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しおりを挟むあれから迎えに来てくれたシェイン先生と共にお店へと向かった。
お肉がおいしいと言っていたが本当においしくてペロリと平らげたらシェイン先生に笑われてしまった。まぁおいしいお肉をご馳走してもらったので気にしないことにするが。
それにいくらか緊張していたこともあってかお酒も進んでしまった。この身体はあまりお酒に強くないようで眠くなってきたが、シェイン先生の前で醜態を晒すわけにはいかないのでなんとか耐えている状況だ。
「いつ見てもセレーナ先生の髪は目を引くな」
「…やっぱり目立ちますか?」
「いや、とても綺麗だ」
「なっ!?そ、そんなこと言って、どうせシェイン先生も、私の魔力にしか、興味ないんですよね?」
「え、違っ…!」
「いいんです!いいんですよ、そんなの慣れっこですし、私にはそれくらいしか、価値がないんですから。そうじゃなければ、家族から疎まれて、夫から、相手にされない、なのに、馬車馬の、ように働かせられて…。わたしは、わたしは……」
「セレーナ先生?」
「すぅ、すぅ…」
「…寝たのか?」
結局私はその日シェイン先生に醜態を晒した挙げ句寝てしまったのだ。しかも目が覚めると自分のベッドで寝ていた。慌てて管理人に確認すると眠っている私をシェイン先生が抱き抱えて送ってくれたそうだ。
それを聞いて私は悶えた。
(なにやってるの私っ!酔っぱらって眠かったとはいえ相手はこの国の王子様なのよ!?それなのに話さなくていいことを言っちゃうし、そのまま目の前で寝ちゃうとか!そ、それにお姫様抱っこで自宅まで送ってもらうなんてっ…!)
後悔と羞恥が同時に襲ってきたがもうどうすることもできない。既に全てが起こってしまったことなのだ。
(後でちゃんと謝りにいかなきゃ。きっと呆れてるよね…)
シェイン先生にどんな反応をされるか不安だがこのまま何もしないわけにはいかない。ちょうど今日は学園が休みの日なのでおそらく鍛練場にいるだろう。何か差し入れでも持っていこう。
そうと決めたがとりあえずまず私がするべきことはお風呂に入ることだ。
私は急いでお風呂に入る準備を始めるのだった。
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