1 / 57
序章壱
奈落の刻印①
しおりを挟む
目覚めると、股座に素っ裸の女が潜り込んで顔を埋めていた。昔、『義姉さん』と呼んでいた女だ。
兄との結婚生活に終止符を打った高島絵美は、旧姓の菊名絵美に戻っていた。
離婚の原因は絵美の浮気だ。
それもただの浮気じゃない。
高校の教師だった絵美は、卒業した教え子たちを誘惑して、姦淫にふけってたのだ。
それも一人や二人ではないらしい。
分かっているだけでも、十数人いたと兄から聞いている。
絵美には、拭いがたい背信の代償として、多額の慰謝料という借金が残った。
高校教師としてのキャリアは地に堕ち、二度と教壇に立つ事はできないだろう。
淫売姦婦という不名誉な呼称で居場所を追われ、全てを失った絵美がここにいる。
「……転落のきっかけ? 今更そんなこと聞いて、どうするの……」
絵美は怪訝な表情で顔を上げた。勃起した肉茎は離そうとしない。長い舌でペロペロと亀頭を舐めている。
どこまでも淫乱な女だ……。
「義姉さんは昔、おれの憧れだったんだぜ。こんな淫売とは思わなかったけどな」
「わたしはもう、清志さんの義姉じゃないのよ……でも、いいわ、話してあげる。でも、その前に……」
絵美は清志に跨ると、勃起の上に腰を落として繋がった。
絵美の転落は、学校の保健室で淫行に及ぶ姿が、同僚の女教師に見つかったことから始まった。
同窓会と称して集まった十人ものOBたちを相手に、輪姦という禁断の悦楽に浸っていた絵美は高津先生の登場に気がつかず、教え子たちの肉棒を舐めしゃぶっていた。
「ここで何をやっているの!」
女教師の金切り声に、絵美を取り囲んでいた男たちは慌てふためくように逃げ散った。
「た、高島先生……」
精液まみれの絵美だけが取り残され、言葉を失った女教師が驚愕の表情で立っていた。
彼女は忘れ物を取りに学校に来たのだが、日曜日なのに何やら保健室が騒がしいのを不審に思い、事務所にいた男性職員を連れて確かめに来てみると、下半身を露出した数人の男たちが保健室から出入りしているのを見つけた。
何事かと急いで保健室に入ると、全裸で淫行に及ぶ絵美を発見したのだ。
後に彼女は……
「汚らわしい卑猥な言葉で彼らを誘惑し、見るに耐えない淫ら仕草で淫行に及ぶ高島先生は、まるで商売女のようだった」
と、語っていた。
騒ぎを聞きつけた宿直の松原先生と用務員の江田が駆けつけ、呆然として固まったように動かない全裸の絵美にシーツを被せた。
二人は、他の生徒の目に触れないように用務員室に絵美を運ぶと、校長と教頭に連絡をとった。
こうして事件は発覚した。
松原と江田は、この時のことを……
「高島先生が色狂いの淫乱症だということが分っていたのですが、本人も学校を辞めることですし、まさかここまでの事をしでかすとは思いもよらず、もっと早く教頭先生なり、校長先生に相談すべきだったと、不肖松原、誠に持って反省しております。高島先生の淫行の犠牲となった卒業生の彼らに、申し訳ない気持で一杯です」
「今だから言えますけど、実は、高島先生に誘惑されたのは一度や二度じゃありゃしません。こんな事、誰にも言えませんよ。私にしたら今回の事も、高島先生ならやりかねないと思いますね」
と言って、二人は絵美を貶めた。
弁明の余地はなかった。十人もの卒業生たちと、自ら淫行に及んだのは事実なのだ。
学校側は、この前代未聞の事件に対応を苦慮した。
約一ヶ月前、問題のある不良生徒たちが起こした、他校との乱闘事件の余韻がまだ冷めやらぬ中での不祥事だった。
絵美が淫行に及んだ卒業生たちが落ちこぼれの不良ではなく、一度も問題を起こした事のない真面目で優秀な生徒たちだったことも対応を慎重なものにした。
絵美のような淫売女が教師をしていたとなれば進学校としての名声に傷がつき、学校経営すら危ぶまれる事になりかねない。
学校側も、そんな最悪な事態は避けなければならなかった。
松原先生の証言を裏付けるように、絵美が淫行教師だとする証拠が次々と出て来た。
事件の当日、連絡を受けて真っ先に駆けつけた教頭は、全裸で自慰に励む絵美の卑猥な姿を目撃していた。
高津先生や松原先生たちから事件の詳細を聞いた教頭は、直ぐにでも絵美から話を聞こうと用務員室に向かった。入り口で待っていた用務員が駆けつけた教頭たちを制止し、窓から用務員室の中を覗くように促すと、卑猥な淫具を挿入した尻を向け、淫らな声を上げて自慰に没頭する絵美の姿があった。
教頭は、『高島先生が色狂いの淫乱症だという松原先生の説明を聞いたときは半信半疑だったが、その時初めて高島先生の淫乱症を理解した』と証言している。
その後、絵美の使っていた机や持ち物から数種類の淫具が見つかった。OBたちが持っていたという数枚の写真が公開され、教頭の言葉を裏付けた。
いずれの写真にも、全裸で淫行に及ぶ絵美が満面の笑みを浮かべて写っていたのだ。
兄との結婚生活に終止符を打った高島絵美は、旧姓の菊名絵美に戻っていた。
離婚の原因は絵美の浮気だ。
それもただの浮気じゃない。
高校の教師だった絵美は、卒業した教え子たちを誘惑して、姦淫にふけってたのだ。
それも一人や二人ではないらしい。
分かっているだけでも、十数人いたと兄から聞いている。
絵美には、拭いがたい背信の代償として、多額の慰謝料という借金が残った。
高校教師としてのキャリアは地に堕ち、二度と教壇に立つ事はできないだろう。
淫売姦婦という不名誉な呼称で居場所を追われ、全てを失った絵美がここにいる。
「……転落のきっかけ? 今更そんなこと聞いて、どうするの……」
絵美は怪訝な表情で顔を上げた。勃起した肉茎は離そうとしない。長い舌でペロペロと亀頭を舐めている。
どこまでも淫乱な女だ……。
「義姉さんは昔、おれの憧れだったんだぜ。こんな淫売とは思わなかったけどな」
「わたしはもう、清志さんの義姉じゃないのよ……でも、いいわ、話してあげる。でも、その前に……」
絵美は清志に跨ると、勃起の上に腰を落として繋がった。
絵美の転落は、学校の保健室で淫行に及ぶ姿が、同僚の女教師に見つかったことから始まった。
同窓会と称して集まった十人ものOBたちを相手に、輪姦という禁断の悦楽に浸っていた絵美は高津先生の登場に気がつかず、教え子たちの肉棒を舐めしゃぶっていた。
「ここで何をやっているの!」
女教師の金切り声に、絵美を取り囲んでいた男たちは慌てふためくように逃げ散った。
「た、高島先生……」
精液まみれの絵美だけが取り残され、言葉を失った女教師が驚愕の表情で立っていた。
彼女は忘れ物を取りに学校に来たのだが、日曜日なのに何やら保健室が騒がしいのを不審に思い、事務所にいた男性職員を連れて確かめに来てみると、下半身を露出した数人の男たちが保健室から出入りしているのを見つけた。
何事かと急いで保健室に入ると、全裸で淫行に及ぶ絵美を発見したのだ。
後に彼女は……
「汚らわしい卑猥な言葉で彼らを誘惑し、見るに耐えない淫ら仕草で淫行に及ぶ高島先生は、まるで商売女のようだった」
と、語っていた。
騒ぎを聞きつけた宿直の松原先生と用務員の江田が駆けつけ、呆然として固まったように動かない全裸の絵美にシーツを被せた。
二人は、他の生徒の目に触れないように用務員室に絵美を運ぶと、校長と教頭に連絡をとった。
こうして事件は発覚した。
松原と江田は、この時のことを……
「高島先生が色狂いの淫乱症だということが分っていたのですが、本人も学校を辞めることですし、まさかここまでの事をしでかすとは思いもよらず、もっと早く教頭先生なり、校長先生に相談すべきだったと、不肖松原、誠に持って反省しております。高島先生の淫行の犠牲となった卒業生の彼らに、申し訳ない気持で一杯です」
「今だから言えますけど、実は、高島先生に誘惑されたのは一度や二度じゃありゃしません。こんな事、誰にも言えませんよ。私にしたら今回の事も、高島先生ならやりかねないと思いますね」
と言って、二人は絵美を貶めた。
弁明の余地はなかった。十人もの卒業生たちと、自ら淫行に及んだのは事実なのだ。
学校側は、この前代未聞の事件に対応を苦慮した。
約一ヶ月前、問題のある不良生徒たちが起こした、他校との乱闘事件の余韻がまだ冷めやらぬ中での不祥事だった。
絵美が淫行に及んだ卒業生たちが落ちこぼれの不良ではなく、一度も問題を起こした事のない真面目で優秀な生徒たちだったことも対応を慎重なものにした。
絵美のような淫売女が教師をしていたとなれば進学校としての名声に傷がつき、学校経営すら危ぶまれる事になりかねない。
学校側も、そんな最悪な事態は避けなければならなかった。
松原先生の証言を裏付けるように、絵美が淫行教師だとする証拠が次々と出て来た。
事件の当日、連絡を受けて真っ先に駆けつけた教頭は、全裸で自慰に励む絵美の卑猥な姿を目撃していた。
高津先生や松原先生たちから事件の詳細を聞いた教頭は、直ぐにでも絵美から話を聞こうと用務員室に向かった。入り口で待っていた用務員が駆けつけた教頭たちを制止し、窓から用務員室の中を覗くように促すと、卑猥な淫具を挿入した尻を向け、淫らな声を上げて自慰に没頭する絵美の姿があった。
教頭は、『高島先生が色狂いの淫乱症だという松原先生の説明を聞いたときは半信半疑だったが、その時初めて高島先生の淫乱症を理解した』と証言している。
その後、絵美の使っていた机や持ち物から数種類の淫具が見つかった。OBたちが持っていたという数枚の写真が公開され、教頭の言葉を裏付けた。
いずれの写真にも、全裸で淫行に及ぶ絵美が満面の笑みを浮かべて写っていたのだ。
2
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる