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プロローグ
しおりを挟む―――ギュウゥゥ
(…ん?なんだか急に痛みが)
-――ギュウゥゥゥ
(あれ、なんでこんなに痛いの?)
-――ギュウゥゥゥゥ
(まさか怪我でもした?)
-――ギュウゥゥゥゥゥ
(え、待って待って!本当に痛い!)
-――ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥ
(い、痛すぎて死んじゃう!)
「……様!……シュ様!」
(た、助けて…!)
「ルルーシュ様!」
「はっ!」
「ルルーシュ様!よかった…」
「…え?誰?……痛っ!」
「奥様、お気を確かに!あと少しです!呼吸を止めないでください!」
「なに、が?…っ!痛い、痛い!」
「さぁ、今です!しっかり息んでください!」
「い、息むって!?」
「大丈夫です!自然と息みたくなります!」
「そんなんじゃわからな…!んーーー!はぁはぁ…んーーーー!」
「お上手ですよ!あと少しです!」
「んーーー!はぁはぁはぁ………ん゛ーーーーー!!」
「ほぎゃあ!ほぎゃあ!ほぎゃあ!」
「奥様おめでとうございます!元気な男の子です!」
「ルルーシュ様、おめでとうございます!無事にお生まれになりましたよ!」
「はぁはぁ…え?男の子?生まれた…?」
「はい!これでアクレシア公爵様もきっと…!」
「アクレシア公爵、様…」
(なんだかどこかで聞いたことあるような…。あ、だめ。今は何も考えられそうにな、い……)
「ルルーシュ様!ルルーシュ様ー!」
痛みから解放された私は、何もわからぬままここで意識が途切れてしまうのだった。
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