人妻絵美の聖愛白書

翠乃古鹿

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第2章

変妖の淫ら妻③

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 さすがに貴志も最初からアナルセックスは時期尚早と判断し、再び肉の凶器は無毛の割れ目を襲った。
 最初とは比べ物にならないくらいに、荒々しく絵美を責め立てた。
 この時絵美は、愛する夫に抱かれながら、目を閉じた瞳の中には貴志以外の男たちの顔が浮かんでいたという。
「貴志さんの腕の中で三度目のエクスタシーを迎えた絵美は、自分は何て罪深い女なんだろうと思って、涙を流したの……」
 ……ごめんなさい、あなた。絵美は、変わってしまったの……。
 と心の中で夫に詫びながらも、大倉たちだけでなく、同僚の男性教師たちに輪姦される妄想の中でアクメを迎えていたのだ。
 マゾ女にとって、愛の営みは凌辱される行為に置き換えられ、被虐のセックスでしか快感を得られなくなっていたようだ。
 涙の訳をたずねられた絵美は、
「ごめんなさい。嬉しくて、こんな幸せでいいのかしらと思ったら、何故か涙が出てきたの」と答えた。
 罪深い自分の嘘にさいなまれながらも、夫の胸に顔を埋めた絵美は、つかの間の幸せに身体をゆだねた。
 …………
 予想通り、絵美が学校を辞めて関西赴任について行っても良いかと尋ねて来た。
「身体の具合が悪くなって初めて気がついたの。家族は一緒にいるのが一番だって……」
 妻の申し出に、貴志は内心ほくそ笑んだ。
 絵美の追い詰められた気持ちが、手に取るように分かったからだ。
 それは同時に、貴志にとってはサディストの封印を解き放ち、絵美を奴隷妻にする格好の足がかりとなった。
 貴志の賛同を得て、絵美はようやく救われる思いがしたのだろう、この日を境に従順な女に変容していった。
「明日は土曜日だし、久しぶりに二人で、何処かに出かけようか」
「でも、娘がいるし……」
「塾に行ったら、そのまま友達と遊びに出かけて夕方まで帰ってこないのだろう? 少しくらい出かけても大丈夫さ」
「でも、何処に行くつもりなの?」
 絵美の問いに、貴志は耳打ちするように答えた。
「ラブホテルさ……いいだろ?」
 絵美は驚きながらも淫らな期待に上気するように頬を赤く染め、首を縦に振った。
 しかも絵美はミニスカートで、ノーパンノーブラという条件も承諾した。
 貴志は最初、全裸に薄い春コート一枚でと冗談めかして希望していたが、ひとしきりの押し問答の末、拝むように懇願する夫の姿に押し切られた形だった。
 翌日、独身時代の服に身を包んだ絵美は、ぎこちない足取りで家を出た。
 数年ぶりに穿いたミニスカートは、ただでさえ下半身が心もとない。
 だが、その奥にはノーパンだけではない淫猥な秘密を隠していた。
 駐車場に車を取りに行っている間、一人残された絵美は、引っ越して来たばかりだという中年の夫婦に声を掛けられた。
 だが、すぐに車が迎えが来ので、一通りの挨拶を交わしただけで助手席に乗り込んだ。
 貴志は絵美の太腿に手を伸ばした。
「だめよ、お隣さんが見ているわ」
「大丈夫さ。お隣さんは二人とも部屋に戻ったみたいだし、誰も見ていないさ」
 そう言ってミニスカートの裾をまくり上げた貴志は、股間に埋め込まれたコケシ人形を確かめると車を発進させた。
「何を話してたんだ? コケシが抜け落ちるんじゃないかと、ヒヤヒヤしたよ。この次はパンティは穿いた方が良さそうだな」
 と楽しそうに言った。
 絵美も貴志と同じ思いだったらしく、中年夫婦と挨拶している間も、コケシが抜け落ちないか気が気ではなかったと言った。
 股間のコケシ人形は、出かける直前に貴志が挿入したものだ。
 出かける支度の終わった絵美を洗面所で後ろから抱きしめた貴志は、ミニスカートを捲り上げて股間に指を這わせた。
 ラブホテルの期待で既に濡れていた女の割れ目は、楽々と夫の指を受け入れた。
 無抵抗で受け入れる絵美に、貴志は秘密に用意したコケシ人形を取り出した。
 男根とほぼ同じ大きさの人形には、等間隔にゴム紐が巻かれていた。
 節くれ立ったように変形した人形が、何に使われる物かは一目瞭然だった。
「絵美が僕と一緒に大阪に行きたいのなら、ホテルに着くまでこの人形をオマンコに入れたままにしておくんだ」
 貴志は、わざと卑猥な言い方で大型のコケシ人形をかざした。
 鏡に映ったコケシ人形を見て夫の意図を察した絵美は、貴志を恨めし気に見上げた。
 その上気した顔には、淫らな瞳が宿っていたのを貴志は見逃さなかった。
「そんな顔をするなよ。絵美が嫌なら無理にとは言わなけど、大阪行きは保留かな」
 絵美は何か言いたそうにしていたが、諦めたように腰を突き出して両脚を開いた。
 コンドームが被せられ、絵美の胎内の奥深くまで挿入されたコケシ人形は、くびれた頭部だけがはみだしていた。
 歩くたびに刺激する淫具と化したコケシ人形を、絵美は抜け落ちないように力を入れていなければならなかったのだ。
 ……以前の絵美なら、白昼の淫らな行動に非難と叱責の目を向けていただろう……。
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