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翌日。
まさか本当に来るとは思っていませんでした。
正装のイスハーク・ヴァヤジャダン将軍が、町の洋裁店に来るとか誰も思わないじゃん……?
誰だよこの人の容貌が恐ろしいって。もしかして美貌が過ぎて恐ろしいってこと? それなら同意するわ!
青と黒が入り交じった髪、顎髭は綺麗に剃り落とされたらもうナイスミドルのお出ましですよ。それがパリッとした軍服に身を包んでいて……多分体格が良いんだろう。服に着られているっていうか、その服の下はさぞかし逞しいんでしょうねって雰囲気が……嫌私は痴女か。
そんな男性が花束を持って立っていた挙げ句に私を見てぱっと笑顔を見せるとか!
なんだあの恋する男の目! そうですね、求婚されてたんだった!
ドアを開けた瞬間、閉めそうになったよね!!
それを堪えた私、偉いと思うんだ……。
あと鼻血が出なかった点も褒められていいと思うんだ……。
そこからはあれよあれよと話が進んで、なんと両親は私の嫁入りに大賛成。
えっ、ちょっとまってバツが三つもついてる男に嫁がせるのをなんの躊躇いもナシってどういうことなの両親よ。
我、汝らが愛する娘ぞ?
父の「いやー、そんなにまで情熱的にこんな平凡なうちの娘を求めていただけるなんて!」とか、母の「女は求められてこそっていうけれど、こんな素敵な方に平凡なうちの娘が見初められるだなんて……!」とかちょっと待てオイって三度見したわ。
夫婦揃って平凡っていうんじゃない!
自分が一番平凡ってわかってるけど、親の口から聞くとかダメージひどすぎるわ!!
私の意見など殆ど聞かれずに嫁入りの段取りを話す両親を止めたのは、なんとヴァヤジャダンさまだった。
好感度爆上がりしますよ……でもまだほら、初恋もまだなのに嫁入りはしたくないっていうかですね。
そんな私を見て、彼は微笑んだ。
「セリナ嬢の気持ちもありましょう、まずは互いに親交を深めたいと思います。どうかご両親には手間をおかけいたしますが、我が家にて歓待をさせていただきたい」
ヴァヤジャダンさまのその言葉に、うちの両親は一も二もなく賛成した。
そしてその日のうちに私は豪邸に招かれたのだ。
(私の意見は、どこへ……?)
それでもまあ、ヴァヤジャダンさまはとても紳士だった。間違いなく、紳士。
昨日の唐突な求婚はともかく、ちゃんと無理強いすることなく翌日正装でご挨拶に来てくれて手土産の花束も忘れず、身分差もあるのにうちの両親に対しても礼節をもって接してくれた。
そして私に視線を向けては甘ったるく微笑むことも忘れない。ヒゲのせいでよくわかんないけども。
(その日のうちに嫁いでこいと命令することだって許される身分なのに、私の気持ちを考えて親交を深めよう、だなんて)
悪い人じゃないのかも知れない。そう思った。
だってこの世界、親が決めた結婚相手がいたなら子どもの意見なんて無視だ。
恋愛結婚だって認められているけど、親が反対されたら駆け落ちするしかない。でも駆け落ちしたカップルが見知らぬ土地で受け入れられるってこともない。
そういう意味では大変閉鎖的なのだ。
今まで両親は私が『子どもだから』『跡継ぎだから』ということでまだ結婚相手を探していなかっただけで、もうちょっと修行が進んだら婿を見つけてきてたんだろうなと頭では理解している。
(……それなら、お母さんが言っていたように『求められてこそ』の方がいいのかな。なんでかはよくわかんないけど、好いてくれているみたいだし)
豪邸の中には使用人がちゃんといて、私たちはよくわからないテーブルマナーに四苦八苦しながらも食べたこともないような豪勢な料理に舌鼓を打ち、見たこともないような美術品に目を丸くして……大体一週間くらい過ごした気がする。
その間もヴァヤジャダンさまは、ずっと両親と私に話を振ってくれたり、不自由がないか案じてくれたりしてくれた。
演技とは到底思えなくて、私もチョロいなって自分で思いつつ彼の人柄に惹かれていった。
気がつけば、イスハークさまって呼ぶようになっていた。
(この人なら、いいかも)
だってそうじゃない?
将軍職にあるから危険は隣り合わせだろうけど、隣国との諍いも落ち着いた今はそう出陣だってないはずだし、そう思えば国家公務員で食いっぱぐれはなさそう。
噂だと随分畏れられているみたいだけれど、そのおかげかこの家で過ごす分には静かで来客も少なそうだし……社交界ってやつとも縁遠いとなれば、庶民出身の私としては願ったり叶ったりだ。
つまり、理想的な夫なのでは……?
となると、問題はやはり今までの結婚相手だ。
なにかしら嫌なことがあったりしたから離縁しているのだと思う。
夫婦になるのだとしたら、私だって避けられない。
「イスハークさま」
「セリナ嬢」
「今日は、どうしてもお話ししたいことがあって」
「なにかな?」
小娘を前におどおどとする大男というのはなんとも笑いを誘うんだけど、そこはぐっと我慢した。
だってほら、私にとっても大事なことだからね?
「ここ数日、共に過ごさせていただいて、イスハークさまのお人柄を知りました。それで、結婚を受けても良いかと思ったのです」
「おお……!」
「ですが!」
喜んで両手を広げ、私を抱きしめようとするのを手を前に出して突っぱねる。
いや、なんだ大型犬か? 可愛いな?
でもまだダメだ! ステイでお願いします!!
「ご結婚、なさってたんですよね。前の奥さまたちの話を、聞きたいんです」
「ま、えの、妻……ですか。それは……」
「行方不明だとか、イスハークさまが処断したのだとか、そんな噂があることも知っていますが違うと思っています。ですから、どうして離婚したのかを知っておきたいのです」
「……なぜか、聞いても」
「だって」
離婚理由によってはそれって私にもあるかもしれないことじゃない?
例えば性格の不一致とか、好みの不一致とか。
浮気とかなら論外だがな!
イスハークさまが奥さんに満足できず浮気して、それを次の妻にした……とかだったら申し訳ないけど私もお断り申し上げる。
(あっ、でもそれなら普通教えないか。私の大馬鹿野郎!)
信じてるからって言われて真実を告げる必要はないんだよ!
どうしてそこに思い至らなかった……!!
私は動揺を必死に飲み込んで、そっとイスハークさまを見上げた。
「……最初の妻は、戦から戻る俺が恐ろしい、と言って去りました」
「え……」
「二人目の妻は、調停を結んだ後も小競り合いが絶えず、それに駆り出されあまり帰れずにいたところ、別れを切り出されました」
「ええ……」
「そして、三人目は」
イスハークさまが、言葉を続けようとして飲み込んだのを見て私も思わず息をのみました。
彼は辛そうな表情から深々と溜め息を吐き出して、地を這うような声を出しました。
「……金を持って、情夫と逃げたのです……!」
「えええ……」
ちょっと思ったよりも酷い内容だな?
まだ浮気とかの方が良かったな? いや、三人目は浮気だった。
「いずれも、紹介されるままに結婚したゆえに互いに思い入れがなかったことが起因しているのだろうとは思ったし、一人目と二人目に関しては俺が悪かったのだろうと反省もしている。だから、今度は……愛し、愛される関係になりたいと、思って」
しょんぼりとする大男。
ああ、これが嘘でもきゅんとしちゃった以上、私はチョロインと呼ばれても構わない!
「……私と一緒で、あなたが幸せになれるなら」
「幸せになれる。セリナは、俺の身を案じてくれる優しさを持っていた。何者かも知らずとも、大勢に疎まれた俺に笑顔を向けてくれた、そんなセリナと共に幸せになりたい……!」
「イスハークさま」
こうして、私はイスハーク・ヴァヤジャダンの妻となったのだ。
結婚してからも、彼は満点の夫だった。
私の実家への融資をしてくれたことも大変ありがたかった。跡取りは弟子を雇ってそこから見つけるらしい。
大店にいきなりしないあたりは、父も堅実なのか小心者なのか……後者だな、多分。
おはようからおやすみまで彼は大変紳士だった。
彼を畏れる人たちが理解できないくらいに、まるで蜂蜜漬けの生活だ。
いや、新婚なんだからこのくらい当然?
でも、そんなある日のこと。
「すまない、どうしても外せない用があるんだ。三日程度で帰ってくるから……家の、特別な部屋の鍵は君に預けていこう。用事はいつも通り使用人にやってもらうんだよ」
「はい、イスハーク」
「ああ、それと。この鍵束の中に一つだけ小さい金色の鍵があるだろう? それは決して使ってはいけないよ」
「……? わかりました」
あれ?
なんか私、似たようなことを聞いたことがあるような……。なんだっけ?
それじゃ、と急ぎ足で出て行った夫の背中を見送って、私は首を傾げたのだった。
まさか本当に来るとは思っていませんでした。
正装のイスハーク・ヴァヤジャダン将軍が、町の洋裁店に来るとか誰も思わないじゃん……?
誰だよこの人の容貌が恐ろしいって。もしかして美貌が過ぎて恐ろしいってこと? それなら同意するわ!
青と黒が入り交じった髪、顎髭は綺麗に剃り落とされたらもうナイスミドルのお出ましですよ。それがパリッとした軍服に身を包んでいて……多分体格が良いんだろう。服に着られているっていうか、その服の下はさぞかし逞しいんでしょうねって雰囲気が……嫌私は痴女か。
そんな男性が花束を持って立っていた挙げ句に私を見てぱっと笑顔を見せるとか!
なんだあの恋する男の目! そうですね、求婚されてたんだった!
ドアを開けた瞬間、閉めそうになったよね!!
それを堪えた私、偉いと思うんだ……。
あと鼻血が出なかった点も褒められていいと思うんだ……。
そこからはあれよあれよと話が進んで、なんと両親は私の嫁入りに大賛成。
えっ、ちょっとまってバツが三つもついてる男に嫁がせるのをなんの躊躇いもナシってどういうことなの両親よ。
我、汝らが愛する娘ぞ?
父の「いやー、そんなにまで情熱的にこんな平凡なうちの娘を求めていただけるなんて!」とか、母の「女は求められてこそっていうけれど、こんな素敵な方に平凡なうちの娘が見初められるだなんて……!」とかちょっと待てオイって三度見したわ。
夫婦揃って平凡っていうんじゃない!
自分が一番平凡ってわかってるけど、親の口から聞くとかダメージひどすぎるわ!!
私の意見など殆ど聞かれずに嫁入りの段取りを話す両親を止めたのは、なんとヴァヤジャダンさまだった。
好感度爆上がりしますよ……でもまだほら、初恋もまだなのに嫁入りはしたくないっていうかですね。
そんな私を見て、彼は微笑んだ。
「セリナ嬢の気持ちもありましょう、まずは互いに親交を深めたいと思います。どうかご両親には手間をおかけいたしますが、我が家にて歓待をさせていただきたい」
ヴァヤジャダンさまのその言葉に、うちの両親は一も二もなく賛成した。
そしてその日のうちに私は豪邸に招かれたのだ。
(私の意見は、どこへ……?)
それでもまあ、ヴァヤジャダンさまはとても紳士だった。間違いなく、紳士。
昨日の唐突な求婚はともかく、ちゃんと無理強いすることなく翌日正装でご挨拶に来てくれて手土産の花束も忘れず、身分差もあるのにうちの両親に対しても礼節をもって接してくれた。
そして私に視線を向けては甘ったるく微笑むことも忘れない。ヒゲのせいでよくわかんないけども。
(その日のうちに嫁いでこいと命令することだって許される身分なのに、私の気持ちを考えて親交を深めよう、だなんて)
悪い人じゃないのかも知れない。そう思った。
だってこの世界、親が決めた結婚相手がいたなら子どもの意見なんて無視だ。
恋愛結婚だって認められているけど、親が反対されたら駆け落ちするしかない。でも駆け落ちしたカップルが見知らぬ土地で受け入れられるってこともない。
そういう意味では大変閉鎖的なのだ。
今まで両親は私が『子どもだから』『跡継ぎだから』ということでまだ結婚相手を探していなかっただけで、もうちょっと修行が進んだら婿を見つけてきてたんだろうなと頭では理解している。
(……それなら、お母さんが言っていたように『求められてこそ』の方がいいのかな。なんでかはよくわかんないけど、好いてくれているみたいだし)
豪邸の中には使用人がちゃんといて、私たちはよくわからないテーブルマナーに四苦八苦しながらも食べたこともないような豪勢な料理に舌鼓を打ち、見たこともないような美術品に目を丸くして……大体一週間くらい過ごした気がする。
その間もヴァヤジャダンさまは、ずっと両親と私に話を振ってくれたり、不自由がないか案じてくれたりしてくれた。
演技とは到底思えなくて、私もチョロいなって自分で思いつつ彼の人柄に惹かれていった。
気がつけば、イスハークさまって呼ぶようになっていた。
(この人なら、いいかも)
だってそうじゃない?
将軍職にあるから危険は隣り合わせだろうけど、隣国との諍いも落ち着いた今はそう出陣だってないはずだし、そう思えば国家公務員で食いっぱぐれはなさそう。
噂だと随分畏れられているみたいだけれど、そのおかげかこの家で過ごす分には静かで来客も少なそうだし……社交界ってやつとも縁遠いとなれば、庶民出身の私としては願ったり叶ったりだ。
つまり、理想的な夫なのでは……?
となると、問題はやはり今までの結婚相手だ。
なにかしら嫌なことがあったりしたから離縁しているのだと思う。
夫婦になるのだとしたら、私だって避けられない。
「イスハークさま」
「セリナ嬢」
「今日は、どうしてもお話ししたいことがあって」
「なにかな?」
小娘を前におどおどとする大男というのはなんとも笑いを誘うんだけど、そこはぐっと我慢した。
だってほら、私にとっても大事なことだからね?
「ここ数日、共に過ごさせていただいて、イスハークさまのお人柄を知りました。それで、結婚を受けても良いかと思ったのです」
「おお……!」
「ですが!」
喜んで両手を広げ、私を抱きしめようとするのを手を前に出して突っぱねる。
いや、なんだ大型犬か? 可愛いな?
でもまだダメだ! ステイでお願いします!!
「ご結婚、なさってたんですよね。前の奥さまたちの話を、聞きたいんです」
「ま、えの、妻……ですか。それは……」
「行方不明だとか、イスハークさまが処断したのだとか、そんな噂があることも知っていますが違うと思っています。ですから、どうして離婚したのかを知っておきたいのです」
「……なぜか、聞いても」
「だって」
離婚理由によってはそれって私にもあるかもしれないことじゃない?
例えば性格の不一致とか、好みの不一致とか。
浮気とかなら論外だがな!
イスハークさまが奥さんに満足できず浮気して、それを次の妻にした……とかだったら申し訳ないけど私もお断り申し上げる。
(あっ、でもそれなら普通教えないか。私の大馬鹿野郎!)
信じてるからって言われて真実を告げる必要はないんだよ!
どうしてそこに思い至らなかった……!!
私は動揺を必死に飲み込んで、そっとイスハークさまを見上げた。
「……最初の妻は、戦から戻る俺が恐ろしい、と言って去りました」
「え……」
「二人目の妻は、調停を結んだ後も小競り合いが絶えず、それに駆り出されあまり帰れずにいたところ、別れを切り出されました」
「ええ……」
「そして、三人目は」
イスハークさまが、言葉を続けようとして飲み込んだのを見て私も思わず息をのみました。
彼は辛そうな表情から深々と溜め息を吐き出して、地を這うような声を出しました。
「……金を持って、情夫と逃げたのです……!」
「えええ……」
ちょっと思ったよりも酷い内容だな?
まだ浮気とかの方が良かったな? いや、三人目は浮気だった。
「いずれも、紹介されるままに結婚したゆえに互いに思い入れがなかったことが起因しているのだろうとは思ったし、一人目と二人目に関しては俺が悪かったのだろうと反省もしている。だから、今度は……愛し、愛される関係になりたいと、思って」
しょんぼりとする大男。
ああ、これが嘘でもきゅんとしちゃった以上、私はチョロインと呼ばれても構わない!
「……私と一緒で、あなたが幸せになれるなら」
「幸せになれる。セリナは、俺の身を案じてくれる優しさを持っていた。何者かも知らずとも、大勢に疎まれた俺に笑顔を向けてくれた、そんなセリナと共に幸せになりたい……!」
「イスハークさま」
こうして、私はイスハーク・ヴァヤジャダンの妻となったのだ。
結婚してからも、彼は満点の夫だった。
私の実家への融資をしてくれたことも大変ありがたかった。跡取りは弟子を雇ってそこから見つけるらしい。
大店にいきなりしないあたりは、父も堅実なのか小心者なのか……後者だな、多分。
おはようからおやすみまで彼は大変紳士だった。
彼を畏れる人たちが理解できないくらいに、まるで蜂蜜漬けの生活だ。
いや、新婚なんだからこのくらい当然?
でも、そんなある日のこと。
「すまない、どうしても外せない用があるんだ。三日程度で帰ってくるから……家の、特別な部屋の鍵は君に預けていこう。用事はいつも通り使用人にやってもらうんだよ」
「はい、イスハーク」
「ああ、それと。この鍵束の中に一つだけ小さい金色の鍵があるだろう? それは決して使ってはいけないよ」
「……? わかりました」
あれ?
なんか私、似たようなことを聞いたことがあるような……。なんだっけ?
それじゃ、と急ぎ足で出て行った夫の背中を見送って、私は首を傾げたのだった。
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