回目は美術庫を見た。初めて見る絵画とかがあって、寝室に飾りたいなと思った。
四回目は武器庫だった。イスハークさまが使っていた武器とか防具とか、下賜されたモノも放り込んであるらしい。後で聞いた。
とまあ、何回か夫がいない日があり、鍵を使って時間を潰したり両親や友人を招いて寂しさを紛らわせたりということがあった。
確かに大きな家に一人きり、家事もできずに話し相手であるイスハークさまがいないというのは、思った以上に辛い。
なにが辛いって、そりゃアナタ。
(することが、ない……!)
独身だった時はそれこそ『一人の時間がほしい!』と叫びたくなるほどお針子作業に追われていたモノだけれど、将軍の奥さまになってからはせいぜい刺繍をするくらい?
でもそれだってあんまり作ってため込んでも仕方ないし……。
貴族のお客さまなんて来られても困るし、かといって町の友人たちはみんな働いているからそんなしょっちゅう招くわけにはいかない。
こちとら平凡な庶民出身なんで、時間の潰し方も庶民なんですよ!
小難しい本とかじゃなくて大衆向けの恋愛小説とか買ってきてなんて言えないし、買いに行くにしても誰かついて来ちゃうとかあり得ない。
(……次に来てくれる時、お母さんに買ってきてもらおう)
かといって美術品やら宝物とか、そんな毎日みたいもんでもないしね。ちょっと見たら満足みたいな……所詮こちとら庶民なんで。
(あと見てないのは、この金の鍵だけかあ……)
決して使うなと説明された鍵。
それは何度見ても精巧な模様が施された、コレ一つでまるで工芸品みたいな綺麗な鍵。
(……そういや、前に鍵束を説明された時、なんだっけなあって思ったのよねえ)
しげしげとその鍵を見る。
イスハークさまにとって見られて困るモノが、この鍵がかかる部屋にあるってことなんだろうとは理解できる。
じゃあ、なんでその鍵をわざわざ私に渡したのかって話で……。
(試されてる、とか? それ以外は自由にしていいってまるで、そう、『あおひげ』見たい)
ふと前世で読んだ童話を思い出してくすって笑って、笑う所じゃないわ!
まさにそれじゃないか!
一般人の娘が、あおひげに見初められて結婚して幸せにしているけれど小さな鍵の部屋だけは入ってはいけないよと言われて夫が外出した際に、好奇心に負けて入ったらそこは殺害された前の妻たちの姿……! というホラー系童話。
確か色んなバージョンがあって『お前は裏切らないと思ったのに』とか、『お前みたいに愚かな女を殺すのが好きなんだ』とかそんな感じでなんだかんだ時間稼ぎして、兄たちが登場してあおひげを倒してハッピーエンド。
……いや?
よく思い出すとアレはどう考えても妻が悪いよね。
散々自由にさせてもらって、贅沢な暮らしさせてもらって、挙げ句に入るなって部屋に勝手に入って夫に罰として殺されそうになるのを逆に兄たちに殺させるんだもんね?
いやまあ、罰が殺害ってのも極振りだけど。
とにかく、それで夫の全財産をもらってハッピーエンドってかなりアレな童話よね。
(しかし酷似しすぎでしょ)
イスハークさまが青いヒゲ。
私は庶民で、彼は貴族。私に兄は二人、しかも騎士。
乞われて嫁いで、贅沢三昧。夫は留守の際に鍵束を渡す。
そして、極めつけは金の小さな鍵。
(ないわ……ないわ! つまり、私がこの鍵を使わなければこの幸せ三食昼寝付生活は安泰!! 手放せるわけがない……!!)
ぐっと手のひらの鍵束を握りしめる。ちょっと量が多くて握り切れてないけれど。
でも人間、ダメだと言われると好奇心が忍び寄る生き物だ。
私だって命は惜しいし、この生活を手放したくないし、なによりイスハークさまを……愛している、と思う。
私を前にすると今でもあの逞しい大男が触れる許可を求めて挙動不審になるのが可愛いし、なんなら彼との子どもが早くほしいと思うくらいにはもう私も溺れている。
「今帰ったよ、セリナ。……どうかしたのか?」
「おかえりなさい、イスハークさま!」
この鍵、いっそ箱にでも入れるか……?
そう思い悩む私の元に、夫が帰ってきて私はほっとする。
確か今日は野盗が出るから退治しに行くと言っていたから、怪我がないようで何よりだ。
「お怪我は?」
「ない。俺の妻はいつまでたっても心配性だ」
「あら、妻なら当然だわ」
「そういうものか?」
「そういうものです」
くすくす笑いながら、私がすり寄ればイスハークさまは抱きしめてくれる。
少しだけ汗のにおいがするから、きっと帰ってすぐ私に会いに来たのだと思うと私の胸は満たされた。
「あ、そうだ。イスハークさま、今日はもうお出かけなさらない?」
「ああ。報告書は明日以降にするつもりだ」
「では、私の話を聞いてくれますか? この鍵についてご相談が……」
「鍵が、どうかしたのか?」
その話題に触れた途端、甘ったるい空気が霧散してぴりっと震えた気がした。
だけど、この程度で私も怯まない。町にいたごろつき連中と違って、イスハークさまはいきなり暴力に訴えかけるなんてことはないという信頼がなせる技だ。
ふふん、私、愛されてるからね!
「ああ、いえ。この鍵を使うなと言われている通りにしていますけど、万が一があるといけないのでこれだけ外して箱にしまうかイスハークさまに持っていていただくわけにはいかないかなって」
「……む」
「それに他の宝物庫とかは一通り見ましたし、あなたが外出している間使うこともそうなかなって」
「……そうか」
「イスハークさま?」
「いや、すまない。実を言うとそれは魔法がかかっていて、鍵束から外せないんだ」
「えっ、そうなんですか?」
なんだその魔法。
私が呆気にとられていると、イスハークさまは溜め息を深々つきながら私を抱き上げた。
唐突なその行動に目を白黒させている間に、彼は大股で歩いて執務室までやってくると、どかりと椅子に座る。……私を抱えたまま。
「この部屋に、その金の鍵を使う扉がある」
「そういうの教えなくていいですから」
だから使いたくないっつってんじゃん? 聞いてた?
思わずそんな気持ちが声に乗っかっていたんだろう、可愛くないと自分でも思う低い声が出た。
そんな私の気持ちを理解しているのか、イスハークさまもうんうんと頷いている。
「一番目の妻は正直わからないが、二番目の妻と三番目の妻は、おそらく扉を探した」
「えっ」
「おそらく、俺が一番大事にしている宝物があると思ったんだろう。二番目の妻の場合は、愛されている証拠にしたいとかなんとか言っていたらしいが……」
妻なんだからなんでもかんでも明かしてほしい、そういうタイプだったらしい。
平素ならイスハークさまもそれを相手できたのだろうけれど、小競り合い関係で留守にしていたり疲れていたこともあって別離となったってわけね。
三番目の人は……まあ、お金が欲しかったんだろう。
「だがここにあるのは、宝物なんかじゃない。呪いの品だ」
「え……」
「王家に頼まれて、発動したら俺がそれを切り伏せることになっている。この鍵束は、鍵が鍵を封じるとかそんなものらしい」
「やだ物騒」
「本当にそうだ」
平凡主婦にそんな話をされても困るんですけども。
なんだ発動したらって。なんか厄介なモノが封印されたブツがこんなとこにあるとか知らんかったわ。っていうかまあ、王家から預けられたならそんな口外できないでしょうが。
「……何で教えてくれたんです?」
「セリナは、……俺の妻だからな」
欲に負けず、自分の身を案じてくれる可愛い妻だと照れ笑いで伝えられて胸がギュンってしました。ギュンって。
いやごめん、勿論愛してるから心配してるけど、三食昼寝付生活が手放せなかったのも事実なので無欲とは到底言えない私を許して……!
ただ、そういう理由で鍵束は家にいる間中イスハークさまが持っているし、そうでない場合は妻に預けることという誓約が王家とは結ばれていたらしい。
信頼関係ができたから、理由を話してくれたというわけで……それを愛と思ってしまうのだから、私だって重傷だ。
「でもこれって、いつか子どもができても受け継いでいくんです?」
「それは……他に適任者がいたら、押しつけるつもりだ」
「是非見つけて下さい」
負の遺産は残さないよ!
なんせ私は、ハッピーエンドを求めているので。
「あと、そのおひげは剃ってもらいたいわ。愛しい旦那様!」
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